巻き込まれて異世界へ ~なぜだか関わった人の運命変えてます~

桜華 剛爛

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第8章 新たなる冒険?の始まりかもしれない。

8-21 問題の場所についたが、新たな問題が発生。

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 それならますます問題ないようで、2人の聖霊気で俺達全員を寒冷でも活動でいる様にしてもれえるらしい。それなら問題なく雪山に向かう事が出来るので、アイスストーン山脈にいけるとの事だ。



 実はそのアイスストーン山脈は最近までは、ただのたまに雪が積もる雪山だったのだが、ここ数年で雪と氷に閉ざされた雪山となり気温がドンドン下って人が近づけなくなっているらしい。

 その原因となるのが、どうも気温を操る新種の魔獣モンスターが関わっているそうだ。

 まあそれらが関与しているのかは解らないが、オニオンロックや他の寒冷地に強い魔獣モンスター等がその場所に集まり、オニオンロックに関しては上位種オニオンブラストが多数生まれているらしい。
「はい、ですのでまず最初に頂上に行ってもらい、頂上にあるアイスヘンジの遺跡を壊してください。ホントは壊したくないのですが・・・・。この際、贅沢は言いません」
 ん?・・・壊したく無いのに、なんで壊す必要があるのかな?

「あの、なんでそのアイスヘンジって言うのを、壊す必要があるのですか?」
 うんうん、俺もそれは思う。ヨーコさん良く聞いてくれた。それになんでかな?

「あっ、はい、それはですね。どうも、今回の黒幕である新種の魔獣モンスターがそのアイスヘンジを変質させてしまっているみたいで、その、それで天候がおかしくなって・・・ずっと雪の状態になっているみたいです。それであのあたり一帯が人の住めなくなってしまってるんです。なので壊すしか無いと思います。ホントは壊さず修復をしたいのですけど・・・おそらくそんな時間がないので」
「あら、それならユウマにそれを直させたら良いんじゃ無いですか?この子錬金術とか色々持ってますし」
 えっ・・・そこで俺に振るんですか?フィリアさん・・・。

「いえ、そこを直すための材料が無いんですよ。それにいくら錬金術が使えても・・・。それに何故かここからその場所の様子も確認出来なくなっていますので」


 などと色々聞かされて、そして実はもうその場所に俺は一人で来ている。

 なんで俺だけがここにもう来ているかは、最初はみんなと一緒に来る予定だった。

 しかし、思った以上にこの場所が寒すぎて、フレイとファルの2人では寒冷から守護できる余裕がなくなって来た。それは考えていたより寒さが激しく、守護する為に自分達の力だけでは4人が限界だと説明してくれたのだ。

 それが解ったのは、この雪山のふもとにたどり着いた時点でそれが判明した。ついでに言うと、もうこの時点で引き返すのが無理だった。それでその時は何故平気だったかと言うと実は平気ではなかった寒かった、すごく。

 それは、転移させられた場所に着いた途端に、聖霊に進化した2人が漏らした言葉で事態が急変した。
『あっ、これちょっと、キツイかも』
『うん、私もそう思う。マスターこれ、ちょっとやばいよ』
「へっ、どうした。2人とも?それにかなり寒いんだが」
『うんとね。ここのこの寒さ尋常じゃないよ。思ってたよりかなり最悪。それに今この状態はヤバイよ』
 どうやら、神界で聞いていた情報よりも更に深刻な事態に陥っていた様なのである。

『このままじゃ。私達の魔力と聖力が尽きちゃう』
「はっ、そこまでやばいのか?さぶ」
「ユウマ様、このままじゃわたくしたちが凍えてしまいますし、例の場所にたどり着く前にフレイ達が」
「そうよ、ユウマ。このままじゃ私達も危ないわ。凍えてしまう前に一旦引きましょう」
「ユウ君、これじゃあここを攻略する前にみんな凍死してしまうわ」
「そうですね。ユウマさん一旦戻りましょう」
 そう言う流れになったので、一旦戻ろうと女神様に渡されていた緊急用の転移結晶を発動した。だが何故か先程の神界の部屋にも他の場所にも、転移が出来ないというより転移結晶が発動しなくなっていた。
 
 念の為俺はスキル【通話テレホン】でフィーナ様に連絡を取ってみたのだが、これまたノイズばかりで一向に使えなかった。

「これは、完全にヤバイ状況ですね。どうしましょう。連絡どころかここから戻れなくなっていますね」
「ユウ君、これってもしかして、どうにもならない状態なんじゃ。無理をしてでもここを攻略しないと行けないのですね」
 そのとおりですメグミさん、なんて言葉に出して言える訳無いじゃん。しかし、ホントにどうしようか?このままじゃ早い段階でみんなの心が折れてしまう。

『ねぇ、ねぇマスター、とりあえずマスターから魔力を貰えれば、私達で4人の守護はどうにかできるけど、でも、1人だけはどうしても無理』
『うん、私もそうだよ。いま実を言うと既にユウマの魔力を貰ってる状態なんだよね。それでファルと強力して5人を何とか守護してるの。だから辛うじて耐えられる状態なの』
 ますますヤバイ状態であり、しかも既にフレイは俺の魔力を使っているときた。



 さて、ホントにどうしようと考えていたら、腰に付けていた雪姫と月姫が突然、光を発しだした。


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