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06 無理って言葉は禁句
しおりを挟む頭から洗っていく様子を眺めていれば、身体に残るみみず腫の様な傷跡を見ると優越感に浸る
縄で縛り擦られて残った痕、蝋燭が垂れた場所、色濃く残る手首の痣すら、最初は綺麗だった彼に私が残した痕
キスマークより残るし綺麗だと思うから、残すことは癖になってる
私が使うシャンプーとリンスを使った彼は、終わったとばかりに此方を向くために湯船へと目線をやる
『 入っててね 』
「 ……泡ぶろ。初体験だ 」
『 そう?良かった 』
結局、ペニスリングだけにして首輪も外して横に置いてるんだけど、落ち着いた彼は湯船につかり泡に触れる
その間に、背中を向けたままバスタオルを外し身体を洗っていく
越間である長い髪を洗うのはいつもめんどくさくて、時間かかると横に寄せていれば、水の揺れる音と共に長い髪は指先で移動される
「 持っててやる……洗いやすいか? 」
『 あ、いい感じ。そのまま 』
「 嗚呼……綺麗な髪の維持も大変だな…… 」
『 まぁでも、女王様のイメージ作りも大事だからね 』
ストレートの長い髪、なんて女王様らしく
ナンバーワンの私はイメージ固定通りの姿であり、他の子は全く違う髪型だったりする
普段は御客さんに言うことは無いのだけど、何となく言えば彼はへぇ、と小さく呟く
「 イメージ作りってことは、短髪がいいのか?それも似合いそうだが 」
『 洗いやすそうじゃん?仕事上がりにこの髪は面倒さいから 』
「 まぁ、確かにな…… 」
優しげな瞳で此方を見ることに目線が合えば、軽く逸らしてから身体を洗う
変な気にはならないけど、ブタばかりに見慣れてイケメンは狡いと思う
まぁ、顔を歪ませてる方が興奮するから今は何も思わないが……
身体を洗い終わり、いつもより早く髪を洗えば、湯船へと入る
向き合うように入れば、彼の静かな様子と時より口元に手を当てるのを見て時間を思い出した
『 もしかして、眠いとか? 』
「 少しな……明日は休みだから問題ないんだが…… 」
『 休みじゃなかったら部屋に招かないもんね 』
「 まぁな……ふぁ……すまん…… 」
欠伸をする様子に、此所まで無防備なら詰まらないと風呂から上がりシャワーをかける
『 じゃ、さっさと上がろ。眠くなる 』
「 んぁ、そうだな…… 」
濡れた器具を洗ってから、バスタオルの上に放置して下着を着て肩にタオルをかけたまま移動する私に、着替えの無い彼は腰にタオルを巻き着いてくる
『 ネタパンツなら有るから貸す、なにがいい?ひょっとこ、天狗、亀とかある 』
「 全部、竿出しパンツなのか……なら狼ので 」
『 そりゃ面白いからね。じゃ、はい 』
もっとネタに走ればいいのに、狼のマズルへと入れるようの竿出しパンツに決めた彼は受け取ればタオルを外し、床へと落としてから履く
『 あ、ペニスリングはトイレ行くときに外していいよ。洗って持ってきて 』
「 ん?嗚呼……分かった 」
もう外していいんだ?とばかりに見てきた彼は、完全に覚めてるのだろ
萎えてるのを見ると分かる、吐き出さなかった欲を我慢できたことに感心さえ覚える
ネタシャツを着せて、彼はトイレへと向かえばその間に洗濯をする
乾燥付きだから放置した後に、尻尾付きのアナルプラグやら回収し、綺麗にしてから寝室を戻ろうとすれば、トイレから悲鳴が聞こえてきた
「 あぁ!!やら、かした……っ!! 」
『 ん?あー…… 』
きっとリングを外したのは良いけど、床とかに飛ばしてしまったんだろうね
後片付けは綺麗にやってくれ、と願ってからトイレの前から離れた
案の定、部屋に来るまでに時間のかかった彼はどこか疲れきった様子だ
『 綺麗にした? 』
「 嗚呼……色々とな、綺麗にしてきたさ…… 」
首輪が無ければ二足歩行
少し勿体無くて、ベッドに座っていた私は片手に持った首輪を見せれば、彼は近付き足元へと座る
軽く頭を撫でて、その首へと少し緩くつければ片手を出す
『 ペニスリング頂戴 』
「 ん…… 」
『 ベッドで寝ていいよ。狗だから寝かせて上げる 』
小物用の小さな袋にリングを入れ、サイドテーブルに置けば、彼は少し考える素振りを見せて、諦めたようにベッドに上り横たわる
『 おやすみ、李津…… 』
「 あぁ、名前……知ってるんだよな……。俺は、ご主人様の名前を知らない…… 」
『 知らなくていい。エリ様のままで 』
本名なんてあの仕事をしてる人達は捨ててるみたいなもの
名乗る渾名が、本名みたいな物だから今更名乗る気はなくて答えれば彼は少し残念そうに眉を寄せてから枕へと顔を埋める
「 なら、俺も黒狗でいい……御前が与えた名前だ…… 」
『 随分とデレるねぇ~?狗プレイ気に入った? 』
「 そうだな……ご主人様限定なら、気に入った 」
『 っ…… 』
頭を撫でようとして伸ばした手は掴まれて、簡単に上へと被さる様に抱き締められれば、片腕は腰に触れ何気無く彼の膝は、私の股へと当たっている
目線を向け見上げる彼は掴んでいた手首を離し、頬に触れ髪を撫でてきた
「 貴女の下僕になりたい…… 」
『 ……下僕ね 』
「 何でも答える、だから俺で遊んでくれ 」
『 そこまで、私に執着する理由は? 』
年下の子に好きにされて、屈辱とは思わないのだろうか
逆にそれが好きな人はいるけど、彼の場合は完全に固定が私だけ
最初から、私を選んで奴隷契約に記入したから変えれないとしても、他のSMクラブに行けばいい
私だけ!なんて言ってるブタ野郎も他のクラブに浮気してるのは知ってる
だが、彼にそれが見えないからこそ疑問に思えば膝を動かし中央の割れ目を下着の上から押し当て、答えた
「 御前の顔がタイプだ。興奮してる顔を見た時に、その顔を俺に向けて欲しいと思ったんだ。それだけじゃ理由が足りないか? 」
顔がタイプ、それもゲス顔が好きだなんて……
初めて会った時から知っている、変わり者だと思ってたけど此所までとは……
『 私の下僕になると大変だよ。嫌とか無理は禁句だから…… 』
「 言わない約束をしよう。俺の心も身体を、ご主人様のものだ 」
どんな殺し文句だろうか、鼻で笑ってから腹に座り直し、頬に両手を当てれば唇へと自ら重ねていた
一瞬驚くように目を見開いた彼は、口角を上げ腰と頭に触れ口付けを返す
『 私の、黒狗……浮気したら、焼き印でも押そうか 』
「 押されたくて、浮気するかも……ん、冗談だ。ご主人様以外には興味ない 」
重なる唇を幾度と無く、触れ合い甘い吐息を履く彼を見て、腹から股間へと腰を下げれば下着の上からでも分かる程に反応してる様子に笑みは溢れる
『 キスだけで、吠えてんの?とんだ変態 』
「 積極的なご主人様に、ダメ犬は簡単に発情してしまう 」
『 ふはっ、いいよ……発情して 』
「 っ……狡いな、ご主人様 」
今は仕事から離れた、発情してる男女
互いに額を当て口付けを落とせば、私は片手を動かし下着の上から陰茎を撫でていれば彼の呼吸は荒くなる
「( っ…激しい…… )」
『 ほら……中で果てないよう。リングを根元中心に4つ付けとくから……頑張ってね 』
「 くっ……はっ、ぁ、っ……! 」
陰茎の根元にペニスリングを4つ付けて射精を止めれば、彼は私の下で乱れながら互いに裸になり行為へと移る
元々攻め気質の私と、受け気味の彼では行為も差があり、受け入れる度に興奮する彼を見てると私もまた笑みが溢れる
『 んー……熱いの入ってくるぅ~ 』
「 はぁ、主人……きついっ……ぁ、くっ…… 」
騎乗位のまま陰茎を秘部へと埋めれば、きゅっきゅっ締め付ける度に彼は息を荒げ腰を震わせる
まるで自然バイブみたいな感覚に繋ぎ目にローション付けながら、滑りを良くして身体を動かし、足の裏を顔に当てれば、彼の両手は足首を掴む
『 はぁ、流石チンポは立派ねぇ~ 』
「 んっ、きもちいい……中、が……はっ……! 」
膣内を擦る度に感じる熱と、久々に繋がった快楽は確かに気持ち良いものがあり、片足を顔へと擦り付けていれば、彼は自ら腰を揺らし中を突き上げる
『 フフッ、なに、勝手に腰を揺らしてるの?許可した、覚えは無いんだけどなぁ~ 』
「 あっ、くっ……すまない、ンッ! 」
指摘すれば止めようと力を込めるも、快楽を欲するのは本能であり、理性が途切れてくるのを見るのは興奮する
体液が出辛い為にローションを手に取り繋ぎ目部分に塗り込んで、身体を動かし座り直し
今度は乳首へと摘まみ腰を振れば、彼は時より此方を見て気持ち良さげに眉を寄せ息を荒げる
「 はっ、っ……!チンコが、きついっ……っ、くっ、あっ、もう……んっ! 」
『 ハァー……根元が痛そうね。でもダメ……外しちゃうと、すぐ果てちゃうでしょ? 』
「 ぁ、っ……イジワル、だな…!主人、中で……擦っていいか……動きたい……くっ……! 」
男なら腰を振りたくなるのだろ
分かるけど、私がアンアンなんて考えられないし力が入り辛くなってる彼が上手く出来るとは思えない
まぁ、だからこそ、ちょっと面白いかも?と思い太股を叩き赤くなる様子を見ては返事をする
『 いいよ、雄犬らしく……腰を振ってみて? 』
「 はぁっ……ぁ、あぁ……。やる…… 」
彼の両手は私の太股へと当て、軽く押さえれば息を吐き膝を曲げてから下から腰を揺らし始めた
ローションと体液によってヌルヌルになった膣内を擦り上げる感覚は、気持ちがいいと素直に笑みは浮かぶ
『 はぁ、上手……ほら……もっと、動きなよ。出来るでしょ? 』
「 っ、くっ……根元がキツくて、いっ、っ…… 」
一回欲を吐き出した方が、動いてくれるだろうけどそれじゃ面白くはない
腰を動かす度に感じるのか、彼の反応が大きくなり次第に電流が走るように動く身体は絶頂感を我慢させられキツいんだと見て分かる
『 ふっ、じゃ……交代。やっぱり私は擦られるより擦る方が好きだから待ってて 』
「 はぁ……っ……あれは……あ、もう……最悪だ…… 」
『 嫌だって言えないもんねぇ~?残念でした 』
何かを察したのだろ、抜かれた後に額に手を当て滲む汗を拭く彼を横目にベッドから降りて道具を持ってくる
嫌だとか、拒否が出来ない下僕なら受け入れるしかない
彼が一番、喘えぐ事の多い道具を持ち準備をする
両手と足首をベッドに取り付けたチェーンに繋がる枷へと繋ぎ、自らの腰へとディルド付きのペニスバンドを着けていれば此方へと視線を落とした彼は眉を寄せた
「 待て、太くねぇか……!? 」
『 黒狗よりは小さいでしょ。ほら……入れるよ~ 』
「 っ……!!ようしゃ、ないっ……ぁ、ぐっ! 」
横幅3.5センチ、長さ16㎝なんて日本人の平均でしょ?
可愛いね、女の子みたいに啼きなよ
ローションをしっかり付けてから埋めれば彼は太股へと力を入れ、顔を赤く染め尻へと力が入る
「 うぁ、ぁ、くっ……! 」
『 ふふっ…… 』
応援ありがとうございます!
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