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第5話 特別なセフレ※♥

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「朝から、ひでー目にあったぜ」
 
 英成が教室に顔を出した瞬間、教室が一斉に静まり返った。
 既に昼休みの登校だった。

「どうした? おはよう!」
「あ……あう……あの……」
「おやおや、無視か? そんな口も聞けない顎は粉々に潰してやろうか?」
「あ、ゴメンなさい……お……おはよう、志鋼くん」

 クラスメートはぎこちない態度で顔を下に向けたり、目を合わせないようにしたりする。
 極力皆が英成に関わりたくない。そういうことだ。
 だが、英成はそれでかまわなかった。
 所詮自分はそういう存在だと割り切っていたからだ。
 それに……

「ちょっ、えいせ……志鋼くん! あなた、こんな時間に来たのですか!?」

 そんな中でも英成と関りを持とうとする者もいるからだ。
 しかもそれは学校の中でも誰もが知る存在。

「いよう、近衛生徒会長さま~。おはよう」
「何がおはようですか、今何時だと思っているのです!」

 英成の姿を見た途端、慌てて駆け寄る女生徒。
 近衛刹華《このえせつか》
 清楚で美しく長い黒髪。真っすぐ軸のぶれない堂々とした佇まい。
 学年トップの成績と、幼少より由緒正しい家の教育方針で武道、スポーツ、芸事、音楽などあらゆる分野で能力を伸ばし、華々しい実績を上げている天才。
 校内でも評判の、令和の大和撫子と呼ばれた美少女であった。

「まったく、あなたは最近喧嘩の回数が減ったので少しずつ更生しているのかと思えば……」

 そんな校内でもトップの優等生でもあり人気者でもある美少女が、周囲から恐れられている不良相手に真っ向から物申す。
 それを勇敢と思う一方で、周囲の生徒たちはハラハラしていた。

「そうは言っても今朝喧嘩したばかりだからな……」
「ぶっ、ちょ何をやっているのです! あの例の頭の悪い代名詞の『四王者《よんおうじゃ》』というものも、あなた以外の三人がいなくなって、もうあなたが喧嘩する必要もなくなったのではないのですか!?」
「あ~、うるせうるせ。つーか、もういい。来い」

 怪訝な顔をする英成に説教を止めない刹華。やがて英成はめんどくさくなり、刹華の腕を掴んで教室の外へ連れ出そうとする。

「きゃっ、え、あのどこへ……」
「せいとかいちょーしつ。鍵あるんだろ?」
「あっ……ん……こほん、イイでしょう! ちょっとジックリあなたにはお説教をしたいと思っていたことろです!」

 刹華の手首を掴んで無理やり教室の外へ連れ出そうとする英成。
 それは、何も知らない他者から見れば、不良がクラスの美少女を無理やり連れだしているように見える。
 流石にそこまでくれば、怯えていたクラスの男子たちも声を上げる。

「ま、待てよ、志鋼! 近衛をどうする気だ」
「お前、もし変なことするって言うなら……だな……っ」

 クラスの運動部。主に空手部や柔道のものを筆頭に、少し表情を引きつらせながらも立ち上がった。

「あ~~ん?」

 本来であればまともな学校生活を送っている者たちからすれば、札付きのワルである不良の英成と関わりたくない。
 ましてや喧嘩などはもってのほか。
 しかし、それでも目の前で「気になる女子」が何かされようとしているのであれば話は別。
 だが、

「大丈夫です、皆さん。彼とは知らない仲ではありませんので」
「だ、だけどよぉ、近衛……」
「ナニも……何も心配ありません。それに、私の力はご存じでしょう?」
 
 心配そうに止めようとする男子や女子のクラスメートに笑顔で制する刹華。
 そのまま教室から二人は出て行ってしまった。
 すると、クラスメートたちからため息が漏れる。

「刹華ちゃん、大丈夫かなぁ?」
「まぁ、でも大丈夫じゃない? 近衛さんは色んな武術を習って、全てが全国クラスのスゴイ人でしょ?」
「そうそう。不良に襲われても返り討ちにしちゃうぐらい強いしね」

 心配するクラスメートの女子たち……そして男子は……

「ちっ、志鋼のやつ……にしても、なんで近衛はあんな奴に関わるんだよ。いくら生徒会長だからって……」
「ああ。もし近衛に何かあったら、俺も黙ってねぇ! そんときゃ、俺は……」

 と、いきり立つ。


「そう言えば近衛は空手部にもよく顔を出すよな? お前、近衛と仲良いのか? 羨ましいぜ」

「い、いや、あんま話はしたことないけど……でも、努力家で、まじめで、だけど清楚で、優しいし……だから放っておけねえよ!」

「だよな。学校の大会には出ないけど部活の掛け持ちで俺ら柔道部にも顔出したりしてさ……近衛が来ると俺らスゲー気合入ってさ……まぁ、告って成功するわけねーんだけど……マジでいい女だよなぁ……一回だけでも俺も告っておくか!」

「お、おい! お前、近衛は今度ピアノのコンクールもあるとか言ってたんだから、あんまそういうので邪魔すんなよな!」

「なっ、べ、別にいいじゃねえかよ! 近衛と万が一でも付き合えたり……ヤレたりしたら、俺、死んでもいいや。吹奏楽部の雛川と並んで学校代表するアイドルみてーなもんだし」

「ば、馬鹿野郎! 近衛で変な想像すんな! あんな清楚で真面目なやつを、汚ぇ妄想で穢すな!」


 そう、クラスの女子、そして男子からも慕われ、中には憧れや恋する生徒もいる。

「でも……それも終わり……そして、俺も今度の空手の都大会を制することが出来たら……その時は……俺だって勇気を出して近衛に想いをぶつけるんだ」

 そんな気持ちを台無しにするかのように、二人は生徒会長室に鍵をかけて……







「んちゅっ♡ んもう、あなたは強引なんですから……学校でのハレンチは……んちゅっ♡」

「興奮するだろ?」

「ふふ……ハレンチ行為がバレたら停学か退学だというのに……んちゅっ、本当に仕方のないレイプ魔です♥」

「和姦じゃん。んっ」

「違います、仕方なくです♪」


 生徒会長の椅子に座った英成の膝の上に向かい合うように乗って座り、キスする大和撫子。

「お? なんだ~? 随分と高級感のある白下着だな……新しい勝負用か?」
「そ、それは、べ、別に勘違いしないでください! いつでもあなたに見られても平気なようにとかそういうことでは……ちゅ」
「ってか、胸も少し大きくなったか? 去年まではスラッとしてたのに揉み応えが出てきた」
「し、失礼な、わ、私はまだ成長期ですし、それにあなたがいつも揉んだり吸っ――――むぐぅ!? ん、んんんんん! んーーー! ……ん♡ ……ん?」

 ボタンを開けて純白レースの下着をあらわにし、自ら積極的に英成の唇に吸い付いて、いやらしく舌を絡め合い、唾液を交換し合う。
 だが、少しして刹華は怪訝な表情を浮かべる。

「……英成くん……どういうことです? なんだか良い香りのリップ? 化粧品? 女性ものの香りがあなたからしますけど?」
「え……あ……」

 普段の英成からはしない香りを察知して怖い笑顔を浮かべる刹華に対し、英成は気まずそうに午前のことを思いだした。
 そして、英成が何も言わずに刹華も察した。

「で? どこの女の子ですか? バイト先ですか? ナンパですか? ダレデスカァ?」

 突如瞳孔が開いたかのような恐ろしい瞳で笑顔を浮かべる刹華。
 一瞬、英成もビクッとなり、しどろもどろになりながらも本当のことを言う。

「い、いや……違う、襲われそうになっていた女子を助けたんだ。俺らと同じ学年の。人助けだ!」
「なるほど。襲われている女生徒が襲われる前にあなたが襲ってしまったと?」
「い、いや……助けたら腰抜かしてだな……そしたら丁度目の前にラブホがあったし……」
「……で、誰です?」
「ひ、雛川っていう……」
「ちょっ、ひ、雛川さんですか!? あ、あの、ゆるふわちゃんと呼ばれている純情な女の子を、あ、あなたは手籠めにしたと!? お股の緩いビッチならまだしも……」
「カカカ」
「んっ、あん、ちゅっぱ、笑い事ではありません……で、何回?」
「3回」
「……では、あなたはその残り滓を私に処理しろと……本当にあなたって最低のクズですね……んんんんっ!! やはり私が、しっかりして、ん!」

 刹華はしきりに「仕方ない」と口にし、英成とキスをしながら自らの手で英成のズボンをまさぐりながら、体を移動。

「そう、そんな最低のクズに処女を奪われた私は、学校の他の女生徒たちを守るため、あん! ちゅっ、ん、ちゅっぷ、あなたから離れるわけには、いかないのです♥」

 英成のズボンのベルトを外してズボンとパンツをずり下ろし、ペニスをボロンと出す。
 既に雛川ことりと3度も交わって精を放ったというのに、刹華とのキスとペッティングでアッサリ復活して勃起していた。

「ちゅっ、ぺろ、んちゅ、れ、ろ」

 生徒会長椅子に座る英成の前で、刹華は中座の姿勢から英成のペニスを舌先で亀頭や筋を軽く舐め、唇で時折軽くキスをする。まるで焦らすように。
 そして、片方の手で英成のペニスの根元の睾丸をマッサージするかのように揉み、もう片方の手で英成の制服のシャツのボタンを外して、英成の乳首を摘まんだりして刺激を送る。

「あぁ~、いい……やっぱ、お前のフェラは最高だ……」
「んちゅぷ、ぺろ、ふふ……それはもう何度あなたのペニスを舐めたと? まぁ、私はフェラだけではありませんけど♥ ちゅぷ、じゅる♥」

 徐々に舌先でのペロペロから這うような舐めにシフトし、英成の裏筋やカリを刺激し、更に速度も上げていく。

「そーいや、さっきのクラスの、おほっ、男子、ん、えっと……」
「え? 空手部の寝虎くんですか? ちゅぱ♥」
「あいつ、お前に惚れてんのな?」
「むごっ!? こほっこほっ……え? そ、そうなのですか?」
「ああ」
「そ、そうでしたか……真面目に空手に打ち込む誠実な人ですよ、彼は……」
「きっとあいつ、お前を清楚で可憐で純潔の大和撫子とか思ってんだろーな……それが今では俺のチンポを美味しそうに―――」
「がぶ」
「うごぉお!?」
「私を穢したのはあなたでしょう! 何をニヤニヤと……許せません! こんなに汚れた私では、もう他の男の子と交際することもできないというのに、あなたは他の女の子とイチャイチャとチュプ、ぺろ、ちゅぷるる♥」

 竿へのフェラだけではない。
 刹華はキンタマ袋の二つの睾丸を一個ずつ、まるでキャンディーでも舐めるかのように口の含んでコリコリする。

「かかか、そうだ。どれだけ色んな女とヤッても……セフレビッチギャルとかが他の男とヤッても、いきなり自然消滅しても何とも思わねえが……お前だけはダメだ。お前は俺だけのモンだ」

 そこには清楚で可憐で純潔な大和撫子はいない。

「まったく、女性を何だと思っているのですか? 特別扱いとはいえ所詮はFWBでしょう? 嬉しくありませんよ。せめて、今後は他の女性に手を出さずに本命一本にするという男らしい言葉を……いえ、あなたがそれを口にするとあなたらしくないのでやはり結構です」

 フェラをしながら、蕩けて発情した雌だった。
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