巻き込まれて異世界へ ~なぜだか関わった人の運命変えてます~

桜華 剛爛

文字の大きさ
212 / 557
第8章 新たなる冒険?の始まりかもしれない。

8-24 別行動組みの現状。

しおりを挟む



 ユウマ達がそれに気が付き【瞬間移動テレポート】を使用する少し前に、そこでは異常な戦闘を行なっていたのであった。



 それが起こったのは、ちょうどユウマがアイスヘンジに着いたころであった。

 フィリア達はそのころ例の領主の館に着いたぐらいだった。

 そこで、寒冷地特有の魔獣モンスターが領主の館から沢山出来たのである。

 まず最初に相手をした魔獣モンスターは、比較的に弱いが集団行動で襲ってくる、氷塊の番犬といわれるアイスヘルの集団であった。その数は100匹前後の大量集団であった。

 このアイスヘルに関しては、ハッキリ言ってフィリア達の敵では無かったがやはり数が多かった。

 魔獣モンスターアイスヘルと対峙すると即効で、シルフィーとメグミさんの火炎魔法で前方にいた20匹以上を消し炭に変えた。そこにすかさずヨーコさんが爆裂魔法を後方にいた半分以上のアイスヘルを吹飛ばした。

 この時点ではフィリアさんは現在の戦闘には参加をしていない。というより参加する必要も無かった。
「あのさ、あんた達さ。ちょっとは手加減したら。ほらこの領主の館の入口門が跡形も無いじゃない」
「えっ、でもお姉ちゃんだって、さっきの建物を跡形も残らない様に吹き飛ばしたじゃない。虫がいやとか言って」

「うっ、それを言われると、どうしようも無いけど。でも、虫だよ、虫。あの茶色い奴だよ。いやじゃん見るのも、対峙するのも。なんであんなのがいるの?もっとましな魔獣モンスターいるでしょ。よりによって虫よ」
 そうここにやって来る前、この領地にあった集会場か何かの建物で、かなり巨大な建物があった。

 しかし、そこにいたのは虫系の魔獣モンスターで、それが建物内に大群がいたらしい。ただその建物から出てくる事は無かったが、その建物の窓からフィリアが一番嫌いな虫、茶色い奴が一瞬見えてしまっていたのだ。

 それでフィリアはその場所、いや建物を有無を言わさず究極爆裂収束魔法である【重力衝撃破グラビティーインパクト】を放ち、その場所を空間ごと消滅させていた。

 そのとき何故、魔獣モンスターが大量にいた事が解ったかは、気配察知の魔法を使用していたからである。ただし何がいるか解らないし別にその場所から出てくる気配が無かったので無視していた。
 だがたまたま視線をその建物の窓付近に向けたときに、フィリアの嫌いな虫、特に一番嫌な虫を目にしたのであった。

「でも、流石にわたくしも、あれとは戦いたくなかったので、あれでよかったのでは?」
「まあ、確かにあの手は虫は倒すより消してしまった方が無難ですよね」
 シルフィーとメグミも基本的に虫系の魔獣モンスターはあまり好きではなかったので、直接戦うことはしたくなかったのでフィリアのフォローをした。

「そうそう、あんな奴ら消して当たり前よ。あんなのが世間に出回ったらと考えたら・・・ゾッとしないわ」
「でも、お姉ちゃん、もし人がいたりしたら・・・。まあ、こんなとこにはいないだろうけど。あの魔法を打つ前に教えてよね」
「うっ、それはごめん。でも、奴よ、奴。あれは見るのもいやなの。あんな奴のいたところも見たくないの」
 最後らへんでは目に涙を溜めてフィリアが訴えていた。それを聞いていたヨーコも最終的には何も言わなかった。というより自分もあの茶色い虫、ゴックローチだけは相手にしたく無いし見るのも嫌だったからである。
 それに、その虫の魔獣モンスターが落とした魔石も拾う気もしなかったのである。まあ、実際その魔石も残らず消滅していたのだった。

 それからこの領地というより雪山全体には、もう人や獣人等はおらず、その代わり寒冷地に強い虫やら魔獣モンスター、獣が多い。

 それでそのほとんどの奴らは、ここの寒さと天敵がいないこの場所をいい事に、多くの種類と大群で押し寄せている様なのである。

 何故なら今回のように極寒の場所で冒険者などの天敵が、一切近付く事がほとんど無い。なのでこの場所は多くの虫やら魔獣もんすたーや獣達にとっては、まさに天国であり、脅威なものが安全に繁殖できる。
 それに最終的には、すごい数になり世に出回ってしまうのである。

 本来ならそれを防ぐために、そういう場所にはだいたい強力な結界や遺跡が存在するのだが、今回はそれがまったく役に立っていない様なのである。おそらくアイスヘンジが、その役割をしていたのだと思う。



 それに、今回のこの事象を未然に防がなかったら、間違い無く大厄災の一歩手前であったはずだ。


しおりを挟む
感想 798

あなたにおすすめの小説

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

側妃に追放された王太子

基本二度寝
ファンタジー
「王が倒れた今、私が王の代理を務めます」 正妃は数年前になくなり、側妃の女が現在正妃の代わりを務めていた。 そして、国王が体調不良で倒れた今、側妃は貴族を集めて宣言した。 王の代理が側妃など異例の出来事だ。 「手始めに、正妃の息子、現王太子の婚約破棄と身分の剥奪を命じます」 王太子は息を吐いた。 「それが国のためなら」 貴族も大臣も側妃の手が及んでいる。 無駄に抵抗するよりも、王太子はそれに従うことにした。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした

新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。 「もうオマエはいらん」 勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。 ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。 転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。 勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る

マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息 三歳で婚約破棄され そのショックで前世の記憶が蘇る 前世でも貧乏だったのなんの問題なし なによりも魔法の世界 ワクワクが止まらない三歳児の 波瀾万丈

処理中です...