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6章 ライゼン・獣人連合編
275話 商談
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「──にしても、シン殿もあまりよろしくない時期に来られましたな」
「と申されますと?」
首を傾げるシンに向かって、族長は続けて言葉を繋げる。
「いやなに、ここはもうすぐ冬になるでな。そうなると、ワシらみたいな獣化率の高い者は家に篭って外を出歩かぬようになる。活気の無い街など見ても楽しくなかろうよ」
アゴをポリポリとかき、尻尾の先をフルフルと回しながら『ん~~~』と唸る族長に対し、むしろ満面の笑みを浮かべるシンは、懐から『例のモノ』を取り出し売り込みをかける。
「イエイエ、もとより私は薬師でありますれば、そこに困り事、もしくは不便を感じておられる方々に、解決の方法を提示するのが先ですとも。物見遊山はそれからで充分」
横でルフトが苦笑する中、営業スマイルを浮かべるシンは、昨日作ったばかりの生キャラメルを族長に渡し、その効能を説明する。
シンの言葉に一瞬、目を見開いた族長は、ソレを二本の指で抓み、不思議そうに眺めたり匂いを嗅いだりと、ルフト達と全く同じ動作をするため、シンの表情が少しばかり緩む。
「ふむ、どれ──」
パクリ。
「……ぬ? これは──」
自身の内側からこみ上げる熱と活力に、戸惑いと歓喜の表情を浮かべながら立ち上がった族長は、ヴリトラの魔槍を掴むと中腰に槍を構え、もう一度『雪崩突き』を放つ。
パシュン──!!
「「──!!」」
先ほど見ていたものとは明らかに違う、鋭い風切り音と連続突きが、シンとルフトの目の前で展開された。
「──56発、スキルレベル七かよ……」
その、あまりに小さいシンの呟きは、横に座るルフトの耳には届かなかった。
これが夏場の全盛時だというのか、肌ツヤも良くそして、心なしか筋肉も盛り上がりを見せているヒューロは、牙を剥きだしにしてニヤリと笑いながら、シンに話しかける。
「なるほど、中々面白い薬? を作りなさる。して、如何ほどで商売なさるおつもりかな?」
「小粒は銀貨一枚(一〇〇〇円)、大粒は二枚で。それぞれ持続時間は四半日(六時間)と半日でございます」
元より材料費もそれほどかからず、何より、なぜか獣人にしか効果を発揮しないシロモノである。マッド・ペッパーあたりにそういった特性があるのかもしれないが、シンもそれほど原因究明にやる気が感じられないので真相は分からない。
ただ、副作用については気になったので、女神から授かった加護の一つ【必要条件】の異能を使い、『獣人が寒露飴を食べ続けて身体に悪影響が出る分量』を調べる。
その結果、返ってきた答えは『大粒を毎日五粒ずつ半年以上摂取し続けた時に、基本レベルの低下が発生する』という、無視して良い程度の悪影響だったので、シンは無視する事にした。
「ほう、それはつい手を出したくなる値段じゃのう……して、大量生産は出来るのかの?」
「重要な部分だけ私が押さえておけば、残りは人手を借りて作る事も出来るでしょう。つきましては──」
「女子衆には伝えておこう……急ぎ大量に作っていただけるかの? あぁもちろん、日当は払ってくだされよ?」
「はは、それはもう。では私は必要な道具を揃えますのでこれにて」
ヒューロの要望に応えるため、シンがその場を後にすると、残された蜥蜴人二人は無言になり、やがてヒューロがルフトに話しかける。
「ルフトよ……アレは人の皮を被った魔物の類か?」
「族長!?」
「ワシの雪崩突きを正確に数える人間が、ただの薬師な訳が無かろう──?」
ルフトが聞き逃したシンの呟きだが、どうやらヒューロには聞こえていたようだ。薬のおかげで活性化しているとはいえ、そこは流石に一族を統べる長といった所か。
しかしルフトも、ヒューロの問いに返答する訳にはいかない。一つ話せば芋づる式に全てを話さねばならなくなるだろう。だからこそ、ひと言目を口にする事は出来なかった。
「────────」
「仕方が無いのう……ならば質問を変えようかの。アレは信じてよいのか?」
「それはもう」
即答だった。
ルフトの態度にヒューロは意表を突かれたのか、その場で声を上げて笑った後、
「ならばよし、あの者についてはお主に一任するでな。しっかりと見張っておけよ」
「あいにく、そういった事には敏感ですので、止めた方がよろしいかと……ところで族長、どちらへ?」
「ん? なに、チョット外で一暴れしてくるわい。なにせ四半日はこの状態じゃからの、身体が疼いて仕方が無いワイ、ワッハハハ!!」
そう言って、魔槍を担いだヒューロは練武場を出ようとする。
が、その前に立ちはだかり、ヒューロの行く手を阻む者の影が──もちろんルフトだ。
「……なんの真似じゃい?」
「ズルイですぞ、一人だけ槍を自由に」
実に残念な理由で立ちはだかるルフトだったが、その目は真剣そのもの。
それを見たヒューロは、面白いと言わんばかりに凶悪な笑みを浮かべると、
サクッ──事も無げに練武場の石畳に突き刺さる魔槍から離れ、格闘戦の構えを取る。
それに呼応するようにルフトも構えを作ると、どっしりと構えるヒューロとは対照的に、スタン、スタタンと跳ねるように軽快なステップを踏む。次の瞬間──
パァン──!!
示し合わせたようにお互いが急接近、振るった拳はそれぞれ、ヒューロの側頭部とルフトの腹部に直撃する。
「ぐぬっ!」
「ガハッ──!!」
速度重視のルフトの拳は、一瞬早くヒューロのこめかみを直撃、意識を一瞬だけ刈り取るが、すでに行動を開始していたヒューロの動きは止まらず、そのままルフトの腹部にめり込む。
威力に重きを置いたヒューロの拳は、石畳も割れよと言わんばかりの踏み込みから繰り出され、その破城槌のような打ち込みに、ルフトは四メートル以上吹き飛ばされた。
「ぐっ……カハッ──」
「老いぼれと思うて、頭を揺らせば崩れると思うたか? 甘いわ若僧! カッカッカ──っとと」
とはいえ、笑うヒューロも全くの無傷と言う訳でもなく、肉体にダメージは無いものの、脳を揺らされたダメージでふらつく身体を、尻尾と両足で支えるように立っている状態だ。
その様子を見ながらルフトは、腹を押えたまま立ち上がると、気合を入れるために尻尾で石畳を打ち鳴らし、レスリングの様な前傾姿勢をとりつつ、ジワリジワリとヒューロに向かってにじり寄る。
対するヒューロは、
「やれやれ、敬老精神の欠片も持たぬヤツよ……」
こちらは、レスリングはレスリングでも、プロレスのようなファイティングポーズでルフトの突進を迎撃するべく集中力を高める。
…………………………。
「覚悟──!!」
「させん──!!」
そして一時間後、そこには──
「くぅ……」
練武場の石畳に大の字で寝転がり、悔しそうに唸るルフトの姿が。
ヒューロと魔槍の姿は無かった──。
ルフトの耳には、暫くの間族長の高笑いが張り付いて消えなかったという……合掌。
「と申されますと?」
首を傾げるシンに向かって、族長は続けて言葉を繋げる。
「いやなに、ここはもうすぐ冬になるでな。そうなると、ワシらみたいな獣化率の高い者は家に篭って外を出歩かぬようになる。活気の無い街など見ても楽しくなかろうよ」
アゴをポリポリとかき、尻尾の先をフルフルと回しながら『ん~~~』と唸る族長に対し、むしろ満面の笑みを浮かべるシンは、懐から『例のモノ』を取り出し売り込みをかける。
「イエイエ、もとより私は薬師でありますれば、そこに困り事、もしくは不便を感じておられる方々に、解決の方法を提示するのが先ですとも。物見遊山はそれからで充分」
横でルフトが苦笑する中、営業スマイルを浮かべるシンは、昨日作ったばかりの生キャラメルを族長に渡し、その効能を説明する。
シンの言葉に一瞬、目を見開いた族長は、ソレを二本の指で抓み、不思議そうに眺めたり匂いを嗅いだりと、ルフト達と全く同じ動作をするため、シンの表情が少しばかり緩む。
「ふむ、どれ──」
パクリ。
「……ぬ? これは──」
自身の内側からこみ上げる熱と活力に、戸惑いと歓喜の表情を浮かべながら立ち上がった族長は、ヴリトラの魔槍を掴むと中腰に槍を構え、もう一度『雪崩突き』を放つ。
パシュン──!!
「「──!!」」
先ほど見ていたものとは明らかに違う、鋭い風切り音と連続突きが、シンとルフトの目の前で展開された。
「──56発、スキルレベル七かよ……」
その、あまりに小さいシンの呟きは、横に座るルフトの耳には届かなかった。
これが夏場の全盛時だというのか、肌ツヤも良くそして、心なしか筋肉も盛り上がりを見せているヒューロは、牙を剥きだしにしてニヤリと笑いながら、シンに話しかける。
「なるほど、中々面白い薬? を作りなさる。して、如何ほどで商売なさるおつもりかな?」
「小粒は銀貨一枚(一〇〇〇円)、大粒は二枚で。それぞれ持続時間は四半日(六時間)と半日でございます」
元より材料費もそれほどかからず、何より、なぜか獣人にしか効果を発揮しないシロモノである。マッド・ペッパーあたりにそういった特性があるのかもしれないが、シンもそれほど原因究明にやる気が感じられないので真相は分からない。
ただ、副作用については気になったので、女神から授かった加護の一つ【必要条件】の異能を使い、『獣人が寒露飴を食べ続けて身体に悪影響が出る分量』を調べる。
その結果、返ってきた答えは『大粒を毎日五粒ずつ半年以上摂取し続けた時に、基本レベルの低下が発生する』という、無視して良い程度の悪影響だったので、シンは無視する事にした。
「ほう、それはつい手を出したくなる値段じゃのう……して、大量生産は出来るのかの?」
「重要な部分だけ私が押さえておけば、残りは人手を借りて作る事も出来るでしょう。つきましては──」
「女子衆には伝えておこう……急ぎ大量に作っていただけるかの? あぁもちろん、日当は払ってくだされよ?」
「はは、それはもう。では私は必要な道具を揃えますのでこれにて」
ヒューロの要望に応えるため、シンがその場を後にすると、残された蜥蜴人二人は無言になり、やがてヒューロがルフトに話しかける。
「ルフトよ……アレは人の皮を被った魔物の類か?」
「族長!?」
「ワシの雪崩突きを正確に数える人間が、ただの薬師な訳が無かろう──?」
ルフトが聞き逃したシンの呟きだが、どうやらヒューロには聞こえていたようだ。薬のおかげで活性化しているとはいえ、そこは流石に一族を統べる長といった所か。
しかしルフトも、ヒューロの問いに返答する訳にはいかない。一つ話せば芋づる式に全てを話さねばならなくなるだろう。だからこそ、ひと言目を口にする事は出来なかった。
「────────」
「仕方が無いのう……ならば質問を変えようかの。アレは信じてよいのか?」
「それはもう」
即答だった。
ルフトの態度にヒューロは意表を突かれたのか、その場で声を上げて笑った後、
「ならばよし、あの者についてはお主に一任するでな。しっかりと見張っておけよ」
「あいにく、そういった事には敏感ですので、止めた方がよろしいかと……ところで族長、どちらへ?」
「ん? なに、チョット外で一暴れしてくるわい。なにせ四半日はこの状態じゃからの、身体が疼いて仕方が無いワイ、ワッハハハ!!」
そう言って、魔槍を担いだヒューロは練武場を出ようとする。
が、その前に立ちはだかり、ヒューロの行く手を阻む者の影が──もちろんルフトだ。
「……なんの真似じゃい?」
「ズルイですぞ、一人だけ槍を自由に」
実に残念な理由で立ちはだかるルフトだったが、その目は真剣そのもの。
それを見たヒューロは、面白いと言わんばかりに凶悪な笑みを浮かべると、
サクッ──事も無げに練武場の石畳に突き刺さる魔槍から離れ、格闘戦の構えを取る。
それに呼応するようにルフトも構えを作ると、どっしりと構えるヒューロとは対照的に、スタン、スタタンと跳ねるように軽快なステップを踏む。次の瞬間──
パァン──!!
示し合わせたようにお互いが急接近、振るった拳はそれぞれ、ヒューロの側頭部とルフトの腹部に直撃する。
「ぐぬっ!」
「ガハッ──!!」
速度重視のルフトの拳は、一瞬早くヒューロのこめかみを直撃、意識を一瞬だけ刈り取るが、すでに行動を開始していたヒューロの動きは止まらず、そのままルフトの腹部にめり込む。
威力に重きを置いたヒューロの拳は、石畳も割れよと言わんばかりの踏み込みから繰り出され、その破城槌のような打ち込みに、ルフトは四メートル以上吹き飛ばされた。
「ぐっ……カハッ──」
「老いぼれと思うて、頭を揺らせば崩れると思うたか? 甘いわ若僧! カッカッカ──っとと」
とはいえ、笑うヒューロも全くの無傷と言う訳でもなく、肉体にダメージは無いものの、脳を揺らされたダメージでふらつく身体を、尻尾と両足で支えるように立っている状態だ。
その様子を見ながらルフトは、腹を押えたまま立ち上がると、気合を入れるために尻尾で石畳を打ち鳴らし、レスリングの様な前傾姿勢をとりつつ、ジワリジワリとヒューロに向かってにじり寄る。
対するヒューロは、
「やれやれ、敬老精神の欠片も持たぬヤツよ……」
こちらは、レスリングはレスリングでも、プロレスのようなファイティングポーズでルフトの突進を迎撃するべく集中力を高める。
…………………………。
「覚悟──!!」
「させん──!!」
そして一時間後、そこには──
「くぅ……」
練武場の石畳に大の字で寝転がり、悔しそうに唸るルフトの姿が。
ヒューロと魔槍の姿は無かった──。
ルフトの耳には、暫くの間族長の高笑いが張り付いて消えなかったという……合掌。
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