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【第一部】 8章
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お父さんとお母さんと話した次の日
俺は朝イチで社長である春樹さんのところへ来ていた。
「無理なお願いなのは重々承知してます。でも、お願いします!長めの休みをください。」
「・・・千秋、君はもう立派なうちの社員だ。君にしてもらっている仕事には責任がある。君の実力を見込んで託している仕事がいくつもある。穴を開けられては困る。」
やっぱり無理か。
どうしよう、お父さんが協力してくれるって言っていたのに。
「10日ほどで大丈夫か?」
「え?」
「なんだ?休みが欲しかったんだろ?もっと長い方がいいか?」
「え、でも、穴を開けてもらっては困るって、、、」
「そりゃそうだ。無理して倒れられたら困る。だからしっかり休みなさい。働き始めてから有給も取らずに頑張ってくれたからね。ちゃんとした権利だよ。
・・・アメリカに行くなら10日ぐらいは必要だろ?」
春樹さんは全部お見通しか。
「ありがとうございます、っっ、、」
「気をつけていっておいで?今日明日で軽く引き継ぎをして明後日から有給でいいか?」
「はい!ありがとうございます!これからも頑張ります!!」
この人の元で働けることのありがたさを改めて噛み締める。
この会社で働けて本当によかった。
社長室を出てすぐにお父さんに連絡をする。
すると、
『千秋は自分の荷造りをしなさい。チケットやホテル等はこちらで用意しよう。』
と返信が来た。
お父さん、、ありがとう。
みんなが俺が空に会うために協力してくれている。
空に4日後には会えるかもしれないと思ったら嬉しくて仕方ない。
でも余計に寂しくも感じてしまう。
明後日には、出発、、か。
その後2日間で俺は仕事の軽い引き継ぎを済ませ、荷造りをした。
若たちにもアメリカへ行ってくることを伝えると、
「いつ行くのかって思ってたぞ。寂しい時には寂しいってちゃんと言えよ。」
そう言ってお小遣いをくれた。
若にとっては俺はまだ子供らしい。
俺、もう30なんだけどな。
出発の日の朝は迎えが来てくれるとお父さんから聞いていたが誰がくるのかも何も知らされていない。
知らない人だと慣れるのに時間かかる。
でも忙しいお父さん達がる来るわけもない。
そう思っていると、
「千秋様、お迎えにあがりました。」
「玲さん!!」
玲さんが来てくれた。
年明けに玲さんは正式にお父さんの養子となって俺のお兄さんになった。
でも玲さんは未だに俺のことを千秋様と呼ぶ。
「今回アメリカまでお供することになりました。」
「え!?玲さん若頭でしょ?え、忙しいでしょ?俺1人で行くよ?」
「いえ、私の役目は組長及びそのご家族を守ることですので。」
「・・・・・・玲さんも家族なのに。」
養子縁組して正式に家族になったんだから、他人行儀なのは嫌だった。
「千秋様、、では、今回は兄弟旅行ですね。」
「うん。それならいい。ありがとう、俺のために。」
「私は何度かアメリカに行ってますので。」
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