43 / 51
東方編
43話 ラングブール
しおりを挟む
タルキスの国に着いた私達は、まず王であるリチャードの元へと向かった。
「王様、お待たせしました。これからしばらく、こちらの方で調査をさせて頂きます。よろしくお願いします」
「うむ、こちらこそよろしく頼むぞ」
そういうと、リチャードは兵士長のレックスを呼び寄せた。
「レックス、お前も同行し、イーナの手助けとなるのだ」
ありがたい提案ではある。だが、
「王様、お気持ちは大変ありがたいですが、病気の研究をすると言うことは、病気の最前線に行くと言うこと、いつ病に冒されてもおかしくはありません。それに、国内の混乱もまだ収まっていないと聞いております。ここは私達にお任せください」
そういうと、リチャードは息を深く吸って、いたたまれないような様子で静かに口を開いた。
「むう……何から何まで、おぬしらの力に頼りきりで申し訳ないが、よろしくお願い申し上げる」
「イーナ様お心遣い感謝申し上げます。まずはここから東の方にあるラングブールの街に向かうといいでしょう。タルキスの中でもこの街の次に大きな街だし、何かと情報も集まりやすいのです」
「レックスさん、ありがとうございます。でも、どうしても先に一カ所だけ行かなければならないところがあるのです」
「ほう、どこだ?」
リチャードが興味深げに聞いてきた。
「アレナ聖教国にあると言われる死海です」
その言葉を言った瞬間に、リチャード、そしてレックスの表情が少し曇った。
「死海に行くというのか……いくらイーナ達とはいえど、無事に帰ってこれる保証はないぞ」
リチャードの言葉に、レックスが続く。
「イーナ様、死海周辺は獰猛なモンスターたちで溢れています。それに、あそこは魔鉱石の鉱床があるところ、飛空船ではいけません。通称迷いの森と呼ばれる、大森林を抜けていかなければならないのです」
「大丈夫です。新たな仲間も増えましたし、必ず帰ってきて、治療法を見つけることをお約束いたします」
リチャードは真剣なまなざしをこちらに向けた後、すぐに一呼吸してゆっくりと口を開いた。
「わかった、どちらにせよ一度ラングブールに向かうと良い。死海に一番近い街はラングブールだ。気をつけていくのだぞ」
ラングブールは周辺を草原と城塞に囲まれた大都市であった。タルキスの東の要所として発展してきたこの街は、幾度となく周辺国の的となったらしく、その度に巨大な城塞が攻撃を跳ね返したといわれている。
「イーナ様!おっきな壁!」
「ふあーすごいです……」
「ニャー……」
ルカもナーシェもテオも、すっかりラングブールの城壁に目を奪われている。そういう私もすっかり圧倒されていた。
「イーナ~~ラングブールから死海まではしばらく歩きだよ~~!準備をしっかりしていくよ~~!」
「シータも連れてくれば良かったかな……」
思えば最近は、飛空船やドラゴンなど便利な移動手段に甘えてしまっていた。反省しなくては。
とりあえずは出発のための準備を万全にする必要がある。私達はラングブールの市場へと向かった。
「ルカちゃん!この服絶対似合いますよ!」
「これ!イーナ様どうかな!」
「え~~イーナにはこれの方が似合うと思うよ~~」
なんだか思っていた買い物とちょっと違うようだ。まあ女子が複数揃えば仕方無い……のかな?
ショッピングの時間の大半をファッションショーに費やしてしまったが仕方が無い。せっかく旅にきているのだから、ラングブールを出発する前にこういった楽しみというのも重要だ。
すっかり夜も更けた頃、私達は買い物を終え、情報収集のためラングブールの酒場へとやってきた。
「賑わってるね!」
「なんだか、女子ばっかりで酒場と言うのも緊張しますね」
そうだ、すっかり忘れていたが、端から見れば少女3人と女子1名+ペットである。果たして大丈夫なんだろうか、さっきから周りの目が気になる。
「おじょーちゃん!なかなか珍しい格好だね!その若さでギルドのメンバーとは!」
なにやら、酔っ払ったおじさん達が気さくな様子でこちらへと近づいてきた。私の着ているギルドの団服が目に入ったのだろう。
「はい、シャウン王国から来ました。とある事情で死海を目指しているんですけど……」
「これまた、おっそろしいところを目指しているんだな……」
おじさん達は目的地を聞くと、少し心配そうな表情を浮かべる。最初から反応は分かっていたので特に気にはしていない。
「あんまり行く人はいないんですか?」
「そうだな、あそこに行こうとする者は、馬鹿か命知らずのどっちかかな」
なんだかちょっと馬鹿にされている気がするがまあいい。私は話を続ける。
「あと、おじさんつかぬ事を聞きたいんだけど……」
「なんだ?かわいこちゃんのお話ならいくらでも聞くぜ」
そう言うとおじさんの1人が私の隣の席に腰を下ろして、手に持っている酒を飲み干した。大分酒臭かったが、私は気にせずに続けた。
「ここらへんの犬って噛まれたら危ないって聞いたんだけど……」
やっと本題に入れた。正直死海の話は散々聞いてきたし、今更どうでもいい。
「そうだな、俺の周りでも毒犬に噛まれて死んだやつが何人もいる。先月も友人が1人亡くなった。噛まれてから、しばらくは何ともなかったんだが、急に弱りだしてな。もうそうなったら駄目さ。何をしても駄目だった」
新しく運ばれてきた酒を一気に飲み干したおじさんは、さっきまでとは違う、少し寂しげな表情を浮かべていた。
「なんだか、辛いことを思い出させちゃったね……」
「まあ、気にするな!ラングブールの中は安全だが、外に出たら油断したら行けないぞ。毒犬は普通の犬と見分けがつかないらしいしな!せめて死海に行く前に死なないことを祈っとくぜ!あとは、人にも注意するんだな!シャウンと違ってこっちは柄の悪い奴が一杯いるからな!」
するとおじさんはなにやら思い出したように、急に真面目な表情へと変わり、私の耳元で小さな声で一言追加した。
「忘れてたが、死海の方へに行くなら、特に聖教会の奴らには気をつけろ。絶対にアレは裏がある」
「王様、お待たせしました。これからしばらく、こちらの方で調査をさせて頂きます。よろしくお願いします」
「うむ、こちらこそよろしく頼むぞ」
そういうと、リチャードは兵士長のレックスを呼び寄せた。
「レックス、お前も同行し、イーナの手助けとなるのだ」
ありがたい提案ではある。だが、
「王様、お気持ちは大変ありがたいですが、病気の研究をすると言うことは、病気の最前線に行くと言うこと、いつ病に冒されてもおかしくはありません。それに、国内の混乱もまだ収まっていないと聞いております。ここは私達にお任せください」
そういうと、リチャードは息を深く吸って、いたたまれないような様子で静かに口を開いた。
「むう……何から何まで、おぬしらの力に頼りきりで申し訳ないが、よろしくお願い申し上げる」
「イーナ様お心遣い感謝申し上げます。まずはここから東の方にあるラングブールの街に向かうといいでしょう。タルキスの中でもこの街の次に大きな街だし、何かと情報も集まりやすいのです」
「レックスさん、ありがとうございます。でも、どうしても先に一カ所だけ行かなければならないところがあるのです」
「ほう、どこだ?」
リチャードが興味深げに聞いてきた。
「アレナ聖教国にあると言われる死海です」
その言葉を言った瞬間に、リチャード、そしてレックスの表情が少し曇った。
「死海に行くというのか……いくらイーナ達とはいえど、無事に帰ってこれる保証はないぞ」
リチャードの言葉に、レックスが続く。
「イーナ様、死海周辺は獰猛なモンスターたちで溢れています。それに、あそこは魔鉱石の鉱床があるところ、飛空船ではいけません。通称迷いの森と呼ばれる、大森林を抜けていかなければならないのです」
「大丈夫です。新たな仲間も増えましたし、必ず帰ってきて、治療法を見つけることをお約束いたします」
リチャードは真剣なまなざしをこちらに向けた後、すぐに一呼吸してゆっくりと口を開いた。
「わかった、どちらにせよ一度ラングブールに向かうと良い。死海に一番近い街はラングブールだ。気をつけていくのだぞ」
ラングブールは周辺を草原と城塞に囲まれた大都市であった。タルキスの東の要所として発展してきたこの街は、幾度となく周辺国の的となったらしく、その度に巨大な城塞が攻撃を跳ね返したといわれている。
「イーナ様!おっきな壁!」
「ふあーすごいです……」
「ニャー……」
ルカもナーシェもテオも、すっかりラングブールの城壁に目を奪われている。そういう私もすっかり圧倒されていた。
「イーナ~~ラングブールから死海まではしばらく歩きだよ~~!準備をしっかりしていくよ~~!」
「シータも連れてくれば良かったかな……」
思えば最近は、飛空船やドラゴンなど便利な移動手段に甘えてしまっていた。反省しなくては。
とりあえずは出発のための準備を万全にする必要がある。私達はラングブールの市場へと向かった。
「ルカちゃん!この服絶対似合いますよ!」
「これ!イーナ様どうかな!」
「え~~イーナにはこれの方が似合うと思うよ~~」
なんだか思っていた買い物とちょっと違うようだ。まあ女子が複数揃えば仕方無い……のかな?
ショッピングの時間の大半をファッションショーに費やしてしまったが仕方が無い。せっかく旅にきているのだから、ラングブールを出発する前にこういった楽しみというのも重要だ。
すっかり夜も更けた頃、私達は買い物を終え、情報収集のためラングブールの酒場へとやってきた。
「賑わってるね!」
「なんだか、女子ばっかりで酒場と言うのも緊張しますね」
そうだ、すっかり忘れていたが、端から見れば少女3人と女子1名+ペットである。果たして大丈夫なんだろうか、さっきから周りの目が気になる。
「おじょーちゃん!なかなか珍しい格好だね!その若さでギルドのメンバーとは!」
なにやら、酔っ払ったおじさん達が気さくな様子でこちらへと近づいてきた。私の着ているギルドの団服が目に入ったのだろう。
「はい、シャウン王国から来ました。とある事情で死海を目指しているんですけど……」
「これまた、おっそろしいところを目指しているんだな……」
おじさん達は目的地を聞くと、少し心配そうな表情を浮かべる。最初から反応は分かっていたので特に気にはしていない。
「あんまり行く人はいないんですか?」
「そうだな、あそこに行こうとする者は、馬鹿か命知らずのどっちかかな」
なんだかちょっと馬鹿にされている気がするがまあいい。私は話を続ける。
「あと、おじさんつかぬ事を聞きたいんだけど……」
「なんだ?かわいこちゃんのお話ならいくらでも聞くぜ」
そう言うとおじさんの1人が私の隣の席に腰を下ろして、手に持っている酒を飲み干した。大分酒臭かったが、私は気にせずに続けた。
「ここらへんの犬って噛まれたら危ないって聞いたんだけど……」
やっと本題に入れた。正直死海の話は散々聞いてきたし、今更どうでもいい。
「そうだな、俺の周りでも毒犬に噛まれて死んだやつが何人もいる。先月も友人が1人亡くなった。噛まれてから、しばらくは何ともなかったんだが、急に弱りだしてな。もうそうなったら駄目さ。何をしても駄目だった」
新しく運ばれてきた酒を一気に飲み干したおじさんは、さっきまでとは違う、少し寂しげな表情を浮かべていた。
「なんだか、辛いことを思い出させちゃったね……」
「まあ、気にするな!ラングブールの中は安全だが、外に出たら油断したら行けないぞ。毒犬は普通の犬と見分けがつかないらしいしな!せめて死海に行く前に死なないことを祈っとくぜ!あとは、人にも注意するんだな!シャウンと違ってこっちは柄の悪い奴が一杯いるからな!」
するとおじさんはなにやら思い出したように、急に真面目な表情へと変わり、私の耳元で小さな声で一言追加した。
「忘れてたが、死海の方へに行くなら、特に聖教会の奴らには気をつけろ。絶対にアレは裏がある」
0
あなたにおすすめの小説
転生貴族の領地経営〜現代知識で領地を豊かにして成り上がる
初
ファンタジー
ネーデル王国の北のリーディア辺境伯家には天才的な少年レイトがいた。しかしその少年の正体は現代日本から転生してきた転生者だった。
レイトが洗礼を受けた際、圧倒的な量の魔力やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のレイトを辺境伯領の北の異種族の住むハーデミア領を治める領主とした。しかしハーデミア領は貧困に喘いだ貧乏領地だった。
これはそんなレイトが異世界の領地を経営し、領地を豊かにして成り上がる物語である。
英雄将軍の隠し子は、軍学校で『普通』に暮らしたい。~でも前世の戦術知識がチートすぎて、気付けば帝国の影の支配者になっていました~
ヒミヤデリュージョン
ファンタジー
帝国辺境でただ静かに生き延びたいだけの少年・ヴァン。
彼に正義感はない。あるのは、母が遺したノートに記された、物理法則を応用した「高圧魔力」の理論と、徹底した費用対効果至上主義だけだ。
敵国三千の精鋭が灰燼城に迫る絶望的状況。ヴァンは剣を振るわず、心理戦と補給線攪乱だけで、たった三日で敵軍を撤退させる。
この効率的すぎる勝利は帝国の中枢に届き、彼は最高峰の帝国軍事学院への招待状を手に入れる。
「英雄になりたいわけじゃない。ただ、母の死の真相と父の秘密を知るため、生き残らなきゃならないだけだ」
無口最強の仮面メイド・シンカク、命を取引に差し出した狼耳少女・アイリ。彼は常にコスパの高い道を選び、母の遺したノートの謎、そして生まれて一度も会ったことのない父・帝国大元帥のいる帝都の闇へと踏み込んでいく。
正義も英雄も、損をするなら意味がない。合理主義が英雄譚を侵食していく、反英雄ミリタリー学園ファンタジー。
【完結】モブ令嬢のわたしが、なぜか公爵閣下に目をつけられています
きゅちゃん
ファンタジー
男爵家の三女エリーゼは、前世の記憶を持つ元社畜OL。社交界デビューの夜、壁際でひとりジュースを飲んでいたところを、王国随一の権力者・ヴァルナ公爵カイルにスカウトされる。魔法省の研究員として採用されたエリーゼは、三年間誰も気づかなかった計算の誤りを着任三日で発見。着々と存在感を示していく。一方、公爵の婚約候補と噂されるクロード侯爵令嬢セラフィーヌは、エリーゼを目障りに思い妨害を仕掛けてくるが...
異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?
来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。
そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった!
亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。
「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」
「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」
おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。
現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。
お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、
美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!
御家騒動なんて真っ平ごめんです〜捨てられた双子の片割れは平凡な人生を歩みたい〜
伽羅
ファンタジー
【幼少期】
双子の弟に殺された…と思ったら、何故か赤ん坊に生まれ変わっていた。
ここはもしかして異世界か?
だが、そこでも双子だったため、後継者争いを懸念する親に孤児院の前に捨てられてしまう。
ようやく里親が見つかり、平和に暮らせると思っていたが…。
【学院期】
学院に通い出すとそこには双子の片割れのエドワード王子も通っていた。
周りに双子だとバレないように学院生活を送っていたが、何故かエドワード王子の影武者をする事になり…。
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜
犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中に呆然と佇んでいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出したのだ。前世、日本伝統が子供の頃から大好きで、小中高大共に伝統に関わるクラブや学部に入り、卒業後はお世話になった大学教授の秘書となり、伝統のために毎日走り回っていたが、旅先の講演の合間、教授と2人で歩道を歩いていると、暴走車が突っ込んできたので、彼女は教授を助けるも、そのまま跳ね飛ばされてしまい、死を迎えてしまう。
享年は25歳。
周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっている。
25歳の精神だからこそ、これが何を意味しているのかに気づき、ショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる