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第三十四章 三年生
千五百十話 破壊王のデス料理尋問
ある日の午後、遂に破壊王による尋問が行われる日になりました。
場所は、前回と同じく王都郊外にある軍の基地です。
「はあ、俺まで巻き添えを食うのかよ……」
僕だけでなく、ジンさんも破壊王と一緒に来ることになりました。
ジンさんの憂鬱な気持ちも、僕はよく分かりますよ。
「ふふふ、久しぶりに外に出たわ」
「ええ、そうね。鬱憤をぶつけないといけないわね」
破壊王のお二人は、屋敷に閉じこもってひたすら家事訓練などを受けていました。
その為、若干目が座っていますね……
今日のデス料理は、ひと味違うかもしれません。
ということで、地下の特別尋問場所に向かいます。
ガタガタガタ。
「おいこら、今すぐ俺を解放しろ! 痛い目にあいたいのか!」
うーん、今日のお相手はかなり活きが良いですね。
後ろ手に椅子に固定されているのに、僕達を睨みつけながらドタドタと大暴れしています。
どうして、悪い事をする人はみんな横に大きいのでしょうか。
王家よりも良い食事をすれば、確かにこんな醜く太った姿になりますね。
ごぞごそ、さっ。
「アレクサンダー副宰相です。陛下から、オカネダイスキー伯爵に対して特別尋問実施の命令が下りました」
「はん」
僕が陛下の命令書を眼前に突きつけても、オカネダイスキー伯爵は態度が悪いままです。
「ふん、公爵家の嫡男か知らねーが、俺様に歯向かうなんて百年はえーぞ! 相当痛い目に逢いたいみたいだな」
「痛い目って、何をするんですか?」
「うるせー! 俺に指図するな」
うん、これは駄目だ。
会話が全く成立しないよ。
ジンさんも、思わず溜息をつくレベルです。
今日は、早々に破壊王に登場してもらいましょう。
シュイン、シュイン。
「アレク君に、あんな暴言を吐くとはね……」
「魔法で消し炭にすればいいかしら……」
「お前ら、落ち着け!」
わーわー!
レイナさんとカミラさんが、ドス黒いオーラを放ちながら魔力を溜めていたよ。
僕とジンさんで何とか止めたけど、危うく殺人事件になるところだった。
それだけ、家事訓練のストレスが溜まっていたんだ。
それでは、改めて破壊王によるデス料理の開始です。
シュッ、ドサッ。
ガンガンガンガン!
あっ、今度はレイナさんが無言で鉄のまな板と包丁を取り出して、野菜を思いっきり叩いているよ。
更に、カミラさんも無言で鍋に火をつけてレイナさんが叩き切った野菜を投入しています。
「えっ……?」
オカネダイスキー伯爵は、目の前で繰り広げられる惨劇に理解が追いついていなかった。
一方、僕、ジンさん、警備兵は、無言で料理をする破壊王の迫力に気圧されて言葉が出なかった。
パッパ、グツグツグツ。
レイナさんとカミラさんは、尚も無言で調味料を投入していった。
破壊王のプレッシャーと異様な料理に、オカネダイスキー伯爵は脂汗が止まらなかった。
「さて、この後の流れを言おう。オカネダイスキー伯爵には、目の前で調理した食べ物を食してもらう」
「……えっ?」
「食べてもらうぞ」
いつにも増して真剣なジンさんの声だったが、肝心のオカネダイスキー伯爵は理解が追いつかなかった。
そして、遂に本日のデス料理が完成しました。
ボコッ、ボコッ……
鍋の中から、マグマが噴き出るような音がするよ。
しかも、何とも言えない臭いも漂っています。
これを食べたら、普通にヤバいことになりそうです。
ドン!
「えっ?」
そして、オカネダイスキー伯爵の前にデス料理が入った鍋が置かれました。
オカネダイスキー伯爵は、僕達と鍋を交互に見ていました。
「それを食べるぞ」
そして、このジンさんの言葉がトドメになりました。
ガクッ、ビクンビクン。
オカネダイスキー伯爵は、突然意識を失って口から泡を吐きながら痙攣を起こしたのです。
これはヤバいと思い、僕はデス料理を魔法で凍結してからオカネダイスキー伯爵の治療をしました。
すると、全く効果のなかった状態異常解除魔法が何事もなかったかの様に効いたのです。
「はっ!? お、俺は……」
治療を終えると、オカネダイスキー伯爵はガバっと起き上がりました。
悪い夢でも見ていたかの様な表情ですね。
そして、素直に別室に連行されていきました。
「さて、コイツの処分をしないとな……」
ジンさんは、かなり気が重いと言いながら聖剣を抜きました。
そして、僕の浄化魔法プラス生活魔法と共に聖剣も発動しました。
「わっ、今までで一番の抵抗です!」
「ったく、破壊兵器を作りやがって……」
僕とジンさんは、たっぷり三十分かけてデス料理を浄化しました。
そして、凍結乾燥して完全に破砕します。
後は、鍋ごと厳重に麻袋に入れます。
「前回と同じく、廃棄物として処理するように」
「は、はっ! 畏まりました」
ジンさんから麻袋を手渡された警備兵も、心なしか震えていますね。
何はともあれ、何とか特別尋問は終了しました。
「うーん、久々に料理をするとストレス発散になるわね」
「そうね。ずっと閉じこもっていたのもあるわね」
破壊王のお二人は、清々しい表情をしていました。
お二人のやりきったという表情に、僕とジンさんは戦慄を覚えたのでした。
そして、オカネダイスキー伯爵は人が生まれ変わったかの様に素直に聴取に応じているそうです。
ただ、臭いの強い食事には身体が拒否反応をしめす様になってしまったそうです。
場所は、前回と同じく王都郊外にある軍の基地です。
「はあ、俺まで巻き添えを食うのかよ……」
僕だけでなく、ジンさんも破壊王と一緒に来ることになりました。
ジンさんの憂鬱な気持ちも、僕はよく分かりますよ。
「ふふふ、久しぶりに外に出たわ」
「ええ、そうね。鬱憤をぶつけないといけないわね」
破壊王のお二人は、屋敷に閉じこもってひたすら家事訓練などを受けていました。
その為、若干目が座っていますね……
今日のデス料理は、ひと味違うかもしれません。
ということで、地下の特別尋問場所に向かいます。
ガタガタガタ。
「おいこら、今すぐ俺を解放しろ! 痛い目にあいたいのか!」
うーん、今日のお相手はかなり活きが良いですね。
後ろ手に椅子に固定されているのに、僕達を睨みつけながらドタドタと大暴れしています。
どうして、悪い事をする人はみんな横に大きいのでしょうか。
王家よりも良い食事をすれば、確かにこんな醜く太った姿になりますね。
ごぞごそ、さっ。
「アレクサンダー副宰相です。陛下から、オカネダイスキー伯爵に対して特別尋問実施の命令が下りました」
「はん」
僕が陛下の命令書を眼前に突きつけても、オカネダイスキー伯爵は態度が悪いままです。
「ふん、公爵家の嫡男か知らねーが、俺様に歯向かうなんて百年はえーぞ! 相当痛い目に逢いたいみたいだな」
「痛い目って、何をするんですか?」
「うるせー! 俺に指図するな」
うん、これは駄目だ。
会話が全く成立しないよ。
ジンさんも、思わず溜息をつくレベルです。
今日は、早々に破壊王に登場してもらいましょう。
シュイン、シュイン。
「アレク君に、あんな暴言を吐くとはね……」
「魔法で消し炭にすればいいかしら……」
「お前ら、落ち着け!」
わーわー!
レイナさんとカミラさんが、ドス黒いオーラを放ちながら魔力を溜めていたよ。
僕とジンさんで何とか止めたけど、危うく殺人事件になるところだった。
それだけ、家事訓練のストレスが溜まっていたんだ。
それでは、改めて破壊王によるデス料理の開始です。
シュッ、ドサッ。
ガンガンガンガン!
あっ、今度はレイナさんが無言で鉄のまな板と包丁を取り出して、野菜を思いっきり叩いているよ。
更に、カミラさんも無言で鍋に火をつけてレイナさんが叩き切った野菜を投入しています。
「えっ……?」
オカネダイスキー伯爵は、目の前で繰り広げられる惨劇に理解が追いついていなかった。
一方、僕、ジンさん、警備兵は、無言で料理をする破壊王の迫力に気圧されて言葉が出なかった。
パッパ、グツグツグツ。
レイナさんとカミラさんは、尚も無言で調味料を投入していった。
破壊王のプレッシャーと異様な料理に、オカネダイスキー伯爵は脂汗が止まらなかった。
「さて、この後の流れを言おう。オカネダイスキー伯爵には、目の前で調理した食べ物を食してもらう」
「……えっ?」
「食べてもらうぞ」
いつにも増して真剣なジンさんの声だったが、肝心のオカネダイスキー伯爵は理解が追いつかなかった。
そして、遂に本日のデス料理が完成しました。
ボコッ、ボコッ……
鍋の中から、マグマが噴き出るような音がするよ。
しかも、何とも言えない臭いも漂っています。
これを食べたら、普通にヤバいことになりそうです。
ドン!
「えっ?」
そして、オカネダイスキー伯爵の前にデス料理が入った鍋が置かれました。
オカネダイスキー伯爵は、僕達と鍋を交互に見ていました。
「それを食べるぞ」
そして、このジンさんの言葉がトドメになりました。
ガクッ、ビクンビクン。
オカネダイスキー伯爵は、突然意識を失って口から泡を吐きながら痙攣を起こしたのです。
これはヤバいと思い、僕はデス料理を魔法で凍結してからオカネダイスキー伯爵の治療をしました。
すると、全く効果のなかった状態異常解除魔法が何事もなかったかの様に効いたのです。
「はっ!? お、俺は……」
治療を終えると、オカネダイスキー伯爵はガバっと起き上がりました。
悪い夢でも見ていたかの様な表情ですね。
そして、素直に別室に連行されていきました。
「さて、コイツの処分をしないとな……」
ジンさんは、かなり気が重いと言いながら聖剣を抜きました。
そして、僕の浄化魔法プラス生活魔法と共に聖剣も発動しました。
「わっ、今までで一番の抵抗です!」
「ったく、破壊兵器を作りやがって……」
僕とジンさんは、たっぷり三十分かけてデス料理を浄化しました。
そして、凍結乾燥して完全に破砕します。
後は、鍋ごと厳重に麻袋に入れます。
「前回と同じく、廃棄物として処理するように」
「は、はっ! 畏まりました」
ジンさんから麻袋を手渡された警備兵も、心なしか震えていますね。
何はともあれ、何とか特別尋問は終了しました。
「うーん、久々に料理をするとストレス発散になるわね」
「そうね。ずっと閉じこもっていたのもあるわね」
破壊王のお二人は、清々しい表情をしていました。
お二人のやりきったという表情に、僕とジンさんは戦慄を覚えたのでした。
そして、オカネダイスキー伯爵は人が生まれ変わったかの様に素直に聴取に応じているそうです。
ただ、臭いの強い食事には身体が拒否反応をしめす様になってしまったそうです。
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