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5章 イズナバール迷宮編
256話 神域にて
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「さて、説明を聞こうか?」
事が終わり、事後処理で町がおたついている間に「異種混合」の一室を借りて精神を神域に送った俺は、今こうしてティアから無茶なお願いの裏事情を聞こうとしているのだが。
「あの、シン? その前にこの体勢は──」
「その要求は却下! 話が終わるまでこのままじゃないとボロボロになった俺のメンタルが癒されません。貴女のか弱き僕は慈悲と慈愛を賜りとうございます!」
有無を言わさず押し倒……いや、諸手刈り……これも問題か──半ば強制的に膝枕の体勢に持ち込んだ俺に戸惑いの声を上げるティアは、地上の連中以上におたついている。うん、見上げる先の揺れる双房が素晴らしい。
「シン殿、ティアリーゼ様が困っております。癒されたいと仰るのでしたら不肖私が」
「ガラスのハートに追い討ちかける気かジュリエッタ! 却下に決まっとるわ!!」
……なぜ俺がここに来る時の従者は常にこいつが当番なのか。
「チッ──」
こんの……!
ポキポキと指を鳴らす俺に、ティアがその手をスッと差し伸べ胸元に優しく添える。
指先から伝わる優しい質感と重みに若干興奮気味だった俺の鼓動は収まり、それが伝わるとティアはこれまた耳に心地良い声で、母親が昔話を子に聞かせるように話し出した。
──────────────
──────────────
「──という事だったのですよ」
「……なんだかなぁ」
──ユアン、アイツの前世は「称号持ち」だったらしい。
以前密偵さんから聞いた数十年前に中央大陸で名を馳せた騎士、ユアンと同じ先見の力を使い、暴走した魔物の集団から小国を守り抜き「守護者」の称号を手に入れ聖騎士と呼ばれた男──それが生まれ変わる前のユアンだとか。
天寿を全うした彼はその功績により神域に呼ばれ、どのような来世を望むかをティアに聞かれ、
「戦いに身を投じるのは疲れた、願わくば穏やかな来世を、奪うのではなく育む人生を」
そう訴えた男は、その願いどおり北方大陸にあるウーノス村の木こりの息子、ユアンとして生を受けることになる。
とはいえ、大きな功績を残した彼をこのまま只の農夫として転生させるのはあまりにも侘しいと思ったティアは、もしもの時の安全策として従者の一人を彼の側に遣わせた、それがリーゼらしい。なるほど、名前の一部を下賜されたと言う訳ね。
幼馴染として育った2人は、そのまま何も無ければ村で末永く暮らす事が出来るはずだった──ユアンとその父が魔物に襲われるまでは。
父が殺されユアンも後を追うはずだった、その未来を捻じ曲げたのは、転生によって記憶は失われてもユアンの魂に刻まれた先見の異能、そしてリーゼの神官としての力の顕現。リーゼによって命を救われたユアンは目覚めた異能により窮地を脱する事になる。
──ここから歯車が狂った。
穏やかな人生を送るはずだった2人は村の英雄となり、戸惑いながらも村の平和の為にとその力を惜しみなく使う、そんな2人の噂はたちまち広がってゆく。
後は以前も耳にした通り、純朴で真っ白だった心は拭いきれない悪意に染まり、みるみる闇の底へと沈んでいった。
よくある話と言えばそれまでだ……そう、そんな話はどこにでもある。
「リーゼは元々ティアの従者だったんだろ、何か手は打てなかったのか?」
「従者も元は神官から選ばれた人間、転生の際には同様に記憶を失うのです。神官としての才能は宿していますが──」
前世の記憶持ちなんてのは俺だけの特権らしい。あ、魔竜もか。
しかし、
──ユアンの手に入れた迷宮の秘宝を取り上げ、彼と彼女にやり直す機会を。
「この神託はどういう意味なんだ?」
「言葉通りの意味ですよ」
ピース・オブ・オラクル、所有者の深層に眠る願いを叶えてくれる古代迷宮より発見された秘宝。
古代迷宮を踏破した者が手にする秘宝は、その踏破者の願望を体現している。
求める者に武具を、富を、道具を。
その心を悪に染めながらも闇の底で訴える、そんなユアンのなけなしの良心が生み出した秘宝があのアイテム。表層の心が口走る単純な欲望ではなく、その奥底に眠る「本当の願い」を叶えてくれるための道しるべ。
──狂った自分を裁く為に生まれた呪いのアイテム。
おそらく秘宝が導く先は危険な場所ばかりだったのだろう、それでもユアンは異能と仲間によってそれを切り抜け、どんどん力と名声と怨嗟の声、全てを手にしてきた。
そしてどうしようもなくなった秘宝が選んだ先が、イズナバールだったという訳だ。
「秘宝を取り上げて何の意味が? 人生を終わらせたいのならそのまま終わらせてやればいいじゃねえか」
「これはシンと同じ”転生者”の為ですよ」
「は?」
「むかしシンと、転生者の加護について話をしましたよね。その時はシン同様に生まれた時から記憶を有するか、10歳になって記憶を蘇らせるか選べるように決めました」
「ああ」
「であるならば、加護の発現はどの時点でするのが良いかと思いまして、ユアンの件はそれの検証として見守っていたのです」
……観察日記かよ。
成長の果てに手に入る剣や魔法の限界突破はともかく、俺のような特殊系の異能の発現は、生まれた時から持っているか、それとも記憶が戻ったと同時に発言するのが良いか、その辺の判断をユアンのケースで検討していたらしい。
「それで秘宝を取り上げようと?」
「既に結論に至りましたので。このままアレを持ち続ければ、いずれ今以上の騒動になって非業の最期は明白でした。それ自体は構いませんが、生前の願いを不意にするのも女神としてどうかと思いまして」
「……左様で」
慈悲とかそういうんじゃ無いのね。
それなら広場の決闘でユアンから秘宝を取り上げた時点で、ティアのお願いは果たした事になってんのか。
秘宝を失い、もう一度自分の頭で考え自分の足で歩く、たとえどんな選択だろうがそれがユアンの選んだ道だとして。すでに手遅れではあったが。
それにしても……。
「なにか?」
「イヤ、なんでも。ティアのオッパイは相変わらず見事だと思ってな。触っていいか?」
「ひゃああああああ!! ダメですぅぅぅぅうううう!!」
──ドン!!
「がふっ!!」
見えない力に吹き飛ばされ、俺の身体──思念体か──とティアとの距離が100メートルくらい離れてしまう。
……くそ、相変わらず容赦がねえな。
『シンのエッチイイイィィィィィ!!』
ウルセエ、事前に許可を貰おうとする紳士だぞ、俺は!
それにしても、ユアンの手から秘宝を取り上げるのはユアンとリーゼの為じゃなく、女神としての矜持からか……。
神の愛は人の愛と違うってことだよな。
神は全ての命に平等に優しく、それゆえ誰に対しても平等に冷たい。だからこその神ともいえるが。
俺は出来るだけ同情を誘うように這いずりながらティアの元まで戻ると、予想通り心配そうに見つめるティアの膝枕に再び収まる。
「そういえばティア、ユアンとリーゼ、他の3人の魂はどうなるんだ?」
「5人の魂ですか? 少しすればまた地上に生まれ変わりますよ」
「そうか……なあ」
「ユアンの異能ならヴリトラが奪ってしまいましたので、転生後に再度発現する事は無いでしょう。尤も、自ら鍛えれば別ですが。それと、面倒ですから5人とも同じ所に同時期に転生させるつもりです」
そう告げるティアの言葉に俺は、フッと小さく鼻で笑う。
それがティアの優しさなのかは分からないが、まあ来世こそは穏やかな人生を送ればいいと思う、さすがに俺も死んだ後までどうこうは言わんさ。
まあ……男1人に女4人の幼馴染とか、考えてみれば結構な修羅場か。
綺麗なオチもついた事だし帰るか──そういえば、
「ティアの従者って、何人いるんだ?」
「従者ですか? 何人だったかしら……」
把握しとけよ上司。
「ティアリーゼ様の従者は定員50名、現在50名で満員状態でございます」
「結構いるんだな」
なのになんで俺は未だに1人にしか会っていないのか……。
「ちなみに、リーゼとして転生した為に空座になっていた一席は数年前、見事に私が手に入れました、エッヘン♪」
救いのねえオチだな!!
事が終わり、事後処理で町がおたついている間に「異種混合」の一室を借りて精神を神域に送った俺は、今こうしてティアから無茶なお願いの裏事情を聞こうとしているのだが。
「あの、シン? その前にこの体勢は──」
「その要求は却下! 話が終わるまでこのままじゃないとボロボロになった俺のメンタルが癒されません。貴女のか弱き僕は慈悲と慈愛を賜りとうございます!」
有無を言わさず押し倒……いや、諸手刈り……これも問題か──半ば強制的に膝枕の体勢に持ち込んだ俺に戸惑いの声を上げるティアは、地上の連中以上におたついている。うん、見上げる先の揺れる双房が素晴らしい。
「シン殿、ティアリーゼ様が困っております。癒されたいと仰るのでしたら不肖私が」
「ガラスのハートに追い討ちかける気かジュリエッタ! 却下に決まっとるわ!!」
……なぜ俺がここに来る時の従者は常にこいつが当番なのか。
「チッ──」
こんの……!
ポキポキと指を鳴らす俺に、ティアがその手をスッと差し伸べ胸元に優しく添える。
指先から伝わる優しい質感と重みに若干興奮気味だった俺の鼓動は収まり、それが伝わるとティアはこれまた耳に心地良い声で、母親が昔話を子に聞かせるように話し出した。
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「──という事だったのですよ」
「……なんだかなぁ」
──ユアン、アイツの前世は「称号持ち」だったらしい。
以前密偵さんから聞いた数十年前に中央大陸で名を馳せた騎士、ユアンと同じ先見の力を使い、暴走した魔物の集団から小国を守り抜き「守護者」の称号を手に入れ聖騎士と呼ばれた男──それが生まれ変わる前のユアンだとか。
天寿を全うした彼はその功績により神域に呼ばれ、どのような来世を望むかをティアに聞かれ、
「戦いに身を投じるのは疲れた、願わくば穏やかな来世を、奪うのではなく育む人生を」
そう訴えた男は、その願いどおり北方大陸にあるウーノス村の木こりの息子、ユアンとして生を受けることになる。
とはいえ、大きな功績を残した彼をこのまま只の農夫として転生させるのはあまりにも侘しいと思ったティアは、もしもの時の安全策として従者の一人を彼の側に遣わせた、それがリーゼらしい。なるほど、名前の一部を下賜されたと言う訳ね。
幼馴染として育った2人は、そのまま何も無ければ村で末永く暮らす事が出来るはずだった──ユアンとその父が魔物に襲われるまでは。
父が殺されユアンも後を追うはずだった、その未来を捻じ曲げたのは、転生によって記憶は失われてもユアンの魂に刻まれた先見の異能、そしてリーゼの神官としての力の顕現。リーゼによって命を救われたユアンは目覚めた異能により窮地を脱する事になる。
──ここから歯車が狂った。
穏やかな人生を送るはずだった2人は村の英雄となり、戸惑いながらも村の平和の為にとその力を惜しみなく使う、そんな2人の噂はたちまち広がってゆく。
後は以前も耳にした通り、純朴で真っ白だった心は拭いきれない悪意に染まり、みるみる闇の底へと沈んでいった。
よくある話と言えばそれまでだ……そう、そんな話はどこにでもある。
「リーゼは元々ティアの従者だったんだろ、何か手は打てなかったのか?」
「従者も元は神官から選ばれた人間、転生の際には同様に記憶を失うのです。神官としての才能は宿していますが──」
前世の記憶持ちなんてのは俺だけの特権らしい。あ、魔竜もか。
しかし、
──ユアンの手に入れた迷宮の秘宝を取り上げ、彼と彼女にやり直す機会を。
「この神託はどういう意味なんだ?」
「言葉通りの意味ですよ」
ピース・オブ・オラクル、所有者の深層に眠る願いを叶えてくれる古代迷宮より発見された秘宝。
古代迷宮を踏破した者が手にする秘宝は、その踏破者の願望を体現している。
求める者に武具を、富を、道具を。
その心を悪に染めながらも闇の底で訴える、そんなユアンのなけなしの良心が生み出した秘宝があのアイテム。表層の心が口走る単純な欲望ではなく、その奥底に眠る「本当の願い」を叶えてくれるための道しるべ。
──狂った自分を裁く為に生まれた呪いのアイテム。
おそらく秘宝が導く先は危険な場所ばかりだったのだろう、それでもユアンは異能と仲間によってそれを切り抜け、どんどん力と名声と怨嗟の声、全てを手にしてきた。
そしてどうしようもなくなった秘宝が選んだ先が、イズナバールだったという訳だ。
「秘宝を取り上げて何の意味が? 人生を終わらせたいのならそのまま終わらせてやればいいじゃねえか」
「これはシンと同じ”転生者”の為ですよ」
「は?」
「むかしシンと、転生者の加護について話をしましたよね。その時はシン同様に生まれた時から記憶を有するか、10歳になって記憶を蘇らせるか選べるように決めました」
「ああ」
「であるならば、加護の発現はどの時点でするのが良いかと思いまして、ユアンの件はそれの検証として見守っていたのです」
……観察日記かよ。
成長の果てに手に入る剣や魔法の限界突破はともかく、俺のような特殊系の異能の発現は、生まれた時から持っているか、それとも記憶が戻ったと同時に発言するのが良いか、その辺の判断をユアンのケースで検討していたらしい。
「それで秘宝を取り上げようと?」
「既に結論に至りましたので。このままアレを持ち続ければ、いずれ今以上の騒動になって非業の最期は明白でした。それ自体は構いませんが、生前の願いを不意にするのも女神としてどうかと思いまして」
「……左様で」
慈悲とかそういうんじゃ無いのね。
それなら広場の決闘でユアンから秘宝を取り上げた時点で、ティアのお願いは果たした事になってんのか。
秘宝を失い、もう一度自分の頭で考え自分の足で歩く、たとえどんな選択だろうがそれがユアンの選んだ道だとして。すでに手遅れではあったが。
それにしても……。
「なにか?」
「イヤ、なんでも。ティアのオッパイは相変わらず見事だと思ってな。触っていいか?」
「ひゃああああああ!! ダメですぅぅぅぅうううう!!」
──ドン!!
「がふっ!!」
見えない力に吹き飛ばされ、俺の身体──思念体か──とティアとの距離が100メートルくらい離れてしまう。
……くそ、相変わらず容赦がねえな。
『シンのエッチイイイィィィィィ!!』
ウルセエ、事前に許可を貰おうとする紳士だぞ、俺は!
それにしても、ユアンの手から秘宝を取り上げるのはユアンとリーゼの為じゃなく、女神としての矜持からか……。
神の愛は人の愛と違うってことだよな。
神は全ての命に平等に優しく、それゆえ誰に対しても平等に冷たい。だからこその神ともいえるが。
俺は出来るだけ同情を誘うように這いずりながらティアの元まで戻ると、予想通り心配そうに見つめるティアの膝枕に再び収まる。
「そういえばティア、ユアンとリーゼ、他の3人の魂はどうなるんだ?」
「5人の魂ですか? 少しすればまた地上に生まれ変わりますよ」
「そうか……なあ」
「ユアンの異能ならヴリトラが奪ってしまいましたので、転生後に再度発現する事は無いでしょう。尤も、自ら鍛えれば別ですが。それと、面倒ですから5人とも同じ所に同時期に転生させるつもりです」
そう告げるティアの言葉に俺は、フッと小さく鼻で笑う。
それがティアの優しさなのかは分からないが、まあ来世こそは穏やかな人生を送ればいいと思う、さすがに俺も死んだ後までどうこうは言わんさ。
まあ……男1人に女4人の幼馴染とか、考えてみれば結構な修羅場か。
綺麗なオチもついた事だし帰るか──そういえば、
「ティアの従者って、何人いるんだ?」
「従者ですか? 何人だったかしら……」
把握しとけよ上司。
「ティアリーゼ様の従者は定員50名、現在50名で満員状態でございます」
「結構いるんだな」
なのになんで俺は未だに1人にしか会っていないのか……。
「ちなみに、リーゼとして転生した為に空座になっていた一席は数年前、見事に私が手に入れました、エッヘン♪」
救いのねえオチだな!!
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