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6章 ライゼン・獣人連合編
282話 尋問
「マニエル湿原とコウエンを繋ぐ街道ですが、コウエンからこちらに向かう行商人や旅人の姿を私は見かけなかったのですが、誰か来ましたか?」
その場にいた蜥蜴人は全員、首を横に振る。
国境で入国審査を行っている兵士が全員殺されているため、こちらに近付く者は彼等が監視しているのだが、あれから誰かが入国手続きに来たと言う事例は無いという。
「冬場は人の往来が減るとはいえ、そういえばおかしいな……」
「となると、コウエンからこちらへ続く街道の門は、閉ざされているという事ですかねえ」
シンの呟きを聞いた数人は渋い顔をする。
それはつまり、コウエン、ひいてはライゼンが、オウカの行動を事前に把握しているという事であり、リザードマンの集落に被害が及ぶのを黙認したという事でもあるからだ。
『やられたらやり返せ!』が言える下の者はともかく、族長ほか、ある程度の立場にいる者には、悩ましい事態といえる。
「まあ、それに関しては、コウエンの人間をこちらに呼んで説明でもさせましょう、うってつけの人間も丁度、向こう側に居るはずですし。そういえば、商人の中にまぎれていた兵士はどうなりました?」
「こちらに剣を向けてきたのは全て殺した。それと、この一ヶ月の間に入国したヒト種は全て拘束してある。疑惑を晴らす手立てが無い以上、こちらもどうして良いか判らんでな」
ルフトの返答を聞いたシンは視線を巡らすと、この場に同席するオルバ達も頷き、リーヴァルは右手を上げると大きくパーを作る。
つまり、判断に苦しむのが五人、という事らしい。
シンはアゴに手を当てて、何事か考えた後、ひとり頷く。
「とりあえず、その辺りから解決していきましょうか──」
──────────────
──────────────
日付の変わる頃、リザードマンに両脇を固められた男が個室に連れて来られる。
「──椅子にかけたまえ」
木造の狭い部屋の中には、机を挟んで向かい側に座る男と、その奥にリザードマンが二人、槍を握ったまま直立しており、声は椅子に腰掛けているヒト種の男から発せられた。
張りのある声は、男がまだ二〇前後の若者である事を想起させ、連れてこられた男も、久しぶりに獣人以外の存在に声をかけられたことで、若干緊張がほぐれる。
しかし、促されるまま椅子に座った男は、早速自分の身にのしかかる重圧に、どんどんと目線が下がってゆく。
個室の真ん中にただ一つ、ポツンと存在する机を挟んで座る若者の目線は鋭く、さらに身の丈二メートルを優に越える獣人に四方から見下ろされる今の状況は、間違ってもリラックスの出来る状態などではなかった。
「楽にしたまえ──」
そんな男の心情を知ってか知らずか、若者はそう言うと木製の器に入れられた液体を飲むように促す。
おそらく一般的なお茶であろう。温かい湯気の立ち上るそれは、香りを嗅いだ瞬間だけ、周囲から浴びせられるプレッシャーを忘れさせてくれる、そんな不思議な気持ちにさせてくれる。
「どうした、飲みたまえ」
「──!! ハ、ハイ……それでは」
グイ──!!
震える両手でそれを掴んだ男は、萎縮する身体と気持ちを落ち着かせるためか、まるで乾杯のように一気にあおり、そして──
「!! ゲホッ! ゴホッ!」
壮大にむせると、その拍子に容器が手から滑り落ち、中身を盛大に床にぶちまけてしまう。
「ああああああああ!! す、スミマセンスミマセン!!」
慌てる男はすぐさま椅子から飛び降り床に両膝を着くと、額をこすり付けんばかりに土下座をして許しを請う。
「……謝罪は不要だ、とにかく落ち着きたまえ。なんならおかわりを用意しよう」
「い、いえっ、大丈夫です! それよりも、私にかけられた嫌疑を早く晴らしてください!!」
醜態をさらした事で腹が据わったか、男は椅子に座りなおすと、身を乗り出すようにして若者に詰め寄る。
「わかった、では質問を始めよう──」
「──これで君への質問は終わりだ。後はこちらで協議の末、明日の朝キミの処遇は決まる。なので今晩はもう休みたまえ、といってもすでに翌日ではあるのだがね」
尋問、というより簡単な聞き取りが十分ほどで終わると、男は再度リザードマンに脇を固められ、もといた鍵付きの小部屋に戻される。
一人に戻った男は、窓も無い監獄のような個室の中、ローソクの明かりを見つめながら。さきほどまでの事を思い返していた。
「それにしても、あれで尋問だとでも言うつもりか、アイツら……?」
男は先ほどまでの殊勝な態度はどこへやら、眉を顰めながら毒づく。
「出身はどこだの、この時期にここへやって来たのはどうしてかだの、通り一遍等の事しか聞きやがらねえ。どうせ、ほんの少量でも体内に入れたらオシマイの、強力な自白剤でもあの茶に仕込んでたんだろうが……」
男は先ほど、むせたフリをして全て吐き出した飲み物を思い出し──
「ま、獣人はこういった事が苦手だと聞くし、それとつるんでる様な奴もあの程度って事か。しかしあの男、なんであんな事を……?」
男は毛布に包まりながら、嫌疑が晴れる事を信じて目を閉じる。
──────────────
──────────────
──トントントン。
男がここに戻されてから一時間ほど経った頃、出入り口の扉を叩く音が聞こえた。
「………………?」
目を覚ました男は、覚醒を促すように頭を振りながら、扉方向に耳を澄ませる。
──トントントン。
「……誰だ?」
再度、扉を叩く音が聞こえた時、男は警戒しながらもそう声を発する。
やがて──
ガチャリ──ギィ。
扉が開くとそこには、先ほど自分に対して尋問をしていた若者が入ってきた。
若者は、言葉を発する事無く右手を上げると、親指・人差し指・中指だけを立てると、男に見せ付けるように前に突き出す。
「?」
男はその仕草を見ると、何の事か判らず首を傾げる。
目の前の若者は質問の際、決まって机の端を三本の指で叩いていた。そのとき決まって男のことを凝視しているようだったが、男はそれに関して、一切の反応をしようとはしなかった。
「先程と同じ反応だな。そちらに連絡は来ていないのか? ……ああ、伝える前に殺されたクチか」
「──まさか、俺以外の『コウエン』の者か?」
ハッとした男が小声で思わず口走ると、目の前の若者は静かに頷く。
そしてそのまま、片膝をつくように床に腰を下ろすと、男に向き直り、声を潜めて話し出す。
「どうやらお前がアタリのようだな。それにしても参ったぜ、自白剤入りの茶を吐き出すまでは良かったが、コッチの合図に全く反応しやがらねえ。俺以外は全員死んだかと思ったよ」
若者の話し方が砕けたものに変わると、男も緊張を解く。
「ソイツは済まないな……で、俺はどうなる?」
「とりあえず殺される事は無い。ただ、今すぐ解放ってのは難しいな……だから向こうへの連絡は俺がしよう。さて、『故郷の奥方宛には何を伝えておけばいい?』」
それを聞いた男は、緩めた緊張の糸を絞め直すと──
「──どうやら本物だな。ならばコウエンの御二方に伝えてくれ。作戦は失敗、オウカのまさかの行動によってマニエル湿原が奇襲を受けた。被害も出ているため、今後共闘するのは困難、と」
「──! どういう事だ?」
男の言葉を聞いた若者は、弾かれたように顔を上げると、男の目を真っ直ぐに見る。
その睨みつけるような眼差しに男も一瞬戸惑うが、若者に向かって自分の知っている事をペラペラと正直に全て話した。
「? 今さらオウカの反意を知らぬ訳ではあるまい。最南の都市『ハクロウ』及びライゼンの南部がドウマに攻められた時、援軍として出たコウエンの部隊に対してオウカは牙を剥く。それを阻止する為に、彼等ザーザル族と共闘する為の準備をしておく。それが今回の作戦のはずだろう」
男の話を聞き終わった若者──シンは、顔を歪めると盛大に舌打ちをする。
「チッ! ったく、どいつもこいつも……」
「どうした、イキナリ不機嫌に? そんな話、俺達は全員聞いている事のはずだぞ……そういえば、どうして俺はそんな事をバカ正直に話してるんだ?」
「──気にするな。お前も、イヤ、お前らも引っ掛けられたクチなだけだよ」
「だから、さっきからお前はな、に……を……」
ドスン──!!
急に倒れこんだ男は、そのままスウスウと寝息を立てだし、シンはそれに毛布をかけてやると、小部屋から出て鍵をかけなおす。
そして──
「とまあ、そんな事らしいですね」
「つまり、オウカの動きが予想以上に速かったという事か……」
部屋の外で聞き耳を立てていた蜥蜴人に獅子獣人、熊獣人たちは、そう言って唸っているが、ウサ耳獣人と族長は眉間にシワを最大限に寄せて静かに何かを考えている。
それを見たシンは、取り出した羊皮紙に何事か書き込むと、族長にそれを渡し、
「ここのヤツが目を覚ましたら、ソイツをコウエンに持っていくよう言っておいて下さい。ああそれと、『期日は四日間』との伝言も同時に」
羊皮紙に描かれた内容を読んだ族長は、顔を顰めるとそれをクルクルと丸め、紐で縛って握り締める。
「面倒な事になりそうじゃのう……」
「はぁ……オヤツの買い出しにやって来ただけなんですけどねえ」
心の底からめんどくさそうにボヤくシンだった。
その場にいた蜥蜴人は全員、首を横に振る。
国境で入国審査を行っている兵士が全員殺されているため、こちらに近付く者は彼等が監視しているのだが、あれから誰かが入国手続きに来たと言う事例は無いという。
「冬場は人の往来が減るとはいえ、そういえばおかしいな……」
「となると、コウエンからこちらへ続く街道の門は、閉ざされているという事ですかねえ」
シンの呟きを聞いた数人は渋い顔をする。
それはつまり、コウエン、ひいてはライゼンが、オウカの行動を事前に把握しているという事であり、リザードマンの集落に被害が及ぶのを黙認したという事でもあるからだ。
『やられたらやり返せ!』が言える下の者はともかく、族長ほか、ある程度の立場にいる者には、悩ましい事態といえる。
「まあ、それに関しては、コウエンの人間をこちらに呼んで説明でもさせましょう、うってつけの人間も丁度、向こう側に居るはずですし。そういえば、商人の中にまぎれていた兵士はどうなりました?」
「こちらに剣を向けてきたのは全て殺した。それと、この一ヶ月の間に入国したヒト種は全て拘束してある。疑惑を晴らす手立てが無い以上、こちらもどうして良いか判らんでな」
ルフトの返答を聞いたシンは視線を巡らすと、この場に同席するオルバ達も頷き、リーヴァルは右手を上げると大きくパーを作る。
つまり、判断に苦しむのが五人、という事らしい。
シンはアゴに手を当てて、何事か考えた後、ひとり頷く。
「とりあえず、その辺りから解決していきましょうか──」
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日付の変わる頃、リザードマンに両脇を固められた男が個室に連れて来られる。
「──椅子にかけたまえ」
木造の狭い部屋の中には、机を挟んで向かい側に座る男と、その奥にリザードマンが二人、槍を握ったまま直立しており、声は椅子に腰掛けているヒト種の男から発せられた。
張りのある声は、男がまだ二〇前後の若者である事を想起させ、連れてこられた男も、久しぶりに獣人以外の存在に声をかけられたことで、若干緊張がほぐれる。
しかし、促されるまま椅子に座った男は、早速自分の身にのしかかる重圧に、どんどんと目線が下がってゆく。
個室の真ん中にただ一つ、ポツンと存在する机を挟んで座る若者の目線は鋭く、さらに身の丈二メートルを優に越える獣人に四方から見下ろされる今の状況は、間違ってもリラックスの出来る状態などではなかった。
「楽にしたまえ──」
そんな男の心情を知ってか知らずか、若者はそう言うと木製の器に入れられた液体を飲むように促す。
おそらく一般的なお茶であろう。温かい湯気の立ち上るそれは、香りを嗅いだ瞬間だけ、周囲から浴びせられるプレッシャーを忘れさせてくれる、そんな不思議な気持ちにさせてくれる。
「どうした、飲みたまえ」
「──!! ハ、ハイ……それでは」
グイ──!!
震える両手でそれを掴んだ男は、萎縮する身体と気持ちを落ち着かせるためか、まるで乾杯のように一気にあおり、そして──
「!! ゲホッ! ゴホッ!」
壮大にむせると、その拍子に容器が手から滑り落ち、中身を盛大に床にぶちまけてしまう。
「ああああああああ!! す、スミマセンスミマセン!!」
慌てる男はすぐさま椅子から飛び降り床に両膝を着くと、額をこすり付けんばかりに土下座をして許しを請う。
「……謝罪は不要だ、とにかく落ち着きたまえ。なんならおかわりを用意しよう」
「い、いえっ、大丈夫です! それよりも、私にかけられた嫌疑を早く晴らしてください!!」
醜態をさらした事で腹が据わったか、男は椅子に座りなおすと、身を乗り出すようにして若者に詰め寄る。
「わかった、では質問を始めよう──」
「──これで君への質問は終わりだ。後はこちらで協議の末、明日の朝キミの処遇は決まる。なので今晩はもう休みたまえ、といってもすでに翌日ではあるのだがね」
尋問、というより簡単な聞き取りが十分ほどで終わると、男は再度リザードマンに脇を固められ、もといた鍵付きの小部屋に戻される。
一人に戻った男は、窓も無い監獄のような個室の中、ローソクの明かりを見つめながら。さきほどまでの事を思い返していた。
「それにしても、あれで尋問だとでも言うつもりか、アイツら……?」
男は先ほどまでの殊勝な態度はどこへやら、眉を顰めながら毒づく。
「出身はどこだの、この時期にここへやって来たのはどうしてかだの、通り一遍等の事しか聞きやがらねえ。どうせ、ほんの少量でも体内に入れたらオシマイの、強力な自白剤でもあの茶に仕込んでたんだろうが……」
男は先ほど、むせたフリをして全て吐き出した飲み物を思い出し──
「ま、獣人はこういった事が苦手だと聞くし、それとつるんでる様な奴もあの程度って事か。しかしあの男、なんであんな事を……?」
男は毛布に包まりながら、嫌疑が晴れる事を信じて目を閉じる。
──────────────
──────────────
──トントントン。
男がここに戻されてから一時間ほど経った頃、出入り口の扉を叩く音が聞こえた。
「………………?」
目を覚ました男は、覚醒を促すように頭を振りながら、扉方向に耳を澄ませる。
──トントントン。
「……誰だ?」
再度、扉を叩く音が聞こえた時、男は警戒しながらもそう声を発する。
やがて──
ガチャリ──ギィ。
扉が開くとそこには、先ほど自分に対して尋問をしていた若者が入ってきた。
若者は、言葉を発する事無く右手を上げると、親指・人差し指・中指だけを立てると、男に見せ付けるように前に突き出す。
「?」
男はその仕草を見ると、何の事か判らず首を傾げる。
目の前の若者は質問の際、決まって机の端を三本の指で叩いていた。そのとき決まって男のことを凝視しているようだったが、男はそれに関して、一切の反応をしようとはしなかった。
「先程と同じ反応だな。そちらに連絡は来ていないのか? ……ああ、伝える前に殺されたクチか」
「──まさか、俺以外の『コウエン』の者か?」
ハッとした男が小声で思わず口走ると、目の前の若者は静かに頷く。
そしてそのまま、片膝をつくように床に腰を下ろすと、男に向き直り、声を潜めて話し出す。
「どうやらお前がアタリのようだな。それにしても参ったぜ、自白剤入りの茶を吐き出すまでは良かったが、コッチの合図に全く反応しやがらねえ。俺以外は全員死んだかと思ったよ」
若者の話し方が砕けたものに変わると、男も緊張を解く。
「ソイツは済まないな……で、俺はどうなる?」
「とりあえず殺される事は無い。ただ、今すぐ解放ってのは難しいな……だから向こうへの連絡は俺がしよう。さて、『故郷の奥方宛には何を伝えておけばいい?』」
それを聞いた男は、緩めた緊張の糸を絞め直すと──
「──どうやら本物だな。ならばコウエンの御二方に伝えてくれ。作戦は失敗、オウカのまさかの行動によってマニエル湿原が奇襲を受けた。被害も出ているため、今後共闘するのは困難、と」
「──! どういう事だ?」
男の言葉を聞いた若者は、弾かれたように顔を上げると、男の目を真っ直ぐに見る。
その睨みつけるような眼差しに男も一瞬戸惑うが、若者に向かって自分の知っている事をペラペラと正直に全て話した。
「? 今さらオウカの反意を知らぬ訳ではあるまい。最南の都市『ハクロウ』及びライゼンの南部がドウマに攻められた時、援軍として出たコウエンの部隊に対してオウカは牙を剥く。それを阻止する為に、彼等ザーザル族と共闘する為の準備をしておく。それが今回の作戦のはずだろう」
男の話を聞き終わった若者──シンは、顔を歪めると盛大に舌打ちをする。
「チッ! ったく、どいつもこいつも……」
「どうした、イキナリ不機嫌に? そんな話、俺達は全員聞いている事のはずだぞ……そういえば、どうして俺はそんな事をバカ正直に話してるんだ?」
「──気にするな。お前も、イヤ、お前らも引っ掛けられたクチなだけだよ」
「だから、さっきからお前はな、に……を……」
ドスン──!!
急に倒れこんだ男は、そのままスウスウと寝息を立てだし、シンはそれに毛布をかけてやると、小部屋から出て鍵をかけなおす。
そして──
「とまあ、そんな事らしいですね」
「つまり、オウカの動きが予想以上に速かったという事か……」
部屋の外で聞き耳を立てていた蜥蜴人に獅子獣人、熊獣人たちは、そう言って唸っているが、ウサ耳獣人と族長は眉間にシワを最大限に寄せて静かに何かを考えている。
それを見たシンは、取り出した羊皮紙に何事か書き込むと、族長にそれを渡し、
「ここのヤツが目を覚ましたら、ソイツをコウエンに持っていくよう言っておいて下さい。ああそれと、『期日は四日間』との伝言も同時に」
羊皮紙に描かれた内容を読んだ族長は、顔を顰めるとそれをクルクルと丸め、紐で縛って握り締める。
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