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しおりを挟む乱れた浴衣をまとったままのクレオから下着だけが取り払われる。
「中も擦ろうね」
蜜口を探るように撫でられた後、ロキの指先が侵入してくる。
充分すぎるほどうるんだそこをわざと音がするようにかき混ぜられた。
「一気に二本入っちゃったね」
腹側にぐっと押し上げられ、中の襞をまんべんなく撫でられる。
指の動きが鮮明に感じ取れるほどじっくりと探られた。
じゅくじゅくに潤った蜜壺はきゅっと締まり彼の指へ襞をまとわせる。
「こっちも一緒に」
ロキが胸の尖りに吸いつき舌をまとわせた。
飴玉のようにこりこりと舐め転がされる。
「また締まった。同時にされるの好きだもんね」
執拗で官能的な愛撫に、クレオの唇からは吐息交じりの嬌声が零れる。
理性はとろけてただただロキの手技と熱い舌に喘がされた。
「まだイかないで」
びくびくと中が震え始め絶頂の気配を感じた時、愛撫が止められる。
指が引き抜かれ離れていくロキに寂しさが募ってしまう。
「そんな泣きそうな顔しないでよ」
額にキスが降る。
そこで自分が眉間を寄せていたことに気付く。
「離れたくない……」
手を伸ばせばすぐに触れられる距離にいるのに、と自分でもおかしな言葉を口走っている自覚はあったが、今はなぜかひと時も離れたくなかった。
「かわいいことを言うね」
嬉しそうに目を細めたロキの顔が近付き、触れるだけのキスが降る。
「うつ伏せになって、腰上げて?」
クレオは乱れたユカタを引っかけたまま従う。
「服でちょっと肌が隠れてるの、なんかいいな」
ロキは自身のユカタの帯を解き前をはだけさせた。
「入るよ」
杭への準備を整えたロキがクレオの腰に手を添える。
とろとろに蜜の溢れるそこはなめらかに怒張を受け入れていく。
「っぁ、中、きもち、い……」
ロキは吐息交じりに呟いた。
ゆるく律動が始まる。
膨れた彼の張り出しが内側をごりごりと擦って愉悦が生まれていく。
おだやかな動きなのに中の全部が気持ちよくて嬌声を抑えられない。
「クレオちゃん、体、起こせる?」
垂れたクレオの髪を優しく払いながらロキが言う。
「ん、こう?」
繋がったまま背をそらせて腕で状態を起こす。
「ありがとう。肩、引き寄せるよ?」
背後から両肩を掴まれ引き上げられた。
一瞬不安定になり慌ててロキの腕に掴まる。
「大丈夫。支えてるから」
彼の両足に挟まれ強制的に膝を閉じさせられる。
ぐりぐりと彼の腰が押しつけられて最奥が圧迫された。
「痛みは?」
「へい、き……」
痛みよりも快楽が溢れて、言葉よりも嬌声が零れそうになる。
「動くよ」
おだやかな律動はすぐに激しさを増した。
「ぁッ、だめ……ッん、きもちい……」
肌がぶつかる乾いた音が荒々しく響く。
腹側のいいところと奥の気持ちいいところが的確に狙われている。
「だめなの?」
腰を打ちつけながら聞いてくるロキの声色は優しいけれどどこか意地悪に響いた。
一層激しく穿たれ甘ったるい声がとめどなく溢れる。
「そんな声出ちゃってるのに、だめなの?」
「ぅ、これ、すき……んっ、だめじゃ、ないっ……」
快楽でとろけた体は、ふだんは恥ずかしくて言えないような言葉さえ素直に紡ぐ。
「じゃあもっとしようね」
肩を掴むロキの手にぐっと力がこもった。
がっちりと固定された身体に容赦なく彼の怒張が突き入る。
悦の逃げ場がなくみるみる高められていく。
一気に追い立てられ、腹の奥で膨れた快感がぱんと弾けた。
息を詰め絶頂感に耐える。
「っ、イく……ッ」
クレオの締めつけでロキが余裕のない吐息を零した。
震える中をえぐり、最奥を押し上げて彼は動きを止めた。
しばし部屋には互いの乱れた吐息だけが響く。
「寝かせるから、ゆっくり動いてね」
快楽で力の入らないクレオの体を、ロキは優しく横たえる。
「側、来てよ」
もっとくっついていたくて彼へ手を伸ばす。
「今日のクレオちゃんは甘えん坊だね」
伸ばした手にロキの指先が絡められた。
「このまま二度寝しちゃおうか」
温かな彼の胸に抱かれ、クレオはふわふわと心地よい睡魔に抗うことなく身を任せた。
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