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エピローグ こわモテ男子と激あま婚!?

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 あの日、大瀬戸のおじさんから明かされた、私たちの衝撃的な関係を聞かされたのだ。

「いくら婚約者同士だからって、男子高校生たちからしたら、目に毒すぎる……タオルもらってイチャイチャ……」

「だから、イチャイチャしてねえっての!!」

 ――なんと私たちは婚約者同士だったのだ。

 色々家のことを一緒にやってくれる相手。

 そんな風に聞いてたから、瀬戸先輩も私も、私のことを家政婦さんだと思っていたのでした。

「よし、そろそろ試合に戻ろうか」

 山城さんがコートの中に戻っていく。
 瀬戸先輩も一緒に戻る。
 そう思ったんだけど……。

「なあ、加賀美百合」

「はい」

「この試合、勝ったら聞いてもらいたいことがある」

「え?」

 瀬戸先輩が――バスケットゴールに視線を向ける。

 こんな点数から逆転なんて絶対にあり得ない。だけど、彼の表情はすごく真剣そのもので……。

 そうして――試合が再開されたのだった。


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