57 / 74
57
しおりを挟む
夜明け前、まだ空は薄鼠で、吐く息が白い。
荷馬車に縄がかけ直され、樽の蓋が叩かれて音を返す。門番が灯りを下ろし、門の滑車がぎい、と短く鳴いた。
「おう、隊長――じゃなかった、ライリー」
毛皮縁の外套の男、ハンネスが笑う。霜に焼けた頬に、狼の灰の目。
「積み込みは?」
「上出来だ。峠の風が変わる前に抜けたい」
そこへ、ジャンヌが小走りで現れた。
薄青のスカーフが首元でやわらかく揺れる。抱えてきた封筒を差し出す。
「越境の控えと関所の通行票です。出立時刻も記しました」
「助かる」
ライリーが受け取り、手短に確認して印を置く。
「父さん、わたしの外套の襟……」
低い声に振り向けば、紺の外套の襟を指で正すエレナが立っていた。
白い襟もとに朝の気配が落ち、黒曜石の瞳が一瞬だけジャンヌのスカーフで止まる。
「…朝早くなのに…来てくれたのね」
「はい。通行票を渡しに。お気をつけて。良い旅を」
ジャンヌは頭を下げ、礼を添える。
エレナは半歩近づき、少しだけ顎を上げた。
「この前は――その、悪かったわ。王都は人が多いから、って言い訳したけど……私、目が曇ってた」
ジャンヌは小さく笑って首を振る。
「大丈夫です。……もう、跡は残っていませんから」
「スカーフ、似合ってるわ」
短い言葉が落ちる。
ふいに、エレナが外套の内ポケットから小さな包みを取り出した。薄い蜂蜜の焼き菓子が二枚、紙にくるまれている。
「隊長の好物。……今度は、あなたが“半分”分けてあげて」
声には少し照れが混じり、目の縁は負けず嫌いの光を残したままだ。
「ありがとう。あとで皆でいただきます」
ジャンヌは受け取り、包みに「雪見亭」と小さく記された印を見つめた。
「エレナ」
ライリーが呼ぶ。キーリングの小さな笛が、金具の上でかすかに鳴った。
「これを」
差し出されたのは握りやすい厚紙。三行だけ、整った字で並ぶ。
――「灯りを先に」「湯を先に」「風の道を開ける」
エレナが眉を上げる。
「宿の迎え入れ手順。君の現場で、君なりに変えていい。要るのは“順番”だけだ」
「ふふ。王都でも、やっぱり“隊長”ね。……借りてくわ」
ハンネスが荷台に肩で体重をかけ、締め具の具合を確かめながら、声を潜めてライリーへ囁く。
「王都に戻って、いい顔になったな……心当たり、あるんだろ?」
ライリーは短く笑い、返事の代わりに笛を親指で弾いた。澄んだ音が一度だけ朝気に溶ける。
「ジャンヌ、ちょっといい?」
エレナがふと向き直る。
「あなたの“道しるべ”、良いわ。王都の掲示板、見た。迷う人が減るわね」
「……ありがとう」
ジャンヌは少し目を丸くし、うなずいた。
門番が手を上げる。「出立!」
手綱が鳴り、車輪が石畳を噛んだ。
ハンネスは御者台に上がり、エレナは足掛けに片足をかけたまま振り返った。
彼女は胸元の白い襟を指で押さえ、ジャンヌへ目だけで「元気で」と言い、ひらりと身を返す。
鞭は入らない。ただ、馬が前へ意思を移した。
車列が門外の坂に消えるころ、キーリングの笛がもう一度だけ鳴る。合図のように、短く、確かに響いた。
「……行きましたね」
ジャンヌが静かにつぶやく。薄青のスカーフが肩で静かに光った。
「峠は冷えるがあの親子なら、越えられる」
ライリーが言う。言葉は淡いが、目の奥に温度があった。
門の影から陽だまりへ出ると、街の音がふつうの大きさに戻ってくる。
ジャンヌは懐の小さな包みを見下ろし、紙の角を整えた。
***
終業の少し前、回覧札の端に小さな紙片が添えられた。
――〈終業後、本屋の回廊で。雨が弱まる頃〉
ライリーの癖のない字だった。
ジャンヌは受け渡し簿の余白に小さく「了解」と置き、封印紙に今日の日付を記すと外套を取った。
鐘が鳴り、帳場の灯が一段落ちる。
約束の回廊へ向かう途中、空はにわかに暗くなり、細かな雨がガラス屋根を叩きはじめた。
本屋の看板の下で足を止めると、ほどなくランタンの灯が近づく。
「ごめん、待った?」
振り向けば、ライリーがいた。
外套の肩は少し濡れているのに、息は乱れていない。
「いいえ、今来たところです」
ジャンヌは微笑みながら言葉を続ける。
「濡れませんでしたか」
「俺は大丈夫だよ。それより、君のほうが濡れてる。――貸して」
彼はスカーフの端を受け取り、布を軽く絞る。
無駄のない手つきなのに、どこまでもやさしい。滴がぽとりと石に落ちる音が大きく聞こえた。
「痛くない?」
「大丈夫です」
彼がほんの一瞬ためらってから、指先でジャンヌのこめかみの後れ毛をそっと払った。手が離れても、そこだけじんわり温かい。
回廊の向こう、露店の灯がひとつ、雨に消えかける。
ライリーが短く口笛を三度ほど、吹いた。軒下の少年がこちらを見て、慌てて芯を整えた。音は小さいのに、ちゃんと届く。
「ありがとう」
少年が笑って手を振る。ジャンヌも思わず振り返した。
雨脚はまだ強い。二人はランタンを挟んで並び、しばらく雨を眺めた。
ライリーがランタンのガラス越しに、じっとこちらを見る。灰青の眼が、灯りの中で深くなる。
「手を握っても良いかな?」
「……はい」
指先が触れて、からむ。
びっくりするほどしっくりと収まって、雨音の粒が少し丸くなった。握り返すと、彼はわずかに力を返してくれる。言葉よりも確かな会話だった。
「お腹、空かないか?」
「ふふ、ちょうど、私も同じことを」
「それは光栄だ。話が早い」
ライリーが握った指先にほんのり熱がのり、自然に肩が寄る。
「ジャンヌ……」
名をやわらかく呼ばれ、次の瞬間、唇がそっと触れた。
離れて、もう一度、今度は角度を変えて、一呼吸ぶんだけ深い口付けだった。灯の輪の中だけ、時間がゆっくりになる。
「……ライリー……」
潤んだ瞳で見上げると、彼はふわりと抱き寄せ、耳許で照れた声を落とした。
「空腹に負けて、君の唇をひとくち食べてしまったみたいだ」
くすっと笑いがこぼれる。
「なら、私も……もう一口」
今度はジャンヌから唇を重ねた。
軽く触れて、すぐ離れる、羽のように軽い口付けだった。
やがて雨が細くなり、屋根の縁から落ちる水の筋がほどけ、通りの灯がひとつ、またひとつ戻っていく。
ライリーはランタンの芯を少し下げ、外套の裾を整えた。
「じゃあ、行こうか。うまい店に連れてくよ」
「はい。お願いします」
回廊を抜ければ、石畳が黒く光っている。水たまりを避けるたび、彼は自然に路肩側へ回り込み、歩幅を合わせる。
指はまだつながったまま。雨上がりの匂いと、ふたりぶんの足音だけが、静かに夜へ延びていった。
荷馬車に縄がかけ直され、樽の蓋が叩かれて音を返す。門番が灯りを下ろし、門の滑車がぎい、と短く鳴いた。
「おう、隊長――じゃなかった、ライリー」
毛皮縁の外套の男、ハンネスが笑う。霜に焼けた頬に、狼の灰の目。
「積み込みは?」
「上出来だ。峠の風が変わる前に抜けたい」
そこへ、ジャンヌが小走りで現れた。
薄青のスカーフが首元でやわらかく揺れる。抱えてきた封筒を差し出す。
「越境の控えと関所の通行票です。出立時刻も記しました」
「助かる」
ライリーが受け取り、手短に確認して印を置く。
「父さん、わたしの外套の襟……」
低い声に振り向けば、紺の外套の襟を指で正すエレナが立っていた。
白い襟もとに朝の気配が落ち、黒曜石の瞳が一瞬だけジャンヌのスカーフで止まる。
「…朝早くなのに…来てくれたのね」
「はい。通行票を渡しに。お気をつけて。良い旅を」
ジャンヌは頭を下げ、礼を添える。
エレナは半歩近づき、少しだけ顎を上げた。
「この前は――その、悪かったわ。王都は人が多いから、って言い訳したけど……私、目が曇ってた」
ジャンヌは小さく笑って首を振る。
「大丈夫です。……もう、跡は残っていませんから」
「スカーフ、似合ってるわ」
短い言葉が落ちる。
ふいに、エレナが外套の内ポケットから小さな包みを取り出した。薄い蜂蜜の焼き菓子が二枚、紙にくるまれている。
「隊長の好物。……今度は、あなたが“半分”分けてあげて」
声には少し照れが混じり、目の縁は負けず嫌いの光を残したままだ。
「ありがとう。あとで皆でいただきます」
ジャンヌは受け取り、包みに「雪見亭」と小さく記された印を見つめた。
「エレナ」
ライリーが呼ぶ。キーリングの小さな笛が、金具の上でかすかに鳴った。
「これを」
差し出されたのは握りやすい厚紙。三行だけ、整った字で並ぶ。
――「灯りを先に」「湯を先に」「風の道を開ける」
エレナが眉を上げる。
「宿の迎え入れ手順。君の現場で、君なりに変えていい。要るのは“順番”だけだ」
「ふふ。王都でも、やっぱり“隊長”ね。……借りてくわ」
ハンネスが荷台に肩で体重をかけ、締め具の具合を確かめながら、声を潜めてライリーへ囁く。
「王都に戻って、いい顔になったな……心当たり、あるんだろ?」
ライリーは短く笑い、返事の代わりに笛を親指で弾いた。澄んだ音が一度だけ朝気に溶ける。
「ジャンヌ、ちょっといい?」
エレナがふと向き直る。
「あなたの“道しるべ”、良いわ。王都の掲示板、見た。迷う人が減るわね」
「……ありがとう」
ジャンヌは少し目を丸くし、うなずいた。
門番が手を上げる。「出立!」
手綱が鳴り、車輪が石畳を噛んだ。
ハンネスは御者台に上がり、エレナは足掛けに片足をかけたまま振り返った。
彼女は胸元の白い襟を指で押さえ、ジャンヌへ目だけで「元気で」と言い、ひらりと身を返す。
鞭は入らない。ただ、馬が前へ意思を移した。
車列が門外の坂に消えるころ、キーリングの笛がもう一度だけ鳴る。合図のように、短く、確かに響いた。
「……行きましたね」
ジャンヌが静かにつぶやく。薄青のスカーフが肩で静かに光った。
「峠は冷えるがあの親子なら、越えられる」
ライリーが言う。言葉は淡いが、目の奥に温度があった。
門の影から陽だまりへ出ると、街の音がふつうの大きさに戻ってくる。
ジャンヌは懐の小さな包みを見下ろし、紙の角を整えた。
***
終業の少し前、回覧札の端に小さな紙片が添えられた。
――〈終業後、本屋の回廊で。雨が弱まる頃〉
ライリーの癖のない字だった。
ジャンヌは受け渡し簿の余白に小さく「了解」と置き、封印紙に今日の日付を記すと外套を取った。
鐘が鳴り、帳場の灯が一段落ちる。
約束の回廊へ向かう途中、空はにわかに暗くなり、細かな雨がガラス屋根を叩きはじめた。
本屋の看板の下で足を止めると、ほどなくランタンの灯が近づく。
「ごめん、待った?」
振り向けば、ライリーがいた。
外套の肩は少し濡れているのに、息は乱れていない。
「いいえ、今来たところです」
ジャンヌは微笑みながら言葉を続ける。
「濡れませんでしたか」
「俺は大丈夫だよ。それより、君のほうが濡れてる。――貸して」
彼はスカーフの端を受け取り、布を軽く絞る。
無駄のない手つきなのに、どこまでもやさしい。滴がぽとりと石に落ちる音が大きく聞こえた。
「痛くない?」
「大丈夫です」
彼がほんの一瞬ためらってから、指先でジャンヌのこめかみの後れ毛をそっと払った。手が離れても、そこだけじんわり温かい。
回廊の向こう、露店の灯がひとつ、雨に消えかける。
ライリーが短く口笛を三度ほど、吹いた。軒下の少年がこちらを見て、慌てて芯を整えた。音は小さいのに、ちゃんと届く。
「ありがとう」
少年が笑って手を振る。ジャンヌも思わず振り返した。
雨脚はまだ強い。二人はランタンを挟んで並び、しばらく雨を眺めた。
ライリーがランタンのガラス越しに、じっとこちらを見る。灰青の眼が、灯りの中で深くなる。
「手を握っても良いかな?」
「……はい」
指先が触れて、からむ。
びっくりするほどしっくりと収まって、雨音の粒が少し丸くなった。握り返すと、彼はわずかに力を返してくれる。言葉よりも確かな会話だった。
「お腹、空かないか?」
「ふふ、ちょうど、私も同じことを」
「それは光栄だ。話が早い」
ライリーが握った指先にほんのり熱がのり、自然に肩が寄る。
「ジャンヌ……」
名をやわらかく呼ばれ、次の瞬間、唇がそっと触れた。
離れて、もう一度、今度は角度を変えて、一呼吸ぶんだけ深い口付けだった。灯の輪の中だけ、時間がゆっくりになる。
「……ライリー……」
潤んだ瞳で見上げると、彼はふわりと抱き寄せ、耳許で照れた声を落とした。
「空腹に負けて、君の唇をひとくち食べてしまったみたいだ」
くすっと笑いがこぼれる。
「なら、私も……もう一口」
今度はジャンヌから唇を重ねた。
軽く触れて、すぐ離れる、羽のように軽い口付けだった。
やがて雨が細くなり、屋根の縁から落ちる水の筋がほどけ、通りの灯がひとつ、またひとつ戻っていく。
ライリーはランタンの芯を少し下げ、外套の裾を整えた。
「じゃあ、行こうか。うまい店に連れてくよ」
「はい。お願いします」
回廊を抜ければ、石畳が黒く光っている。水たまりを避けるたび、彼は自然に路肩側へ回り込み、歩幅を合わせる。
指はまだつながったまま。雨上がりの匂いと、ふたりぶんの足音だけが、静かに夜へ延びていった。
359
あなたにおすすめの小説
あなたの隣は私ではないけれど、それでも好きでいてもいいですか、レオナルド様
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢エリアーナには、三年間ずっと抱えてきた秘密がある。
婚約者であるヴァルフォード公爵・レオナルドへの、誰にも言えない恋心だ。
しかし彼の隣にいるのは、いつも幼馴染の伯爵令嬢・ソフィア。
儚げな笑顔と上目遣いで男性を虜にするあざとい彼女に、レオナルドも例外ではないようで——
「レオ、私のこと嫌いにならないでね?」
「……そんなことにはならない」
また始まった二人の世界。
「妹の方が可愛い」と不倫夫に捨てられた私。どうぞ借金まみれの実家ごと引き取って。私が肩代わりしていた負債、すべてお二人に引き継いでおきました
唯崎りいち
恋愛
「お前より妹の方が可愛い」
不倫した夫は私を追い出し、略奪した妹と笑った。
どうぞ、その「可愛い妹」と地獄までお幸せに。
私が肩代わりしていた実家と店の多額の借金、すべてお二人に引き継いでおきましたから。
「財布」を失った元夫と、逃げ場を失った妹。
身の丈に合わない贅沢を望んだ寄生虫たちの、惨めな末路を特等席で眺めさせていただきます。
側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません!
花瀬ゆらぎ
恋愛
「おまえには、国王陛下の側妃になってもらう」
婚約者と親友に裏切られ、傷心の伯爵令嬢イリア。
追い打ちをかけるように父から命じられたのは、若き国王フェイランの側妃になることだった。
しかし、王宮で待っていたのは、「世継ぎを産んだら離縁」という非情な条件。
夫となったフェイランは冷たく、侍女からは蔑まれ、王妃からは「用が済んだら去れ」と突き放される。
けれど、イリアは知ってしまう。 彼が兄の死と誤解に苦しみ、誰よりも孤独の中にいることを──。
「私は、陛下の幸せを願っております。だから……離縁してください」
フェイランを想い、身を引こうとしたイリア。
しかし、無関心だったはずの陛下が、イリアを強く抱きしめて……!?
「離縁する気か? 許さない。私の心を乱しておいて、逃げられると思うな」
凍てついた王の心を溶かしたのは、売られた側妃の純真な愛。
孤独な陛下に執着され、正妃へと昇り詰める逆転ラブロマンス!
※ 以下のタイトルにて、ベリーズカフェでも公開中。
【側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません】
龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜
クラゲ散歩
ファンタジー
ある小さな村に、双子の女の子が生まれた。
生まれて間もない時に、いきなり家に誰かが入ってきた。高貴なオーラを身にまとった、龍国の王ザナが側近二人を連れ現れた。
母親の横で、お湯に入りスヤスヤと眠っている子に「この娘は、私の○○の番だ。名をアリサと名付けよ。
そして18歳になったら、私の妻として迎えよう。それまでは、不自由のないようにこちらで準備をする。」と言い残し去って行った。
それから〜18年後
約束通り。贈られてきた豪華な花嫁衣装に身を包み。
アリサと両親は、龍の背中に乗りこみ。
いざ〜龍国へ出発した。
あれれ?アリサと両親だけだと数が合わないよね??
確か双子だったよね?
もう一人の女の子は〜どうしたのよ〜!
物語に登場する人物達の視点です。
どうぞお好きになさってください
みおな
恋愛
学園に入学して一ヶ月。
婚約者の第一王子殿下は言った。
「学園にいる間くらい自由にさせてくれないか。君が王太子妃になることは決定事項だ。だから、せめて学園に通う二年間は、僕は恋がしたい」
公爵令嬢はその綺麗な顔に冷酷な笑みを浮かべる。
「好きになさればよろしいわ」
夫が運命の番と出会いました
重田いの
恋愛
幼馴染のいいなづけとして育ってきた銀狼族の族長エーリヒと、妻ローゼマリー。
だがエーリヒに運命の番が現れたことにより、二人は離別する。
しかし二年後、修道院に暮らすローゼマリーの元へエーリヒが現れ――!?
短編【シークレットベビー】契約結婚の初夜の後でいきなり離縁されたのでお腹の子はひとりで立派に育てます 〜銀の仮面の侯爵と秘密の愛し子〜
美咲アリス
恋愛
レティシアは義母と妹からのいじめから逃げるために契約結婚をする。結婚相手は醜い傷跡を銀の仮面で隠した侯爵のクラウスだ。「どんなに恐ろしいお方かしら⋯⋯」震えながら初夜をむかえるがクラウスは想像以上に甘い初体験を与えてくれた。「私たち、うまくやっていけるかもしれないわ」小さな希望を持つレティシア。だけどなぜかいきなり離縁をされてしまって⋯⋯?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる