22 / 24
22
しおりを挟む
「え……?」
一体全体何が起こっているのか分からずに動揺してしまう。
「ほら、やはり、麗華は、あやかしの類と通じていたのですわ……!!」
曹貴妃が得意げに叫んだ。
そう言われても仕方がない程の、真っ白な光が、民衆たちを包み込みはじめたのだ。
(これはいったい……? 私の赤ちゃんから……?)
困惑していると――玉座から立ち上がった陛下がゆっくりと口を開いた。
「大臣達しか知らないことだが、私には生まれた時から、もう一つの姿がある」
陛下が王冠を大臣達に手渡す。
すると、陛下の身体がミチミチと変貌をはじめるではないか。
近くの側近たちが悲鳴を上げ始めた。
だが、古くから陛下に仕える人物たちは、その光景を黙って見つめているだけだ。
――ハラリ。
彼が着ていた龍装がその場に翻える。
「え? いったい、何が……?」
私が困惑する声を上げていると、先程まで陛下が立っていた場所に現れたのは――。
長身の男ほどの大きさの、真っ白な獣。
さらさらの白い毛には、黒い縞模様が躍る。
つり上がった黄金の瞳はらんらんと輝いていた。
しなやかな四肢の先には鋭い爪が輝く。
彼の周囲には、白く神々しい光が舞い踊る。
嘘の証言をしていた青年が呟いた。
「白虎……」
その言葉は瞬く間に伝播していく。
大臣たちが、その場にいた民衆たちが一匹の霊獣の前に一斉にひれ伏す。
一体全体何が起こっているのか分からずに動揺してしまう。
「ほら、やはり、麗華は、あやかしの類と通じていたのですわ……!!」
曹貴妃が得意げに叫んだ。
そう言われても仕方がない程の、真っ白な光が、民衆たちを包み込みはじめたのだ。
(これはいったい……? 私の赤ちゃんから……?)
困惑していると――玉座から立ち上がった陛下がゆっくりと口を開いた。
「大臣達しか知らないことだが、私には生まれた時から、もう一つの姿がある」
陛下が王冠を大臣達に手渡す。
すると、陛下の身体がミチミチと変貌をはじめるではないか。
近くの側近たちが悲鳴を上げ始めた。
だが、古くから陛下に仕える人物たちは、その光景を黙って見つめているだけだ。
――ハラリ。
彼が着ていた龍装がその場に翻える。
「え? いったい、何が……?」
私が困惑する声を上げていると、先程まで陛下が立っていた場所に現れたのは――。
長身の男ほどの大きさの、真っ白な獣。
さらさらの白い毛には、黒い縞模様が躍る。
つり上がった黄金の瞳はらんらんと輝いていた。
しなやかな四肢の先には鋭い爪が輝く。
彼の周囲には、白く神々しい光が舞い踊る。
嘘の証言をしていた青年が呟いた。
「白虎……」
その言葉は瞬く間に伝播していく。
大臣たちが、その場にいた民衆たちが一匹の霊獣の前に一斉にひれ伏す。
59
あなたにおすすめの小説
龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜
クラゲ散歩
ファンタジー
ある小さな村に、双子の女の子が生まれた。
生まれて間もない時に、いきなり家に誰かが入ってきた。高貴なオーラを身にまとった、龍国の王ザナが側近二人を連れ現れた。
母親の横で、お湯に入りスヤスヤと眠っている子に「この娘は、私の○○の番だ。名をアリサと名付けよ。
そして18歳になったら、私の妻として迎えよう。それまでは、不自由のないようにこちらで準備をする。」と言い残し去って行った。
それから〜18年後
約束通り。贈られてきた豪華な花嫁衣装に身を包み。
アリサと両親は、龍の背中に乗りこみ。
いざ〜龍国へ出発した。
あれれ?アリサと両親だけだと数が合わないよね??
確か双子だったよね?
もう一人の女の子は〜どうしたのよ〜!
物語に登場する人物達の視点です。
義弟の婚約者が私の婚約者の番でした
五珠 izumi
ファンタジー
「ー…姉さん…ごめん…」
金の髪に碧瞳の美しい私の義弟が、一筋の涙を流しながら言った。
自分も辛いだろうに、この優しい義弟は、こんな時にも私を気遣ってくれているのだ。
視界の先には
私の婚約者と義弟の婚約者が見つめ合っている姿があった。
君は番じゃ無かったと言われた王宮からの帰り道、本物の番に拾われました
ゆきりん(安室 雪)
恋愛
ココはフラワーテイル王国と言います。確率は少ないけど、番に出会うと匂いで分かると言います。かく言う、私の両親は番だったみたいで、未だに甘い匂いがするって言って、ラブラブです。私もそんな両親みたいになりたいっ!と思っていたのに、私に番宣言した人からは、甘い匂いがしません。しかも、番じゃなかったなんて言い出しました。番婚約破棄?そんなの聞いた事無いわっ!!
打ちひしがれたライムは王宮からの帰り道、本物の番に出会えちゃいます。
✿ 私は彼のことが好きなのに、彼は私なんかよりずっと若くてきれいでスタイルの良い女が好きらしい
設楽理沙
ライト文芸
累計ポイント110万ポイント超えました。皆さま、ありがとうございます。❀
結婚後、2か月足らずで夫の心変わりを知ることに。
結婚前から他の女性と付き合っていたんだって。
それならそうと、ちゃんと話してくれていれば、結婚なんて
しなかった。
呆れた私はすぐに家を出て自立の道を探すことにした。
それなのに、私と別れたくないなんて信じられない
世迷言を言ってくる夫。
だめだめ、信用できないからね~。
さようなら。
*******.✿..✿.*******
◇|日比野滉星《ひびのこうせい》32才 会社員
◇ 日比野ひまり 32才
◇ 石田唯 29才 滉星の同僚
◇新堂冬也 25才 ひまりの転職先の先輩(鉄道会社)
2025.4.11 完結 25649字
そんなに義妹が大事なら、番は解消してあげます。さようなら。
雪葉
恋愛
貧しい子爵家の娘であるセルマは、ある日突然王国の使者から「あなたは我が国の竜人の番だ」と宣言され、竜人族の住まう国、ズーグへと連れて行かれることになる。しかし、連れて行かれた先でのセルマの扱いは散々なものだった。番であるはずのウィルフレッドには既に好きな相手がおり、終始冷たい態度を取られるのだ。セルマはそれでも頑張って彼と仲良くなろうとしたが、何もかもを否定されて終わってしまった。
その内、セルマはウィルフレッドとの番解消を考えるようになる。しかし、「竜人族からしか番関係は解消できない」と言われ、また絶望の中に叩き落とされそうになったその時──、セルマの前に、一人の手が差し伸べられるのであった。
*相手を大事にしなければ、そりゃあ見捨てられてもしょうがないよね。っていう当然の話。
竜王の花嫁は番じゃない。
豆狸
恋愛
「……だから申し上げましたのに。私は貴方の番(つがい)などではないと。私はなんの衝動も感じていないと。私には……愛する婚約者がいるのだと……」
シンシアの瞳に涙はない。もう涸れ果ててしまっているのだ。
──番じゃないと叫んでも聞いてもらえなかった花嫁の話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる