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5話 淫魔の卵
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~ クオレ 視点 ~
「 御主人様、ニンゲンを寝室に御運びしました 」
「 ありがとう、シュヴァルツ。部屋には誰も近付けさせないでね 」
「 はい 」
寝室に繋がる扉の前で、現れたシュヴァルツは何処か気落ちしてるように見える
まぁ、最近は人間ばかりに構っているから、一番の下僕として気に入らないか
目線を落としたままの彼を僅かに見て、部屋へと入り扉を閉める
俺には関係ない事、好きな時に触れて、相手をするような下僕達のご機嫌取りをする気はない
「 ……爆睡中だね、オニーサン 」
ベッドカーテンの付いたクイーンサイズのベッドの上
不死と呼ばれる人魚の涙で傷は消え、肌も綺麗になった彼はぐっすりと眠っていた
人間界に居た頃は、いつもきちんと髪を整えていたけれど、今は髪は下り、童顔に見える
大学生なんて言い通せば、通用するぐらいだろうね
彼の横に座り、手を伸ばし頬に触れればうっすらと目蓋は開く
「 おはよう、オニーサン 」
敢えて起こすように魔力を向けたから、自然と反応したのだろうね
俺だと認識すれば、片手を向ける
「 ク、オレ…… 」
「 俺はここにいるよ 」
向けられた指を絡めて握り、身を寄せるように被されば反対の腕は背中へと回る
随分と積極的だね、と呟き、額へと口付けを落とせば彼の方から脚を開く
「 クオレが…いい……。抱いてくれ……。他の、やつを…抱かないで…くれ…… 」
「 俺でいいの……?嫌なんじゃなかったの? 」
「 ん、お前じゃなきゃ…嫌なんだ… 」
自ら壊した心を、自ら優しく声を掛けて、その傷に甘い薬を塗る
唯一、悪魔に身を委ねて抱く事を許した彼にとって、他の悪魔に抱かれるぐらいなら俺が良いんだろうね
そこに、他の感情を入れるぐらいの余裕は無く、
只…抱かれる相手を固定したい、真面目な人間らしい性だと思う
嫌って、恐怖心すらある相手に、
彼は心から俺の″ 身体 ″を求める
「 ふっ……いいよ、沢山……。抱いてあげる 」
「 ん…… 」
唇へと口付けを重ね、受け入れる準備が出来ている彼は片手を背中に回す
羽の付け根に触れる手の感覚に口角を上げ、衣類を身に着けてない身体を撫でで、陰茎へと指を絡める
「 ンッ、ふぅ、ンッ……! 」
流石、どんな相手でも快楽を拾おうとして
生きようと必死だったから、陰茎を触っただけで手に擦り付けるように動かして、気持ち良さげに頬を染めるよね
「( 嫌いじゃないよ、自ら求めてくるメスみたいで可愛い…… )」
「 はぁっ、ぁ、クオ、レ……んっ…… 」
熱くなる体温と共に、名を呼ぶ声に反応する
ゆるりと獣の尾を揺らし、彼の陰茎を擦り亀頭を撫で回し、何度も口付けを重ねる、薄く開いた唇から舌を割り入れ擦り合う
自分から舌を差し出し、絡める彼に俺とまた身を委ねて求めるように行為に夢中になる
「 ふっ、ンぅ…ンッ!ぁ!あっ、ひっ、ぁ! 」
手コキだけで射精させ、その後は慣らす気も無くて股を開かせ、挿入する
オスを受け入れ続けた直腸は、陰茎を求めて吸い付く様にうねる
「 はっ…、気持ちいいね……オニーサン 」
「 ぁあっ、んっ!あっ、ぁあっ、ぅ、んっ、んっ! 」
眉を下げて頷いて、唾液を飲み切れず口端から垂らしては顔を真っ赤に染め上げ、揺すぶられるのを只、受け入れる彼は欲に忠実
前立腺を擦りながら片手で乳首やら、陰茎を触れば反応を大きくし、腰を反り上げ中をキツく咥え込む
「 あっ、あっ!!いぐっ、いっ、ぐっ、いっ、ぁあっ、っ~~!! 」
「 ふっ……オニーサン……まだ、イケるよね…… 」
「 ひぃっ、アッ、あっ!ク、オレ、だめっ、ぁ、あっ!ぎもち、いいっ、んんっ!! 」
射精しても止める事なく打ち付ければ、股を開いたまま爪先をピンっと伸ばしたり、丸めるのを繰り返す彼は、俺を逃さないよう背中を強く抱く
その結果、正常位のまま体位を変えずに動き、汗は流れ息は荒くなる
果たして彼は、本当に意識があるまま求めて来てるのかは俺には関係無いし、興味は無い
只、素直に求めて受け入れるだけで十分なんだよ
「 ひっ!!ぁ!?あっ、なんか、ぁ、あっ、ぐぅ、あ!あっ! 」
中へと精子を吐き出し、ズルリと引き抜けば彼はある事に気付き動揺した顔を見せ、腕から手を外し、自らの腹へと視線をやる
「 ぁ、あっ!クオレっ、ぐっ……なんか、動く……助けて…くれっ、あっ、あっ!うまれるっ、ぁ、ひっ!! 」
確かにあった彼の腹下の塊は、内部をグリッと擦り上げ下へと下る
それに驚いて、声を上げるオニーサンに額に口付けを落とし腹下へと指を滑らせる
「 息を吐いて、そう…そのまま 」
「 はっ、ひっ、ひぅ、ぐっ……なんか!でるっ、ぁ、ぐっ……! 」
「 もう少し……。大丈夫……悪魔寄りだから、痛くないはずだよ…ほら、力抜いて 」
「 ぁ、ンンっ……はぅ、はっ! 」
指で誘導するように下へと動かしていけば、直腸まで下りてきたものに、彼は自然と大きく脚を開き、顔を背け俺の胸元へと顔を押し付ける
片手を後孔へと当て、指を孔へと入れ軽く開けば指先に当たる硬い物と共に、彼は一瞬力を入れてから、抜いた
「 はっ……っ…… 」
まるで便を出すように、体液に濡れたそれはシーツの上へと落ちた
「 オニーサン、おめでとう。俺の子を産んでくれてありがとうね 」
「 はっ……はぁ、っ…… 」
頬へと口付けを落して告げれば、力を使い切ったように彼の意識は飛んで眠りについた
「 まぁ、体力消費するもんね……ふふっ、初めまして…我が子 」
おやすみと呟いてそのまま寝かせ、俺は片手に持った楕円形の黒い卵へと軽く口付けて、それをベッド横にあるテーブルの上に、クッションを置きその上に乗せる
「 俺も少し寝よう…… 」
一緒に寝ることは無かったんじゃないかってぐらい、隣に身を倒し羽が邪魔な為にうつ伏せになり、眠りについた
~ 神崎 視点 ~
夢なのか、現実か分からない状態で
俺はクオレを求めて抱いて貰った気がする…と言うより…そうなんだろう
散々、嫌って殺意すら向けた相手にあの醜態を晒した事に後悔するが…
そんな事を考える気力すら削ぎ取られた
なんせ……目を覚ませば、横には半分悪魔の状態で寝てるクオレと、視線をずらせばクッションの上に置かれている卵……
そう、この黒い卵を見て昨日の事を思い出したんだ
「( 本気で…俺が産んだのか?いや、腹下にあった感覚は無くなってるが……こんな直ぐ生まれるのか? )」
孕んでる、と聞いてからそれ程時間は経ってないし
腹がデカくなったような感覚も無かった
ちょっと便が溜まったような感じは腹下に合ったが、それが卵だったのか?
神父が……いや、もう神父だと言えないぐらい
悪魔や魔物に犯されてるから神職辞めてもいいが……
卵だぞ?コイツは羽が有るが羊の悪魔だと思っていた
それなのに……卵?
全く、状況が掴めないまま混乱していれば
隣りに寝てる悪魔は動いた
「 っ……!? 」
一瞬、驚いて反応してしまったが
俯いていた彼は、顔を俺の方へと向け
色気のある顔で微笑んだ
「 おはよう……。身体は大丈夫? 」
「 っ、あ、あぁ…… 」
妻を喰い殺されて、それに腹を立ててたはずなのに
色気に負けて顔は熱くなる
何度も名前を呼んでた記憶はあるし、
産む前に沢山抱かれた時は気持ち良かったのは、身体が覚えている
「 そう…、なら良かった……。ふ、ん…… 」
安堵したように悪魔はまた顔を埋めて寝ようとした事に、一人悶ていた俺はその普通の反応に驚く
「 ちょっ、寝るのか! 」
「 ん…子作りしたいの?積極的だね…… 」
「 っ、ちがっ……! 」
寧ろ、あの卵の説明しろ!
勝手に孕ませて、産ませたんだ!
寝るな!とばかりに身体に触れれば、手首は掴まれ座っていた体制からベッドへと引き込まれた
「 っ~!! 」
気付いた時には目の前に鎖骨や首筋がはっきりと見える、引き締まった身体に抱き締められていた
抱かれた時を思い出して、一気に顔は熱くなる
なんで、なんで…そんな事を考えてしまうんだ
コイツは仇で、殺す事を考えた酷い悪魔だろ!
それなのに、思考より身体は勝手にその身体を抱き締めて、首元へと額を押し付け目を閉じていた
「 起きたら……ちゃんと、説明しろよ…… 」
「 ふふっ、いいよ…… 」
やっぱり……魔物に抱かれるより、身体の相性がいいコイツの方が良いんだろうな
これじゃまるで……誘拐犯に好意を持つ、被害者じゃないか
それでもいい…そう、開き直る辺り、
俺はもう……悪魔に侵食されていた
「 御主人様、ニンゲンを寝室に御運びしました 」
「 ありがとう、シュヴァルツ。部屋には誰も近付けさせないでね 」
「 はい 」
寝室に繋がる扉の前で、現れたシュヴァルツは何処か気落ちしてるように見える
まぁ、最近は人間ばかりに構っているから、一番の下僕として気に入らないか
目線を落としたままの彼を僅かに見て、部屋へと入り扉を閉める
俺には関係ない事、好きな時に触れて、相手をするような下僕達のご機嫌取りをする気はない
「 ……爆睡中だね、オニーサン 」
ベッドカーテンの付いたクイーンサイズのベッドの上
不死と呼ばれる人魚の涙で傷は消え、肌も綺麗になった彼はぐっすりと眠っていた
人間界に居た頃は、いつもきちんと髪を整えていたけれど、今は髪は下り、童顔に見える
大学生なんて言い通せば、通用するぐらいだろうね
彼の横に座り、手を伸ばし頬に触れればうっすらと目蓋は開く
「 おはよう、オニーサン 」
敢えて起こすように魔力を向けたから、自然と反応したのだろうね
俺だと認識すれば、片手を向ける
「 ク、オレ…… 」
「 俺はここにいるよ 」
向けられた指を絡めて握り、身を寄せるように被されば反対の腕は背中へと回る
随分と積極的だね、と呟き、額へと口付けを落とせば彼の方から脚を開く
「 クオレが…いい……。抱いてくれ……。他の、やつを…抱かないで…くれ…… 」
「 俺でいいの……?嫌なんじゃなかったの? 」
「 ん、お前じゃなきゃ…嫌なんだ… 」
自ら壊した心を、自ら優しく声を掛けて、その傷に甘い薬を塗る
唯一、悪魔に身を委ねて抱く事を許した彼にとって、他の悪魔に抱かれるぐらいなら俺が良いんだろうね
そこに、他の感情を入れるぐらいの余裕は無く、
只…抱かれる相手を固定したい、真面目な人間らしい性だと思う
嫌って、恐怖心すらある相手に、
彼は心から俺の″ 身体 ″を求める
「 ふっ……いいよ、沢山……。抱いてあげる 」
「 ん…… 」
唇へと口付けを重ね、受け入れる準備が出来ている彼は片手を背中に回す
羽の付け根に触れる手の感覚に口角を上げ、衣類を身に着けてない身体を撫でで、陰茎へと指を絡める
「 ンッ、ふぅ、ンッ……! 」
流石、どんな相手でも快楽を拾おうとして
生きようと必死だったから、陰茎を触っただけで手に擦り付けるように動かして、気持ち良さげに頬を染めるよね
「( 嫌いじゃないよ、自ら求めてくるメスみたいで可愛い…… )」
「 はぁっ、ぁ、クオ、レ……んっ…… 」
熱くなる体温と共に、名を呼ぶ声に反応する
ゆるりと獣の尾を揺らし、彼の陰茎を擦り亀頭を撫で回し、何度も口付けを重ねる、薄く開いた唇から舌を割り入れ擦り合う
自分から舌を差し出し、絡める彼に俺とまた身を委ねて求めるように行為に夢中になる
「 ふっ、ンぅ…ンッ!ぁ!あっ、ひっ、ぁ! 」
手コキだけで射精させ、その後は慣らす気も無くて股を開かせ、挿入する
オスを受け入れ続けた直腸は、陰茎を求めて吸い付く様にうねる
「 はっ…、気持ちいいね……オニーサン 」
「 ぁあっ、んっ!あっ、ぁあっ、ぅ、んっ、んっ! 」
眉を下げて頷いて、唾液を飲み切れず口端から垂らしては顔を真っ赤に染め上げ、揺すぶられるのを只、受け入れる彼は欲に忠実
前立腺を擦りながら片手で乳首やら、陰茎を触れば反応を大きくし、腰を反り上げ中をキツく咥え込む
「 あっ、あっ!!いぐっ、いっ、ぐっ、いっ、ぁあっ、っ~~!! 」
「 ふっ……オニーサン……まだ、イケるよね…… 」
「 ひぃっ、アッ、あっ!ク、オレ、だめっ、ぁ、あっ!ぎもち、いいっ、んんっ!! 」
射精しても止める事なく打ち付ければ、股を開いたまま爪先をピンっと伸ばしたり、丸めるのを繰り返す彼は、俺を逃さないよう背中を強く抱く
その結果、正常位のまま体位を変えずに動き、汗は流れ息は荒くなる
果たして彼は、本当に意識があるまま求めて来てるのかは俺には関係無いし、興味は無い
只、素直に求めて受け入れるだけで十分なんだよ
「 ひっ!!ぁ!?あっ、なんか、ぁ、あっ、ぐぅ、あ!あっ! 」
中へと精子を吐き出し、ズルリと引き抜けば彼はある事に気付き動揺した顔を見せ、腕から手を外し、自らの腹へと視線をやる
「 ぁ、あっ!クオレっ、ぐっ……なんか、動く……助けて…くれっ、あっ、あっ!うまれるっ、ぁ、ひっ!! 」
確かにあった彼の腹下の塊は、内部をグリッと擦り上げ下へと下る
それに驚いて、声を上げるオニーサンに額に口付けを落とし腹下へと指を滑らせる
「 息を吐いて、そう…そのまま 」
「 はっ、ひっ、ひぅ、ぐっ……なんか!でるっ、ぁ、ぐっ……! 」
「 もう少し……。大丈夫……悪魔寄りだから、痛くないはずだよ…ほら、力抜いて 」
「 ぁ、ンンっ……はぅ、はっ! 」
指で誘導するように下へと動かしていけば、直腸まで下りてきたものに、彼は自然と大きく脚を開き、顔を背け俺の胸元へと顔を押し付ける
片手を後孔へと当て、指を孔へと入れ軽く開けば指先に当たる硬い物と共に、彼は一瞬力を入れてから、抜いた
「 はっ……っ…… 」
まるで便を出すように、体液に濡れたそれはシーツの上へと落ちた
「 オニーサン、おめでとう。俺の子を産んでくれてありがとうね 」
「 はっ……はぁ、っ…… 」
頬へと口付けを落して告げれば、力を使い切ったように彼の意識は飛んで眠りについた
「 まぁ、体力消費するもんね……ふふっ、初めまして…我が子 」
おやすみと呟いてそのまま寝かせ、俺は片手に持った楕円形の黒い卵へと軽く口付けて、それをベッド横にあるテーブルの上に、クッションを置きその上に乗せる
「 俺も少し寝よう…… 」
一緒に寝ることは無かったんじゃないかってぐらい、隣に身を倒し羽が邪魔な為にうつ伏せになり、眠りについた
~ 神崎 視点 ~
夢なのか、現実か分からない状態で
俺はクオレを求めて抱いて貰った気がする…と言うより…そうなんだろう
散々、嫌って殺意すら向けた相手にあの醜態を晒した事に後悔するが…
そんな事を考える気力すら削ぎ取られた
なんせ……目を覚ませば、横には半分悪魔の状態で寝てるクオレと、視線をずらせばクッションの上に置かれている卵……
そう、この黒い卵を見て昨日の事を思い出したんだ
「( 本気で…俺が産んだのか?いや、腹下にあった感覚は無くなってるが……こんな直ぐ生まれるのか? )」
孕んでる、と聞いてからそれ程時間は経ってないし
腹がデカくなったような感覚も無かった
ちょっと便が溜まったような感じは腹下に合ったが、それが卵だったのか?
神父が……いや、もう神父だと言えないぐらい
悪魔や魔物に犯されてるから神職辞めてもいいが……
卵だぞ?コイツは羽が有るが羊の悪魔だと思っていた
それなのに……卵?
全く、状況が掴めないまま混乱していれば
隣りに寝てる悪魔は動いた
「 っ……!? 」
一瞬、驚いて反応してしまったが
俯いていた彼は、顔を俺の方へと向け
色気のある顔で微笑んだ
「 おはよう……。身体は大丈夫? 」
「 っ、あ、あぁ…… 」
妻を喰い殺されて、それに腹を立ててたはずなのに
色気に負けて顔は熱くなる
何度も名前を呼んでた記憶はあるし、
産む前に沢山抱かれた時は気持ち良かったのは、身体が覚えている
「 そう…、なら良かった……。ふ、ん…… 」
安堵したように悪魔はまた顔を埋めて寝ようとした事に、一人悶ていた俺はその普通の反応に驚く
「 ちょっ、寝るのか! 」
「 ん…子作りしたいの?積極的だね…… 」
「 っ、ちがっ……! 」
寧ろ、あの卵の説明しろ!
勝手に孕ませて、産ませたんだ!
寝るな!とばかりに身体に触れれば、手首は掴まれ座っていた体制からベッドへと引き込まれた
「 っ~!! 」
気付いた時には目の前に鎖骨や首筋がはっきりと見える、引き締まった身体に抱き締められていた
抱かれた時を思い出して、一気に顔は熱くなる
なんで、なんで…そんな事を考えてしまうんだ
コイツは仇で、殺す事を考えた酷い悪魔だろ!
それなのに、思考より身体は勝手にその身体を抱き締めて、首元へと額を押し付け目を閉じていた
「 起きたら……ちゃんと、説明しろよ…… 」
「 ふふっ、いいよ…… 」
やっぱり……魔物に抱かれるより、身体の相性がいいコイツの方が良いんだろうな
これじゃまるで……誘拐犯に好意を持つ、被害者じゃないか
それでもいい…そう、開き直る辺り、
俺はもう……悪魔に侵食されていた
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