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5章 イズナバール迷宮編
199話 巡り合わせ
「これといって何も無い、か……」
ルディとリオンの目の前に広がるイズナバール、かつて死の湖と呼ばれた面影は今は無く、穏やかな顔を来訪者に見せている。
春先はバスカロン連山から雪解け水が流れ込むことで、いつもより透明度の高い水は冷たく、だからこそ清らかで湖は神秘的な雰囲気を漂わせていた。
ルディの呟きに幾分か揶揄する気配を感じリオンが首を傾げると、それを察したルディが言葉を続ける。
「リオン、この湖を見て何か思わない?」
「湖を見て、ですか? そうですね、死の湖と呼ばれていた頃を知らない身としては、その頃との違いは判りませんが、大きな湖、静かな水面、そして周囲に広がる草原、穏やかなものですね」
リオンの無難な回答にルディはいたずらっ子の様な表情を浮かべ、
「そう、穏やかな湖だよね……こんな豊かな水源の周りに、大きな木の一本も生えてやしない」
「あ──」
「イズナバール周辺、ここは一度、もれなく焦土になったんだよね」
リオンはルディに促され、改めて湖の周辺をぐるりと見渡す。
バスカロン連山の麓に広がる一面の平野。
まるで舗装されたかのように平坦で起伏の乏しい大地には草原が広がり、動物などが身を隠せる木々の類は、湖の畔には存在しない。
「これはジン──いえ、シンが?」
「ヴリトラとの共同作業ってとこかな? 炎で森を焼き、衝撃波で大地を削り、毒で全てを腐らせ、最後はブライティアの死に際の力で浄化した──いやあ、上から眺めるんじゃなく、リングサイドで観賞したかったよ♪」
己の胸より低い位置で楽しそうに笑うエルディアスを見ながらリオンは、4年前にここで起きた戦いに思いを馳せる。
──これといって何も無い──
(シンはここに来ようとしませんでしたが、何を想うのでしょうか──ん?)
「若様──」
「──誰だろうね? 6人分の、敵意と焦りの感情が入り乱れてリオンに向かってるけど」
ザス──ザス──
ガチャ──ガチャン──
なんにせよ、身を隠せる障害物が一つも無い草原では気配を隠す意味も無いと思っているのか、殺る気に満ちた集団がしっかりとした足取りで近付いてくる。
その手に剣と盾を帯び、全身鎧に身を包んだ剣士を先頭に5人の集団は2人の10メートル手前まで近付き、
「──そこの趣味の悪い鎧を着込んだ戦士! その御方から離れろ!!」
「趣味が悪い……?」
その一言でリオンの頭の中にギルティの裁定が下された。
リオンから伝ってくる不穏当な気配を察知した5人組は即座に散開、リオンに一斉に襲い掛かる。
リオンは、正面から突っ込む全身鎧の剣を魔道鎧のアームガードで受けようと左手を上げる。
しかし、それを見計らったように、ジンの物と似た革鎧を着込んだ戦士が全身鎧の影から飛び出し、腰に下げていた鞭をリオンの左手首に巻き付け、力いっぱい引く。
「──!!」
が、予想に反してリオンの左腕はビクともしない。
「ならば! ──”縛縄雷”」
「くっ、これは──!?」
バリバリバリバリバリバリ──!!
戦士の言葉に反応して鞭から発せられた電撃がリオンの全身を包み、リオンは一瞬ビクンと仰け反ると、その場に硬直する。
そこへ、
「貰った!!」
リオンの懐まで近付いた剣士は、目の前の状況に見て瞬時に判断、盾を捨てて剣を両手で握り、身体ごと押し込むようにその剣をリオンの胸元に突き入れ──。
「なっ──!!」
「……なんですか、そのぶざまな攻撃は? せっかく動けないフリまでしてあげたと言うのに、手加減までしてコレでは話になりませんね」
剣士の攻撃はリオンの魔道鎧の装甲に垂直に刃を立てるも、表面の塗装にキズをつけるのがやっとで、1ミリたりとも刺さりはしない。
「バカな!? 帝国屈指の名工が鍛え、更に効果付与で切れ味も貫通力も増している私の”ヴェスパー”が……しかもその声、貴様女か!?」
「……この鎧を見てどうして今気付くのですか? それに女だからどうだと──」
ヒュッ──!!
3人目であるレンジャーの弓から矢が放たれ正確にリオンの喉笛を狙うが、リオンは魔道鎧に魔力を流して斥力場を発生させ、その場を動かず”必中”のスキルがかかった矢を回避する。
「──言うのです、アナタ達6人も全員女性でしょうに」
目の前の出来事にあっけに取られる面々をリオンは無視してしゃがみ、小石を2つ拾い上げると手首の捻りだけで投げる。
一直線に飛んでいったそれは、吸い込まれるように後方の2人に命中すると、それぞれの喉笛を潰した。。
「ぐえっ──!!」
「魔法が逸れて若様に当たっては困りますからね。まあ一流どころの魔道士なら頭の中で呪文を構築、それを周囲の魔素に送り込んで魔法を発動させる事も可能ですが……出来たとしてもその状況では難しいですか」
5人の攻撃を跳ね返し、または無効化したリオンは、後方で事の推移を見守っていた最後の1人へ視線を向け、目を合わす。
離れた場所にいた6人目の動揺は5人までは届かず、また、届いたとしても目の前の現実に呆然とするだけであった。
「さて、いきなり襲い掛かった事はともかく、この鎧を侮辱した事は許せませんね、全く情状酌量の余地はありません。死んで詫びなさい」
「まあまあ──」
背中のモーニングスターに手をかけるリオンの側で、今まで後ろを向いていたルディが振り向きリオンを嗜める。
「とりあえず彼女たちの言い分くらいは聞いてあげようよ。もしかしたら面白い話でも聞けるかもしれない」
「しかし若様、ジンはともかく私は拷問の類は得意ではありませんよ?」
「……引き合いに出される彼も可哀相だねえ、あと、拷問じゃなく尋問ね。で、お姉さんたち、命と貞操が大事なら素直に話してくれると僕らは有り難いんだけど?」
「!? 何を言っているのですかエル様────え?」
「ん──?」
──────────────
──────────────
「ふむ……まさか若さんの呼び込みにアレだけの効果があったとは」
ジンは屋台の前でアゴに手を当て片眉を上げ、一人思案顔になる。
いつもより材料の減りが遅い──つまり売り上げが悪い、概ね3割ほど。
呼び込みもせずにそれだけ売れていれば充分と言えば充分なのだが、それを口にしてしまうと、遊び気分とはいえルディの仕事ぶりを否定するようでジンには出来ない。
「──おうジン、甘魚5つ、この籠に頼むよ、ってチビスケは今日はいないのか?」
「へいへい5つね……ほい、値引きして銀貨9枚ね。若さんならリオンと一緒に湖を見に行ってるよ」
「ほ~ん、まあ、綺麗な所だから一度は行ってみるのもいいかもなあ、2度はいいけど……って、一人で帰ってきたみたいだぜ? んじゃなジン、おーいチビスケ、湖は楽しかったか? って、アレ?」
おかしな声を上げて離れていく常連を尻目に、見慣れた金髪の持ち主がジンの屋台に走ってくる。
今ので作り置きがなくなったジンは後ろを向き、材料の生地をかき混ぜると、タイ焼き型にそれを流し込み、仕事をしながら彼を出迎える。
「どうだった、若さん、湖を見た感想は?」
「ふぇ!? あ、ああ、湖ね、ウン、綺麗だったよ」
「そうですかい……ところで、何をそんなに俺の手元をジロジロ見てるんで?」
「え、いやぁ、なんだか面白そうだなあと思って」
「ほう、コイツを作り続けて初めて聞いた言葉ですねえ……なんなら若さん、やってみますかい?」
「いいの!? あっでも……」
「そういえば、肝心な事を言ってませんでしたね──」
・
・
・
「「──────誰?」」
「「僕を知ってるの?」」
離れた場所で全く同じ会話が行われている事を、当人達は知らない。
ルディとリオンの目の前に広がるイズナバール、かつて死の湖と呼ばれた面影は今は無く、穏やかな顔を来訪者に見せている。
春先はバスカロン連山から雪解け水が流れ込むことで、いつもより透明度の高い水は冷たく、だからこそ清らかで湖は神秘的な雰囲気を漂わせていた。
ルディの呟きに幾分か揶揄する気配を感じリオンが首を傾げると、それを察したルディが言葉を続ける。
「リオン、この湖を見て何か思わない?」
「湖を見て、ですか? そうですね、死の湖と呼ばれていた頃を知らない身としては、その頃との違いは判りませんが、大きな湖、静かな水面、そして周囲に広がる草原、穏やかなものですね」
リオンの無難な回答にルディはいたずらっ子の様な表情を浮かべ、
「そう、穏やかな湖だよね……こんな豊かな水源の周りに、大きな木の一本も生えてやしない」
「あ──」
「イズナバール周辺、ここは一度、もれなく焦土になったんだよね」
リオンはルディに促され、改めて湖の周辺をぐるりと見渡す。
バスカロン連山の麓に広がる一面の平野。
まるで舗装されたかのように平坦で起伏の乏しい大地には草原が広がり、動物などが身を隠せる木々の類は、湖の畔には存在しない。
「これはジン──いえ、シンが?」
「ヴリトラとの共同作業ってとこかな? 炎で森を焼き、衝撃波で大地を削り、毒で全てを腐らせ、最後はブライティアの死に際の力で浄化した──いやあ、上から眺めるんじゃなく、リングサイドで観賞したかったよ♪」
己の胸より低い位置で楽しそうに笑うエルディアスを見ながらリオンは、4年前にここで起きた戦いに思いを馳せる。
──これといって何も無い──
(シンはここに来ようとしませんでしたが、何を想うのでしょうか──ん?)
「若様──」
「──誰だろうね? 6人分の、敵意と焦りの感情が入り乱れてリオンに向かってるけど」
ザス──ザス──
ガチャ──ガチャン──
なんにせよ、身を隠せる障害物が一つも無い草原では気配を隠す意味も無いと思っているのか、殺る気に満ちた集団がしっかりとした足取りで近付いてくる。
その手に剣と盾を帯び、全身鎧に身を包んだ剣士を先頭に5人の集団は2人の10メートル手前まで近付き、
「──そこの趣味の悪い鎧を着込んだ戦士! その御方から離れろ!!」
「趣味が悪い……?」
その一言でリオンの頭の中にギルティの裁定が下された。
リオンから伝ってくる不穏当な気配を察知した5人組は即座に散開、リオンに一斉に襲い掛かる。
リオンは、正面から突っ込む全身鎧の剣を魔道鎧のアームガードで受けようと左手を上げる。
しかし、それを見計らったように、ジンの物と似た革鎧を着込んだ戦士が全身鎧の影から飛び出し、腰に下げていた鞭をリオンの左手首に巻き付け、力いっぱい引く。
「──!!」
が、予想に反してリオンの左腕はビクともしない。
「ならば! ──”縛縄雷”」
「くっ、これは──!?」
バリバリバリバリバリバリ──!!
戦士の言葉に反応して鞭から発せられた電撃がリオンの全身を包み、リオンは一瞬ビクンと仰け反ると、その場に硬直する。
そこへ、
「貰った!!」
リオンの懐まで近付いた剣士は、目の前の状況に見て瞬時に判断、盾を捨てて剣を両手で握り、身体ごと押し込むようにその剣をリオンの胸元に突き入れ──。
「なっ──!!」
「……なんですか、そのぶざまな攻撃は? せっかく動けないフリまでしてあげたと言うのに、手加減までしてコレでは話になりませんね」
剣士の攻撃はリオンの魔道鎧の装甲に垂直に刃を立てるも、表面の塗装にキズをつけるのがやっとで、1ミリたりとも刺さりはしない。
「バカな!? 帝国屈指の名工が鍛え、更に効果付与で切れ味も貫通力も増している私の”ヴェスパー”が……しかもその声、貴様女か!?」
「……この鎧を見てどうして今気付くのですか? それに女だからどうだと──」
ヒュッ──!!
3人目であるレンジャーの弓から矢が放たれ正確にリオンの喉笛を狙うが、リオンは魔道鎧に魔力を流して斥力場を発生させ、その場を動かず”必中”のスキルがかかった矢を回避する。
「──言うのです、アナタ達6人も全員女性でしょうに」
目の前の出来事にあっけに取られる面々をリオンは無視してしゃがみ、小石を2つ拾い上げると手首の捻りだけで投げる。
一直線に飛んでいったそれは、吸い込まれるように後方の2人に命中すると、それぞれの喉笛を潰した。。
「ぐえっ──!!」
「魔法が逸れて若様に当たっては困りますからね。まあ一流どころの魔道士なら頭の中で呪文を構築、それを周囲の魔素に送り込んで魔法を発動させる事も可能ですが……出来たとしてもその状況では難しいですか」
5人の攻撃を跳ね返し、または無効化したリオンは、後方で事の推移を見守っていた最後の1人へ視線を向け、目を合わす。
離れた場所にいた6人目の動揺は5人までは届かず、また、届いたとしても目の前の現実に呆然とするだけであった。
「さて、いきなり襲い掛かった事はともかく、この鎧を侮辱した事は許せませんね、全く情状酌量の余地はありません。死んで詫びなさい」
「まあまあ──」
背中のモーニングスターに手をかけるリオンの側で、今まで後ろを向いていたルディが振り向きリオンを嗜める。
「とりあえず彼女たちの言い分くらいは聞いてあげようよ。もしかしたら面白い話でも聞けるかもしれない」
「しかし若様、ジンはともかく私は拷問の類は得意ではありませんよ?」
「……引き合いに出される彼も可哀相だねえ、あと、拷問じゃなく尋問ね。で、お姉さんたち、命と貞操が大事なら素直に話してくれると僕らは有り難いんだけど?」
「!? 何を言っているのですかエル様────え?」
「ん──?」
──────────────
──────────────
「ふむ……まさか若さんの呼び込みにアレだけの効果があったとは」
ジンは屋台の前でアゴに手を当て片眉を上げ、一人思案顔になる。
いつもより材料の減りが遅い──つまり売り上げが悪い、概ね3割ほど。
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「──おうジン、甘魚5つ、この籠に頼むよ、ってチビスケは今日はいないのか?」
「へいへい5つね……ほい、値引きして銀貨9枚ね。若さんならリオンと一緒に湖を見に行ってるよ」
「ほ~ん、まあ、綺麗な所だから一度は行ってみるのもいいかもなあ、2度はいいけど……って、一人で帰ってきたみたいだぜ? んじゃなジン、おーいチビスケ、湖は楽しかったか? って、アレ?」
おかしな声を上げて離れていく常連を尻目に、見慣れた金髪の持ち主がジンの屋台に走ってくる。
今ので作り置きがなくなったジンは後ろを向き、材料の生地をかき混ぜると、タイ焼き型にそれを流し込み、仕事をしながら彼を出迎える。
「どうだった、若さん、湖を見た感想は?」
「ふぇ!? あ、ああ、湖ね、ウン、綺麗だったよ」
「そうですかい……ところで、何をそんなに俺の手元をジロジロ見てるんで?」
「え、いやぁ、なんだか面白そうだなあと思って」
「ほう、コイツを作り続けて初めて聞いた言葉ですねえ……なんなら若さん、やってみますかい?」
「いいの!? あっでも……」
「そういえば、肝心な事を言ってませんでしたね──」
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