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彼女の行方 ⑤
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コスモスグループの関連施設は、すべて捜査が行われたはずだった。
突入の後、新たに見つかった施設もいくつかあり、その施設の捜査もすべて終了している。ただし、まだ解明できない謎も多い。あの供血動物として工場に監禁されていた少年少女や、コスモスA、コスモスEXの開発をだれが行ったのか等。もし、この施設がそれらの謎と関係しているなら、コスモスグループ事件の完全解決につながるかもしれない。
でも、コスモスグループ事件の完全解決より、今の俺は、「大船に乗って行ってくるよ。」と笑顔で言っていたノエルの安否の方が気になっていた。
スマホに赤目から連絡が入る。
高木ペアが、さほど遠くない場所におり、あと10分ほどでこちらに到着できるという事。杉山ペアは30分ほどかかり、自分たちは、急いでも45分ほどかかるとのことだった、その際、ポリスに戻っていた稲葉も赤目、常盤さんと共に施設に来ることになったようだ。
俺たちは、高木ペアの到着を待って、建物内に侵入。建物内の捜査、ノエルの救出、武藤の確保を行う。
事前の打ち合わせで、今回に限っては、少ない人員で捜査を行うため、眷属隊も捜査に参加することになった。それと、潜入する眷属隊に武器の携行が許された、それには、武器の使用は、自分の身を守る場合にのみ使用が許可されるという但書きがついていた。ミーティングで支給された武器に眷属隊の誰もが驚く。
今回、携行があ認められた武器はこれです。そう言って杉山さんが眷属隊に配ったのは、テレビ通販でおなじみの「ダブルで安心、強力撃退君V(ブイ)!」だったからだ。
「えええ、これってTV通販で売ってるおもちゃじゃないですかぁ。」
一番に不満の声を上げたのは、稲葉だった。
「いえ、今回は、ヴァンパイアポリスの武器管理班がグローランプの威力と射程距離を上げていますので、市販されているものとは違いますよ。」
杉山さんが顔色一つ変えずそう言った。
俺たちは、今回の任務で支給された、強力撃退君Vをポケットに忍ばせている。にしても、いささか心もとないことは否めない。
鉄柵を乗り越えて高木班長と山田さんが現れた。
アヤメが高木班長にコスモスグループの関連施設の疑いがあると説明する。高木班長は、後続の杉山さんに今から2組で潜入する旨を伝えた。
杉山さんと灰野は、赤目と常盤さん、稲葉を待ちその後、施設内に潜入する。
山の中のその施設は、監視カメラも、警報装置もなく。裏口のような場所から簡単に侵入できた。
「非常口」の緑のランプと常夜灯の薄暗い明かりを頼りに1階の通路を進む。この建物は、以前は病院かサナトリウムのような療養施設だったのかもしれない。立地条件から考えれば、後者の可能性が高いだろう。
階段のところに古い案内板があった。それによると、そこがかつて、結核患者の療養施設だったとわかる。1階と2階が診察室やレントゲン室。3、4階が一般病棟。5階が隔離病棟と表示してあった。1階に人影はない。高木班長の指示で二組に分かれて、建物内を捜索することになった。
突入の後、新たに見つかった施設もいくつかあり、その施設の捜査もすべて終了している。ただし、まだ解明できない謎も多い。あの供血動物として工場に監禁されていた少年少女や、コスモスA、コスモスEXの開発をだれが行ったのか等。もし、この施設がそれらの謎と関係しているなら、コスモスグループ事件の完全解決につながるかもしれない。
でも、コスモスグループ事件の完全解決より、今の俺は、「大船に乗って行ってくるよ。」と笑顔で言っていたノエルの安否の方が気になっていた。
スマホに赤目から連絡が入る。
高木ペアが、さほど遠くない場所におり、あと10分ほどでこちらに到着できるという事。杉山ペアは30分ほどかかり、自分たちは、急いでも45分ほどかかるとのことだった、その際、ポリスに戻っていた稲葉も赤目、常盤さんと共に施設に来ることになったようだ。
俺たちは、高木ペアの到着を待って、建物内に侵入。建物内の捜査、ノエルの救出、武藤の確保を行う。
事前の打ち合わせで、今回に限っては、少ない人員で捜査を行うため、眷属隊も捜査に参加することになった。それと、潜入する眷属隊に武器の携行が許された、それには、武器の使用は、自分の身を守る場合にのみ使用が許可されるという但書きがついていた。ミーティングで支給された武器に眷属隊の誰もが驚く。
今回、携行があ認められた武器はこれです。そう言って杉山さんが眷属隊に配ったのは、テレビ通販でおなじみの「ダブルで安心、強力撃退君V(ブイ)!」だったからだ。
「えええ、これってTV通販で売ってるおもちゃじゃないですかぁ。」
一番に不満の声を上げたのは、稲葉だった。
「いえ、今回は、ヴァンパイアポリスの武器管理班がグローランプの威力と射程距離を上げていますので、市販されているものとは違いますよ。」
杉山さんが顔色一つ変えずそう言った。
俺たちは、今回の任務で支給された、強力撃退君Vをポケットに忍ばせている。にしても、いささか心もとないことは否めない。
鉄柵を乗り越えて高木班長と山田さんが現れた。
アヤメが高木班長にコスモスグループの関連施設の疑いがあると説明する。高木班長は、後続の杉山さんに今から2組で潜入する旨を伝えた。
杉山さんと灰野は、赤目と常盤さん、稲葉を待ちその後、施設内に潜入する。
山の中のその施設は、監視カメラも、警報装置もなく。裏口のような場所から簡単に侵入できた。
「非常口」の緑のランプと常夜灯の薄暗い明かりを頼りに1階の通路を進む。この建物は、以前は病院かサナトリウムのような療養施設だったのかもしれない。立地条件から考えれば、後者の可能性が高いだろう。
階段のところに古い案内板があった。それによると、そこがかつて、結核患者の療養施設だったとわかる。1階と2階が診察室やレントゲン室。3、4階が一般病棟。5階が隔離病棟と表示してあった。1階に人影はない。高木班長の指示で二組に分かれて、建物内を捜索することになった。
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