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第9章 戦いの中で真実を?
9-45 卵の状態?これホントに卵?
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ただ、その事を教えてくれる時に、物騒な事を言っていたが、その事には触れたくない。ますますおかしな事になりそうな気がしたからである。
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しかし、参ったな・・・俺の魔力は、何故か聖竜の卵が吸い続けている様だし、このままじゃ月姫と雪姫がずっと空腹状態になりかねないな。
それに、まあ、今度のこの地下の洞窟?それとも地中?かは解らないが、この迷宮では魔素もあるみたいだし、いつもと同じ様に力が・・・いや、元に戻ったんだと思う。
そう考えながら月姫と雪姫の為に、ケーキ類とお菓子を出していたら、他の娘達も物欲しそうだったのでついでに出してやった。
って、君達は朝飯食っただろうに、まあ、いいや、とりあえずロンにも確認したが流石にいらないと断られた。
その準備を終えるくらいには、ファルが月姫と雪姫に細かい説明も終っていたのである。
『相変わらず、主様の作った物は、純粋な魔力が豊富に含まれてるからウマウマなの。それに直接魔力貰うより月はこっちの方が好き!』
『もう、お姉様は・・・確かに私も主様の作った物は、美味しいですし魔力も純粋ですので、大好きですわ』
えっ?俺の作った物って・・・魔力なんか入ってるの?そんなの一度も気が付かなかったけど?
「なぁ、俺の作る物って、今、月姫と雪姫が言ったように魔力なんか入ってるのか?」
「えっ、なに言ってるのユウ兄?そんなの私達が解る訳ないじゃん。でも、美味しいのは解るなぁ、あっ、それに確かにユウ兄の作る物を食べたら、凄く元気になるし力がみなぎってくるかな」
『ああ、そっか。マスター達にはちゃんと解んないよね。実はマスターの作る物ってすっごい魔力が含まれてるの。あっ、あと・・・・』
どうやらファルの説明では、俺が作る料理には何故か特別な魔力が含まれているらしい。それは今のところ俺と俺の料理の弟子であるマイ達5人だけだそうだ。まあ、時たま魔法薬を精製できる者が料理するとそう言う現象が起きるらしいのである。
おそらく調味料などを作る工程が、関係あると思うが、それはここから戻った時に考えようと思う。
それでまあ、月姫達が俺から魔力を供給できないのは、後々困るかもしれないので、その原因である聖竜の卵をどうにかしないといけないと思う。
ただ俺のスキルが使えて、この卵に掛けられた呪いを解ければの話しだが、そうなれば何とかなりそうな気がするけど・・・・・!?
「ん?・・・あれ、スッ、スキルが使える?どうなってんだ?」
なんと今迄確認できなかったステータスやらスキルがすべて使え、確認できる様になっていたのである。
「えっ、ホント、ユウ兄!・・・・あっ、ホントだ。ステータスの閲覧も出来るよ。よかっ・・・・えっ!?」 するとアリア達もユウマと同じように、いつもどおり自分の能力が使える様になっていたのだが、どうやら様子が違うらしい。
ん?どうしたんだ。アリアが突然、顔を青ざめさせてるが、なんか変な事になってるのか?それにロンも声に出さないが、アリアと同じ様に顔を青ざめさせ驚いているようだが?
「どうしたんだ・・・2人とも、突然黙ってしまったけど?」
その行動が不思議に思い俺が2人に声を掛けると、アリアが涙目になりながら俺に話し掛けてきた。
「あっ、あのねユウ兄。私、・・・私の・・・ううん、今はいいよ。後でフィーナ様と一緒の時に確認してみるよ。それに、これにはあんまり触れない方が言いと思うし・・・」
アリアは間違いなくステータスで、とんでもないモノを確認したのであろう。ただ、現時点ではどうにもならないし、恐らく女神であるフィーナ様達と一緒に確認した方がいいと判断したのだろうと思う。
それにロンも同じ様で、今はもうステータスの事を考えない様にしたいそうだ。なんだか、以前俺も同じ様なことを経験したような気がするが、これは戻った時に一緒に考えようと思う、今はその事に触れないようにしよう。
まあ、確かに俺も先程スキルが使えると確認した時に、自分のステータスを見たけど既にとんでもない事になっていた。まず、今迄は超人類だった筈だが、既に人類ですらなくなっていた。
何せその部分の記載は不明で、何も表示されてなかった。しかも他の能力も凄い事になっていたのである。例えば今迄は状態に関しては、疑問符が4個ほど表示されていたが、現状は自身で変更可能になっている。
なっ、なんじゃそりゃ?自分で変更なんて出来るなんて・・・そんなこと事態が滅茶苦茶だろうが、何でこうなった?
それに冒険者レベルもカンストして、表示自体が文字化けしてるし、殆どのスキルと魔法が制限が解除されてる。また、封印用のアイテムをさらに付けないといけない。
このままじゃ俺が身に着けてる装備品は、すべてが封印に関する物ばかりなってしまう気が・・・。
まあ、それに関してもここ・・・時の迷宮を出た後にでも、アリア達と同じ様にフィーナ様達に相談しよう。恐らくこのままじゃ、ホントに神様になりかねないと思ってしまっていた。
それでそんな事があってから、既にこの迷宮?レンガ造りや石壁などの、色々な場所を移動して既に10階ほど、階下に降りてきている。
まあ、恐らく日付に関しても、感覚的に7日は経っているとは思う。
それにあの後にスキルも使える事が解り、すぐに聖竜の卵の呪いも解いた。するとそれまで俺の魔力を極端に吸い続けていた状態はなくなり、不思議と俺のアイテムボックスから勝手にその聖竜の卵が出てきてしまったのである。ホントは孵化するのかと思ったがそうではなかったのである、いまだに卵のままなのだ。
それで今は聖竜の卵が入る大きさのカバン・・・まあ、背負えるカバン、サバイバルリュックを【創造魔法】で創ってそれに入れて持ち運びしている。
もちろん俺が作ったので、ただのカバンでは無いのはもちろんだ。その効力は中に入れたものは、あらゆる衝撃等はもちろん振動すらも吸収して、その入れたモノにとっての最良な状態を保ち続ける魔法のカバンである。
しかもその背負っている人物に、その入れたモノの重さを感じない創りにしている。
今は俺が背負っているが、その前まではミーアが背負っていたり、ランが背負っていたりしている。
流石にアリアとロンは移動中には、卵を自分達の力で割るのが怖いとかで、背負う事はしないが休憩時には俺達の代わりに世話をしてくれている。
何故か聖竜の卵は・・・卵なのにお腹が空くと言うか魔力が欲しくなると、大きく左右に振れて誰かの側に行く。もしかしたら解っているのかも知れないが、俺が忙しくしていると必ずアリアかロンの側に行きその行為をする。
それに寝る時は不思議と必ずランのところに転がって行く、もしランが側にいなかったらミーア元に転がって行くのである。
「しかし、こいつはホントに卵なのか?意外にこれが・・・いや、そんな事はないか聖竜ってドラゴン種だから卵がホントの姿とは言えないか?でも、なんで?・・・確かすぐに孵化するんじゃなかったのか?」
そう確かに呪いがかかった状態の時は、すぐにでも孵化するんじゃないか見たいな事が解析で解ったが、今はどう見ても卵のままなのに絶対に意思を持っていると思うなので実はあれが孵化した状態な気もしていたのであった。ただ、現状は解析したが今迄解っていたところが不明となっていたのである。
何か特別な力が働いているのかが、解らないがかなり強い力で防いでいるみたいだった。
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まあ、そんな不思議な事があったが、それでも今はあれから階下に降りて、今は恐らくボス部屋の前だとは思うが、それも確証は取れていない何故なら扉が開かないからであった。
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しかし、参ったな・・・俺の魔力は、何故か聖竜の卵が吸い続けている様だし、このままじゃ月姫と雪姫がずっと空腹状態になりかねないな。
それに、まあ、今度のこの地下の洞窟?それとも地中?かは解らないが、この迷宮では魔素もあるみたいだし、いつもと同じ様に力が・・・いや、元に戻ったんだと思う。
そう考えながら月姫と雪姫の為に、ケーキ類とお菓子を出していたら、他の娘達も物欲しそうだったのでついでに出してやった。
って、君達は朝飯食っただろうに、まあ、いいや、とりあえずロンにも確認したが流石にいらないと断られた。
その準備を終えるくらいには、ファルが月姫と雪姫に細かい説明も終っていたのである。
『相変わらず、主様の作った物は、純粋な魔力が豊富に含まれてるからウマウマなの。それに直接魔力貰うより月はこっちの方が好き!』
『もう、お姉様は・・・確かに私も主様の作った物は、美味しいですし魔力も純粋ですので、大好きですわ』
えっ?俺の作った物って・・・魔力なんか入ってるの?そんなの一度も気が付かなかったけど?
「なぁ、俺の作る物って、今、月姫と雪姫が言ったように魔力なんか入ってるのか?」
「えっ、なに言ってるのユウ兄?そんなの私達が解る訳ないじゃん。でも、美味しいのは解るなぁ、あっ、それに確かにユウ兄の作る物を食べたら、凄く元気になるし力がみなぎってくるかな」
『ああ、そっか。マスター達にはちゃんと解んないよね。実はマスターの作る物ってすっごい魔力が含まれてるの。あっ、あと・・・・』
どうやらファルの説明では、俺が作る料理には何故か特別な魔力が含まれているらしい。それは今のところ俺と俺の料理の弟子であるマイ達5人だけだそうだ。まあ、時たま魔法薬を精製できる者が料理するとそう言う現象が起きるらしいのである。
おそらく調味料などを作る工程が、関係あると思うが、それはここから戻った時に考えようと思う。
それでまあ、月姫達が俺から魔力を供給できないのは、後々困るかもしれないので、その原因である聖竜の卵をどうにかしないといけないと思う。
ただ俺のスキルが使えて、この卵に掛けられた呪いを解ければの話しだが、そうなれば何とかなりそうな気がするけど・・・・・!?
「ん?・・・あれ、スッ、スキルが使える?どうなってんだ?」
なんと今迄確認できなかったステータスやらスキルがすべて使え、確認できる様になっていたのである。
「えっ、ホント、ユウ兄!・・・・あっ、ホントだ。ステータスの閲覧も出来るよ。よかっ・・・・えっ!?」 するとアリア達もユウマと同じように、いつもどおり自分の能力が使える様になっていたのだが、どうやら様子が違うらしい。
ん?どうしたんだ。アリアが突然、顔を青ざめさせてるが、なんか変な事になってるのか?それにロンも声に出さないが、アリアと同じ様に顔を青ざめさせ驚いているようだが?
「どうしたんだ・・・2人とも、突然黙ってしまったけど?」
その行動が不思議に思い俺が2人に声を掛けると、アリアが涙目になりながら俺に話し掛けてきた。
「あっ、あのねユウ兄。私、・・・私の・・・ううん、今はいいよ。後でフィーナ様と一緒の時に確認してみるよ。それに、これにはあんまり触れない方が言いと思うし・・・」
アリアは間違いなくステータスで、とんでもないモノを確認したのであろう。ただ、現時点ではどうにもならないし、恐らく女神であるフィーナ様達と一緒に確認した方がいいと判断したのだろうと思う。
それにロンも同じ様で、今はもうステータスの事を考えない様にしたいそうだ。なんだか、以前俺も同じ様なことを経験したような気がするが、これは戻った時に一緒に考えようと思う、今はその事に触れないようにしよう。
まあ、確かに俺も先程スキルが使えると確認した時に、自分のステータスを見たけど既にとんでもない事になっていた。まず、今迄は超人類だった筈だが、既に人類ですらなくなっていた。
何せその部分の記載は不明で、何も表示されてなかった。しかも他の能力も凄い事になっていたのである。例えば今迄は状態に関しては、疑問符が4個ほど表示されていたが、現状は自身で変更可能になっている。
なっ、なんじゃそりゃ?自分で変更なんて出来るなんて・・・そんなこと事態が滅茶苦茶だろうが、何でこうなった?
それに冒険者レベルもカンストして、表示自体が文字化けしてるし、殆どのスキルと魔法が制限が解除されてる。また、封印用のアイテムをさらに付けないといけない。
このままじゃ俺が身に着けてる装備品は、すべてが封印に関する物ばかりなってしまう気が・・・。
まあ、それに関してもここ・・・時の迷宮を出た後にでも、アリア達と同じ様にフィーナ様達に相談しよう。恐らくこのままじゃ、ホントに神様になりかねないと思ってしまっていた。
それでそんな事があってから、既にこの迷宮?レンガ造りや石壁などの、色々な場所を移動して既に10階ほど、階下に降りてきている。
まあ、恐らく日付に関しても、感覚的に7日は経っているとは思う。
それにあの後にスキルも使える事が解り、すぐに聖竜の卵の呪いも解いた。するとそれまで俺の魔力を極端に吸い続けていた状態はなくなり、不思議と俺のアイテムボックスから勝手にその聖竜の卵が出てきてしまったのである。ホントは孵化するのかと思ったがそうではなかったのである、いまだに卵のままなのだ。
それで今は聖竜の卵が入る大きさのカバン・・・まあ、背負えるカバン、サバイバルリュックを【創造魔法】で創ってそれに入れて持ち運びしている。
もちろん俺が作ったので、ただのカバンでは無いのはもちろんだ。その効力は中に入れたものは、あらゆる衝撃等はもちろん振動すらも吸収して、その入れたモノにとっての最良な状態を保ち続ける魔法のカバンである。
しかもその背負っている人物に、その入れたモノの重さを感じない創りにしている。
今は俺が背負っているが、その前まではミーアが背負っていたり、ランが背負っていたりしている。
流石にアリアとロンは移動中には、卵を自分達の力で割るのが怖いとかで、背負う事はしないが休憩時には俺達の代わりに世話をしてくれている。
何故か聖竜の卵は・・・卵なのにお腹が空くと言うか魔力が欲しくなると、大きく左右に振れて誰かの側に行く。もしかしたら解っているのかも知れないが、俺が忙しくしていると必ずアリアかロンの側に行きその行為をする。
それに寝る時は不思議と必ずランのところに転がって行く、もしランが側にいなかったらミーア元に転がって行くのである。
「しかし、こいつはホントに卵なのか?意外にこれが・・・いや、そんな事はないか聖竜ってドラゴン種だから卵がホントの姿とは言えないか?でも、なんで?・・・確かすぐに孵化するんじゃなかったのか?」
そう確かに呪いがかかった状態の時は、すぐにでも孵化するんじゃないか見たいな事が解析で解ったが、今はどう見ても卵のままなのに絶対に意思を持っていると思うなので実はあれが孵化した状態な気もしていたのであった。ただ、現状は解析したが今迄解っていたところが不明となっていたのである。
何か特別な力が働いているのかが、解らないがかなり強い力で防いでいるみたいだった。
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まあ、そんな不思議な事があったが、それでも今はあれから階下に降りて、今は恐らくボス部屋の前だとは思うが、それも確証は取れていない何故なら扉が開かないからであった。
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※小説家になろう・カクヨムにも同タイトルで投稿しています。
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