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しおりを挟む机1列ずつと言わなくても、横を見れば残り3人
あ行のメンバーはシルキーと俺を合わせて5人
調理実習を含めてよくサボる、存在感のない不良合わせてだ
「( 彼奴、俺より寝てんな )」
確か蒼井 怜煌だったけ?
通路側の一番後ろの席で、シルキーが来てた当時は窓際の一番前の席だった
いつも伏せて寝てる為に起きてるのさえ余り見ないほど
何を考える奴か分からないから関わりも無いし、話した記憶もない
俺と似てるようで違う、人と関わらないタイプだ
「 なんの屋台にする? 」
『 食べ物! 』
「「 うん、却下 」」
『 ....... 』
はぁい!と手を上げたシルキーの言葉に残り2名は即答した
一瞬落ち込んだように潤んだシルキーに俺は、食べ物でも作らせなかったら大丈夫なのでは?と思ったけど
シルキーはどんなに材料を決めて、それしか無くとも紫色の毒々しい食べ物を作る事は、夏休みの間に検証して知ってるから俺も頷いた
『 ....食べ物がよかった 』
「 屋台でも食べ物意外にあるから、そう....あ、射的とか? 」
『 ....実弾可能? 』
「 ダメです 」
それは色々とアウトだからダメだと首を振ればシルキーはふてくしたようにもう一度落ち込んだ
だが、他のメンバーは悪くないと思ったらしい
同じあ行の伊藤さんは笑みを浮かべる
「 射的、悪くないんじゃないかな?其々家にある物を持ってきて。フリーマーケット感覚で 」
「 射的は落ちないとか反感買うし。同じぐらいの的になる箱をつくって、それに商品になる写真とか貼ったらいいかも?箱の中に石とか入れて、多少重くして調整したら 」
「 あ、それ悪くないね! 」
鵜野と言う男子もまた賛成するように頷けば俺は確かにそれなら悪くないと思う
「 それなら....俺の実家、玩具屋だから色々いらねぇのあると思う....在庫が多くてあまったのとか 」
「「 !!?? 」」」
今まで寝てた蒼井が急に起きて告げたことに俺達全員は驚けば、彼は直ぐにもう一度寝始めた
「「 寝言!? 」」
それもスーーと寝息が聞こえるし、と言うかこいつ赤点回避してたってことは頭いいんだよね?羨ましい
そう思っていれば、急にシルキーは立ち上がった
その行動に他にも話し合ってたクラスメートも視線を向ける
『 我がブラックローズ社から沢山の下着を提供しよう!射的でパンツが取れるなんて最高じゃないか! 』
「「 ブラックローズ社の商品!!? 」」
「 それは普通に欲しい 」
「 サイズ記入あったら嬉しい!! 」
何故か、俺達の話し合いに他のクラスメートも頷けば俺の視線は教師へと向けられた
「( 学園祭的に下着はアリなの? )」
「( 俺も欲しい )」
どうやら下着はアリだそうだ
視線での問いだけで頷き親指を立てた教師に俺はもう一度アリなの?って疑問になった
俺達は射的岳だとつまらないと、同じエリアで出来る子供向けに輪投げも準備する事になった
前の夏祭りの写真が学校のポスターになってたらしく、シルキーがブラックローズ社の娘だとはそれを見てる人は知っている
まぁ、横に立っていた俺の顔はシルキーの身長から見えない為にポスターでは切り取られてたからありがたいけどね
『 射的と輪投げ、楽しみだなー。作り方とかあるかな? 』
「 調べる必要が有りそうだね 」
話し合いが終わり各自の屋台は決まった
あ行、射的と輪投げ
か行&さ行 クレープ&かき氷
た行&な行 焼きそば、お好み焼き
は行&ま行&や行 巨大プールでのヨーヨー釣り&金魚すくい
浜口という子が金魚店の息子らしくて、毎回祭りには金魚を提供してる為に今回もらしい
確か、前回は別のクラスだったから気にならなかったけど好評だったのは知ってる
掬えなくても欲しい金魚を5匹貰えるからって、金魚と言うか、選別から外れた錦鯉の稚魚も含まれてた気がするけど....
それが学園の庭の池に沢山放流されて、池が大きくなったんだけ
一年で結構大きくなるよね....広ければ
俺達のクラスは食べ物より遊びコーナーの方が多いなって思いながら、昼御飯を買いに行く
相変わらず彼女はパンを2つ買うために、俺が片方を貰うことは多い
メロンパン美味しいけどね....
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