98 / 166
第三章
やっぱり家族会議⑥
しおりを挟む
「はぁぁ~~~っ…」
おとしゃまが長いため息をついた。
わたしは思わずビクッと体を強張らせてしまう。わたしを抱っこしていたウィルにぃには体の強張りが伝わったのだろう。ぽんぽんっと背中を優しく叩き、あやしてくれる。
「お父様??」
ウィルにぃが冷たい視線をおとしゃまに向ける。
ウィルにぃはわたし主上主義だからね…。
「あぁ…。エルを責めている訳では無いんだ。ただこれからの事を考えていてね…」
ウィルにぃの冷たい視線を苦笑いで受け流すおとしゃま。
「まずは、私共の末娘、エルシーアを護って頂けるとの事で、シロガネ殿に感謝を。これからもどうぞよろしくお願い致します」
おとしゃまはソファーから立上り、胸に手を当て、深々とシロガネに対して礼をする。
「「「「シロガネ様に感謝を」」」」
おとしゃまが立上り礼をするのを受けて、かぁしゃま、お兄ちゃんズ、お姉ちゃんも立上り、胸に手を当てて感謝の礼をする。
隅で控えていている、セバス、ベアティ、デルミーラ、双子なメイドのアメリアとアンネリースも胸に手を当て、深々と礼をする。
「うむ。感謝の気持ち、しかと受け取った。
我は硬苦しいのは好まぬ。楽にせよ」
シロガネがキラリと黄金の瞳を輝かせ、感謝の礼に対する言葉を返す。
「「「「「ありがとうございます」」」」」
シロガネの言葉に家族が再びソファーに座る。
「さて、シロガネ殿はエルシーア…エルの飼い猫になって頂けるとか。その件についてなのですが、その…、お体をもう少し小さくはできませんか?
一般的な猫の体長は大体25cm程なのです。シロガネ殿はの体長は一般的な猫の倍以上、頭からしっぽの長さまで入れると1m以上になりますので、このままだと逆に目立ち過ぎるのです…」
「なんとっ!!そうであったか。我の本体は体長だけで6mはあるからな。これで十分に小さいと思っておったが、不十分であったか。
あいわかった。どれ、少々待っておれ」
シロガネが目を瞑ると、シュルシュルっと体が縮み、一般的な猫サイズになった。
「これでどうだ?」
シロガネがこてんと小首を傾げる。
くっ…ぐぅかわですっ!!!!
「ありがとうございます。シロガネ殿。後は一般的な猫は喋りませんので、この部屋にいる者以外の前では、申し訳ありませんが普通の猫のフリをお願いしたいのです」
「ふむ、そうか。これもエルシーアを護るため。わかったぞ」
サロンのテーブルの上でうんうんとシロガネが頷いた。
「あなた、この後来るエミリーとバメイにも伝えておきませんと」
「あ…、あぁ…。エグ…エミリーも来るんだったな」
あっ、おとしゃま、エミリーちゃんのこと本名で呼ぼうとした。
「シロガネ殿、後で紹介したい者がいるのです。またお時間を頂けますか?」
「あいわかった」
「ありがとうございます」
おとしゃまがホッとしている。しかし、異世界オネエはシロガネの目にはどう写るんだろうね?ビックリするのかな??
ビックリするシロガネ…。う~ん。想像つかないな。
「あと、残りの四聖獣の方々についてなのですが…、本当にいらっしゃるのでしょうか…??」
「ん?普通に来るじゃろ。特に朱雀は煩いし、もう既に向かっているかもな」
毛づくろいをしながら何となしに答えるシロガネ。
シロガネや…。人はソレをフラグと呼ぶんだぜ…。
おとしゃまが長いため息をついた。
わたしは思わずビクッと体を強張らせてしまう。わたしを抱っこしていたウィルにぃには体の強張りが伝わったのだろう。ぽんぽんっと背中を優しく叩き、あやしてくれる。
「お父様??」
ウィルにぃが冷たい視線をおとしゃまに向ける。
ウィルにぃはわたし主上主義だからね…。
「あぁ…。エルを責めている訳では無いんだ。ただこれからの事を考えていてね…」
ウィルにぃの冷たい視線を苦笑いで受け流すおとしゃま。
「まずは、私共の末娘、エルシーアを護って頂けるとの事で、シロガネ殿に感謝を。これからもどうぞよろしくお願い致します」
おとしゃまはソファーから立上り、胸に手を当て、深々とシロガネに対して礼をする。
「「「「シロガネ様に感謝を」」」」
おとしゃまが立上り礼をするのを受けて、かぁしゃま、お兄ちゃんズ、お姉ちゃんも立上り、胸に手を当てて感謝の礼をする。
隅で控えていている、セバス、ベアティ、デルミーラ、双子なメイドのアメリアとアンネリースも胸に手を当て、深々と礼をする。
「うむ。感謝の気持ち、しかと受け取った。
我は硬苦しいのは好まぬ。楽にせよ」
シロガネがキラリと黄金の瞳を輝かせ、感謝の礼に対する言葉を返す。
「「「「「ありがとうございます」」」」」
シロガネの言葉に家族が再びソファーに座る。
「さて、シロガネ殿はエルシーア…エルの飼い猫になって頂けるとか。その件についてなのですが、その…、お体をもう少し小さくはできませんか?
一般的な猫の体長は大体25cm程なのです。シロガネ殿はの体長は一般的な猫の倍以上、頭からしっぽの長さまで入れると1m以上になりますので、このままだと逆に目立ち過ぎるのです…」
「なんとっ!!そうであったか。我の本体は体長だけで6mはあるからな。これで十分に小さいと思っておったが、不十分であったか。
あいわかった。どれ、少々待っておれ」
シロガネが目を瞑ると、シュルシュルっと体が縮み、一般的な猫サイズになった。
「これでどうだ?」
シロガネがこてんと小首を傾げる。
くっ…ぐぅかわですっ!!!!
「ありがとうございます。シロガネ殿。後は一般的な猫は喋りませんので、この部屋にいる者以外の前では、申し訳ありませんが普通の猫のフリをお願いしたいのです」
「ふむ、そうか。これもエルシーアを護るため。わかったぞ」
サロンのテーブルの上でうんうんとシロガネが頷いた。
「あなた、この後来るエミリーとバメイにも伝えておきませんと」
「あ…、あぁ…。エグ…エミリーも来るんだったな」
あっ、おとしゃま、エミリーちゃんのこと本名で呼ぼうとした。
「シロガネ殿、後で紹介したい者がいるのです。またお時間を頂けますか?」
「あいわかった」
「ありがとうございます」
おとしゃまがホッとしている。しかし、異世界オネエはシロガネの目にはどう写るんだろうね?ビックリするのかな??
ビックリするシロガネ…。う~ん。想像つかないな。
「あと、残りの四聖獣の方々についてなのですが…、本当にいらっしゃるのでしょうか…??」
「ん?普通に来るじゃろ。特に朱雀は煩いし、もう既に向かっているかもな」
毛づくろいをしながら何となしに答えるシロガネ。
シロガネや…。人はソレをフラグと呼ぶんだぜ…。
131
あなたにおすすめの小説
(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅
あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり?
異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました!
完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。
ハイエルフの幼女に転生しました。
レイ♪♪
ファンタジー
ネグレクトで、死んでしまったレイカは
神様に転生させてもらって新しい世界で
たくさんの人や植物や精霊や獣に愛されていく
死んで、ハイエルフに転生した幼女の話し。
ゆっくり書いて行きます。
感想も待っています。
はげみになります。
憧れのスローライフを異世界で?
さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。
日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。
転生したみたいなので異世界生活を楽しみます
さっちさん
ファンタジー
又々、題名変更しました。
内容がどんどんかけ離れていくので…
沢山のコメントありがとうございます。対応出来なくてすいません。
誤字脱字申し訳ございません。気がついたら直していきます。
感傷的表現は無しでお願いしたいと思います😢
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
ありきたりな転生ものの予定です。
主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。
一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。
まっ、なんとかなるっしょ。
転生能無し少女のゆるっとチートな異世界交流
犬社護
ファンタジー
10歳の祝福の儀で、イリア・ランスロット伯爵令嬢は、神様からギフトを貰えなかった。その日以降、家族から【能無し・役立たず】と罵られる日々が続くも、彼女はめげることなく、3年間懸命に努力し続ける。
しかし、13歳の誕生日を迎えても、取得魔法は1個、スキルに至ってはゼロという始末。
遂に我慢の限界を超えた家族から、王都追放処分を受けてしまう。
彼女は悲しみに暮れるも一念発起し、家族から最後の餞別として貰ったお金を使い、隣国行きの列車に乗るも、今度は山間部での落雷による脱線事故が起きてしまい、その衝撃で車外へ放り出され、列車もろとも崖下へと転落していく。
転落中、彼女は前世日本人-七瀬彩奈で、12歳で水難事故に巻き込まれ死んでしまったことを思い出し、現世13歳までの記憶が走馬灯として駆け巡りながら、絶望の淵に達したところで気絶してしまう。
そんな窮地のところをランクS冒険者ベイツに助けられると、神様からギフト《異世界交流》とスキル《アニマルセラピー》を貰っていることに気づかされ、そこから神鳥ルウリと知り合い、日本の家族とも交流できたことで、人生の転機を迎えることとなる。
人は、娯楽で癒されます。
動物や従魔たちには、何もありません。
私が異世界にいる家族と交流して、動物や従魔たちに癒しを与えましょう!
転生幼女はお願いしたい~100万年に1人と言われた力で自由気ままな異世界ライフ~
土偶の友
ファンタジー
サクヤは目が覚めると森の中にいた。
しかも隣にはもふもふで真っ白な小さい虎。
虎……? と思ってなでていると、懐かれて一緒に行動をすることに。
歩いていると、新しいもふもふのフェンリルが現れ、フェンリルも助けることになった。
それからは困っている人を助けたり、もふもふしたりのんびりと生きる。
9/28~10/6 までHOTランキング1位!
5/22に2巻が発売します!
それに伴い、24章まで取り下げになるので、よろしく願いします。
幼女と執事が異世界で
天界
ファンタジー
宝くじを握り締めオレは死んだ。
当選金額は約3億。だがオレが死んだのは神の過失だった!
謝罪と称して3億分の贈り物を貰って転生したら異世界!?
おまけで貰った執事と共に異世界を満喫することを決めるオレ。
オレの人生はまだ始まったばかりだ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる