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イーリオは講義と訓練はグレンの邪魔をしないという約束を守っていて、二人の部屋から出ると、そっけない振りをしている。
最初のうちは、わざとらしくグレンから距離を取っていたが、今では近くにいても自然に振る舞える。
そして見た目が軍人っぽくなってきた。
廊下を通りすがりにグレンの腕をかすめていったイーリオの後ろ姿を見て思った。
肩と上腕に特に筋肉がついて体型が変わってきた。
ちょっと残念ではある。
鍛える前の方が、バランス的に完璧な体型だったし、肌の下から感じる肉の柔らかい弾力は神々しいほどだった。
今は、固い筋肉のエッジを感じる。
そのくらい筋力をつけないと訓練は乗り切れないのでしょうがない。
最初に宣言した通り、イーリオは遊びでなく真面目に訓練に励んでいる。
でも完璧な人形が、普通の人間になっていくようで、少し寂しかった。
ま、最初のあの体を知っているのは後にも先にも俺だけってことだ、そう思って気を紛らしている。
「やあ、イーリオ。課外活動はそんなに楽しいか?」
ヴィスカが馴れ馴れしくイーリオにちょっかいかけている。
「楽しいよ。今日はウサギを狩りに行くんだ」
「ウサギ狩りなんて野蛮だな。俺は虫もダメなんだ。森には絶対に近づかない」
ヴィスカは課外活動に参加させてない。させられない理由がある。
本人が来たがらないのは幸いだ。
「今日は、ウサギは狩らないぞ。狩る練習だ」
グレンは後ろからイーリオの背中を叩いた。
「えー、なんで?」
「ウサギが可哀想だろ」
「プッ、グレンが『ウサギが可哀想だって』その顔で、よく言うよ」
「うるさい、ヴィスカ。お前は部屋に戻って復習でもしてろ」
「俺はお前の活動には参加してないからな。お前に指図される覚えはねーよ!大体、グレンはイーリオに甘いよなー。教科のSかAクラス以上じゃないと参加させないって言っておきながら、イーリオにはまだクリアしてない教科があるのに参加させてるじゃん」
「まだ試験受けてないだけだよ」
大体、政治にせよ、戦略にせよ、知識量はイーリオの方が断然上だった。
「じゃあ、テストしてやる。隣国ノードストロームの軍事力を答えよ」
「国王が300万、長男のヴィクターが100万、次男のロークが10万・・」
「同盟国の軍事力は知る必要がねーよ。イーリオ、行くぞ。早く出かけないと日が暮れる」
グレンは二人を残して廊下を歩き出した。
窓から見える森に夕日が差して木々の形がはっきり浮かび上がっている。
イーリオに甘いだって?
そりゃ甘いに決まってる。
最近、生きる目的が変わってきた。そんなことを自分ではっきり思えるくらいイーリオのことばかり考えている。
多分、これは・・・・
「甘いなあ~。その知識は浅い!その続きがあるだろ・・・」
ヴィスカはまだイーリオに絡んでいる。
「・・・・大体、同盟国ってのも甘いんだよ。お前が知らないなら、教えてやる・・・」
まったく、廊下で話すには相応しくない内容だ。ヴィスカの口の軽さはいつも致命的だ。いい加減止めさせないと・・・・
振り向いたグレンはぎょっとした。
イーリオに腕と肩を掴まれたヴィスカの体が宙に浮かび上がるところだった。
イーリオは講義と訓練はグレンの邪魔をしないという約束を守っていて、二人の部屋から出ると、そっけない振りをしている。
最初のうちは、わざとらしくグレンから距離を取っていたが、今では近くにいても自然に振る舞える。
そして見た目が軍人っぽくなってきた。
廊下を通りすがりにグレンの腕をかすめていったイーリオの後ろ姿を見て思った。
肩と上腕に特に筋肉がついて体型が変わってきた。
ちょっと残念ではある。
鍛える前の方が、バランス的に完璧な体型だったし、肌の下から感じる肉の柔らかい弾力は神々しいほどだった。
今は、固い筋肉のエッジを感じる。
そのくらい筋力をつけないと訓練は乗り切れないのでしょうがない。
最初に宣言した通り、イーリオは遊びでなく真面目に訓練に励んでいる。
でも完璧な人形が、普通の人間になっていくようで、少し寂しかった。
ま、最初のあの体を知っているのは後にも先にも俺だけってことだ、そう思って気を紛らしている。
「やあ、イーリオ。課外活動はそんなに楽しいか?」
ヴィスカが馴れ馴れしくイーリオにちょっかいかけている。
「楽しいよ。今日はウサギを狩りに行くんだ」
「ウサギ狩りなんて野蛮だな。俺は虫もダメなんだ。森には絶対に近づかない」
ヴィスカは課外活動に参加させてない。させられない理由がある。
本人が来たがらないのは幸いだ。
「今日は、ウサギは狩らないぞ。狩る練習だ」
グレンは後ろからイーリオの背中を叩いた。
「えー、なんで?」
「ウサギが可哀想だろ」
「プッ、グレンが『ウサギが可哀想だって』その顔で、よく言うよ」
「うるさい、ヴィスカ。お前は部屋に戻って復習でもしてろ」
「俺はお前の活動には参加してないからな。お前に指図される覚えはねーよ!大体、グレンはイーリオに甘いよなー。教科のSかAクラス以上じゃないと参加させないって言っておきながら、イーリオにはまだクリアしてない教科があるのに参加させてるじゃん」
「まだ試験受けてないだけだよ」
大体、政治にせよ、戦略にせよ、知識量はイーリオの方が断然上だった。
「じゃあ、テストしてやる。隣国ノードストロームの軍事力を答えよ」
「国王が300万、長男のヴィクターが100万、次男のロークが10万・・」
「同盟国の軍事力は知る必要がねーよ。イーリオ、行くぞ。早く出かけないと日が暮れる」
グレンは二人を残して廊下を歩き出した。
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イーリオに甘いだって?
そりゃ甘いに決まってる。
最近、生きる目的が変わってきた。そんなことを自分ではっきり思えるくらいイーリオのことばかり考えている。
多分、これは・・・・
「甘いなあ~。その知識は浅い!その続きがあるだろ・・・」
ヴィスカはまだイーリオに絡んでいる。
「・・・・大体、同盟国ってのも甘いんだよ。お前が知らないなら、教えてやる・・・」
まったく、廊下で話すには相応しくない内容だ。ヴィスカの口の軽さはいつも致命的だ。いい加減止めさせないと・・・・
振り向いたグレンはぎょっとした。
イーリオに腕と肩を掴まれたヴィスカの体が宙に浮かび上がるところだった。
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