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【完結】蓼食う虫も好き好き【催淫/青姦】
6*
しおりを挟む「は、ひっ、なに?なに?!」
自分の身体の変化に思考が追い付かない。
絶頂の名残でがくがく震える身体を伊織に預けてしがみ付いたまま縋るように見上げると、伊織は苦虫を嚙み潰したような顔で地面に落ちたキノコを睨みつけていた。
「ヒメワライタケだ。胞子だけでも強力な催淫効果がある」
サイインコウカ…?
その話を聞いてる間も身体は軽い絶頂を繰り返していて、背筋がぞくんっ、ぞくんっと痺れて身体が跳ねている。
「とりあえずコッチを抜く。落ち着かせないと気が狂うぞ」
手袋を外した伊織の手が俺の性器に伸ばされた。そこは一度射精したというのに痛いくらいに勃起していて、とろとろと先走りを零しながら吐く息に合わせて震えている。
その先走りを塗り込めるように先端を扱かれて、自慰で感じる快感なんて目じゃないような鋭い刺激に太ももが強張った。
「はひっ、まっ…!アァ!」
性器からまた白濁が迸る。
腰が砕けて伊織の身体に縋り付くと、くるりと身体を反転させられて木に抱き着かされた。
どうしてこんな。身体が熱くて溶けそうだ。なんでこんな山の中で俺は下半身むき出しにして同僚に扱かれてるんだ。
ぐるぐると思考が巡って目が回って来た。膝がガクガクと笑っている。
「そのまま掴まってるだけでいい。何も考えるな」
耳元で囁かれる吐息すら快感に変換されて、だらだらと先走りが溢れた。
「アっ、アアア!あっ、イクっ、イクっ!」
思考を手放すと、蕩けたような感覚だけが残って甘い声が森の中にこだまする。でも、返ってくる自分の声が恥ずかしいと思う余裕すらなくて強すぎる快感に恐怖すら込み上げてきた。
「ひっ、お、こわ…っ、しぬ…っ、ア!イク!」
再びの絶頂。心臓がどくどくと全力疾走の後のように跳ねていて、息が上手く吸えない。苦しい。
そうやって俺がイキまくってる間も先端を虐める手は止まってくれなくて、中から無理矢理搾り取られるような快感に睾丸がびくびくと痙攣している。
「大丈夫だ。抜いてたら落ち着くから。俺に任せてろ」
俯いて息を詰めている俺の顎を呼吸の手助けをするように左手で支えて、性器を扱く右手は徐々に動きを速めて先端だけでなく裏筋や竿まで広範囲を擦り始めた。
「アッ!ヒッ、ダメっ!ア゛ぉオ゛っ!イグっ!またイクぅ!」
もう、一度擦られる度に絶頂が押し寄せる。
目の前が白んでちかちかと明滅して、脳がぱちぱちと弾けるような快感に喉の奥から絞り出すような喘ぎが漏れた。
じゅぱっ、ぶじゅっ!と濡れた音がして長い射精のような快感が性器を走り抜ける。
もうダメだ。馬鹿になる。死ぬ。ちんこ壊れる。溶ける。辛い。脳が焼ける。
ぶつ切りの思考が走馬灯のように頭を巡った。
必死で身体を支えていた膝が限界に達して、木に縋りながらずるずると柔らかい土の上にひざまづく。それを追いかけるようにして伊織も後ろに膝をついて、俺の背中を腹で覆うような格好で性器を扱き続けた。
「辛いな。大丈夫だからな。助けてやるから。そのまま感じてろ」
後ろで伊織が優しい声で言う。その声だけが頼りで、俺はぼろぼろと涙が零しながら必死で何度も頷いた。
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