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第15章 生誕の刑
第119話 怒りの矛先
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連行後、僕は取り調べを受けるべく無機質な部屋へと通された。
これから、映画やドラマの様な取り調べが行われるのだろうが……残念ながら無意味な行為だ。
何を聞き出しても僕の心が分かる事など有りはしない。動機も目的も……常人には到底、理解などされないのだろう。
僕は誰からも理解を得られない異常者として裁かれる。この際、死刑にさえならなければ罪の重さなどどうでも良かったが、幸いこの国は異常者に優しい。それなりに『丁重』な扱いを受ける事だろう。
そして、僕は僕の罪を受け入れ、そして……新たな未来へと足を踏み入れる事だけを考えていた。
「……」
無機質な部屋の扉が開かれ、一人の女性が部屋に入ってくる。
スーツを身に付けてはいるが、幼い印象は拭えてはいない。要するに、新米の女性刑事という奴なのだろう。
「あなたが……高城 亮」
平静を装ってはいるが、その声は震えていた。僕の様な異常者を目の前にして緊張しているのだろうか。
頼り無い、ひ弱な女という印象だった。
「そうだが……君は? 新米の刑事だというのは分かるが」
「北条 怜。あなたの取り調べを担当させてもらう事になりました」
新米でありながら僕の取り調べを任せられるという事はそれなりに優秀な人物なのだろうが……僕にとっては全く魅力の無い人種だ。
「……君の様な新米で大丈夫なのかい? 年齢も僕とさほど変わらない様だが」
そんな人種に、僕の心など分かる訳がない。僕の様な世界から見捨てられた人間の心など。
話をするだけ無駄だという事すら、この連中には分からないのだろう。
「余計な話はしないで……私が聞く事だけに答えて下さい」
「随分と勝手な話だ……黙秘させてもらう。答える義理は無いね。答えてほしいのなら、それなりの誠意を見せるべきじゃないのか?」
話すだけ無駄だ。共感して欲しい訳では無いが、この小娘ではまるで楽しめそうにない。
このやり取りの中だけでも安易にこの女の中身が分かる。
異常者を前に怒りに打ち震え、感情を剥き出しにして噛み付くだけの軽薄な女といった所だろう。
「あなた、自分が何をしたか……っ」
僕の不遜な態度に、予想通りの反応を彼女は示した。やはり、この女ではまるで話にならない。
「ああ、分かっているさ。人は殺していないし、僕は君達の基準で考えれば心を病み、精神が壊れた異常者だ。つまり……僕の罪など軽微なものだ、違うかい?」
「ふざけないで……ッ! あなたのせいで、三人の少女の人生が……」
彼女は面白いくらいに予想通りの反応を示してくれた。そして、彼女の怒りこそ……僕のした事の全てを物語ってくれていた。
「ああ、その様子だと……あの三人は、僕の思い通りになってくれている様だね、聞くまでも無かった」
彼女は知っているのだ。僕によって三人の少女がどの様な仕打ちを受け、そしてどのような傷を残されたのかを。
だから、同じ女性として僕への怒りを抑えきれずに怒鳴り声を上げているのだ。
「ふ……」
怒鳴り声を上げる彼女を前に、僕は笑みを浮かべる。
彼女と対話する気は無いが……少し、からかってみる価値はあるかもしれない。
「聞かせてくれ、彼女たちの現状を……君が話をしてくれれば、僕も話をしてあげよう。それが……君が示せる、唯一の誠意だ」
僕は笑みを浮かべながら、北条刑事へ提案を行った。
これから、映画やドラマの様な取り調べが行われるのだろうが……残念ながら無意味な行為だ。
何を聞き出しても僕の心が分かる事など有りはしない。動機も目的も……常人には到底、理解などされないのだろう。
僕は誰からも理解を得られない異常者として裁かれる。この際、死刑にさえならなければ罪の重さなどどうでも良かったが、幸いこの国は異常者に優しい。それなりに『丁重』な扱いを受ける事だろう。
そして、僕は僕の罪を受け入れ、そして……新たな未来へと足を踏み入れる事だけを考えていた。
「……」
無機質な部屋の扉が開かれ、一人の女性が部屋に入ってくる。
スーツを身に付けてはいるが、幼い印象は拭えてはいない。要するに、新米の女性刑事という奴なのだろう。
「あなたが……高城 亮」
平静を装ってはいるが、その声は震えていた。僕の様な異常者を目の前にして緊張しているのだろうか。
頼り無い、ひ弱な女という印象だった。
「そうだが……君は? 新米の刑事だというのは分かるが」
「北条 怜。あなたの取り調べを担当させてもらう事になりました」
新米でありながら僕の取り調べを任せられるという事はそれなりに優秀な人物なのだろうが……僕にとっては全く魅力の無い人種だ。
「……君の様な新米で大丈夫なのかい? 年齢も僕とさほど変わらない様だが」
そんな人種に、僕の心など分かる訳がない。僕の様な世界から見捨てられた人間の心など。
話をするだけ無駄だという事すら、この連中には分からないのだろう。
「余計な話はしないで……私が聞く事だけに答えて下さい」
「随分と勝手な話だ……黙秘させてもらう。答える義理は無いね。答えてほしいのなら、それなりの誠意を見せるべきじゃないのか?」
話すだけ無駄だ。共感して欲しい訳では無いが、この小娘ではまるで楽しめそうにない。
このやり取りの中だけでも安易にこの女の中身が分かる。
異常者を前に怒りに打ち震え、感情を剥き出しにして噛み付くだけの軽薄な女といった所だろう。
「あなた、自分が何をしたか……っ」
僕の不遜な態度に、予想通りの反応を彼女は示した。やはり、この女ではまるで話にならない。
「ああ、分かっているさ。人は殺していないし、僕は君達の基準で考えれば心を病み、精神が壊れた異常者だ。つまり……僕の罪など軽微なものだ、違うかい?」
「ふざけないで……ッ! あなたのせいで、三人の少女の人生が……」
彼女は面白いくらいに予想通りの反応を示してくれた。そして、彼女の怒りこそ……僕のした事の全てを物語ってくれていた。
「ああ、その様子だと……あの三人は、僕の思い通りになってくれている様だね、聞くまでも無かった」
彼女は知っているのだ。僕によって三人の少女がどの様な仕打ちを受け、そしてどのような傷を残されたのかを。
だから、同じ女性として僕への怒りを抑えきれずに怒鳴り声を上げているのだ。
「ふ……」
怒鳴り声を上げる彼女を前に、僕は笑みを浮かべる。
彼女と対話する気は無いが……少し、からかってみる価値はあるかもしれない。
「聞かせてくれ、彼女たちの現状を……君が話をしてくれれば、僕も話をしてあげよう。それが……君が示せる、唯一の誠意だ」
僕は笑みを浮かべながら、北条刑事へ提案を行った。
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