35 / 77
04
しおりを挟む彼女の父親から解放され、と言うか俺では女性物の下着は良く分からないと知ってくれた為に、他のスタッフを呼んで打ち合わせをし始めた
その間、彼女はモデルの仕事をするのだが....俺は何故かその光景を見ろと言われ
輝夜を膝に乗せ、椅子に座って見ていた
「 レンゲさん入りますー! 」
「「 はーい 」」
「( なんだろ....スタイルいいし、綺麗なモデルさんなのに、余り興奮?しない )」
日本人ではなく外国の女性なのだが、普段なら胸がいいとか尻の形やらって考えるがどうしてもそんな思考にならなかった
寧ろこれは....
「( オリビアの方が良くない?....っ、俺は何を考えているんだろ )」
どうしても彼女の姿と考えてしまう
クラスメートに何を思ってるのかと自分でも可笑しいと軽く首を振って気をしっかりと持っていれば、撮影が始まる
「 レンゲさん、ありがとうー!次、シルキーさん来てくれる? 」
「 お疲れ様です! 」
『 ブッ、ラジャーです! 』
ラジャーだけ言えばいいものの、相変わらず変な奴だと内心笑ってから
彼女は薄手の毛布を羽織ってたのを取り払い、真っ白なスクリーンの前へと立った
「( やっぱり、スタイルいいな.... )」
下着モデルをしてると聞いてから改めて見ればそう思う、ポーズの取り方全て下着を綺麗で可愛く見せる為だと分かる
「( プロだな.... )」
彼女が何故、そんなにも下着が好きなのか少しだけ理解したかも知れない
「 次、背中側いいかな? 」
『 怪我したよ? 』
「 いいよー、加工でなんとでもなるから 」
『 はーい 』
「( ....ん? )」
ちょっと待って、加工でなんとでもなるの?
なら、俺がモデルする必要無くない?
ふっとそんな事を思って、何気無くシルキーの撮影現場を見ていた彼女の父親へと視線を向ければ、嫌みたらしくふっと笑われた
「( あの野郎、態とか!! )」
「 シルキーさん、休憩していいよー!次は男性側ね、ほら早く準備してね 」
「 あっ、はい! 」
「 準備? 」
えっ、準備って何をするんだろ?
言われた通りに立ち上がったところで毛布を羽織ったシルキーは俺の前へと駆け寄ってきた
『 輝夜をありがと。次は持っとくよー。男性用の個室にあるから、そこで言われた下着渡されるから着てきて? 』
「 そうなんだ?分かったよ.... 」
彼女や周りの下着モデルとは違って慣れてない
そう簡単に言われてもどうしたらいいのか分からずに、周りに合わせて着いていき
男性用の個室、と言うかほぼテーブルと椅子、それにロッカーしかない
学校の部室みたいな所に来れば、既に他の人は服を脱いでいた
「( 皆、筋肉質....流石.... )」
高校生では中々見られない成人男性のガッチリとした体格と筋肉
女性の下着モデルと違った威圧が其処にある
「( とりあえず、脱ぐか.... )」
なんの下着を履けばいいかは分からないけど、とりあえず着ていた服を少しだけ脱ごうと端のロッカーを借りて脱いでいれば声が聞こえてきた
「 ほぅ、バイトが来ると聞いてたが本当に高校生なんだな? 」
「 いい体格じゃねぇか 」
「( えっ、英語? )」
聞こえてきた言葉と話し掛けてきた人は外国人であり、英語なのだろうかと疑問になりそれでも学校で覚えた単語で返す
「 それは、ありがとございます 」
「 ははっ!日本語しか無理かー! 」
「 シルキーと同じか! 」
俺がカタコトの英語を言ったからか、それとも戸惑ってるのを見て知ったかは分からないけど
急にペラペラの日本語で告げたことに、俺の目はキョトンとしてたと思う
と言うか、話せるなら最初から話してほしい
「 えっと、ありがとございます.... 」
「 おう!俺はジャック。バイトの間、宜しくな 」
「 俺はしょーた。宜しくお願いします 」
あれ、このいかにも筋肉質な体型のジャックと言った人
何処かで見覚えが....硬い握手を交わして居ればノック無しに更衣室に人が入ってきた
『 お父さんからパンツ預かってきた。えーと、配るね? 』
「( 平然と入ってこれるのは慣れてたのか!? )」
紙と下着を持って入って着た彼女に、此処にいる殆どは下着姿のまま
俺だってそうなのに....!
もっと別の人が配ると思ってたから驚いた....
それも彼女、下着姿のままじゃん....
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
手が届かないはずの高嶺の花が幼馴染の俺にだけベタベタしてきて、あと少しで我慢も限界かもしれない
みずがめ
恋愛
宮坂葵は可愛くて気立てが良くて社長令嬢で……あと俺の幼馴染だ。
葵は学内でも屈指の人気を誇る女子。けれど彼女に告白をする男子は数える程度しかいなかった。
なぜか? 彼女が高嶺の花すぎたからである。
その美貌と肩書に誰もが気後れしてしまう。葵に告白する数少ない勇者も、ことごとく散っていった。
そんな誰もが憧れる美少女は、今日も俺と二人きりで無防備な姿をさらしていた。
幼馴染だからって、とっくに体つきは大人へと成長しているのだ。彼女がいつまでも子供気分で困っているのは俺ばかりだった。いつかはわからせなければならないだろう。
……本当にわからせられるのは俺の方だということを、この時点ではまだわかっちゃいなかったのだ。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる