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第4章 結婚後の求婚
第27話 夫は気持ちを自覚する?(前編)2※
「フィオ、帰ったぞ――」
「おかえりなさい、デュランダル様!」
もちろん部屋に帰ってきたのは、フィオーレの夫であるデュランダルだった。
藍色の短い髪に、切れ長の紫色をした瞳、端正な顔立ち、鍛え抜かれた長身痩躯の持ち主――それが、エスト・グランテ王国の王弟であり、将軍職に就いている、デュランダル・エスト・グランテだ。
夫を見て嬉しくなったフィオーレは、彼のそばに向かう。
彼の騎士団の黒いコートの袖を、ちょんちょんと引っ張った。
「デュランダル様に、早くお会いしたかったです」
そうして、彼女はふんわりと笑う。
だけど、いつもなら照れ臭そうな反応をするデュランダルから、何の反応も得られなかった。
(あれ……? 少し元気がない……?)
少しだけフィオーレは違和感を覚える。
コートを脱いだデュランダルは、フィオーレにそれを手渡す。
「毎晩遅くなっちまって、わりぃな――」
「いいえ、大変なお仕事ですから。私のことはお気になさらず」
ふふふと、フィオーレが笑う。
すると、微笑む彼女の唇を、デュランダルがぺろりとなめてきた。
「ひゃっ――!」
「はあ……お前はガキのくせに、なんでそんなに可愛いんだよ……顔合わせただけで、お前を抱きたくてしょうがねぇ――」
「ふぇっ――!?」
悩まし気に訴えてくるデュランダルの発言に、フィオーレは顔を真っ赤にして戸惑う。
そうして気づけば――。
「い、いつの間に――」
フィオーレのシュミーズドレスは、デュランダルの手によって脱がされてしまっていた。
ドレスは彼女の足元に落ちてしまっている。
(相変わらず、デュランダル様、手際が良い――?)
「んっ――」
デュランダルの唇が、フィオーレのそれを塞いだ。
そのまま彼の舌が、彼女の口の中を犯していく。
ぞわぞわとした感覚が、彼女の中を襲ってきた。
「はあ、フィオ――お前をぐちゃぐちゃにしたい――」
唇を離したデュランダルが、フィオーレに吐息と共に伝える。
彼女は彼に横向きに抱えられると、すぐにベッドに向かった。
(なんだろう――? 今日はいつもよりも、デュランダル様が性急なような――?)
ベッドに仰向けに横たえられたフィオーレの上にデュランダルがまたがる。上から彼の腕が伸びて、彼女の二つの膨らみを揉みしだき始めた。
「っあ、ん、あ、は、あ、デュラン――様っ――」
胸の愛撫が気持ち良くて、フィオーレは囀る。どんどん、下着がぐちゃぐちゃに濡れていく。
「胸弄っただけで、もう、こんなに濡れてんじゃねぇか――挿れても良いか――?」
(いつもならもっと触ってくれるのに、どうしたの?)
そうは思いつつも、フィオーレはこくこくと頷いた。
すると、彼のいきり立った局部が、彼女のぬるぬるとした秘部に触れる。そうして、一気にぐぐっと、彼女の胎内へと侵入してきた。
いつもなら許可をとるデュランダルが、すぐに抽送運動を始める。
「んっ、あっ、あん、あ――」
彼の腰が動くたびに、粘膜同士が擦れ合ってフィオーレの全身にぞわぞわとした感覚が走る。
ぎしぎしとベッドが鳴り響き、結合部の水音も激しさを増していく。
彼の猛りを、彼女の狭穴がぎゅうぎゅうに締め付けた。
(気持ちが良いけど、なんだかいつもよりも物足りないような?)
「中に出してぇ――」
「だ、大丈夫、です、ひうっ」
彼女の眼前で、デュランダルの身体が一度ぶるりと震える。
「出すぞ――」
「ああっ――!」
彼女の胎内に熱い飛沫が散らされる。
肩で息をするデュランダルの猛りが一度萎んだ。かと思えば、またフィオーレの膣道で怒張を始める。
「フィオ――今日も寝かせねぇから」
そう口にするデュランダルの声の低さ――。
(やっぱり、元気がないような――?)
その日、少しだけ様子がおかしいデュランダルから、フィオーレは熱い刻印を注がれ続けたのだった。
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