29 / 51
九尾転生編
29話 戦火
しおりを挟む
「おい、なんだあれ……?」
ルートはフリスディカの光景に唖然としていた。離れた先にうっすらと見える、フリスディカからは所々煙が上がっているようだ。そして、フリスディカの上空には巨大な飛空船が止まっていた。
「急いで!シナツ!」
俺はシナツに叫んだ。
俺達は、フリスディカの中でも、中心から離れた場所に位置するギルドの近くへと戻ってきた。
フリスディカの街はすっかり混乱しているようだ。中心部の方から人々の波が押し寄せてくる。
中心部の方向では、やはりいくつか煙が上がっていて、街は喧噪に包まれていた。
「教官!」
ギルドの近くでは、教官も救助活動に当たっていた。
「おう、イーナ無事だったか!なにやら、変な船がいきなりやってきてな! ひとまず、ここは大丈夫そうだが、街の中心の方はなにやらやばい雰囲気そうだ…… 俺も向かいたいところだが、人の波が邪魔をしてなかなか近づけないのだ。ケガをしているものも多いしな……」
ひとまず市民達は彼らに任せれば大丈夫だろう。中心部…… 奴らの狙いは……
「王宮です!イーナちゃん!」
ナーシェが叫ぶ。
奴らの狙いは、王と議会か……
「シナツ、王宮まで!行ける!?」
「まかせろ!案内は頼む」
再び、シナツの背にまたがると、シナツは俺達を乗せたまま、軽やかに屋根の上へと昇り、中心街の方へ向けて走り出した。眼下には、大量の市民がフリスディカの外園部へとむかって押し寄せる様子が見える。
「王様…… 無事だと良いけど……」
中心街に近づくにつれ、武装した兵士の姿も見え始める。街の路地を利用して簡易なバリケードが幾重にも作られ、その先には帝国の軍だろう、森で出会った帝国の兵士ラヴィルと似た様な鎧に身を包まれた人達が、慌ただしい様子で街を駆け回っていた。
「何か探しているのか……?」
シナツは空を駆けながら呟いた。俺はシナツに向かって叫んだ。
「ひとまずは王宮へ!お願いシナツ!」
武装した兵士だろう、倒れて動けなくなったものも多数いるようだ。中心街に近づくにつれ、その被害の全貌が明らかとなっていく。火に包まれている家もあれば、崩れてしまったような家も多々見受けられた。
王宮へたどり着くと、王国の兵士だろうか、何人かが血を流し倒れていた。多くはすでに息絶えているようだ。その中でも、1人の兵士はまだ、息があるようだった。
「大丈夫ですか!?」
ナーシェの問いかけに兵士は静かに口を開いた。
「帝国を名乗る兵士と、女が1人、王宮へ入っていった。女は魔法を使う。気をつけろ……」
魔法……
すると街の方向から多くの帝国兵らしき人達がこちらに向かってくる様子が見えた。こちらの存在に気付いたのだろう。
さらに、同時に多数の銃声が響き渡る。
「イーナちゃん!奴ら銃を持っています!どうしましょう!」
ナーシェが叫ぶ。
「ちっ…… おい!イーナ!先に行け!俺がここはなんとかする!」
ルートが俺達に向かって叫ぶ。
「先に行け! たって、ルート! 相手は銃を!」
俺の叫びにルートはただ
「先に行け!」
とだけ叫び、持っていた大きな鎌を構えた。
すると、騒動を聞きつけたのだろうか、王宮の方向からも、多数の兵士が現れた。
「イーナちゃん!王宮の方からも来ました!囲まれてます!」
「まずいね……」
どうする……?
『パン!パァン!パン!』
その時、異なる方向からも銃声が聞こえた。何人かの兵士にあたったようで、帝国の兵士達は動揺しているようだ。
「誰!?」
音の鳴る方向を見ると、よく見覚えのある、修羅の様な男が、数十人の部下と共に、そこに立っていた。横にはアマツがニッコリとこちらに向かって笑みを浮かべ、クールな表情を浮かべたセンリもいる。
「ミドウさん!」
「私達に任せろ!お前達は先に行け!」
ミドウが叫ぶと、ミドウの指示で、部下達は兵士に向かっていった。ミドウの部下達なら大丈夫だろう。そして、俺達のそばに急にアマツとセンリが現れた。
「イーナ~~!久しぶりだね~~!さあ行くよ~~!」
アマツは相変わらずであった。まあいい。心強い味方をまた得たのだ。ふっと俺の表情は緩んでいたようだ。
「ありがとう!アマツ!センリ! 行こう!王宮へ!」
俺達は、アマツ達と合流し、王宮の内部へと向かった。
王宮の内部には兵士はいないようだ。おそらくさっきの騒動で外へと向かったのだろう。しかし、王様は無事だろうか…… 急がなくては……
「はじめて王宮に入ったけど、王様がいるとしたらどこなんだろう?」
俺の問いかけに、ナーシェが答える。
「王立学校の卒業式の時に王宮には来たことがあります!こっちです!ついてきてください!」
ナーシェの案内で階段を駆け上がり、俺達はスムーズに王の間の前へとたどり着いた。一応聞き耳を立ててみるが、何も聞こえない。それどころか、王宮の中は不気味なほど静かであった。
「開けるよ……」
俺の言葉に皆が頷く。俺は静かに王の間に続く扉を開けた。ぎいっときしむ音が誰もいない王宮に鳴り響く。
そして……
誰かいる。
そう思った瞬間に、そいつはしゃべり出した。
「よく来ましたね……」
女の声だ。おそらく魔法を使うといっていた女だろう。相手に、こちらの存在がばれている以上、仕方が無い。一気に王の間へと突入する。
「なんのためにこんなことを……?」
俺が問いかけると、女は静かに話し出した。
「なんのため…… 帝国の皆々は大義のためと言うでしょう…… しかし、私は違います。人々に復讐するため、私は戻ってきました」
復讐……?それに……帝国じゃないのか……?
「あなたは…… 帝国軍ではないのですか?」
さらに、俺は問いかけを続ける。そして女は再び静かに口を開いた。
「帝国軍であり、帝国軍ではないのです。そう、私はあなたと同じ……」
まさか……
俺はその言葉にはっとした。魔法を使う女…… 復讐…… 点が線で繋がる。
「分かりましたか?九尾?」
やはり…… そして俺は女に向かって、再び聞いたのだ。
「あなたは…… あなたがリラさんですか……?」
ルートはフリスディカの光景に唖然としていた。離れた先にうっすらと見える、フリスディカからは所々煙が上がっているようだ。そして、フリスディカの上空には巨大な飛空船が止まっていた。
「急いで!シナツ!」
俺はシナツに叫んだ。
俺達は、フリスディカの中でも、中心から離れた場所に位置するギルドの近くへと戻ってきた。
フリスディカの街はすっかり混乱しているようだ。中心部の方から人々の波が押し寄せてくる。
中心部の方向では、やはりいくつか煙が上がっていて、街は喧噪に包まれていた。
「教官!」
ギルドの近くでは、教官も救助活動に当たっていた。
「おう、イーナ無事だったか!なにやら、変な船がいきなりやってきてな! ひとまず、ここは大丈夫そうだが、街の中心の方はなにやらやばい雰囲気そうだ…… 俺も向かいたいところだが、人の波が邪魔をしてなかなか近づけないのだ。ケガをしているものも多いしな……」
ひとまず市民達は彼らに任せれば大丈夫だろう。中心部…… 奴らの狙いは……
「王宮です!イーナちゃん!」
ナーシェが叫ぶ。
奴らの狙いは、王と議会か……
「シナツ、王宮まで!行ける!?」
「まかせろ!案内は頼む」
再び、シナツの背にまたがると、シナツは俺達を乗せたまま、軽やかに屋根の上へと昇り、中心街の方へ向けて走り出した。眼下には、大量の市民がフリスディカの外園部へとむかって押し寄せる様子が見える。
「王様…… 無事だと良いけど……」
中心街に近づくにつれ、武装した兵士の姿も見え始める。街の路地を利用して簡易なバリケードが幾重にも作られ、その先には帝国の軍だろう、森で出会った帝国の兵士ラヴィルと似た様な鎧に身を包まれた人達が、慌ただしい様子で街を駆け回っていた。
「何か探しているのか……?」
シナツは空を駆けながら呟いた。俺はシナツに向かって叫んだ。
「ひとまずは王宮へ!お願いシナツ!」
武装した兵士だろう、倒れて動けなくなったものも多数いるようだ。中心街に近づくにつれ、その被害の全貌が明らかとなっていく。火に包まれている家もあれば、崩れてしまったような家も多々見受けられた。
王宮へたどり着くと、王国の兵士だろうか、何人かが血を流し倒れていた。多くはすでに息絶えているようだ。その中でも、1人の兵士はまだ、息があるようだった。
「大丈夫ですか!?」
ナーシェの問いかけに兵士は静かに口を開いた。
「帝国を名乗る兵士と、女が1人、王宮へ入っていった。女は魔法を使う。気をつけろ……」
魔法……
すると街の方向から多くの帝国兵らしき人達がこちらに向かってくる様子が見えた。こちらの存在に気付いたのだろう。
さらに、同時に多数の銃声が響き渡る。
「イーナちゃん!奴ら銃を持っています!どうしましょう!」
ナーシェが叫ぶ。
「ちっ…… おい!イーナ!先に行け!俺がここはなんとかする!」
ルートが俺達に向かって叫ぶ。
「先に行け! たって、ルート! 相手は銃を!」
俺の叫びにルートはただ
「先に行け!」
とだけ叫び、持っていた大きな鎌を構えた。
すると、騒動を聞きつけたのだろうか、王宮の方向からも、多数の兵士が現れた。
「イーナちゃん!王宮の方からも来ました!囲まれてます!」
「まずいね……」
どうする……?
『パン!パァン!パン!』
その時、異なる方向からも銃声が聞こえた。何人かの兵士にあたったようで、帝国の兵士達は動揺しているようだ。
「誰!?」
音の鳴る方向を見ると、よく見覚えのある、修羅の様な男が、数十人の部下と共に、そこに立っていた。横にはアマツがニッコリとこちらに向かって笑みを浮かべ、クールな表情を浮かべたセンリもいる。
「ミドウさん!」
「私達に任せろ!お前達は先に行け!」
ミドウが叫ぶと、ミドウの指示で、部下達は兵士に向かっていった。ミドウの部下達なら大丈夫だろう。そして、俺達のそばに急にアマツとセンリが現れた。
「イーナ~~!久しぶりだね~~!さあ行くよ~~!」
アマツは相変わらずであった。まあいい。心強い味方をまた得たのだ。ふっと俺の表情は緩んでいたようだ。
「ありがとう!アマツ!センリ! 行こう!王宮へ!」
俺達は、アマツ達と合流し、王宮の内部へと向かった。
王宮の内部には兵士はいないようだ。おそらくさっきの騒動で外へと向かったのだろう。しかし、王様は無事だろうか…… 急がなくては……
「はじめて王宮に入ったけど、王様がいるとしたらどこなんだろう?」
俺の問いかけに、ナーシェが答える。
「王立学校の卒業式の時に王宮には来たことがあります!こっちです!ついてきてください!」
ナーシェの案内で階段を駆け上がり、俺達はスムーズに王の間の前へとたどり着いた。一応聞き耳を立ててみるが、何も聞こえない。それどころか、王宮の中は不気味なほど静かであった。
「開けるよ……」
俺の言葉に皆が頷く。俺は静かに王の間に続く扉を開けた。ぎいっときしむ音が誰もいない王宮に鳴り響く。
そして……
誰かいる。
そう思った瞬間に、そいつはしゃべり出した。
「よく来ましたね……」
女の声だ。おそらく魔法を使うといっていた女だろう。相手に、こちらの存在がばれている以上、仕方が無い。一気に王の間へと突入する。
「なんのためにこんなことを……?」
俺が問いかけると、女は静かに話し出した。
「なんのため…… 帝国の皆々は大義のためと言うでしょう…… しかし、私は違います。人々に復讐するため、私は戻ってきました」
復讐……?それに……帝国じゃないのか……?
「あなたは…… 帝国軍ではないのですか?」
さらに、俺は問いかけを続ける。そして女は再び静かに口を開いた。
「帝国軍であり、帝国軍ではないのです。そう、私はあなたと同じ……」
まさか……
俺はその言葉にはっとした。魔法を使う女…… 復讐…… 点が線で繋がる。
「分かりましたか?九尾?」
やはり…… そして俺は女に向かって、再び聞いたのだ。
「あなたは…… あなたがリラさんですか……?」
0
あなたにおすすめの小説
転生貴族の領地経営〜現代知識で領地を豊かにして成り上がる
初
ファンタジー
ネーデル王国の北のリーディア辺境伯家には天才的な少年レイトがいた。しかしその少年の正体は現代日本から転生してきた転生者だった。
レイトが洗礼を受けた際、圧倒的な量の魔力やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のレイトを辺境伯領の北の異種族の住むハーデミア領を治める領主とした。しかしハーデミア領は貧困に喘いだ貧乏領地だった。
これはそんなレイトが異世界の領地を経営し、領地を豊かにして成り上がる物語である。
英雄将軍の隠し子は、軍学校で『普通』に暮らしたい。~でも前世の戦術知識がチートすぎて、気付けば帝国の影の支配者になっていました~
ヒミヤデリュージョン
ファンタジー
帝国辺境でただ静かに生き延びたいだけの少年・ヴァン。
彼に正義感はない。あるのは、母が遺したノートに記された、物理法則を応用した「高圧魔力」の理論と、徹底した費用対効果至上主義だけだ。
敵国三千の精鋭が灰燼城に迫る絶望的状況。ヴァンは剣を振るわず、心理戦と補給線攪乱だけで、たった三日で敵軍を撤退させる。
この効率的すぎる勝利は帝国の中枢に届き、彼は最高峰の帝国軍事学院への招待状を手に入れる。
「英雄になりたいわけじゃない。ただ、母の死の真相と父の秘密を知るため、生き残らなきゃならないだけだ」
無口最強の仮面メイド・シンカク、命を取引に差し出した狼耳少女・アイリ。彼は常にコスパの高い道を選び、母の遺したノートの謎、そして生まれて一度も会ったことのない父・帝国大元帥のいる帝都の闇へと踏み込んでいく。
正義も英雄も、損をするなら意味がない。合理主義が英雄譚を侵食していく、反英雄ミリタリー学園ファンタジー。
【完結】モブ令嬢のわたしが、なぜか公爵閣下に目をつけられています
きゅちゃん
ファンタジー
男爵家の三女エリーゼは、前世の記憶を持つ元社畜OL。社交界デビューの夜、壁際でひとりジュースを飲んでいたところを、王国随一の権力者・ヴァルナ公爵カイルにスカウトされる。魔法省の研究員として採用されたエリーゼは、三年間誰も気づかなかった計算の誤りを着任三日で発見。着々と存在感を示していく。一方、公爵の婚約候補と噂されるクロード侯爵令嬢セラフィーヌは、エリーゼを目障りに思い妨害を仕掛けてくるが...
異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?
来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。
そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった!
亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。
「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」
「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」
おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。
現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。
お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、
美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!
御家騒動なんて真っ平ごめんです〜捨てられた双子の片割れは平凡な人生を歩みたい〜
伽羅
ファンタジー
【幼少期】
双子の弟に殺された…と思ったら、何故か赤ん坊に生まれ変わっていた。
ここはもしかして異世界か?
だが、そこでも双子だったため、後継者争いを懸念する親に孤児院の前に捨てられてしまう。
ようやく里親が見つかり、平和に暮らせると思っていたが…。
【学院期】
学院に通い出すとそこには双子の片割れのエドワード王子も通っていた。
周りに双子だとバレないように学院生活を送っていたが、何故かエドワード王子の影武者をする事になり…。
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜
犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中に呆然と佇んでいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出したのだ。前世、日本伝統が子供の頃から大好きで、小中高大共に伝統に関わるクラブや学部に入り、卒業後はお世話になった大学教授の秘書となり、伝統のために毎日走り回っていたが、旅先の講演の合間、教授と2人で歩道を歩いていると、暴走車が突っ込んできたので、彼女は教授を助けるも、そのまま跳ね飛ばされてしまい、死を迎えてしまう。
享年は25歳。
周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっている。
25歳の精神だからこそ、これが何を意味しているのかに気づき、ショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる