氷の騎士団長様の悪妻とかイヤなので離婚しようと思います

黄金 

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29 連れ去られた俺達

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 なんで俺が主人公ポジにいるのでしょう?
 
 成り代わろうとしたつもりはない。フラグ折ろうとしたつもりもない。なんなら折ったのはソマルデさんだ。
 あ~~~~、廊下………。
 晩餐後の廊下でサノビィスとラビノアが攫われるって知ってたのに、またもやすっかり話が飛んでしまっていた。
 だって晩餐で「ユンネ・ファバーリア」とか呼ばれちゃったらさぁ、動揺しちゃうでしょ?
 知ってたんだなぁ、旦那様も王太子殿下も。
 旦那様、全然顔に出てなかったよ。やっぱ、あの時夜にソマルデさんと喋ってるの聞いてたんだな?シラッと嘘ついちゃって!
 殿下も知ってたから何かと話しかけてきてたのかなぁ。いっぱい高価な物をくれたのもその所為?
 旦那様は何を話すつもりだったんだろう?
 晩餐に旦那様が出席していなくてよかった。
 本当は四人で話すつもりだったらしいけど、まずは俺の意見を聞こうと思って旦那様は外したらしい。
 殿下としては黒銀と白銀の両騎士団は王太子殿下の双翼として頼りになる存在で、任せることも多い。隣国との戦争でずっと駆り出してしまったので、領地の収束に力を貸そうと思い調べたところ、俺の存在が出てきたという。
 なんで俺が元侯爵夫人だと分かったのだろう?
 

 俺は今なんとも見窄みすぼらしい有様になっている。
 俺とサノビィスは黒い手に引き摺り込まれて城壁の外に出た。そこからは漫画通りに隣国に連れ去られたわけだけど、俺とサノビィスの対応が全く違っていた。
 まず俺はルキルエル・カルストルヴィン王太子殿下との晩餐の為に、ソマルデさんがそれに見合う服を着せてくれていた。髪もちょっと弄ってくれて、装飾品は少なめにしてもらったけど、ちゃんとした貴族っぽい格好だったのだ。
 でも今は宝石は全部獲られちゃったし、ジャケットは剥がされた。無理矢理獲られたのと、用意されていた馬車に突き飛ばされたので、髪も服もボサボサヨレヨレだ。ただでさえ絡まりやすい癖毛なのに!
 サノビィスとは別々の馬車に入れられたけど、俺を突き飛ばして扉を閉める時、こんなやつにこの馬車はいらなかったな、とか言われてしまった。
 というのも、この犯人たちは闇の中から出てきたサノビィスと俺に、スキル判定を直ぐにしたのだ。
 サノビィスは『危険察知』、俺は『複製』だった。
 んで、俺のスキル見てあからさまにコイツらがっかりしたのだ。
 どうやらサノビィスとラビノアを攫う予定だったらしい。なのに俺が釣れちゃったと……。くそー、いまに見ておれ!後悔させてやる!
 
 馬車を動かす人間にスキル持ちがいたのか、数時間で隣国に着いてしまった。あり得ない速さだ。
 そして俺は半地下みたいな部屋に閉じ込められている。
 一応家具とベットはあるので牢屋では無いけど、日当たりの悪い宿屋みたいな感じだ。
 服は剥ぎ取られたので白いシャツにスラックスだけ残った。ベルトも取るとは有り得ん。
 
 最後に見た旦那様、必死に黒い手を切ってたなぁ。
 
 ボンヤリと考え事をしながらベットで転がっていると、突然兵士達が入ってきた。
 
「来い!」

 腕を引かれて無理矢理立たされ、小突かれながら歩かされる。両腕は前に縄で縛られてしまった。

「入れ。」

 大きな両扉の前に立たされた。命令されて仕方なく中へ入ると、広い謁見の間のようだった。
 長い絨毯を進めば奥は壇上になっており、ゆったりとした大きな椅子が置かれている。そこには一人の男性が座り、その目の前階下にはサノビィスが騎士に囚われて跪かされていた。
 サノビィスは公爵令息だ。なんて侮辱を!
 そう思いつつ腹は立つが、俺も拘束されている。腕を引っ張られてサノビィスの隣に突き飛ばされた。

「っい、ててっ。」

「ユンネ様!大丈夫ですか!?」

 しこたま頬を擦りむきました。

「ふん、それが一緒に来た『複製』持ちか。」

 壇上の椅子の上に座った男には見覚えがある。隣国の王子ハンニウルシエだ。何番目かは忘れたけど、ハンニウルシエ王子はスキル持ちだ。『黒い手』と言う珍しい固有スキルで、この王子しか持っていない。
 俺とサノビィスを連れ去った闇の中から伸びていた黒い手がハンニウルシエ王子のスキルだ。
 
 俺は今後のシナリオを思い出す。
 漫画では可憐なラビノアを一目で気に入ったハンニウルシエ王子は、ラビノアに婚姻を迫っていたはずだ。
 ラビノアはサノビィスを人質に取られ、泣く泣く婚姻を了承する。
 でも直ぐにスキル『黒い手』を追いかけて来たルキルエル王太子殿下以下両騎士団長に、ハンニウルシエ王子は討たれることになる。
 流石に今日捕まった日に来るわけではないが、数日はあったはずだ。
 それまで俺達は無事でいなければならない。
 
「さあ、無事な姿を見せたぞ。お前の『危険察知』を見せてみろ。」

 サノビィスの表情が険しくなる。
 ハンニウルシエ王子は近くにいた騎士に目配せをした。その騎士は座り込んでいる俺の方に近寄って来て剣を抜く。
 振り上げて切り掛かってきた。

「……!?!!」

 咄嗟に避ける。これはサノビィスのスキルを確認する為に俺が呼ばれたと言うこと?
 サノビィスの『危険察知』は自分自身に危険がことが起こる事を、事前に察知するだけのスキルだ。決して防御力がつくとか、攻撃に使えるとかいう物ではない。かなり正確な勘というだけだ。
 俺を攻撃する必要性とは?
 
「………っ!や、やめて下さい!」

 サノビィスが俺の方に走り寄ろうとするが、騎士達に取り押さえられて動けない。サノビィスはまだ十二歳なんだ。背は高い方だが俺よりは低い。身体だってまだまだ子供の体型なのに、あんな大きな騎士が二人がかりで取り押さえる必要はない。
 
 俺は切り掛かる騎士の剣を避けながら、どうにか逃げる手段を考える。

「さあ、この書類に血判を押せ。」

 サノビィスがギリギリと歯を食いしばった。
 これは、俺の命を盾に契約書に血判を押させようとしている?
 まるでシナリオの中の流れに沿うようだ。
 
 床に落ちた契約書は血判を押すことにより離反できなくなる。ハンニウルシエ王子を主人とする主従契約だ。

 確か漫画の中では血判を押させられたラビノアは、ハンニウルシエ王子の側から離れられなくなった。ハンニウルシエ王子は大量のスキル持ちをそうやって従わせている男だった。
 その中にサノビィスも入れるということ?
 漫画の中のラビノアのように婚姻とまではいかないが、有益なスキル持ちのサノビィスを血の契約書で縛り付けるつもりなのだろう。
 
 頭上を剣が横薙ぎに掠めていく。
 今のところ俺を殺すつもりはないのだろう。殺せば人質の意味がなくなる。だがサノビィスが血判を押せばどうなるか分からない。サノビィスもそれを考えて押すのを躊躇っているようだった。

 ハンニウルシエ王子と剣を振る騎士の視線が合う。
 あ、やばい、これ。
 今まで適当に振られていた剣が、急に突きに変わってきた。
 
「…………!くっ!!」

 両手が繋がれた状態もあり避けにくい。
 騎士の腰にはもう一本剣が差してある。突き出された剣をギリギリで避け、身を屈めて騎士の懐に入った。膝が出てきたので半身分身体を回転させて避ける。
 騎士の腰に差した剣のつかを握り、後ろに飛び退りながら抜き去った。
 俺の武器は置いてきてしまったので、この剣で代用するしかない。

 身軽な身体能力を活かしてトン、トン、とサノビィスの下へ走る。拘束していた騎士達が慌てて俺に警戒したが、俺の方が早かった。
 ザーーーッとスライディングしてサノビィスに到着した。

「ユンネ様!」

 涙目のサノビィスが叫ぶ。
 十二歳には怖いよね。どんなに落ち着いててもまだまだ経験が足りない子供だ。俺が守らないと。
 どこかで冷静な自分がいた。
 勿論、前世の俺がこんな経験をしたことがあるはずはない。
 でもやり方も知っていたし、躊躇いも起きなかった。手にした剣で両腕の縄を手早く切る。なんでこんなに手際良いのか自分でも分からない。
 サノビィスを抱き込んで、ユンネはほんの少し口角を上げた。
 
 スゥーーーーー……と、騎士から奪い取った剣を、自分の身体を軸にして、水平に薙いだ。
 ほぼ一周。
 ブワッと大量の剣が現れる。
 俺の『複製』で可能な限り同じ剣を複製した。

「ーー何!?」

 取り囲もうと集まって来ていた騎士達がザワリと叫んだ。

「いけ。」

 剣が俺を中心点にして四方八方に飛んでいく。
 まずサノビィスを捕まえていた騎士二人は一瞬にして絶命した。
 近寄って来れないようにどんどん俺を中心にして剣を生み出していく。

「サノビィスっ!逃げるよ!」

 サノビィスの手を握って俺達は出口に向かって走り出した。
 
「捕まえろ!!!」

 後ろからハンニウルシエ王子の怒声が聞こえる。
 誰かが庇っているのだろう。

 広い廊下に出て兎に角遠く遠くへと走って逃げた。
 あのままあそこにいても俺は殺されるし、サノビィスは血判を無理矢理押されるだけだ。
 サノビィスは公爵家の子供だ。
 絶対にさせない!

 どれだけ騎士がいるのか、俺達を追いかける数が減らない。
 さっきは無数の剣を使って逃げれたが、今は盾を持った騎士が前へ出て防御している。背後に向けて『複製』で剣を飛ばすがあまり効果がない。鎧を着て重い盾を持っているので、重たくなって鈍足になり俺達に追いつけないだけだ。

 俺は普段から身体を鍛えているのでまだ走れるが、サノビィスが限界だ。
 どこかにサノビィスだけでも隠さないと。
 サノビィスなら一旦敵兵の目から逃れさえすれば、『危険察知』で身を隠し続けられる可能性が高い。そのうち味方が助けに来るはずだ。

 サノビィスの手を引いて走りながら、辺りを見回した。
 
「サノビィス様、俺が囮になって逃げますから、味方が来るまで隠れてて下さいね。」

 茶色の瞳が見開かれ、でも!と口は動くがゼィゼィと息が荒く声にならない。

「大丈夫です。必ず来ますから。」

 サノビィスは違うと叫びたかった。味方が来るかどうかじゃない。囮になったユンネの方が心配だ。
 階下へ続く階段を降り切って、サノビィスの足を持ち上げて上に乗せた。そこは柱と柱を繋ぐ桟のようになっていて、人の背丈よりも高い位置にあるので寝転がって壁にへばりつけば見えない。
 人とはかくれんぼなどで探す時、下は見ても上はあまり見ないものだ。

「身を屈めて隠れて!」

 それだけ言ってまた走り出す。後は自分がどこまで逃げれるかだ。
 はぁ、しんど。
 捕まるにしてもサノビィスから十分に離れなければ。
 漫画の世界を堪能するだけのつもりがこんなことになるなんて。
 
 ソマルデさん、助けに来てくれるよね?
 殿下も……、旦那様も、来るよね?ラビノアじゃなくても、来るよね?
 そう信じてユンネは走り続けた。







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