【完結・R18】それを愛と呼んだ

フェルディナン伯爵家――
北の最果てに領地を持つ、名門伯爵家で育った三人の子供たち。

長男・リュシアン。
母に似た、美しい顔立ちを持つ優しい兄。

次男・シルヴァン。
父の端正な面影を色濃く宿し、激しく、独占欲の強い少年。

そして、末妹・エレオノール。
北の最果てに領地で産まれ、
その地で五歳まで使用人達に囲まれて育った。

彼女は、幼い頃から“渇いて”いた。
母に抱きしめられる理由も、選ばれる価値も、教えられないまま。

そんな彼女に、ただ一人、無条件で手を伸ばしたのが――
兄・シルヴァンだった。

それは守護か、執着か。
それとも、最初から“恋”だったのか。

血のつながりが禁じ、
理性が拒み、
世界が背を向ける感情を、
彼らは疑わなかった。

なぜなら、それ以外の愛を、知らなかったから。

壊れた母。
閉ざされた家。
歪んだやさしさ。
そして、逃げ場のない兄妹の絆。

――これは、
許されない関係を、愛だと信じた者たちの物語。
彼らが辿り着くのは、救いか、それとも破滅か。
それを、彼らは“愛”と呼んだ。

※ 「祈りより深く、罪より甘く」
のレアとアルノーの子供達の話になります。
読んでいなくても、わかる内容になりますが
あらかじめ読んでいただいた方が
より世界観がわかる内容になっています。

※は性描写を含みます。
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