【R18】BL短編集

戌依 寝子 (旧いろあす)

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【完結】家なき子【玩具/メス堕ち】

11*

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「ひぃ、ひぃ…っ」
 酸素不足の脳がくらくらする。腰から背中を駆け上がる快感の電流に目の前がチカチカと光る。
 胸を大きく上下させて、必死で呼吸を繰り返した。
「早いな。もう乳首でイけるようになった」
 意地悪な声色がぼんやりと耳に入ってくる。
「それだけ前立腺の快感が強烈なんだな」
 閏さんは実験結果を読み上げるように淡々と言いながら、未だにヒクヒクと跳ねている性器を撫でた。
「ひっ、触らないでぇ」
 絶頂の余韻も抜け切っていない性器からチョロチョロと残った尿が溢れる。
「このまま性器を扱き続けたら潮が吹ける」
 なんて恐ろしい。
 もう殆ど力の入らない身体を捩って全身で否やを訴えると、さわさわと性器を弄んでいた手はすっと離れていった。
「まぁ、それは後でいいか」
 後。後でも嫌だ。これ以上は身が持たない。
『身が持たないんだそうだ』
 閏さんの声がリフレインする。
 そりゃそうだ。セックスする度にこんなことされてたら身が持たない。元カノさん達、お疲れ様です…。
 現実逃避をしながら焦点の合わない目で閏さんを見上げる。
「さて、足の拘束を少し伸ばそう」
 目が合ってそんなことを言われた。
 何をされるのか、予想がつかない。
 今更足も手も外されても逃げる気力なんてない。できることと言ったら、ダメ元で首を振ることだけだ。
「もぉ、ゆるして…」
 精一杯あざとく涙目で訴えると、ニコリと微笑みを返される。
「許さないといけないようなことをされていない」
 それは暗に平常運転でこれだけのことをしているということを示しているのか。
 全身の震えが治まってきた頃、休憩は終わりとばかりに閏さんが動き始めた。
 サイドに下ろして拘束されていた両足の枷が緩められたのか、膝から下の自由が少しだけ戻る。
 それからグッと腰を持ち上げられて腰の下に半円柱型のマットが差し込まれた。
 尻を上げて全部曝け出すような姿勢に体温が上がる。
「こっちからも前立腺を開発しよう。前後から刺激してやれば、そのうち前立腺を刺激されるだけで射精しなくてもイけるようになる」
 無理だ。既に乳首だけでイかされたのだ。これ以上性器以外の所でイく癖がついたら俺のちんこの存在意義が危うくなってしまう。
 掲げられた腰の中心で萎えた性器を見ながら、彼の行く先を案じた。
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