30 / 47
30話:アースドラゴン
しおりを挟む
「二人とも戦闘体制に入って!」
俺の言葉で二人はすぐに戦闘態勢に入る。向こうから姿を現したのはドラゴンのようだ。翼はないし恐竜のような姿……アースドラゴンと言ったところだろうか。
「ど、ドラゴン……」
「こ、こんなデカい奴初めて見るわ……」
セーブルとリオはその姿に圧倒され、壁で遮られているにも関わらずビビッて腰が引ける。
「ゼロディメンスィオ!」
魔法を発動しようとした魔法は壁に遮られドラゴンには届かない。
「何!」
魔法が遮られただと……これは一体どういう事だ。
「二人とも二手別れて分散して!」
「わ、わかったわ!」
二人は慌てて分断する。するとアースドラゴンは少し迷った末にシーラに襲い掛かる。
「ミーナ今の隙にシーラに支援魔法を!シーラは上手く攻撃をかわして!」
「わかりました!」
「が、頑張ってみるわ!」
インフィニティシールドやバオールでもかけられればいいんだが、この壁が魔法を処断する。ハマジクを発動し、この壁をなくそうともしたが、それもどうやら出来ない。想定外にこれは不味い。
「支援魔法をかけたらミーナは魔法で応戦!標的が変わったらうまく逃げる事を優先して!」
「はい!」
「魔法で相手の柔らかい部分を見極めて欲しい。個人的な見解では四本足の爪と爪の間と後ろ側の関節、目や首筋や胸の部分だ」
「オーケー一通り攻撃を当ててみるわ」
だが二人では到底勝てるような相手ではない。早いとここれを解くなりして助けに入らなければ。
「ハァァァ!」
壁をぶち破ろうと手に力を込めるがヒビ一つ入らない。俺の力に耐えるなんてこの壁は一体……
「ソイルショット!」
「アクアバレット!」
シーラとミーナがそれぞれ俺の指定した部位を当て、その時のアースドラゴンの表情を確認する。どうやら俺の指定した部位にはダメージが入るようだ。
「よし!」
「二人はなるべく間合いを取りつつ目を狙って。少しでも時間を稼いで!」
「わかりました!」
「その間に何とかこっちに来てね!」
言われなくてもそのつもりさ。この壁も何かのからくりがあってそれさえ解ければ向こうに行けるはずだ。
「ジン!何か来るわよ」
リオが言うと、アースドラゴンは口から何かを吐こうとしている。
「二人ともブレスが来るからミーナは目をくらましをして後ろに!」
「はい!ブライン」
ミーナが発動するこれは対象空間を一時的に暗闇にする低位の魔法だ。俺の良く使う、指定した広範囲の空間を暗闇にするブラインアウトの劣化版だがアースドラゴンの目の部分にさえ当てれば問題ない。ミーナなら精度も高いしブレスを溜めている今なら余裕なはず。
「よし、今のうちに」
二人はそのまま後ろにアースドラゴンの尻尾の方に後退するとブレスがこちらの壁めがけて飛んでくる。壁にこそ傷はないが直撃すればかなりのダメージだというのはわかった。二人が直撃を喰らったらただじゃすまないだろう。
「なんていう威力……」
「当たったら二人が……ジン何とかならないの?」
「わかってる。今考えているから」
セーブルに言われなお焦ってしまう。だが時間が経てば経つほど二人が負傷する確率も上がる。時間との戦いだ。
俺の力を持ってして破壊出来ないのはどういう事だ?魔法を無効にするハマジクのような効果があったとしてもさっき壁に攻撃を加えた時は魔法を使ったわけではない。純粋な力を込めた。二十柱が力をだして破壊できない壁なんぞ二十柱でなきゃ作れないはずなのだが……
「二人ともあまり行きすぎては尻尾の餌食になるから気をつけて!」
リオが俺の代わりに二人に指示を出す。
「ジンを信じて目を攻撃して!ジンが必ず何とかするから!」
「ええ!」
「ジンさんに不可能はありませんから!」
リオの言葉に二人はからげんきを見せていた。プレッシャーをかけないでくれと言いたくなるが、向こうのプレッシャーを軽減させて出来るだけ長く持たせるという意味ではリオのこれは正しい判断だ。
「ジンの力を持ってして壁がびくともしないという事は壁自体にからくりがあるんじゃないかしら?」
セーブルが言う。
「どういう事だい?」
「つまり壁自体はジンが破壊できないほどの強度はないと思うの……だから壁その物じゃなくて何かにからくりがあるんじゃないかなって……」
壁じゃない何かにからくり?だけど目の前には壁があるわけだし、俺の力で破壊出来ないなんて壁の強度が堅い以外には考えられない。
「ごめんねジン……余計に迷わせちゃったかな?」
セーブルは気まずそうな顔を見せる。
「いや、今のは凄くいいヒントになったよ。ありがとう」
笑顔を見せて返す。余裕なんてないけど、ここは俺もからげんきだ。
「壁自体のからくり……」
壁のからくり……そういえばあの竜バリアが貼られてから急に現れたよな?一体どこに隠れていたんだ?
「キャッ!」
「ミーナ!」
ミーナはアースドラゴンの尻尾が右肩を掠ったらしく倒れる。少し掠っただけだと言うのに肩からは血が流れていた。
「この!」
アースドラゴンがそのままミーナを標的にしようとしたのでシーラは剣を抜き魔法剣を発動する。
「シーラ!」
魔法剣を発動すれば多少はダメージは通るし、時間も持つだろうが、あのなまくら剣がどこまで持つかわからない。最初にシーラに魔法剣を発動させなかったのはその為で、魔法剣を残してなるべく余裕を持たせておきたかったのだ。魔法剣が破られたその時はタイムリミットだ。
「ハァァァ!」
シーラはミーナに向かうアースドラゴンの足の関節を斬りつける。流石に痛いようでアースドラゴンは足を止める。
「よし!」
「ミーナはこの隙に回復魔法を!」
「は、はい!」
これで多少は持つだろうが時間の問題だ……
「くそ……」
「ねぇジン?この挟まれた壁は実はかなり分厚いんじゃないかしら?」
「どういう事だいリオ?」
「さっきジンが力を込めてもヒビ一つ入らなかったわけだし、実は薄い壁にみせかけて凄い厚いとか?」
「でもただ厚いだけならジンが破壊できないわけが……」
「そうなんだけどね……」
リオとセーブルが議論をする。分厚い壁だとしても破壊出来ない訳が……薄いと見せかけて分厚い……分厚い?もしかして距離があるんじゃ……
「そうか!」
あの竜の登場の仕方といいそれしか考えられない。となれば方法は一つ……
「危ない!」
その時だった。アースドラゴンの前足がシーラを襲ったのだ。シーラは剣でガードしようとしたが前足は無情にも剣を砕きシーラに直接的なダメージが入る。クソ……やっとわかったってのに。
「「シーラ!」」
みんなの声が一斉に響く。吹き飛び壁に打ち付けられたシーラをアースドラゴンは追い打ちをかけようと迫る。
「調子にのるなよ……」
犬ごときが……俺の大事な仲間の命を取ろうなんて舐めたマネ許せるわけがないだろ!
「ジン!シーラが!」
アースドラゴンの前足がシーラに向かって振り落とされようとする。
その汚い前足がシーラに当たるとでも……お前はそのまま滑って転ぶ姿がお似合いだ。
アースドラゴンはそのままバランスを崩し、前足はシーラに当たることなくその場で転んだのだ。
俺の言葉で二人はすぐに戦闘態勢に入る。向こうから姿を現したのはドラゴンのようだ。翼はないし恐竜のような姿……アースドラゴンと言ったところだろうか。
「ど、ドラゴン……」
「こ、こんなデカい奴初めて見るわ……」
セーブルとリオはその姿に圧倒され、壁で遮られているにも関わらずビビッて腰が引ける。
「ゼロディメンスィオ!」
魔法を発動しようとした魔法は壁に遮られドラゴンには届かない。
「何!」
魔法が遮られただと……これは一体どういう事だ。
「二人とも二手別れて分散して!」
「わ、わかったわ!」
二人は慌てて分断する。するとアースドラゴンは少し迷った末にシーラに襲い掛かる。
「ミーナ今の隙にシーラに支援魔法を!シーラは上手く攻撃をかわして!」
「わかりました!」
「が、頑張ってみるわ!」
インフィニティシールドやバオールでもかけられればいいんだが、この壁が魔法を処断する。ハマジクを発動し、この壁をなくそうともしたが、それもどうやら出来ない。想定外にこれは不味い。
「支援魔法をかけたらミーナは魔法で応戦!標的が変わったらうまく逃げる事を優先して!」
「はい!」
「魔法で相手の柔らかい部分を見極めて欲しい。個人的な見解では四本足の爪と爪の間と後ろ側の関節、目や首筋や胸の部分だ」
「オーケー一通り攻撃を当ててみるわ」
だが二人では到底勝てるような相手ではない。早いとここれを解くなりして助けに入らなければ。
「ハァァァ!」
壁をぶち破ろうと手に力を込めるがヒビ一つ入らない。俺の力に耐えるなんてこの壁は一体……
「ソイルショット!」
「アクアバレット!」
シーラとミーナがそれぞれ俺の指定した部位を当て、その時のアースドラゴンの表情を確認する。どうやら俺の指定した部位にはダメージが入るようだ。
「よし!」
「二人はなるべく間合いを取りつつ目を狙って。少しでも時間を稼いで!」
「わかりました!」
「その間に何とかこっちに来てね!」
言われなくてもそのつもりさ。この壁も何かのからくりがあってそれさえ解ければ向こうに行けるはずだ。
「ジン!何か来るわよ」
リオが言うと、アースドラゴンは口から何かを吐こうとしている。
「二人ともブレスが来るからミーナは目をくらましをして後ろに!」
「はい!ブライン」
ミーナが発動するこれは対象空間を一時的に暗闇にする低位の魔法だ。俺の良く使う、指定した広範囲の空間を暗闇にするブラインアウトの劣化版だがアースドラゴンの目の部分にさえ当てれば問題ない。ミーナなら精度も高いしブレスを溜めている今なら余裕なはず。
「よし、今のうちに」
二人はそのまま後ろにアースドラゴンの尻尾の方に後退するとブレスがこちらの壁めがけて飛んでくる。壁にこそ傷はないが直撃すればかなりのダメージだというのはわかった。二人が直撃を喰らったらただじゃすまないだろう。
「なんていう威力……」
「当たったら二人が……ジン何とかならないの?」
「わかってる。今考えているから」
セーブルに言われなお焦ってしまう。だが時間が経てば経つほど二人が負傷する確率も上がる。時間との戦いだ。
俺の力を持ってして破壊出来ないのはどういう事だ?魔法を無効にするハマジクのような効果があったとしてもさっき壁に攻撃を加えた時は魔法を使ったわけではない。純粋な力を込めた。二十柱が力をだして破壊できない壁なんぞ二十柱でなきゃ作れないはずなのだが……
「二人ともあまり行きすぎては尻尾の餌食になるから気をつけて!」
リオが俺の代わりに二人に指示を出す。
「ジンを信じて目を攻撃して!ジンが必ず何とかするから!」
「ええ!」
「ジンさんに不可能はありませんから!」
リオの言葉に二人はからげんきを見せていた。プレッシャーをかけないでくれと言いたくなるが、向こうのプレッシャーを軽減させて出来るだけ長く持たせるという意味ではリオのこれは正しい判断だ。
「ジンの力を持ってして壁がびくともしないという事は壁自体にからくりがあるんじゃないかしら?」
セーブルが言う。
「どういう事だい?」
「つまり壁自体はジンが破壊できないほどの強度はないと思うの……だから壁その物じゃなくて何かにからくりがあるんじゃないかなって……」
壁じゃない何かにからくり?だけど目の前には壁があるわけだし、俺の力で破壊出来ないなんて壁の強度が堅い以外には考えられない。
「ごめんねジン……余計に迷わせちゃったかな?」
セーブルは気まずそうな顔を見せる。
「いや、今のは凄くいいヒントになったよ。ありがとう」
笑顔を見せて返す。余裕なんてないけど、ここは俺もからげんきだ。
「壁自体のからくり……」
壁のからくり……そういえばあの竜バリアが貼られてから急に現れたよな?一体どこに隠れていたんだ?
「キャッ!」
「ミーナ!」
ミーナはアースドラゴンの尻尾が右肩を掠ったらしく倒れる。少し掠っただけだと言うのに肩からは血が流れていた。
「この!」
アースドラゴンがそのままミーナを標的にしようとしたのでシーラは剣を抜き魔法剣を発動する。
「シーラ!」
魔法剣を発動すれば多少はダメージは通るし、時間も持つだろうが、あのなまくら剣がどこまで持つかわからない。最初にシーラに魔法剣を発動させなかったのはその為で、魔法剣を残してなるべく余裕を持たせておきたかったのだ。魔法剣が破られたその時はタイムリミットだ。
「ハァァァ!」
シーラはミーナに向かうアースドラゴンの足の関節を斬りつける。流石に痛いようでアースドラゴンは足を止める。
「よし!」
「ミーナはこの隙に回復魔法を!」
「は、はい!」
これで多少は持つだろうが時間の問題だ……
「くそ……」
「ねぇジン?この挟まれた壁は実はかなり分厚いんじゃないかしら?」
「どういう事だいリオ?」
「さっきジンが力を込めてもヒビ一つ入らなかったわけだし、実は薄い壁にみせかけて凄い厚いとか?」
「でもただ厚いだけならジンが破壊できないわけが……」
「そうなんだけどね……」
リオとセーブルが議論をする。分厚い壁だとしても破壊出来ない訳が……薄いと見せかけて分厚い……分厚い?もしかして距離があるんじゃ……
「そうか!」
あの竜の登場の仕方といいそれしか考えられない。となれば方法は一つ……
「危ない!」
その時だった。アースドラゴンの前足がシーラを襲ったのだ。シーラは剣でガードしようとしたが前足は無情にも剣を砕きシーラに直接的なダメージが入る。クソ……やっとわかったってのに。
「「シーラ!」」
みんなの声が一斉に響く。吹き飛び壁に打ち付けられたシーラをアースドラゴンは追い打ちをかけようと迫る。
「調子にのるなよ……」
犬ごときが……俺の大事な仲間の命を取ろうなんて舐めたマネ許せるわけがないだろ!
「ジン!シーラが!」
アースドラゴンの前足がシーラに向かって振り落とされようとする。
その汚い前足がシーラに当たるとでも……お前はそのまま滑って転ぶ姿がお似合いだ。
アースドラゴンはそのままバランスを崩し、前足はシーラに当たることなくその場で転んだのだ。
11
あなたにおすすめの小説
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる