巻き込まれて異世界へ ~なぜだか関わった人の運命変えてます~

桜華 剛爛

文字の大きさ
223 / 557
第8章 新たなる冒険?の始まりかもしれない。

8-35 何故か攻撃受けた?

しおりを挟む



 何故かユウマは、その場所から動く事無く真っ二つに切られてしまった。



 それを大人しく見ていた娘達は、何故ユウマが動かないのかが不思議でしょうがなかった。何せ相手が魔法を放って何かを言っている事は、離れて見ていても解ったがそのあと何かに集中して全く動かないどこかを見ていたからである。
 それから、その場所で何のしないまま、まともに剣を受け両断されてしまったように見えたからちょっと驚いていた。

「はっ?なんで簡単に切られてんのあの子」
「えっ、えっ、ええユウ君やられちゃったの?まさか」
「ユッ、ユウマ様、うそ・・・・?あれ」
「何故でしょう。切られたユウマさんの何事も無いようですが?」
 一旦は4人ともユウマが切られた事に驚いていたが、よく見ると切られた筈のユウマは何事もなかったように、まだそこに立っていた。

 しかしいち早くシルフィーがそこにいるのが本物のユウマでなく幻影である事に気が付き声をあげた。
「えっ、ユウマ様。どこへ?・・・あれは幻影ですよ?」
「へっ、あの子なにやってるの?相手のほったらかしにして」
「ユウ君。また悪ふざけをして・・・で、どこに行ったのかしら?」
 シルフィーの声で全員がユウマの幻術が解け、その本人がどこに行ったかを呆れ声を出して探しているフィリアとメグミがいた。

『ありゃりゃ?マスター相手ほったらかしで、どっか行っちゃたよ』
『えっ・・・あれ、ファル?あの娘達もいないよ。2人共どこに行ったのかな?』
『えっ?あれ、雪ちゃんと月ちゃんがいないねぇ。どこ行ったのかな?』
 ファルは、両断されていたユウマのことは気にせず、ユウマの所在を探していた。そして、フレイに関しては、いつの間にかいなくなっている雪姫と月姫の所在が気になっていた。

「ユウマさんは、半壊させた屋敷の方に行ってますね。一体何をしてるんでしょうか?」
 全員の声を聞いた後、いち早くヨーコがユウマの所在を見つけて不思議に全員に声をかけていた。

 その全員がユウマの所在を確認した頃、目の前の戦闘では一生懸命ユウマの幻影を切る付けてる、魔人族のグレンの姿があり、嬉々としてを喜びの声をあげている。
「ははははっ、どうだ、きさまはこれでぎったぎたに切り刻んで粉みじんにしてくれる。どうだ、どうだ。あはははは、何も出来ない喰らえ喰らえ。そして悔いて死んで逝け、はははははは」
 グレルが剣を振りかぶり、ユウマを切り刻んでいる様に見えているのだが、実際その様子を見ていた娘達の目にはこいつは何を切り刻んでいるのだろうと、考えてよく見てみるとどうも氷の塊をユウマと思い込み一生懸命切り刻んでいる姿をみた。

「あいつは、いつの間にかユウマがいなくなってるのには・・・・うん、全然気が付いて無いみたいね」
「お姉ちゃん?普通、あれだけ強大な相手なら、すぐに幻術は解けるよね?でも・・・全然解けてないみたいですよね? あの魔人族の人、先程まで途轍も無く強い相手と思ってたんだけど」
「しかし、あの人は何に対して一生懸命攻撃を喰らわせているのでしょうか?」
 フィリアとヨーコの話しを聞き、相手が何を攻撃しているか不思議に思いメグミが声をかけた。

「ええ、あの方は一体何を攻撃してるのかが、わたくしも不思議で・・・あそこで攻撃を受けているのはユウマ様で無いのは解ってるのですけど、微かにまだユウマ様の幻影が見えてますので?」
「そうよね、あの子の幻影はどうなっているのか?私でさえまだ完全に解けて無いから・・・一体あいつは何を攻撃してるのかしらね。普通は手応えがなければすぐに幻術は解けるけど・・・一体何を切ってるのやら?」

 周りの娘達にはまだユウマの幻影、ぼやけたユウマの姿が見えていたが、一体なにを攻撃しているかは解らなかった。
 それに相手のグレルは関しては切り付けている時には手応えがあり、ユウマを切り刻んでいるとしか感じず、まさか幻術にかかっているとは一切思っていないのだから、というよりユウマをギタンギタンに叩きのめしているとしか感じていなかったのだ。

 実を言うとこの時点で魔人族のグレルは、ユウマの【創生魔法】で創った【幻影透写】の魔法でユウマ自身の幻を見せられていたのだ。
 この魔法はあまりにも強力でちょっとやそっとでは解ける事ができない状態であった。
 なにせユウマが創った魔法は、実際ある物体に写し出したいものを投影する魔法である。だからどちらかというと幻影というよりプロジェクションマッピングに近いものであった。

 そして、その幻を見せている本人はというと、先程ヨーコが見つけたとおり、この時点で半壊になっていた元領主の館の地下に向かうであろう階段の所にいた。

 なぜこんな所にいたかと言うと、実はここで玉葱みたいな変なのが覗いているのが見えたので、もしかしてと考えて戦闘を行なう一瞬の間に【気配察知】と【エリア探索】で確認した。 すると今回の一番の目的であるオニオンロックの団体さんが、そこの地下にいることが確認できたのでこんな魔人族を相手にするより、先にオニオンロックを討伐してネギタマを確保するのを優先して急いでその場所に乗り込んで行ったのである。

 それでその際にそのまま魔人族を倒してもよかったのだが、なんか勝手に喜んでるグレルに幻影を見せて時間を稼いで、その間にネギタマを狩りに駆けていったのである。

 ただ手ぶらで行くよりも武器があった方がいいと思い、雪姫と月姫を連れて行ったに過ぎなかった。

 そして、魔人族が嬉々としてユウマの幻影を切り裂いて喜んでいる間に、元領主の館の地下に行き、今では一方的な蹂躙が行なわれていたのであった。
『主様。これでいいの?』
「ああ、ドンドン逃げないように、切り付けて氷付けにしてくれ月姫、雪姫」
『ほいほーい。解ったよドンドンきりさくよー』
「そして、月姫は雪姫が氷付けする前に、ちゃんと上半分を閃光一線してくれよ。切れたのが確認したら氷付けな」
『はい、解りました主様。それじゃあ行きますよ。お姉様』
『いいよ、雪!ちゃっちゃとやっちゃって、月はサクサク切り刻むから』
 このとき地下では、上半分を切り刻んで氷付けして貰った大量のオニオンロックの中心部にある、オニオンロックの心臓みたいなものネギタマを採取していき、残った部分は次々粉砕して行った。



 この時点でユウマは、大量のネギタマを新鮮な状態で確保していったのであった。


しおりを挟む
感想 798

あなたにおすすめの小説

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

側妃に追放された王太子

基本二度寝
ファンタジー
「王が倒れた今、私が王の代理を務めます」 正妃は数年前になくなり、側妃の女が現在正妃の代わりを務めていた。 そして、国王が体調不良で倒れた今、側妃は貴族を集めて宣言した。 王の代理が側妃など異例の出来事だ。 「手始めに、正妃の息子、現王太子の婚約破棄と身分の剥奪を命じます」 王太子は息を吐いた。 「それが国のためなら」 貴族も大臣も側妃の手が及んでいる。 無駄に抵抗するよりも、王太子はそれに従うことにした。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした

新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。 「もうオマエはいらん」 勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。 ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。 転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。 勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)

没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます

六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。 彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。 優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。 それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。 その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。 しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。 ※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。 詳細は近況ボードをご覧ください。

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !

本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。  主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。 その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。  そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。 主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。  ハーレム要素はしばらくありません。

義妹がピンク色の髪をしています

ゆーぞー
ファンタジー
彼女を見て思い出した。私には前世の記憶がある。そしてピンク色の髪の少女が妹としてやって来た。ヤバい、うちは男爵。でも貧乏だから王族も通うような学校には行けないよね。

処理中です...