文字の大きさ
大
中
小
1,289 / 1,396
第三十四章 三年生
千四百八十五話 害獣駆除は上手くいったかな?
イノシシの血抜きも無事に終わった所で、各班ごとに活動を始めます。
「ふふふ、リズが色々と教えちゃうんだよ!」
僕の班は、リズとスラちゃんがやる気満々でいました。
昨年害獣駆除を経験したサキさんとレシステンシアさん、それに元々害獣駆除の経験があるエレノア、サンディ、メアリは別の班でクラスメイトを教える事になりました。
ミカエルとブリットも一緒だけど、それ以外は完全に初めての人達です。
「えっとね、この先にイノシシがいるよ!」
「「「「「えっ!?」」」」」
リズ、スラちゃん、その驚異的な感覚で先回りして教えないの。
しかも、百メートル以上先にいるんじゃないですか。
「例えば、木に体を擦り付けたりする事があります。イノシシは泥浴びをした後に、泥を落とすのに木に体をこすりつけます。すると、木の皮がはがれたり、泥や毛が残る事があります。逆に言うと、そういう痕跡がある所はイノシシの住処です」
「「「「「へえ……」」」」」
クラスメイトは、僕の説明を不思議そうに聞いていました。
動物の習性が分かれば、色々な対策をする事ができますね。
「逆に、高いところの木の皮がなくて泥や毛もない時は、鹿が木の皮を食べた事になります。鹿は何でも食べちゃうので、放っておくと鹿の食害で畑が荒れるだけでなく木も枯れてしまいます」
「「「「「さ、流石アレク様……」」」」」
僕の説明を聞き、クラスメイトはかなりビックリしていました。
いずれにしても、秋に遭遇する動物には気をつけないといけません。
では、早速イノシシを倒しましょう。
風下から、ゆっくりと近づきます。
「では、イノシシを拘束するか眠らすか痺れさせましょう。拘束する時は、上手く足を狙わないと駄目です。また、イノシシは鼻がいいので、目潰し程度では怯みません」
「「「「「はっ、はい!」」」」」
クラスメイトは、僕の話を聞いて作戦を決めています。
最初は失敗するかもしれないけど、やってみるのが大事ですね。
今回はクラスメイトだけでやってみます。
念のために、プリンも一緒についていきます。
「私が拘束魔法をかけてみます」
「じゃあ、僕がエリアスタンをやってみます」
みんなの役割を決めて、早速行動開始です。
魔法が届く距離に近づいてっと……
シュイン、バシッ。
ボキボキ。
「ブキュー!」
シュイン、パリバリ!
「ブギャー!」
ドサッ。
「「あっ……」」
先手の魔法をかけた二人は、予想外の結末に驚いてしまっていますね。
他の人達も、剣を手にしたまま固まっていました。
プリンだけは、ぴょーんと倒れているイノシシの所に向かいました。
早速血抜きをしているということは、もうイノシシは死んでいますね。
毛もチリチリと焦げているけど、こればかりは仕方ありません。
「魔法の威力が弱いと、逃げられちゃうか襲われる可能性が高くなります。でも、この様に魔力が強すぎると獲物を傷つける事があります。今回はそのパターンですが、皮もそこまで傷ついていないし素材としては大丈夫ですね」
「「ほっ……」」
先制攻撃をした二人は、思わず胸を撫で下ろしていました。
この程度なら、全然大丈夫です。
多分、致命傷は強すぎた拘束魔法ですね。
プリンは、血抜きを終えるとアイテムボックスにイノシシをしまいました。
「えっとね、この先に鹿がたくさんいるよ!」
「リズ、スラちゃん、だから見つけるのが早いって」
クラスメイトも、マイペースなリズに少し笑みを取り戻しました。
こうして、一時間を超えるくらいで無事に目標の数を駆除できました。
拘束魔法やスタン系魔法も、最後の方は良い感じにできるようになりました。
「はは、いい感じにやったな。でも、このくらいなら全然マシだ。中には、剣でズタボロにして皮などが全然使えないものもあったぞ」
「「「「「ほっ……」」」」」
冒険者ギルドの卸担当の職員にも、一番最初に倒したイノシシの事を言われちゃいました。
何にせよ、買取金額は中々のものになりましたね。
「ふふふ、あのジン君もしっかりと成長したのね。先生、とても嬉しいわ」
「ユーリカ先生、その辺にしてもらえると……」
ジンさん達の班についていったユーリカ先生は、またもや教え子のジンさんを弄っていました。
ユーリカ先生は魔法がとても上手く、レイカちゃんが大興奮で周りに話をしていました。
全グループが無事に冒険者ギルドに戻ってきたし、怪我も擦り傷程度で済んでいますね。
「ふふふ、リズが色々と教えちゃうんだよ!」
僕の班は、リズとスラちゃんがやる気満々でいました。
昨年害獣駆除を経験したサキさんとレシステンシアさん、それに元々害獣駆除の経験があるエレノア、サンディ、メアリは別の班でクラスメイトを教える事になりました。
ミカエルとブリットも一緒だけど、それ以外は完全に初めての人達です。
「えっとね、この先にイノシシがいるよ!」
「「「「「えっ!?」」」」」
リズ、スラちゃん、その驚異的な感覚で先回りして教えないの。
しかも、百メートル以上先にいるんじゃないですか。
「例えば、木に体を擦り付けたりする事があります。イノシシは泥浴びをした後に、泥を落とすのに木に体をこすりつけます。すると、木の皮がはがれたり、泥や毛が残る事があります。逆に言うと、そういう痕跡がある所はイノシシの住処です」
「「「「「へえ……」」」」」
クラスメイトは、僕の説明を不思議そうに聞いていました。
動物の習性が分かれば、色々な対策をする事ができますね。
「逆に、高いところの木の皮がなくて泥や毛もない時は、鹿が木の皮を食べた事になります。鹿は何でも食べちゃうので、放っておくと鹿の食害で畑が荒れるだけでなく木も枯れてしまいます」
「「「「「さ、流石アレク様……」」」」」
僕の説明を聞き、クラスメイトはかなりビックリしていました。
いずれにしても、秋に遭遇する動物には気をつけないといけません。
では、早速イノシシを倒しましょう。
風下から、ゆっくりと近づきます。
「では、イノシシを拘束するか眠らすか痺れさせましょう。拘束する時は、上手く足を狙わないと駄目です。また、イノシシは鼻がいいので、目潰し程度では怯みません」
「「「「「はっ、はい!」」」」」
クラスメイトは、僕の話を聞いて作戦を決めています。
最初は失敗するかもしれないけど、やってみるのが大事ですね。
今回はクラスメイトだけでやってみます。
念のために、プリンも一緒についていきます。
「私が拘束魔法をかけてみます」
「じゃあ、僕がエリアスタンをやってみます」
みんなの役割を決めて、早速行動開始です。
魔法が届く距離に近づいてっと……
シュイン、バシッ。
ボキボキ。
「ブキュー!」
シュイン、パリバリ!
「ブギャー!」
ドサッ。
「「あっ……」」
先手の魔法をかけた二人は、予想外の結末に驚いてしまっていますね。
他の人達も、剣を手にしたまま固まっていました。
プリンだけは、ぴょーんと倒れているイノシシの所に向かいました。
早速血抜きをしているということは、もうイノシシは死んでいますね。
毛もチリチリと焦げているけど、こればかりは仕方ありません。
「魔法の威力が弱いと、逃げられちゃうか襲われる可能性が高くなります。でも、この様に魔力が強すぎると獲物を傷つける事があります。今回はそのパターンですが、皮もそこまで傷ついていないし素材としては大丈夫ですね」
「「ほっ……」」
先制攻撃をした二人は、思わず胸を撫で下ろしていました。
この程度なら、全然大丈夫です。
多分、致命傷は強すぎた拘束魔法ですね。
プリンは、血抜きを終えるとアイテムボックスにイノシシをしまいました。
「えっとね、この先に鹿がたくさんいるよ!」
「リズ、スラちゃん、だから見つけるのが早いって」
クラスメイトも、マイペースなリズに少し笑みを取り戻しました。
こうして、一時間を超えるくらいで無事に目標の数を駆除できました。
拘束魔法やスタン系魔法も、最後の方は良い感じにできるようになりました。
「はは、いい感じにやったな。でも、このくらいなら全然マシだ。中には、剣でズタボロにして皮などが全然使えないものもあったぞ」
「「「「「ほっ……」」」」」
冒険者ギルドの卸担当の職員にも、一番最初に倒したイノシシの事を言われちゃいました。
何にせよ、買取金額は中々のものになりましたね。
「ふふふ、あのジン君もしっかりと成長したのね。先生、とても嬉しいわ」
「ユーリカ先生、その辺にしてもらえると……」
ジンさん達の班についていったユーリカ先生は、またもや教え子のジンさんを弄っていました。
ユーリカ先生は魔法がとても上手く、レイカちゃんが大興奮で周りに話をしていました。
全グループが無事に冒険者ギルドに戻ってきたし、怪我も擦り傷程度で済んでいますね。
感想 306
あなたにおすすめの小説
婚約者が心酔している盲目の聖女は私ですが
オトナシマソラ血を見ると倒れてしまうため、目隠しをして治療をしていたら「盲目の聖女」と呼ばれるようになってしまった聖女セレナ。
幼馴染の婚約者アレンは、セレナ=盲目の聖女だと気づかず、彼女を冷遇し婚約破棄を言い出す。
婚約を解消したセレナは、過保護な神官見習いのルカに溺愛され、新たな道を歩むことに。一方、夜会でついに真実を知った元婚約者はすべてを失い絶望するが、もう手遅れで……。血が苦手な訳あり聖女の逆転ラブストーリー
※本作品はになろうにも掲載しています小説家
捨てられた赤ちゃんを拾ったら、創世神様でした。世界を救うより、お父さんを幸せにしたいそうです
由香山で捨てられていた赤ちゃんを拾い、家族として育てることを決めた青年。
その日から、枯れた大地は実り、病は癒え、伝説のもふもふ神獣たちが次々と家へ集まってくる。
実はその赤ちゃんの正体は、この世界を創った創世神だった。
「いっぱい育ててくれてありがとう。今度は私がお父さんを幸せにする番だよ。」
これは、神様が初めて手に入れた”家族”との、優しくて温かな奇跡の物語。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
水魔法しか使えない私と婚約破棄するのなら、貴方が隠すよう命じていた前世の知識をこれから使います
黒木 楓 伯爵令嬢のリリカは、婚約者である侯爵令息ラルフに「水魔法しか使えないお前との婚約を破棄する」と言われてしまう。
異世界に転生したリリカは前世の知識があり、それにより普通とは違う水魔法が使える。
そのことは婚約前に話していたけど、ラルフは隠すよう命令していた。
「立場が下のお前が、俺よりも優秀であるわけがない。普通の水魔法だけ使っていろ」
そう言われ続けてきたけど、これから命令を聞く必要もない。
「婚約破棄するのなら、貴方が隠すよう命じていた力をこれから使います」
飲んだ人を強くしたり回復する聖水を作ることができるけど、命令により家族以外は誰も知らない。
これは前世の知識がある私だけが出せる特殊な水で、婚約破棄された後は何も気にせず使えそうだ。
私を追い出した結果、飼っていた聖獣は誰にも懐かないようです
天宮有 子供の頃、男爵令嬢の私アミリア・ファグトは助けた小犬が聖獣と判明して、飼うことが決まる。
数年後――成長した聖獣は家を守ってくれて、私に一番懐いていた。
そんな私を妬んだ姉ラミダは「聖獣は私が拾って一番懐いている」と吹聴していたようで、姉は侯爵令息ケドスの婚約者になる。
どうやらラミダは聖獣が一番懐いていた私が邪魔なようで、追い出そうと目論んでいたようだ。
家族とゲドスはラミダの嘘を信じて、私を蔑み追い出そうとしていた。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
【流血】とある冒険者ギルドの会議がカオスだった件【沙汰】
一樹とある冒険者ギルド。
その建物内にある一室、【会議室】にてとある話し合いが行われた。
それは、とある人物を役立たずだからと追放したい者達と、当該人物達との話し合いの場だった。
追放したんでしょ?楽しく暮らしてるのでほっといて
だましだまし私たちの未来の王子妃を影なり日向なりと支える為に存在している。
敬愛する侯爵令嬢ディボラ様の為に切磋琢磨し、鼓舞し合い、己を磨いてきた。
決して追放に備えていた訳では無いのよ?