文字の大きさ
大
中
小
481 / 1,396
第二十四章 お兄ちゃんの官僚としての忙しい日々
六百七十七話 新たに見つかった怪しい所
カスバク子爵領と男爵領に跨る森で保護された子どもは、身分の確認をした後カスバク子爵の屋敷で保護される事になった。
孤児なのは確定しているので、このまま屋敷で養育されるか孤児院で養育されるそうです。
そして、珍獣達にも動きがありました。
「にゃーにゃー、またねてるー」
「エリちゃんと、いっしょだよー」
「「すーすー」」
まず飛天虎の赤ちゃんは何故か赤ちゃんのエリちゃんに懐いて、いつも一緒に寝ています。
飛天虎とはいえ見た目は完全に子猫なので、ルカちゃんとエドちゃんも一緒に遊びたいみたいですね。
ルカちゃんとエドちゃんのマジカルラットから色々と話を聞いているみたいで、おトイレとかもバッチリと出来ています。
「はい、ご飯ですよ。いっぱい食べましょうね」
「ピーピーピーピー」
そして、サンダーホークの雛はルーシーお姉様が嬉々としてお世話をしています。
今まで自分専用の従魔がいなくてちょっと不満だったルーシーお姉様だけど、サンダーホークの雛に懐かれたのでバスケットを巣の代わりにして持ち歩いています。
執務中はいつも寝ていて大人しいし、何も問題ありません。
「サンダーホークの雛はともかくとして、飛天虎の子どもがエリンに懐くとは。何が起こるか分からないな」
「飛天虎はとても頭が良いみたいだし、エリに危害与えるつもりは全く無いわ」
「それに、エリはまだ授乳中でミルクの匂いがするから、それでまだ幼い飛天虎が懐いたのかもしれないわね」
陛下と王妃様とアリア様の言う通り、この結果は正直いって僕も予想外でした。
たまたま皆で保護された珍獣を保護施設に見に行ったら、飛天虎の赤ちゃんがエリちゃんにすり寄ったんだよね。
サンダーホークの雛は、ルーシーお姉様が抱っこしていたけど。
白狼の親子は、一ヶ月程様子を見て森に返されるそうです。
「さて、これからの事で色々と話さないとならない」
そして、今日は会議室に閣僚やルーカスお兄様とジンさんも集まりました。
当たり前の様に、スラちゃんも会議に参加しています。
そして、教会関係の人も集まっています。
「実は、各領地からの報告書の確認をすると共に教会からも情報を集めて貰った。教会としても、各地の教会がキチンと働いているかの確認も含めている」
そこまで話した所で、司教様にバトンタッチしました。
「残念ながら、返事が思わしくない所がありました。活動報告が不明瞭で、何をしているかが分かりません。そして、そこは貴族主義の領地となります」
うん、この時点で既に残念な結果になりそうです。
貴族主義勢力の領地で、教会も怪しいとなると今回のカスバク子爵と男爵家みたいになりかねません。
「教会も調査担当の聖騎士を送りますが、王国にも協力を願いたいと思います」
司教様のお願いは、既に陛下に話をしているみたいです。
間髪入れずに、陛下が話し始めました。
「実は今回怪しいと思われている場所が、バイザー子爵領に接している所になる。今回バイザー子爵家の屋敷では何も出なかったが、周辺領地の話になると別の話だ」
えっ、今度はバイザー子爵家の隣なんだ。
僕とスラちゃんは驚いた表情になったけど、ジンさんは何か嫌な表情に変わったよ。
あっ、もしかして。
「ちょうど、ジンがバイザー子爵領の調査を行なっていた。追加として、問題となっているクエスト男爵領の調査をジンに命ずる」
「何かそんな予感がしていましたよ……」
陛下以外の視線が一斉にジンさんに向く中、当のジンさんはガクリと項垂れていました。
ともあれ良い機会なので、怪しい所は全部潰さないといけないね。
「クエスト男爵領を拠点とすると怪しまれる可能性がある。ジン達は、聖騎士ともバイザー子爵家の屋敷を拠点とするがよい」
「……はい、分かりました」
何れにせよ、ジンさん達の調査待ちになりますね。
後は担当者との話し合いなので、僕はスラちゃんがちょんちょんと突っついている項垂れているジンさんを後にして会議室を出ていきました。
孤児なのは確定しているので、このまま屋敷で養育されるか孤児院で養育されるそうです。
そして、珍獣達にも動きがありました。
「にゃーにゃー、またねてるー」
「エリちゃんと、いっしょだよー」
「「すーすー」」
まず飛天虎の赤ちゃんは何故か赤ちゃんのエリちゃんに懐いて、いつも一緒に寝ています。
飛天虎とはいえ見た目は完全に子猫なので、ルカちゃんとエドちゃんも一緒に遊びたいみたいですね。
ルカちゃんとエドちゃんのマジカルラットから色々と話を聞いているみたいで、おトイレとかもバッチリと出来ています。
「はい、ご飯ですよ。いっぱい食べましょうね」
「ピーピーピーピー」
そして、サンダーホークの雛はルーシーお姉様が嬉々としてお世話をしています。
今まで自分専用の従魔がいなくてちょっと不満だったルーシーお姉様だけど、サンダーホークの雛に懐かれたのでバスケットを巣の代わりにして持ち歩いています。
執務中はいつも寝ていて大人しいし、何も問題ありません。
「サンダーホークの雛はともかくとして、飛天虎の子どもがエリンに懐くとは。何が起こるか分からないな」
「飛天虎はとても頭が良いみたいだし、エリに危害与えるつもりは全く無いわ」
「それに、エリはまだ授乳中でミルクの匂いがするから、それでまだ幼い飛天虎が懐いたのかもしれないわね」
陛下と王妃様とアリア様の言う通り、この結果は正直いって僕も予想外でした。
たまたま皆で保護された珍獣を保護施設に見に行ったら、飛天虎の赤ちゃんがエリちゃんにすり寄ったんだよね。
サンダーホークの雛は、ルーシーお姉様が抱っこしていたけど。
白狼の親子は、一ヶ月程様子を見て森に返されるそうです。
「さて、これからの事で色々と話さないとならない」
そして、今日は会議室に閣僚やルーカスお兄様とジンさんも集まりました。
当たり前の様に、スラちゃんも会議に参加しています。
そして、教会関係の人も集まっています。
「実は、各領地からの報告書の確認をすると共に教会からも情報を集めて貰った。教会としても、各地の教会がキチンと働いているかの確認も含めている」
そこまで話した所で、司教様にバトンタッチしました。
「残念ながら、返事が思わしくない所がありました。活動報告が不明瞭で、何をしているかが分かりません。そして、そこは貴族主義の領地となります」
うん、この時点で既に残念な結果になりそうです。
貴族主義勢力の領地で、教会も怪しいとなると今回のカスバク子爵と男爵家みたいになりかねません。
「教会も調査担当の聖騎士を送りますが、王国にも協力を願いたいと思います」
司教様のお願いは、既に陛下に話をしているみたいです。
間髪入れずに、陛下が話し始めました。
「実は今回怪しいと思われている場所が、バイザー子爵領に接している所になる。今回バイザー子爵家の屋敷では何も出なかったが、周辺領地の話になると別の話だ」
えっ、今度はバイザー子爵家の隣なんだ。
僕とスラちゃんは驚いた表情になったけど、ジンさんは何か嫌な表情に変わったよ。
あっ、もしかして。
「ちょうど、ジンがバイザー子爵領の調査を行なっていた。追加として、問題となっているクエスト男爵領の調査をジンに命ずる」
「何かそんな予感がしていましたよ……」
陛下以外の視線が一斉にジンさんに向く中、当のジンさんはガクリと項垂れていました。
ともあれ良い機会なので、怪しい所は全部潰さないといけないね。
「クエスト男爵領を拠点とすると怪しまれる可能性がある。ジン達は、聖騎士ともバイザー子爵家の屋敷を拠点とするがよい」
「……はい、分かりました」
何れにせよ、ジンさん達の調査待ちになりますね。
後は担当者との話し合いなので、僕はスラちゃんがちょんちょんと突っついている項垂れているジンさんを後にして会議室を出ていきました。
感想 306
あなたにおすすめの小説
婚約者が心酔している盲目の聖女は私ですが
オトナシマソラ血を見ると倒れてしまうため、目隠しをして治療をしていたら「盲目の聖女」と呼ばれるようになってしまった聖女セレナ。
幼馴染の婚約者アレンは、セレナ=盲目の聖女だと気づかず、彼女を冷遇し婚約破棄を言い出す。
婚約を解消したセレナは、過保護な神官見習いのルカに溺愛され、新たな道を歩むことに。一方、夜会でついに真実を知った元婚約者はすべてを失い絶望するが、もう手遅れで……。血が苦手な訳あり聖女の逆転ラブストーリー
※本作品はになろうにも掲載しています小説家
捨てられた赤ちゃんを拾ったら、創世神様でした。世界を救うより、お父さんを幸せにしたいそうです
由香山で捨てられていた赤ちゃんを拾い、家族として育てることを決めた青年。
その日から、枯れた大地は実り、病は癒え、伝説のもふもふ神獣たちが次々と家へ集まってくる。
実はその赤ちゃんの正体は、この世界を創った創世神だった。
「いっぱい育ててくれてありがとう。今度は私がお父さんを幸せにする番だよ。」
これは、神様が初めて手に入れた”家族”との、優しくて温かな奇跡の物語。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
水魔法しか使えない私と婚約破棄するのなら、貴方が隠すよう命じていた前世の知識をこれから使います
黒木 楓 伯爵令嬢のリリカは、婚約者である侯爵令息ラルフに「水魔法しか使えないお前との婚約を破棄する」と言われてしまう。
異世界に転生したリリカは前世の知識があり、それにより普通とは違う水魔法が使える。
そのことは婚約前に話していたけど、ラルフは隠すよう命令していた。
「立場が下のお前が、俺よりも優秀であるわけがない。普通の水魔法だけ使っていろ」
そう言われ続けてきたけど、これから命令を聞く必要もない。
「婚約破棄するのなら、貴方が隠すよう命じていた力をこれから使います」
飲んだ人を強くしたり回復する聖水を作ることができるけど、命令により家族以外は誰も知らない。
これは前世の知識がある私だけが出せる特殊な水で、婚約破棄された後は何も気にせず使えそうだ。
私を追い出した結果、飼っていた聖獣は誰にも懐かないようです
天宮有 子供の頃、男爵令嬢の私アミリア・ファグトは助けた小犬が聖獣と判明して、飼うことが決まる。
数年後――成長した聖獣は家を守ってくれて、私に一番懐いていた。
そんな私を妬んだ姉ラミダは「聖獣は私が拾って一番懐いている」と吹聴していたようで、姉は侯爵令息ケドスの婚約者になる。
どうやらラミダは聖獣が一番懐いていた私が邪魔なようで、追い出そうと目論んでいたようだ。
家族とゲドスはラミダの嘘を信じて、私を蔑み追い出そうとしていた。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
【流血】とある冒険者ギルドの会議がカオスだった件【沙汰】
一樹とある冒険者ギルド。
その建物内にある一室、【会議室】にてとある話し合いが行われた。
それは、とある人物を役立たずだからと追放したい者達と、当該人物達との話し合いの場だった。
追放したんでしょ?楽しく暮らしてるのでほっといて
だましだまし私たちの未来の王子妃を影なり日向なりと支える為に存在している。
敬愛する侯爵令嬢ディボラ様の為に切磋琢磨し、鼓舞し合い、己を磨いてきた。
決して追放に備えていた訳では無いのよ?