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本編
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しおりを挟む自分から電気を消してって頼んだけれど、暗い方がどこに何されてるのか場所もよく見えないし相手も手探りで恥ずかしい気がしてきた。
首筋から鎖骨にはじまって、胸に腰、太ももから足先にかけて、キスの嵐。最初は猫がじゃれてるみたいな感じだって思って耐えてたけど、ちらっと見たら大牙くんの顔があるものだから、犬猫と同じようには考えきれなくなった。
ちゅっちゅっと、わざとらしく音を鳴らされて気恥ずかしさが増していく。どんどん体が火照っていって、全身余すことなく口づけられた頃には、すっかり茹だってしまってた。
大牙くんの唇が胸の辺りに戻ってくると吐息を感じて、下腹部がキュンキュン疼く。
「まゆりちゃん……想像以上に綺麗でサイコーだね」
そうして、目の前で私の乳首をぱくりと咥えた。
「んんっ……」
高校時代と同じようにキャンディを転がすみたいに舌先でペロペロチュウチュウ吸われると、背筋にびりびり快感が駆け抜ける。
「ふあっ……大牙くんっ……」
「キャンディみたいに硬くなってて甘くて美味しい」
大牙くんにこっちを見られながら尖った先端を吸われると死ぬほど恥ずかしかった。
もう片方の手で乳房を上から下にかけて柔らかく捏ねられるのも加わって、気持ちが良くて仕方がない。
「……ああ、そろそろこっちも良いかな?」
「ひゃっ……大牙くん、何やって……?」
大牙くんに両ひざを曲げられたかなと思いきや、顔が脚の間に移動したからびっくりして大きな声が出ちゃった。下唇を割られると、分厚い舌が伸びてきて、ゆっくりと舐められてしまって身体がびくびく跳ね上がる。
「あっ、ひゃあっ……!」
さっき口づけられたのも思い出してしまったし、分厚い舌が粘膜を犬みたいにぺろぺろ舐めてこられれば、脚の間に愛液がどんどん溢れてくるし、全身にびりびりした快感が駆け抜けていった。
「……そんなところ、舐めちゃダメっ……」
「ああ、まゆりちゃんの方こそ逃げちゃダメだよ……これしてた方が後から痛くないからね」
腰が逃げてのが分かったのか、腰をぎゅっと抱き寄せられた後に引き戻されてしまう。
いつもは大牙くんに「それしちゃダメだよ」とか指導することの方が多かったのに、もう完全に立場が逆転してしまってた。嫌々いう私を大牙くんがやんわり説得する感じ。
「それ以上はっ……んんっ……本当にっ……ダメっ……」
「ほおして?」
ぴちゃぴちゃ舐めながら大牙くんが問いかけてくるけれど、お行儀が悪いよ~
いよいよ眼が暗闇に慣れてきてしまって、相手の表情がしっかり見えてしまっている。
でも、ざらざらした舌が直接粘膜に触れてくると体が正直に気持ちが良いって反応してしまう。
身体が跳ね上がりそうになるのに耐えるべく、大牙くんの光に透けたら金にも見えるやや硬めの髪をぎゅっと握る。
「それ、されたら、身体がおかしくなるの……んんっ……」
すると、大牙くんの唇が離れた。
物足りないようなそうでもないような。
両脚の間にいる大牙くんが顔を起こすと私の方を見つめてきた。
「気持ちが良いの間違いじゃなくて?」
クスリと笑んでこられたかと思うと、ゆっくりと舌なめずりされる。
「……っ……」
大牙くんの鋭い瞳に絡み取られてしまって、肉食獣に獲物にされた草食動物になって逃げられない気持ちになった。反論したくても口がパクパクなって出来ずにいたら、大牙くんの顔が両脚の間に戻っていってしまった。
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