共学高校の日常！

3 お昼休みのひととき

　皆さんここで質問です。
　お昼休みといえばどこで過ごしただろうか？
　青春といえば屋上でのお昼ご飯だと僕はアニメで教えてもらいました。
　ですが、ここ共学高等学校では屋上は解放されていないのだった！

「ったくこれが高校の闇だよな！青春の闇だよな！固定観念の闇だよな！無知って怖いわぁー」

「ヤマモトお前いきなり何言ってんだよ。意味わからんわ！」

「いやー、さ？考えてみろや、高校のお昼休みと言ったらなんだ？」

ここは屋上だと言うのが定石だろう。
だが俺はぶち壊してやろう。
「中庭でお昼だろ」

「････････････」

「中庭でお昼だろ！」

くっ！こいつやるな！その考えは無かったな…
「バカヤロぉ！屋上だろうがぁぁぁ！」

「いやいやいや、中庭だろ？常識でものを語れよ！」

「今日という今日は決着をつけようじゃないか！サタケェ！」

「いいだろう！ヤマモトォ！」

バンッ！と大きくヤマモトとサタケが使っている机を五十嵐が叩いた。

「もう…もう無駄な争いは止めないか…こんな…こんなにも無駄な争いはないよぉ！だって、だって！この学校には屋上も解放してないし！しかも！中庭も存在しないんだよ！」

「「･････････」」

「「悪かったよ」」

「わかればいいんだよ……」
グスングスンといいながら五十嵐は教室を後にした。

「なぁ、五十嵐が一番こうゆう青春に憧れてたんだな」

「うん、だって今泣いてたよね？」

そして二人の思いは今ひとつに！

さっきのなんだったんだ？