なんで俺のこと好きになってくれないの

「なんで俺のこと好きになってくれないの」

５時半。

段々と、俺、起きるの早くなってる。

夢を見た。

夢の中で、真琴が雪人に犯されてて。

真琴が泣きながら俺に助けを呼んでた。

俺の名前を叫ばれて、起きた。

昨日の朝は、雪人が腕を外して寝返りを打ってたから、真琴を起こせた。

むしろあれは、ラッキーだった。

今朝は、腕枕してる。

座って、真琴ににじり寄った。

もう、俺、夢の影響か、めっちゃ勃ってんのに。

真琴は寝てる。

真琴の胸の中央に右手を置いた。

この辺、真琴の心臓だ。

そこからそっと、手を滑らしてく。

真琴の胃。

腸。

子宮はない。

子供なんていらないから、なくてよかった。

真琴の愛情は俺だけに向けばいいんだから。

そのもうちょっと下。

この辺が、先に当たって、すごい気持ちいい。

いつの間にか、俺は左手で自分の大きくなってるのを握って、シコってた。

ここから、ここまで、俺のが入って。

あぁ、入れたいよ。

苦しいよ。

乳首、触ったら起きるかな。

雪人の手、めっちゃ邪魔だ。

はぁ。

したい。

頭おかしくなってる。

お願い、真琴起きて。

入れさせて。

乳首を吸う。

「あぁっ！」

思ったより大きい声で真琴が起きた。

雪人まで起きた。

「どうした」

「ん…」

俺が胸から頭をどけると、真琴は座った。

「おい、何した」

雪人も座って俺を睨んだ。

「真琴、しよ。俺、つらい」

真琴にキスしようとした。

「コラ、クソガキ。無視すんな」

「何？」

めんどくさい。

「何じゃねえ。お前、真琴起こしたのか。やるために」

「だって、俺。苦しい。頭おかしくなる」

真琴を抱きしめた。

「起こしてまですることじゃねえだろ。今何時だよ」

そう言って、雪人は頭の上のスマホを見た。

「６時前じゃねえか。もうちょっと寝ろよ」

「寝れない」

ゆうべ、させてもらえなかった。

雪人は真琴を俺から取ろうとしながら、言った。

「真琴、お前こっちで寝ろ」

「やだっ、真琴！　こっち来て」

俺は真琴を取り返す。

「お前、何切羽詰まってんだ？　おかしいぞ、お前」

真琴におかしくされたんだよ。

「お願い、真琴、入れさせて」

俺はなんか、泣けてきた。

それを見た真琴が言ってくれた。

眠そうだけど。

「いいよ…」



雪人は黙って寝室から出て行った。

真琴のクリや入り口をいじくりながら、乱暴にキスをした。

少し、口を離すと息が切れる。

朝だからか、眠いからか、恥ずかしくないからか、あんまり真琴が濡れてこない。

指を入れた。

早く。

真琴早く。

乳首を舐めて、思いっきり吸った。

「あっ、痛い、久弥」

我慢してよ、俺はもっと痛いんだから。

乳首を軽く噛んだ。

真琴が短い悲鳴を上げた。

指もいつもより、乱暴に動かしてる。

ごめん、真琴。

痛いのわかってる。

でもこんなの俺死ぬ。

あぁ、やっと濡れてきた。

すぐ真琴の足を開かせて、間に入った。

一気に真琴の奥まで突き通した。

はぁ。

あぁ。

あっ。

入れただけでイッた。



やっと正気に返った。

返ってないかな。

もっと。

もっとしなきゃ、俺寝れない。

「真琴。寝ないで。俺、もっとしたいぃ」

「いいよ」

キスして、胸とか触って。

そうしてるうちに、なんかまた泣けてきた。

「真琴はどうして雪人のことが好きなの」

泣きながら言った。

「え…？」

「ねぇ、なんで？」

「それは」

「なんで俺のこと好きになってくれないの！」

俺は叫んでた。

「お願い。俺のこと。好きになってよ…ああああ…」

もうつらい。

泣けて、止まらないし。

真琴は、胸の上で号泣してる俺の頭を優しく両手で撫で始めた。

「好きだよ。大丈夫」

俺は子供のように泣きじゃくってる。

情けないな。

真琴は雪人ばっかり見る。

雪人を見る真琴を、俺はいつも見てる。

真琴がつけてるネックレス。

雪人からもらったヤツ。

引きちぎりたい。

でもそんなことしたら、雪人に追い出される。

真琴にも、嫌われる。

俺が３ヶ月前に真琴にあげようとしたピアス。

真琴は受け取ってくれなかった。

雪人からしか、プレゼントは受け取れないって。