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6章 ライゼン・獣人連合編
262話 名付け親
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痛みから回復したシンがヨロヨロと立ち上がった時に見たものは、
「ピュイ!」
「キュー!」
ヴァルナの腕に抱かれて嬉しそうに鳴く赤ちゃんズ。
「そういう真似が出来るんなら最初からやれよ……」
「そうじゃな、まさかおぬしがこの程度の事も出来んとは……こいつはワシの見立てが甘かったようじゃ、ホントにスマンの」
盛大にディスられたシンは返す言葉も無く、ただ苦々しい表情を浮かべながら、孵化した後のバスケットに残った「卵の殻」を摘まんで眺める。
竜の卵殻──竜の生命力を宿した魔石の一種
最強の生物を生み出すために、周囲から取り込んだ魔素を高密度の生命力に変換する力を宿す。
※霊薬の材料
「卵殻はまあ、当初の予想通りなんだが……こっちはなんだ?」
シンは、魔竜の卵が寝かされていた綿の中に残る物体を見つめながら首を傾げる。
魔竜の雫──魔竜の卵の中を満たしていた羊水
ドラゴンよりも更に強大な力を有する魔竜を生み出すための、魔力と生命力が凝縮された液体。
この世のあらゆる物を分解・再構成できる。
「物騒という言葉しか思い浮かばねえシロモノだな……」
卵膜に包まれた、虹色の光を放ちながらプルプルと揺れるまんじゅうサイズの物体を指で突きながら、シンは感想を漏らす。
そして何を思ったか、チラリとヴァルナの顔を見るシンに向かって、
「考えておる事がダダ漏れじゃぞ? ……ま、世界を壊したいのなら試してみるんじゃな」
「……やらねえよ」
「ほうかほうか、ならさっさと膜を破って中身を瓶にでも入れとけよ」
ヴァルナの言葉に従いシンは、異空間バッグから長期保存可能な処理を施した瓶を取り出し、破った膜から流れ出るドラゴンドロップを瓶に詰めて封をする。
瓶の中で七色に輝く液体はとても幻想的で、まるで数多の宝石が液体になって混じりあい、己の美しさを競うように光を放っているようにも感じられる。
「そういえば、膜に包まれたままじゃダメだったのか?」
「生憎、あのまま放っておけば一カ月ほどで石になってしまうからの」
「石?」
「むろんただの石ではない、竜王石と呼ぶんじゃが──」
ヴァルナはシンに竜王石について説明を始める。
竜王石──魔竜の孵化後も魔竜の雫が周囲の魔素を吸い続け、さらに凝縮された生命力と魔力が結晶化したもの。
少量を体内に取り込むだけで肉体の活性化をおこすと同時に寿命が延びる。
「幸か不幸か、ヴリトラのおかげで各地で魔竜どもが復活するじゃろう。見つけたら粉にでもして飲んどけ」
「……一ヵ月後ココにある筈だったんだが?」
「何を言うか、ドラゴンドロップの方が余程希少に決まっとろうが?」
生後一ヶ月までに回収しないといけない魔竜の雫と、それ以降に手に入る竜王石、希少価値など比べるべくも無い。
「それに、不老長寿みたいなモンに興味はねえよ」
「何も二〇〇年も三〇〇年も生きろなどと言うとらん、せめて天が人に定めた寿命くらいは生きろと言うとるだけじゃ」
「………………………………」
シンは強い、それこそ最強の魔竜たる邪竜を倒すほどに。
しかしどれだけ強くなろうとも、シンの肉体そのものが人間の域を超える事は無い。
どこまで基本レベルを上げようとも彼には、千年前の勇者とは違って膨大な神の加護もスキルも持ち合わせてはいないのだから。
ヴリトラを倒す事が出来たのは、ヴリトラ自身がシンの身体に刻んだ呪いによる暴走、人としての壁を無理矢理越えさせた結果によるものである。しかしそれには当然、代償が求められる。
──生命の磨耗、霊薬でも癒せない傷ならざる傷みにより、シンの寿命はあと十数年といった所である。
「寿命を延ばせばどうなるもんでも無いと思うが……そもそも俺みたいなケースに効くのか?」
「さあの? 試してダメなら別の方法を探せばよかろう。それこそ、そこの魔竜の雫が役に立つかもしれん」
ヴァルナの視線の先にある液体を少しの間見つめてシンは、ふぅと一つため息をつくとそれを異空間バッグにしまい、
「あんがとよ」
「フン! ──その話はこれでしまいじゃ、今はもっと大事な事があるんでな……ホレ、こやつらに名前をつけてやれ」
「……は、俺が?」
唐突に投げつけられた言葉に、シンの頭の中は一瞬真っ白になる。
名前、つまりこの二体の竜の名付け親になれという事か? それ以前に竜や魔竜に名前が必要なのか? 疑問符がシンの頭の中で次々と現れる。
「おまえさんが屠った海竜はきっと、魔竜と我が子に対して最初のステキな贈り物を考えておったであろうなあ……その中身を思い知る事はできんが」
「ピュ?」「キュ?」
言葉の意味が分からない赤ちゃん竜が首を傾げる姿をシンは、酸っぱい物を口にしたような表情で眺めながら、反論するのを諦めた。
ヒレを器用に動かしながらピョコピョコ近寄る海の魔竜と、決して追い抜かないようその後ろから慎重に這いずる海竜をシンは抱き上げ、
「名前ねえ……んじゃコッチはピーす──けんっ!?」
ガィン──!!
何か不満でもあったのか、いきなり魔竜が頭を振り回してシンの顎をかち上げた──!
「……何をしとるか」
「つぅ……見た目がアレだから気に入ると思ったんだが……」
ご不満らしかった。
気遣いの出来る海竜が、シンの顎をさする様に頭を擦りつける。やがて傷みが引いてきたシンは改めて二つの顔をまじまじと見つめ──
「それじゃ……魔竜は「セリア」で、海竜は「アトラ」な」
「ほう、悪くない名じゃの。何か意味でもあるのか?」
「別に……まあコイツの目の色を見てな」
そう言ってシンは、魔竜のクリンと可愛らしく開いた空色の瞳を見つめて微笑む。
深海などという寂しい名前への、シンの対抗意識でもあった。
「アトラの方は、海だからポセイドンにでもと……だから微妙な顔になるのはヤメロ! 違う名前をつけただろうが」
「そっちにも意味はあるのか?」
「ポセイドン繋がりだが、元の世界で伝説となってる王国と、その国のあった大陸の名前だよ」
どうやら「アトラ」ンティスらしかった。
「……それは海竜につける名前か?」
「崇めてた神様の名前がポセイドンなんだよ。それに海繋がりで言えば、一夜にして海に沈んだとか何とか……」
「………………………………」
「………………………………」
「キュ?」
基本的にシンはセンスが悪かった、色々と……。
………………………………………………
………………………………………………
「──ところで、生まれてすぐに問題が発生している訳だが」
「はて、なんぞ問題でもあったか?」
赤ちゃん竜の名付けも終わり、今後の子育て方針について話し合う場にて、シンが問題提起をする。
「……アトラを手っ取り早く強くしないと、壊れる」
「なるほどの」
「ピュイ!」
「キューーーー!!」
シンの視線の先には、砂浜で戯れる(セリア視点)、もしくは虐待を受ける(アトラ視点)二体の姿があった。
どちらも生まれたばかりではあるが、大きさや見た目云々がどうとかではなく地力がまるで違う。竜と魔竜ではそもそも勝負にならないのが純然たる世の摂理である。
ヒレで弾き飛ばされたり、ボディプレスをくらったり、反撃とばかりに飛び掛った挙句にしならせた首でライナー性の当たりにされたりと、それを見たシンは目頭を押さえる。
恐らく思い出しているのであろう、あの地獄の日々を──。
「分別がつく様になれば自然と力の加減も覚えるとは思うが……それまで保たんの」
「なんとかならねえのか……?」
「魔物はどれもこれも幼少期のエサによって性質が変化する傾向があっての、魔竜にはあまり関係はないが、海竜であれば多少の影響は出てこよう」
ヴァルナの言葉を聞いてシンはしばし黙考し、そして──
「──よし、蟹だな」
「……どういう理屈じゃ?」
「反撃する前に潰されるのは目に見えてる、とりあえず硬さと耐久力を上げて、アトラの攻撃でも死なない身体を作る!」
シンの力強くも後ろ向きな決断にヴァルナは呆れつつ、
「食事当番はお前じゃぞ?」
「……おう」
こうしてアトラの強化プロジェクト、もとい食育が始動した──。
「ピュイ!」
「キュー!」
ヴァルナの腕に抱かれて嬉しそうに鳴く赤ちゃんズ。
「そういう真似が出来るんなら最初からやれよ……」
「そうじゃな、まさかおぬしがこの程度の事も出来んとは……こいつはワシの見立てが甘かったようじゃ、ホントにスマンの」
盛大にディスられたシンは返す言葉も無く、ただ苦々しい表情を浮かべながら、孵化した後のバスケットに残った「卵の殻」を摘まんで眺める。
竜の卵殻──竜の生命力を宿した魔石の一種
最強の生物を生み出すために、周囲から取り込んだ魔素を高密度の生命力に変換する力を宿す。
※霊薬の材料
「卵殻はまあ、当初の予想通りなんだが……こっちはなんだ?」
シンは、魔竜の卵が寝かされていた綿の中に残る物体を見つめながら首を傾げる。
魔竜の雫──魔竜の卵の中を満たしていた羊水
ドラゴンよりも更に強大な力を有する魔竜を生み出すための、魔力と生命力が凝縮された液体。
この世のあらゆる物を分解・再構成できる。
「物騒という言葉しか思い浮かばねえシロモノだな……」
卵膜に包まれた、虹色の光を放ちながらプルプルと揺れるまんじゅうサイズの物体を指で突きながら、シンは感想を漏らす。
そして何を思ったか、チラリとヴァルナの顔を見るシンに向かって、
「考えておる事がダダ漏れじゃぞ? ……ま、世界を壊したいのなら試してみるんじゃな」
「……やらねえよ」
「ほうかほうか、ならさっさと膜を破って中身を瓶にでも入れとけよ」
ヴァルナの言葉に従いシンは、異空間バッグから長期保存可能な処理を施した瓶を取り出し、破った膜から流れ出るドラゴンドロップを瓶に詰めて封をする。
瓶の中で七色に輝く液体はとても幻想的で、まるで数多の宝石が液体になって混じりあい、己の美しさを競うように光を放っているようにも感じられる。
「そういえば、膜に包まれたままじゃダメだったのか?」
「生憎、あのまま放っておけば一カ月ほどで石になってしまうからの」
「石?」
「むろんただの石ではない、竜王石と呼ぶんじゃが──」
ヴァルナはシンに竜王石について説明を始める。
竜王石──魔竜の孵化後も魔竜の雫が周囲の魔素を吸い続け、さらに凝縮された生命力と魔力が結晶化したもの。
少量を体内に取り込むだけで肉体の活性化をおこすと同時に寿命が延びる。
「幸か不幸か、ヴリトラのおかげで各地で魔竜どもが復活するじゃろう。見つけたら粉にでもして飲んどけ」
「……一ヵ月後ココにある筈だったんだが?」
「何を言うか、ドラゴンドロップの方が余程希少に決まっとろうが?」
生後一ヶ月までに回収しないといけない魔竜の雫と、それ以降に手に入る竜王石、希少価値など比べるべくも無い。
「それに、不老長寿みたいなモンに興味はねえよ」
「何も二〇〇年も三〇〇年も生きろなどと言うとらん、せめて天が人に定めた寿命くらいは生きろと言うとるだけじゃ」
「………………………………」
シンは強い、それこそ最強の魔竜たる邪竜を倒すほどに。
しかしどれだけ強くなろうとも、シンの肉体そのものが人間の域を超える事は無い。
どこまで基本レベルを上げようとも彼には、千年前の勇者とは違って膨大な神の加護もスキルも持ち合わせてはいないのだから。
ヴリトラを倒す事が出来たのは、ヴリトラ自身がシンの身体に刻んだ呪いによる暴走、人としての壁を無理矢理越えさせた結果によるものである。しかしそれには当然、代償が求められる。
──生命の磨耗、霊薬でも癒せない傷ならざる傷みにより、シンの寿命はあと十数年といった所である。
「寿命を延ばせばどうなるもんでも無いと思うが……そもそも俺みたいなケースに効くのか?」
「さあの? 試してダメなら別の方法を探せばよかろう。それこそ、そこの魔竜の雫が役に立つかもしれん」
ヴァルナの視線の先にある液体を少しの間見つめてシンは、ふぅと一つため息をつくとそれを異空間バッグにしまい、
「あんがとよ」
「フン! ──その話はこれでしまいじゃ、今はもっと大事な事があるんでな……ホレ、こやつらに名前をつけてやれ」
「……は、俺が?」
唐突に投げつけられた言葉に、シンの頭の中は一瞬真っ白になる。
名前、つまりこの二体の竜の名付け親になれという事か? それ以前に竜や魔竜に名前が必要なのか? 疑問符がシンの頭の中で次々と現れる。
「おまえさんが屠った海竜はきっと、魔竜と我が子に対して最初のステキな贈り物を考えておったであろうなあ……その中身を思い知る事はできんが」
「ピュ?」「キュ?」
言葉の意味が分からない赤ちゃん竜が首を傾げる姿をシンは、酸っぱい物を口にしたような表情で眺めながら、反論するのを諦めた。
ヒレを器用に動かしながらピョコピョコ近寄る海の魔竜と、決して追い抜かないようその後ろから慎重に這いずる海竜をシンは抱き上げ、
「名前ねえ……んじゃコッチはピーす──けんっ!?」
ガィン──!!
何か不満でもあったのか、いきなり魔竜が頭を振り回してシンの顎をかち上げた──!
「……何をしとるか」
「つぅ……見た目がアレだから気に入ると思ったんだが……」
ご不満らしかった。
気遣いの出来る海竜が、シンの顎をさする様に頭を擦りつける。やがて傷みが引いてきたシンは改めて二つの顔をまじまじと見つめ──
「それじゃ……魔竜は「セリア」で、海竜は「アトラ」な」
「ほう、悪くない名じゃの。何か意味でもあるのか?」
「別に……まあコイツの目の色を見てな」
そう言ってシンは、魔竜のクリンと可愛らしく開いた空色の瞳を見つめて微笑む。
深海などという寂しい名前への、シンの対抗意識でもあった。
「アトラの方は、海だからポセイドンにでもと……だから微妙な顔になるのはヤメロ! 違う名前をつけただろうが」
「そっちにも意味はあるのか?」
「ポセイドン繋がりだが、元の世界で伝説となってる王国と、その国のあった大陸の名前だよ」
どうやら「アトラ」ンティスらしかった。
「……それは海竜につける名前か?」
「崇めてた神様の名前がポセイドンなんだよ。それに海繋がりで言えば、一夜にして海に沈んだとか何とか……」
「………………………………」
「………………………………」
「キュ?」
基本的にシンはセンスが悪かった、色々と……。
………………………………………………
………………………………………………
「──ところで、生まれてすぐに問題が発生している訳だが」
「はて、なんぞ問題でもあったか?」
赤ちゃん竜の名付けも終わり、今後の子育て方針について話し合う場にて、シンが問題提起をする。
「……アトラを手っ取り早く強くしないと、壊れる」
「なるほどの」
「ピュイ!」
「キューーーー!!」
シンの視線の先には、砂浜で戯れる(セリア視点)、もしくは虐待を受ける(アトラ視点)二体の姿があった。
どちらも生まれたばかりではあるが、大きさや見た目云々がどうとかではなく地力がまるで違う。竜と魔竜ではそもそも勝負にならないのが純然たる世の摂理である。
ヒレで弾き飛ばされたり、ボディプレスをくらったり、反撃とばかりに飛び掛った挙句にしならせた首でライナー性の当たりにされたりと、それを見たシンは目頭を押さえる。
恐らく思い出しているのであろう、あの地獄の日々を──。
「分別がつく様になれば自然と力の加減も覚えるとは思うが……それまで保たんの」
「なんとかならねえのか……?」
「魔物はどれもこれも幼少期のエサによって性質が変化する傾向があっての、魔竜にはあまり関係はないが、海竜であれば多少の影響は出てこよう」
ヴァルナの言葉を聞いてシンはしばし黙考し、そして──
「──よし、蟹だな」
「……どういう理屈じゃ?」
「反撃する前に潰されるのは目に見えてる、とりあえず硬さと耐久力を上げて、アトラの攻撃でも死なない身体を作る!」
シンの力強くも後ろ向きな決断にヴァルナは呆れつつ、
「食事当番はお前じゃぞ?」
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こうしてアトラの強化プロジェクト、もとい食育が始動した──。
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