216 / 557
第8章 新たなる冒険?の始まりかもしれない。
8-28 この場所で魔人族登場?
しおりを挟む
・
・
・
そして、奥より巨大な魔力を持つ男が姿を現した。
・
・
・
その男は全身、鎧に包まれていて兜は付けていないが、いかにも騎士と言った感じの男であった。
「まさか、スノウビックマンのゴンゾがやられるとわな。折角マシュリ様に改良に改良を加えてもらった奴だったがまあ所詮は失敗作か」
かなり強いはずのゴンゾに対して失敗作と、言葉を漏らしたと同時ぐらいにフィリア達にボコボコにされて気絶していたゴンゾは、一旦気が付き魔人族の男に視線を向け喋りかけた。
「・・・グッ、グレル様。お許しを・・・・」
微かに意識のあった毛むくじゃらの男スノウビックマンのゴンゾは、現れた魔人族の男をグレルと呼び許しを請いまた気絶してしまっていた。
「ほう、まだ息があるのか。ならこいつらを始末した後、連れて返りマシュリ様に更に改良をして貰おうか。まずその前にきさまらを始末しようか」
グレルと言われた魔人族の男は、その言葉を漏らし禍々しい邪気を放ちフィリア達を威嚇した。
「ちょっと、これは・・・洒落にならないくらい厄介ね。今の私達じゃ相手どころか足手まといになりそうよ」
「でも、お姉ちゃん。私・・・ここから動けそうにないんだけど。どうしよう」
流石に力を使い果たしていたフィリアとヨーコには、この邪気はきつい様で意識を保つだけで精一杯であった。でも、先程の状態であったとしても、まともに戦えはしても勝つことは出来なかったであろうと、フィリアは思っていた。
何せ今フィリア達の前にいる魔人族は、魔人族の中でも最強に近い力を持つ奴で、それに以前あった魔人族とは比べ物にならないくらいの強さだったからである。
だが、この時点でそれを知る者は誰もいなかったのである。
『なんなのこいつ。やばいよこのままじゃ・・・』
『どうにかしないと、みんなやられちゃうよ。ねえ、どうしようファル』
『どうにかしてマスターに、連絡を入れられたらいいんだけど。上手くいかないんだよ、どうしようフレイ』
ファルとフレイが自分達に出来る事をするため、必死に防御結界を張り相手の邪気とプレッシャーを防ごうとしていた。かろうじて4人を状態異常から守る事が出来たのだが、どうやら相手の放つプレッシャーには効果がなかったようで、みんなの体力がジワジワと減ってきている。
どういう風に体力を奪っているのか解らないが、ファルは今回のこの状態は非常に不味い状態だと思ったのだった。
そして、必死に自身のマスターであるユウマと通話のスキルを使用して知らせようとしているがノイズばかりでまったく連絡がつかない事に焦り、余り人前で見せない涙を流していた。
『ねぇ、なんでなの。ウグッ、なんで連絡が付かないの。ねぇ、助けよマスターァァ。お願いだよ。返事してよ。グスッこのままじゃ、このままじゃぁ・・・』
ファルは目の前にいる相手が非常にヤバイ奴であると、本質的に感じていたのでそれはもう必死だったのである。
しかし、この時はおそらくファルとフレイが全力で防御結界を張らないでいたら、色々な状態異常を起しまともに動けないどころか、混乱や精神に異常をきたして戦闘が出来ないどころか、仲間内で殺しあっていたはずなのであった。
だが、そのおかげでフィリアとヨーコの2人以外の2人、シルフィーとメグミは辛うじて動け、戦闘を行なえる状態だった。
しかし、この段階では防御結界を張り続けてるファルとフレイの2人の魔力は、尋常ではないスピードで減り続けていた。それにおそらく結界を解いた瞬間、シルフィーとメグミはある程度大丈夫だろうが、フィリアとヨーコはおそらく良くて気絶、悪くて意識不明になりそのまま衰弱する恐れがあった。
だが、幸い魔力が枯渇する心配は無かったのである。それはユウマが異常なまでの魔力を保有して、しかも尋常でない速さで魔力を回復していたからである。それに連絡は取れなくても、この状態だけは引き続き維持できていたから逆に不思議ではあったが、そこは考えてはいなかった。
それでも2人がキツイのには変わらなかった。何せ同じ防御結界を張りつつ、寒冷の耐性の守護も行ない維持し続けていたからである。
それに現状もし攻撃に参加できるのは、シルフィーとメグミだけであったが、シルフィーに関しては、フレイを頼りにした魔法は使えない状態になっていた。
・
・
・
唯一自身の保持している魔眼による強化魔法と攻撃魔法のみで、このときは戦闘を行なうしかなかったのである。
・
・
・
・
・
そして、奥より巨大な魔力を持つ男が姿を現した。
・
・
・
その男は全身、鎧に包まれていて兜は付けていないが、いかにも騎士と言った感じの男であった。
「まさか、スノウビックマンのゴンゾがやられるとわな。折角マシュリ様に改良に改良を加えてもらった奴だったがまあ所詮は失敗作か」
かなり強いはずのゴンゾに対して失敗作と、言葉を漏らしたと同時ぐらいにフィリア達にボコボコにされて気絶していたゴンゾは、一旦気が付き魔人族の男に視線を向け喋りかけた。
「・・・グッ、グレル様。お許しを・・・・」
微かに意識のあった毛むくじゃらの男スノウビックマンのゴンゾは、現れた魔人族の男をグレルと呼び許しを請いまた気絶してしまっていた。
「ほう、まだ息があるのか。ならこいつらを始末した後、連れて返りマシュリ様に更に改良をして貰おうか。まずその前にきさまらを始末しようか」
グレルと言われた魔人族の男は、その言葉を漏らし禍々しい邪気を放ちフィリア達を威嚇した。
「ちょっと、これは・・・洒落にならないくらい厄介ね。今の私達じゃ相手どころか足手まといになりそうよ」
「でも、お姉ちゃん。私・・・ここから動けそうにないんだけど。どうしよう」
流石に力を使い果たしていたフィリアとヨーコには、この邪気はきつい様で意識を保つだけで精一杯であった。でも、先程の状態であったとしても、まともに戦えはしても勝つことは出来なかったであろうと、フィリアは思っていた。
何せ今フィリア達の前にいる魔人族は、魔人族の中でも最強に近い力を持つ奴で、それに以前あった魔人族とは比べ物にならないくらいの強さだったからである。
だが、この時点でそれを知る者は誰もいなかったのである。
『なんなのこいつ。やばいよこのままじゃ・・・』
『どうにかしないと、みんなやられちゃうよ。ねえ、どうしようファル』
『どうにかしてマスターに、連絡を入れられたらいいんだけど。上手くいかないんだよ、どうしようフレイ』
ファルとフレイが自分達に出来る事をするため、必死に防御結界を張り相手の邪気とプレッシャーを防ごうとしていた。かろうじて4人を状態異常から守る事が出来たのだが、どうやら相手の放つプレッシャーには効果がなかったようで、みんなの体力がジワジワと減ってきている。
どういう風に体力を奪っているのか解らないが、ファルは今回のこの状態は非常に不味い状態だと思ったのだった。
そして、必死に自身のマスターであるユウマと通話のスキルを使用して知らせようとしているがノイズばかりでまったく連絡がつかない事に焦り、余り人前で見せない涙を流していた。
『ねぇ、なんでなの。ウグッ、なんで連絡が付かないの。ねぇ、助けよマスターァァ。お願いだよ。返事してよ。グスッこのままじゃ、このままじゃぁ・・・』
ファルは目の前にいる相手が非常にヤバイ奴であると、本質的に感じていたのでそれはもう必死だったのである。
しかし、この時はおそらくファルとフレイが全力で防御結界を張らないでいたら、色々な状態異常を起しまともに動けないどころか、混乱や精神に異常をきたして戦闘が出来ないどころか、仲間内で殺しあっていたはずなのであった。
だが、そのおかげでフィリアとヨーコの2人以外の2人、シルフィーとメグミは辛うじて動け、戦闘を行なえる状態だった。
しかし、この段階では防御結界を張り続けてるファルとフレイの2人の魔力は、尋常ではないスピードで減り続けていた。それにおそらく結界を解いた瞬間、シルフィーとメグミはある程度大丈夫だろうが、フィリアとヨーコはおそらく良くて気絶、悪くて意識不明になりそのまま衰弱する恐れがあった。
だが、幸い魔力が枯渇する心配は無かったのである。それはユウマが異常なまでの魔力を保有して、しかも尋常でない速さで魔力を回復していたからである。それに連絡は取れなくても、この状態だけは引き続き維持できていたから逆に不思議ではあったが、そこは考えてはいなかった。
それでも2人がキツイのには変わらなかった。何せ同じ防御結界を張りつつ、寒冷の耐性の守護も行ない維持し続けていたからである。
それに現状もし攻撃に参加できるのは、シルフィーとメグミだけであったが、シルフィーに関しては、フレイを頼りにした魔法は使えない状態になっていた。
・
・
・
唯一自身の保持している魔眼による強化魔法と攻撃魔法のみで、このときは戦闘を行なうしかなかったのである。
・
・
・
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
ありふれた聖女のざまぁ
雨野千潤
ファンタジー
突然勇者パーティを追い出された聖女アイリス。
異世界から送られた特別な愛し子聖女の方がふさわしいとのことですが…
「…あの、もう魔王は討伐し終わったんですが」
「何を言う。王都に帰還して陛下に報告するまでが魔王討伐だ」
※設定はゆるめです。細かいことは気にしないでください。
「俺が勇者一行に?嫌です」
東稔 雨紗霧
ファンタジー
異世界に転生したけれども特にチートも無く前世の知識を生かせる訳でも無く凡庸な人間として過ごしていたある日、魔王が現れたらしい。
物見遊山がてら勇者のお披露目式に行ってみると勇者と目が合った。
は?無理
魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。
転生ヒロインは不倫が嫌いなので地道な道を選らぶ
karon
ファンタジー
デビュタントドレスを見た瞬間アメリアはかつて好きだった乙女ゲーム「薔薇の言の葉」の世界に転生したことを悟った。
しかし、攻略対象に張り付いた自分より身分の高い悪役令嬢と戦う危険性を考え、攻略対象完全無視でモブとくっつくことを決心、しかし、アメリアの思惑は思わぬ方向に横滑りし。
心が折れた日に神の声を聞く
木嶋うめ香
ファンタジー
ある日目を覚ましたアンカーは、自分が何度も何度も自分に生まれ変わり、父と義母と義妹に虐げられ冤罪で処刑された人生を送っていたと気が付く。
どうして何度も生まれ変わっているの、もう繰り返したくない、生まれ変わりたくなんてない。
何度生まれ変わりを繰り返しても、苦しい人生を送った末に処刑される。
絶望のあまり、アンカーは自ら命を断とうとした瞬間、神の声を聞く。
没ネタ供養、第二弾の短編です。
婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ!
タヌキ汁
ファンタジー
国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。
これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる