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秋風に揺られてとろける少年
たまには二人でお茶でも
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――初秋。気が付けば訪れてしまっていた、それ。まだ夏の残り香が消えず、暑い日が続いているものの。いざ太陽が雲に隠れてしまえば、涼しいような日々が続いていた……今日この頃。
ボクはいつものように、窓辺で頬杖をつきながら空を見上げていた。空にはまだわずかに入道雲が残っているけど、もうあまり大きくなく。あっという間に散り散りになって消えてしまう。
最近のボクは、なぜかそれに寂しさを感じていた。別にどうという事は無いのだけれど、何となく。「ああ、もう秋なんだなあ」というような……アレ。きっと季節の変わり目だから、時間の経過を感じてしまっているせいだろう。
だからそんな寂しさを埋めるために、ボクは身を寄せた。すぐ隣で秋風を浴びながら、読書をしている……ラフィールに。何も言わず、何をするでもなく。肩を振れあわせながら、一緒に……秋の香りを楽しんでいた。
「んっ……」
その最中で、時おりボクらは……意味もなくキスをする。ある意味でそれは、特別な物ではなかった。例えるならそう、お出かけ前のキスのような。ちょっとラフで、気軽にする感じのそれ。
嫌いじゃなかった。あえて言うほどのことでもなく、ただただ普通のキスが、好きだった。理由も無しに積み重ねられていくこのやり取りが、愛おしくて。流れていく時間の全てが、大切に思えていた。
「……ま、マサトはまだ帰らないのかな?」
「ああ。今日は学校の授業があるからな。クク……焦るアイツの顔が目に見えるようだぜ」
「あらっ。も、もうっ。相変わらず性格悪いんだから。……っとに……」
とは言いつつも。何だかんだでこんなやり取りが嫌いじゃなく。ボクはラフィールのこの、ちょっと荒々しい……大人の雰囲気が、ボクは好き。
「腹減ったな。どうする、何か飲みにでも行くか? この時間ならランチくらいあんだろ」
「あっ。うん……そうだねっ。じ、じゃあお言葉に甘えて……」
そうして訪れたのは、街の中にある小さな喫茶店。古めかしいアンティーク調の、大人っぽい内装で。ラフィールはここがお気に入りのようだった。
店内を包み込む、微かなコーヒーの匂い。そしてコーヒーが沸き立つサイフォンの……コポコポという音と、他のお客さんが鳴らす……僅かな食器の音。
ち、ちょっとドキドキする。別に何てことのないランチなんだろうけど。こんな大人っぽい空間で、大人っぽいラフィールと一緒だと……どうしても。妙に意識しちゃって、肩が強張ってしまっていた。
「何を緊張してんだお前。抱かれるわけでもねぇのに」
「……べ、別に何でもねーよっ。ふん。……む、無神経なんだから……」
――追いかける恋愛と、追われる恋愛……っていうものがあるらしい。ボクにとってのマサトとラフィールは、まさにその二つに当てはまるものがあった。
言うまでもなく、マサトは……追われる側。ラフィールは……追う側。厳密に言えば違うかも知れないけど、感覚的な物を言えば……そんな感じ。
別にどっちの方が好き、という明確な差は無い。だけど最近薄々気付きつつあったのは、ラフィールの……余裕のある大人びた生き方に、ボクは惹かれてるってことだ。
「ね、ねぇ。あまりこういう場所来ないから、アレなんだけど。どれがいいのかな……」
「んー? 別にどれでもいいだろ、好きなの頼めよ。あーでもそうだな。お前はほら、クリームソーダとかじゃねぇの? ククク……」
「むっ……!? ば、馬鹿にしてんなお前っ……!? い、いいさいいさっ。ぼ、ボクだってな。コーヒーくらい飲めらっ……!」
そう。こんなふうにボクは、ついつい意地を張ってしまう。それで結局飲めるんだか飲めないんだかわからない……アイスコーヒーを頼んでしまって、ちょっとだけ後悔。
だけどその代わりとして、最近のボクは、自分の気持ちに答えを出せつつある感じだった。
……ボクにとってのラフィールは、『側に居てほしい』。そういう気持ちを抱いてしまうような相手。
特にラフィールは、この前シラカから助けて貰ってから……ドキドキしっぱなしで。この人ならボクを、守ってくれる……というか。安心させてくれる……というか。なんというか……。
逆にマサトに対しては、『子供を産みたい』っていう気持ちなんだ。マサトとの子供を産んで、一緒に子供を育てて生きたい……っていう。
……ううん。だから、その。つまりそういうことだ。……いやまあ、その。正直言って自分でもあまりよくわかってないんだ。色々複雑で……。
「お待たせしたなぁ、ええと。アイスコーヒーと、アイスティーやんなぁ」
「あっ。え、えっと……あ、ありがとうございますっ」
「いやいや……ほな楽しんでなぁ、お二人さん……♡」
ボクは適当にアイスコーヒーを受け取り、一口飲んでみる。だけどその瞬間に分かるのは、コーヒーは苦手だという真実。
め、めちゃめちゃ苦い。きつい、これっ。うう、や、やっぱり素直に甘いのにしとけばよかったかも。……ヘ、変な意地張るから……。
「……えっ?」
「やるよ。どーせそんなこったろうと思ったぜ。……ほら、こっちにしな。そっちのほうがまだ甘いだろ」
「い、いやでもっ。ボク……」
「いいから。コーヒーはそんな苦々しい顔で飲むもんじゃねーよ。ほら」
ラフィールはそう言うと、ボクのアイスコーヒーとアイスティーを交換した。そしてボクが何を言うまでもなく、ラフィールはボクの口をつけたグラスに……唇をつける。
「あっ……」
……無意識だろうか? それとも意識してやってんだろうか? ラフィールはボクと、ぼ、ボクと……。か、間接キス……してる。
い、いや。何を今更間接キスで。別にいつも普通のをしてんじゃんっ。なんてことない。別に、今更これくらいっ……。
「……ん。お、美味しいねっ。これっ……」
「だろ? はっ。無理なんてするもんじゃねぇよ。全く」
「いや、おめーが挑発するからだろっ。もうっ……」
と、ボクは赤くなりそうになる顔を……アイスティーで冷やす。紅茶の香りと、ほのかに伝わる微かな甘みが……丁度良くて。なんだかアイスティーを好きになってしまいそうだった。
『カランッ……』
「……。……ねえ、ラフィール……」
「ん?」
「……ら、ラフィールはさっ。その……」
氷をかき混ぜながら、勇気を出そうする。この場の雰囲気に何とか流されて、その質問をしようと試みている。
……だ、大丈夫。何もおかしくない。ちょっと聴いてみるだけだ。お互いの認識を確認するための、何てことのない雑談……。
「――ラフィールはさっ。ぼ、ボクとの、子供……。……う、産みたい、の……?」
「……? なんだ、急に」
「い、いいから答えてよっ! ……今のところ、で、いいからっ。と、とりあえず……答えてよ……」
「……」
ラフィールは少し黙った。改めて自分の考えを整理しているような顔を見せて……、ふと、ボクに向き合う。
「正直言えば、王子って地位が邪魔だ。王子である以上、俺が王を継ごうが継がまいが、子供は産んだほうが良い、って結論になっちまう」
「……だ、だよね……」
「だけどもし。もし。……そうだな。例えば、俺とお前が駆け落ちして。もしも仮に、王だの何だの関係なくなっちまったら。……何よりもまず、俺はお前と一緒に、幸せになりてぇ」
「っ……!」
「その幸せの延長線上で、お前との子供が出来るんなら。それもいいかもな。……まあ、上手く言えねぇけど……」
「……。……そ、う。……ふーんっ。……そう、なんだ……」
その時ボクの脳裏に、ふと……『想像』が浮かんだ。どことも知らぬ遠い場所で、ボクとラフィールが二人で暮らしている姿……。そしてラフィールの隣には、ボクと……ボクらの子供が。
ただの妄想だった。もしかして……って考えた時の、何てことのない想像。だけど、それもいいかもしれない。マサトとはまた違うけど、そういう人生も……悪くないのかも。
「まあ、好きにしたらいいさ。どっちを選ぶかはお前次第だ。……だろ?」
「うん……。……そうだね。うん……」
やろうと思えば、いつでも出来る。王様から貰った、妊娠出来る薬があるんだ。やろうと思えば今日にでも……。
だけどそれだと、マサトを置き去りにすることになってしまう。……それは困る。マサトを捨てる勇気は、今のボクにはない。……うん……。
「だが困る事が一つだけある。もしもお前が、俺でも、マサトではなく……他の奴を選んだ時だ」
「えっ?」
「まあ無い話だとは思うが……、もしもそうなった場合、俺らはもう一生立ち直れねぇだろうよ。なぁ、そうだろ?」
「……ラフィール?」
「お前が何をするために、コイツを狙ってるのかは知らんが……。少なくともお前が不純である以上、お前を認めるわけにはいかねぇ。――なぁ、わかるか? シラカ。もうお前の出る幕じゃないのさ」
「……えっ。シラカ……? ……あっ、ああっ……!?!?」
その時だった。突然ラフィールが、よくわからない事を言い出したかと思うと。それは、さっきコーヒーを運んで来てくれた……店員さんに向けられていた。
「フフっ、なんやぁ。ちゃんと気づいとったんかぁ。てっきり感が鈍ったんかと思ったけど、どうやら余計な心配だったようやな……♡」
――シラカ。ボクを襲おうとた、謎の多いお兄さん。その人が今、カウンターの裏側で……店員に紛れて給仕をしていた。
それに驚くあまり、ボクは無意識のうちに……ラフィールにしがみつく。そしてラフィールはボクを抱きしめ、またあの時のように鋭い眼光を、シラカへと向けた。
な、なんだぁ、この人っ。また現れたのか!? い、一体何が目的で……。まさか、またボクを狙いに来たのか……?
「まあまあ、そう警戒せんと。とりあえず……、ケーキでもどう? 僕の奢りでええからさ……♡」
ボクはいつものように、窓辺で頬杖をつきながら空を見上げていた。空にはまだわずかに入道雲が残っているけど、もうあまり大きくなく。あっという間に散り散りになって消えてしまう。
最近のボクは、なぜかそれに寂しさを感じていた。別にどうという事は無いのだけれど、何となく。「ああ、もう秋なんだなあ」というような……アレ。きっと季節の変わり目だから、時間の経過を感じてしまっているせいだろう。
だからそんな寂しさを埋めるために、ボクは身を寄せた。すぐ隣で秋風を浴びながら、読書をしている……ラフィールに。何も言わず、何をするでもなく。肩を振れあわせながら、一緒に……秋の香りを楽しんでいた。
「んっ……」
その最中で、時おりボクらは……意味もなくキスをする。ある意味でそれは、特別な物ではなかった。例えるならそう、お出かけ前のキスのような。ちょっとラフで、気軽にする感じのそれ。
嫌いじゃなかった。あえて言うほどのことでもなく、ただただ普通のキスが、好きだった。理由も無しに積み重ねられていくこのやり取りが、愛おしくて。流れていく時間の全てが、大切に思えていた。
「……ま、マサトはまだ帰らないのかな?」
「ああ。今日は学校の授業があるからな。クク……焦るアイツの顔が目に見えるようだぜ」
「あらっ。も、もうっ。相変わらず性格悪いんだから。……っとに……」
とは言いつつも。何だかんだでこんなやり取りが嫌いじゃなく。ボクはラフィールのこの、ちょっと荒々しい……大人の雰囲気が、ボクは好き。
「腹減ったな。どうする、何か飲みにでも行くか? この時間ならランチくらいあんだろ」
「あっ。うん……そうだねっ。じ、じゃあお言葉に甘えて……」
そうして訪れたのは、街の中にある小さな喫茶店。古めかしいアンティーク調の、大人っぽい内装で。ラフィールはここがお気に入りのようだった。
店内を包み込む、微かなコーヒーの匂い。そしてコーヒーが沸き立つサイフォンの……コポコポという音と、他のお客さんが鳴らす……僅かな食器の音。
ち、ちょっとドキドキする。別に何てことのないランチなんだろうけど。こんな大人っぽい空間で、大人っぽいラフィールと一緒だと……どうしても。妙に意識しちゃって、肩が強張ってしまっていた。
「何を緊張してんだお前。抱かれるわけでもねぇのに」
「……べ、別に何でもねーよっ。ふん。……む、無神経なんだから……」
――追いかける恋愛と、追われる恋愛……っていうものがあるらしい。ボクにとってのマサトとラフィールは、まさにその二つに当てはまるものがあった。
言うまでもなく、マサトは……追われる側。ラフィールは……追う側。厳密に言えば違うかも知れないけど、感覚的な物を言えば……そんな感じ。
別にどっちの方が好き、という明確な差は無い。だけど最近薄々気付きつつあったのは、ラフィールの……余裕のある大人びた生き方に、ボクは惹かれてるってことだ。
「ね、ねぇ。あまりこういう場所来ないから、アレなんだけど。どれがいいのかな……」
「んー? 別にどれでもいいだろ、好きなの頼めよ。あーでもそうだな。お前はほら、クリームソーダとかじゃねぇの? ククク……」
「むっ……!? ば、馬鹿にしてんなお前っ……!? い、いいさいいさっ。ぼ、ボクだってな。コーヒーくらい飲めらっ……!」
そう。こんなふうにボクは、ついつい意地を張ってしまう。それで結局飲めるんだか飲めないんだかわからない……アイスコーヒーを頼んでしまって、ちょっとだけ後悔。
だけどその代わりとして、最近のボクは、自分の気持ちに答えを出せつつある感じだった。
……ボクにとってのラフィールは、『側に居てほしい』。そういう気持ちを抱いてしまうような相手。
特にラフィールは、この前シラカから助けて貰ってから……ドキドキしっぱなしで。この人ならボクを、守ってくれる……というか。安心させてくれる……というか。なんというか……。
逆にマサトに対しては、『子供を産みたい』っていう気持ちなんだ。マサトとの子供を産んで、一緒に子供を育てて生きたい……っていう。
……ううん。だから、その。つまりそういうことだ。……いやまあ、その。正直言って自分でもあまりよくわかってないんだ。色々複雑で……。
「お待たせしたなぁ、ええと。アイスコーヒーと、アイスティーやんなぁ」
「あっ。え、えっと……あ、ありがとうございますっ」
「いやいや……ほな楽しんでなぁ、お二人さん……♡」
ボクは適当にアイスコーヒーを受け取り、一口飲んでみる。だけどその瞬間に分かるのは、コーヒーは苦手だという真実。
め、めちゃめちゃ苦い。きつい、これっ。うう、や、やっぱり素直に甘いのにしとけばよかったかも。……ヘ、変な意地張るから……。
「……えっ?」
「やるよ。どーせそんなこったろうと思ったぜ。……ほら、こっちにしな。そっちのほうがまだ甘いだろ」
「い、いやでもっ。ボク……」
「いいから。コーヒーはそんな苦々しい顔で飲むもんじゃねーよ。ほら」
ラフィールはそう言うと、ボクのアイスコーヒーとアイスティーを交換した。そしてボクが何を言うまでもなく、ラフィールはボクの口をつけたグラスに……唇をつける。
「あっ……」
……無意識だろうか? それとも意識してやってんだろうか? ラフィールはボクと、ぼ、ボクと……。か、間接キス……してる。
い、いや。何を今更間接キスで。別にいつも普通のをしてんじゃんっ。なんてことない。別に、今更これくらいっ……。
「……ん。お、美味しいねっ。これっ……」
「だろ? はっ。無理なんてするもんじゃねぇよ。全く」
「いや、おめーが挑発するからだろっ。もうっ……」
と、ボクは赤くなりそうになる顔を……アイスティーで冷やす。紅茶の香りと、ほのかに伝わる微かな甘みが……丁度良くて。なんだかアイスティーを好きになってしまいそうだった。
『カランッ……』
「……。……ねえ、ラフィール……」
「ん?」
「……ら、ラフィールはさっ。その……」
氷をかき混ぜながら、勇気を出そうする。この場の雰囲気に何とか流されて、その質問をしようと試みている。
……だ、大丈夫。何もおかしくない。ちょっと聴いてみるだけだ。お互いの認識を確認するための、何てことのない雑談……。
「――ラフィールはさっ。ぼ、ボクとの、子供……。……う、産みたい、の……?」
「……? なんだ、急に」
「い、いいから答えてよっ! ……今のところ、で、いいからっ。と、とりあえず……答えてよ……」
「……」
ラフィールは少し黙った。改めて自分の考えを整理しているような顔を見せて……、ふと、ボクに向き合う。
「正直言えば、王子って地位が邪魔だ。王子である以上、俺が王を継ごうが継がまいが、子供は産んだほうが良い、って結論になっちまう」
「……だ、だよね……」
「だけどもし。もし。……そうだな。例えば、俺とお前が駆け落ちして。もしも仮に、王だの何だの関係なくなっちまったら。……何よりもまず、俺はお前と一緒に、幸せになりてぇ」
「っ……!」
「その幸せの延長線上で、お前との子供が出来るんなら。それもいいかもな。……まあ、上手く言えねぇけど……」
「……。……そ、う。……ふーんっ。……そう、なんだ……」
その時ボクの脳裏に、ふと……『想像』が浮かんだ。どことも知らぬ遠い場所で、ボクとラフィールが二人で暮らしている姿……。そしてラフィールの隣には、ボクと……ボクらの子供が。
ただの妄想だった。もしかして……って考えた時の、何てことのない想像。だけど、それもいいかもしれない。マサトとはまた違うけど、そういう人生も……悪くないのかも。
「まあ、好きにしたらいいさ。どっちを選ぶかはお前次第だ。……だろ?」
「うん……。……そうだね。うん……」
やろうと思えば、いつでも出来る。王様から貰った、妊娠出来る薬があるんだ。やろうと思えば今日にでも……。
だけどそれだと、マサトを置き去りにすることになってしまう。……それは困る。マサトを捨てる勇気は、今のボクにはない。……うん……。
「だが困る事が一つだけある。もしもお前が、俺でも、マサトではなく……他の奴を選んだ時だ」
「えっ?」
「まあ無い話だとは思うが……、もしもそうなった場合、俺らはもう一生立ち直れねぇだろうよ。なぁ、そうだろ?」
「……ラフィール?」
「お前が何をするために、コイツを狙ってるのかは知らんが……。少なくともお前が不純である以上、お前を認めるわけにはいかねぇ。――なぁ、わかるか? シラカ。もうお前の出る幕じゃないのさ」
「……えっ。シラカ……? ……あっ、ああっ……!?!?」
その時だった。突然ラフィールが、よくわからない事を言い出したかと思うと。それは、さっきコーヒーを運んで来てくれた……店員さんに向けられていた。
「フフっ、なんやぁ。ちゃんと気づいとったんかぁ。てっきり感が鈍ったんかと思ったけど、どうやら余計な心配だったようやな……♡」
――シラカ。ボクを襲おうとた、謎の多いお兄さん。その人が今、カウンターの裏側で……店員に紛れて給仕をしていた。
それに驚くあまり、ボクは無意識のうちに……ラフィールにしがみつく。そしてラフィールはボクを抱きしめ、またあの時のように鋭い眼光を、シラカへと向けた。
な、なんだぁ、この人っ。また現れたのか!? い、一体何が目的で……。まさか、またボクを狙いに来たのか……?
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