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23、甘い檻の中
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夏の暑さが和らぐと、クライヴはセシリアと共に王都へ戻った。
互いのことを知り、距離が縮まったように思う、とても良い夏であった。
「――セシリアは?」
今日は確か茶会があったはずだ。数日前からずいぶんと緊張して不安を口にしていたので、どうなったか気になっていた。
「少しお疲れになられたようで、お部屋で休まれています」
タバサからの報告にクライヴはわかったと言い、様子を見に行く。
「セシリア?」
静かに扉を開けて部屋の中へ入ると、誰もいなかった。しかしすすり泣くような声が微かに聞こえ、クライヴは音のする方へ向かう。
「こんな所にいたのか」
クローゼットの中、衣装や箱で身を隠すようにしてセシリアは蹲っていた。
振り返って自分を見上げる瞳は真っ赤で、涙がいっぱい溜まっている。
「クライヴ様……」
「どうした。夫人に何かひどいことを言われたか」
セシリアのもとまで行くと、しゃがみ込み、泣いていた彼女を優しく抱き寄せた。セシリアも突き飛ばすことなく、クライヴの背中に腕を回し、抱き着いてくる。
「ええ……。あなたみたいな人がよく公爵家に嫁ぐことができましたね、ってとても嫌味たっぷりに言われましたわ」
辛かっただろうに、セシリアはどこか太々しい笑みを浮かべて笑ってみせた。
「わたし、そうなんですと笑顔で答えてあげました。ダウニング伯爵がぜひにとおっしゃられて、伯爵夫人やドリュー夫人がとても親身になって協力してくれたから。クライヴ様も、わたしのことをとても好いてくださっているから。本当にとても幸せなんです、って自信たっぷりに言い返せば、夫人は頬を引き攣らせて、他の夫人が羨ましいわって言ってくれました」
「そうか。よくやった」
その夫人はきっとセシリアが堂々と言い返すとは思わなかったのだろう。自分の心の狭さや醜悪さを露呈され、恥ずかしく思ったのならば、セシリアの勝利だ。
「頑張ったな」
背中や頭を優しく撫でれば、セシリアは恥ずかしそうな顔をして、胸に顔を埋めてくる。可愛い、とクライヴは目を細めた。
「……今度、イライザ様とドリュー夫人に会おうと思っているのです」
「そうするといい。二人とも、きみのことをとても気にかけていた。何なら、きみに嫌味を言った夫人も一緒に呼んで、真実を教えてやるといい」
両人とも、喜んで協力してくれるだろう。
「そうですね……考えておきます。でも、せっかくお会いするので、わたしのお友達を紹介したりしたいです」
打ち解けられる友人ができて、セシリアはお茶会が楽しみだと笑顔で言っていた。もう前のように孤独を感じることもないと。
そうした内面の変化は外見にも影響するのか、セシリアはとても美しくなった。以前の初々しく、素朴な感じも大変可愛らしかったが、今は洗練された美しさが目を惹く。
クライヴだけでなく他の――男性の視線も集めているので、正直面白くない時もある。
だが、笑顔を見せてくれるようになったセシリアの姿に安堵する気持ちの方が強い。
「そうだな。その方が夫人たちも喜ぶだろう」
「はい」
嬉しそうに返事をするセシリアに、クライヴは改めて思う。
大事な彼女の心を、これ以上煩わせたくないと。
(きみの叔母夫婦も、もう関わろうとしないだろう)
王都へ戻る際、クライヴは一人、セシリアにも内緒で彼女の叔母夫妻の家を訪ねていた。彼女たちはへこへこしながらも金を無心してきたばかりでなく、自分たちの娘の縁談相手をねだり、何ならクライヴの愛人にしてやってくれと頼んできた。
クライヴが表情を変えないまま、自分にはセシリアという素晴らしい妻がいるので必要ないと断り、代わりに貴族の男性を勧めると言えば、彼らは目を輝かせた。
三人も妻を亡くし、子どもも成人しているのに、未だ若い娘を後妻に欲している、親子ほどの年の差のある男性を紹介すると言えば、一転して顔を真っ青にさせたが。
実の娘はやはり可愛いらしい。
クライヴはセシリアの気持ちを想像し、今後もう関わることはないだろうと告げて帰ろうとした。
引き留めようとする彼らに、もしセシリアの心を揺さぶって金を求めるならば、こちらもそれ相応の処置をとらせてもらうと冷淡な声で釘を刺しておいた。
最後まで彼らは金の心配をしていたが、伯爵にもらった金で買った家具や宝飾品を売って真面目に働けば、また以前の生活を続けていけるはずだ。
一度味わった裕福な生活の質を落とすのはさぞ辛かろうが、仕方がない。
彼らがセシリアを心配し、大切にする姿勢を見せてくれれば話は違っただろうが、今はもう一切の関係を断ち切りたかった。
「クライヴ様?」
これまでのことを思い出して沈黙するクライヴを、セシリアが不思議そうに見つめてくる。彼は何でもないと言い、濡れた頬をハンカチで拭ってやる。
「他にも困ったことがあったら遠慮なく言ってくれ」
(ダウニング伯爵も、あの様子ならば大丈夫だろう)
どちらかと言えば小心者の部類に入る彼は、クライヴが妻を傷つける者は誰であろうと許さないと毒気を孕んだ言葉で伝えると、調子に乗っていた様子を一気にびくつく態度に変えた。
いつもより表情筋に力を入れて微笑んだことが、功を奏したのかもしれない。
いずれにしても、これで当分の間は大丈夫だと思いたい。
「あの、いろいろとお気遣いいただきありがとうございます」
「私はきみの夫なのだから、妻を気にかけるのは当然のことだ。わざわざ礼を述べる必要はない」
そう言ってクライヴは少し気持ちが落ち着いたセシリアを抱き上げた。クローゼットの中から出て、夫婦の寝室へ移動する。どうせなら、広い場所で彼女の温もりを感じたかった。
「……クライヴ様のおかげです」
「うん?」
寝台の縁に腰かけても、クライヴはセシリアを膝の上に乗せたままだ。彼女も離れようとしない。むしろ甘えるように身を寄せてきて、小さな声で胸の内を教えてくれる。
「クライヴ様が以前、人の顔はみな同じに見えるとおっしゃって……それでわたしにも、いっそ野菜か何かだと思ってみたらどうかとアドバイスしてくれたから……その話を夫人の顔を見ている時にちょうど思い出して、勇気が湧いたんです」
「あまり役に立つ助言だったとは思わないが……きみの力になれたのならば、私も嬉しい」
俯いていた顔を上げさせて目を合わせれば、彼女の美しい瞳がまた涙で潤む。
「クライヴ様は、わたしのこんな情けない姿を見ても、幻滅しないのですね」
「情けなくなんてない。懸命に頑張っているだけだ」
堪えきれず目尻から零れた涙に口づけする。
「わたしが泣いても、嫌いにならない?」
「ならないよ。私の前でなら、いくらでも泣くといい」
涙だけでなく、それ以外でも、クライヴはセシリアが無邪気な少女時代に戻り、はしたない姿を見せることを許した。 自分も見たかったから。
他の誰にも見せないのならば、それはクライヴだけの特別となる。
「……よかった。ありがとう、クライヴ様」
ほっとした様子でまた涙を流すセシリアが愛おしく、クライヴは強く抱きしめ、ゆっくりと寝台に押し倒し、一つに繋がろうとする。
セシリアも恥ずかしそうにしながらクライヴに縋りつき、欲しいとねだってくれる。
自分と彼女の人生は、本来交わることはなかった。それを偶然にも――運命的にセシリアがこちらの世界へ飛び込んでくれた。その幸運をふとした瞬間に噛みしめる。
「きみが私の世界へ来てくれて、とても嬉しい」
閨事で囁くクライヴの言葉に、セシリアは幸せそうに微笑んだ。
互いのことを知り、距離が縮まったように思う、とても良い夏であった。
「――セシリアは?」
今日は確か茶会があったはずだ。数日前からずいぶんと緊張して不安を口にしていたので、どうなったか気になっていた。
「少しお疲れになられたようで、お部屋で休まれています」
タバサからの報告にクライヴはわかったと言い、様子を見に行く。
「セシリア?」
静かに扉を開けて部屋の中へ入ると、誰もいなかった。しかしすすり泣くような声が微かに聞こえ、クライヴは音のする方へ向かう。
「こんな所にいたのか」
クローゼットの中、衣装や箱で身を隠すようにしてセシリアは蹲っていた。
振り返って自分を見上げる瞳は真っ赤で、涙がいっぱい溜まっている。
「クライヴ様……」
「どうした。夫人に何かひどいことを言われたか」
セシリアのもとまで行くと、しゃがみ込み、泣いていた彼女を優しく抱き寄せた。セシリアも突き飛ばすことなく、クライヴの背中に腕を回し、抱き着いてくる。
「ええ……。あなたみたいな人がよく公爵家に嫁ぐことができましたね、ってとても嫌味たっぷりに言われましたわ」
辛かっただろうに、セシリアはどこか太々しい笑みを浮かべて笑ってみせた。
「わたし、そうなんですと笑顔で答えてあげました。ダウニング伯爵がぜひにとおっしゃられて、伯爵夫人やドリュー夫人がとても親身になって協力してくれたから。クライヴ様も、わたしのことをとても好いてくださっているから。本当にとても幸せなんです、って自信たっぷりに言い返せば、夫人は頬を引き攣らせて、他の夫人が羨ましいわって言ってくれました」
「そうか。よくやった」
その夫人はきっとセシリアが堂々と言い返すとは思わなかったのだろう。自分の心の狭さや醜悪さを露呈され、恥ずかしく思ったのならば、セシリアの勝利だ。
「頑張ったな」
背中や頭を優しく撫でれば、セシリアは恥ずかしそうな顔をして、胸に顔を埋めてくる。可愛い、とクライヴは目を細めた。
「……今度、イライザ様とドリュー夫人に会おうと思っているのです」
「そうするといい。二人とも、きみのことをとても気にかけていた。何なら、きみに嫌味を言った夫人も一緒に呼んで、真実を教えてやるといい」
両人とも、喜んで協力してくれるだろう。
「そうですね……考えておきます。でも、せっかくお会いするので、わたしのお友達を紹介したりしたいです」
打ち解けられる友人ができて、セシリアはお茶会が楽しみだと笑顔で言っていた。もう前のように孤独を感じることもないと。
そうした内面の変化は外見にも影響するのか、セシリアはとても美しくなった。以前の初々しく、素朴な感じも大変可愛らしかったが、今は洗練された美しさが目を惹く。
クライヴだけでなく他の――男性の視線も集めているので、正直面白くない時もある。
だが、笑顔を見せてくれるようになったセシリアの姿に安堵する気持ちの方が強い。
「そうだな。その方が夫人たちも喜ぶだろう」
「はい」
嬉しそうに返事をするセシリアに、クライヴは改めて思う。
大事な彼女の心を、これ以上煩わせたくないと。
(きみの叔母夫婦も、もう関わろうとしないだろう)
王都へ戻る際、クライヴは一人、セシリアにも内緒で彼女の叔母夫妻の家を訪ねていた。彼女たちはへこへこしながらも金を無心してきたばかりでなく、自分たちの娘の縁談相手をねだり、何ならクライヴの愛人にしてやってくれと頼んできた。
クライヴが表情を変えないまま、自分にはセシリアという素晴らしい妻がいるので必要ないと断り、代わりに貴族の男性を勧めると言えば、彼らは目を輝かせた。
三人も妻を亡くし、子どもも成人しているのに、未だ若い娘を後妻に欲している、親子ほどの年の差のある男性を紹介すると言えば、一転して顔を真っ青にさせたが。
実の娘はやはり可愛いらしい。
クライヴはセシリアの気持ちを想像し、今後もう関わることはないだろうと告げて帰ろうとした。
引き留めようとする彼らに、もしセシリアの心を揺さぶって金を求めるならば、こちらもそれ相応の処置をとらせてもらうと冷淡な声で釘を刺しておいた。
最後まで彼らは金の心配をしていたが、伯爵にもらった金で買った家具や宝飾品を売って真面目に働けば、また以前の生活を続けていけるはずだ。
一度味わった裕福な生活の質を落とすのはさぞ辛かろうが、仕方がない。
彼らがセシリアを心配し、大切にする姿勢を見せてくれれば話は違っただろうが、今はもう一切の関係を断ち切りたかった。
「クライヴ様?」
これまでのことを思い出して沈黙するクライヴを、セシリアが不思議そうに見つめてくる。彼は何でもないと言い、濡れた頬をハンカチで拭ってやる。
「他にも困ったことがあったら遠慮なく言ってくれ」
(ダウニング伯爵も、あの様子ならば大丈夫だろう)
どちらかと言えば小心者の部類に入る彼は、クライヴが妻を傷つける者は誰であろうと許さないと毒気を孕んだ言葉で伝えると、調子に乗っていた様子を一気にびくつく態度に変えた。
いつもより表情筋に力を入れて微笑んだことが、功を奏したのかもしれない。
いずれにしても、これで当分の間は大丈夫だと思いたい。
「あの、いろいろとお気遣いいただきありがとうございます」
「私はきみの夫なのだから、妻を気にかけるのは当然のことだ。わざわざ礼を述べる必要はない」
そう言ってクライヴは少し気持ちが落ち着いたセシリアを抱き上げた。クローゼットの中から出て、夫婦の寝室へ移動する。どうせなら、広い場所で彼女の温もりを感じたかった。
「……クライヴ様のおかげです」
「うん?」
寝台の縁に腰かけても、クライヴはセシリアを膝の上に乗せたままだ。彼女も離れようとしない。むしろ甘えるように身を寄せてきて、小さな声で胸の内を教えてくれる。
「クライヴ様が以前、人の顔はみな同じに見えるとおっしゃって……それでわたしにも、いっそ野菜か何かだと思ってみたらどうかとアドバイスしてくれたから……その話を夫人の顔を見ている時にちょうど思い出して、勇気が湧いたんです」
「あまり役に立つ助言だったとは思わないが……きみの力になれたのならば、私も嬉しい」
俯いていた顔を上げさせて目を合わせれば、彼女の美しい瞳がまた涙で潤む。
「クライヴ様は、わたしのこんな情けない姿を見ても、幻滅しないのですね」
「情けなくなんてない。懸命に頑張っているだけだ」
堪えきれず目尻から零れた涙に口づけする。
「わたしが泣いても、嫌いにならない?」
「ならないよ。私の前でなら、いくらでも泣くといい」
涙だけでなく、それ以外でも、クライヴはセシリアが無邪気な少女時代に戻り、はしたない姿を見せることを許した。 自分も見たかったから。
他の誰にも見せないのならば、それはクライヴだけの特別となる。
「……よかった。ありがとう、クライヴ様」
ほっとした様子でまた涙を流すセシリアが愛おしく、クライヴは強く抱きしめ、ゆっくりと寝台に押し倒し、一つに繋がろうとする。
セシリアも恥ずかしそうにしながらクライヴに縋りつき、欲しいとねだってくれる。
自分と彼女の人生は、本来交わることはなかった。それを偶然にも――運命的にセシリアがこちらの世界へ飛び込んでくれた。その幸運をふとした瞬間に噛みしめる。
「きみが私の世界へ来てくれて、とても嬉しい」
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