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第10章 女神の修行・・・。
10-15 迎えに来たのは・・・?
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ただ、ダンジョンマスターが任意で全ての事が変更出来るような感じであり、ダンジョンマスターが不在の場合は、ランダムに設定されていた様であった。
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今迄の事などをふまえ色々とフィーナ様の部屋で詳しく話しをして、現状解っているフィーナ様達の体調の事も詳しく説明した。
「・・・という事なのよ。でも、色々な事を調べたけどさっぱり解らないのよ。メルちゃんは解るこの意味不明な症状は?」
「えっ・・・それって・・・・?」
ティナはフィーナの説明を聞き、いったん考えユウマに視線を向けた。そして怪しげな笑みを向けて話しだした。
「ん?どうした。ティナなんか知ってるのか?」
「ううん。えっと、あのね。多分3人共同じ症状で同じ状態なんだよね。まあ、・・・だろうと思うけど」《ニヤァ!》
何だ、その笑みは・・・てっ、言うよりその原因を知ってるのか?それなら・・・。
「なあ、ティナ、おまっ、原因解るのか教えてくれ!」
俺の顔をマジマジと見てから、呆れた顔をして溜息を吐いた。
「はぁぁっ、ううん、解んない」・・・何、考えてんだろうお兄ちゃんは、まあ、いいけど。
あきらかに時の女神メルティナであるティナは、フィーナ達の症状を確認して、フィーナ、リンカ、シルフィーの順番に顔と何故かお腹の辺りを交互に見ていたのである。
しかし、そんな事をティナがしているとは、ユウマは気付かず何故かズッコケテいた。
ズッ・・・ズコォォッ!なんなんださっきに笑みは!知らないのかよ。思わずズッコケテしまったぞ。
俺のその姿見て、ティナが少し吹き出しながら先程の続きを話した。
「ぷっ・・・まあ、解んないと言うわけじゃないけど、ちゃんと観て貰った方が言いと思うよ。えっと、確かフィーナちゃんのお母様である医療(癒し)の神フェルト様に看て貰った方がいいよ。・・・まあ、すぐに原因は解ると思うけど、ニシシシッ」
物凄くいやらしい笑顔を浮かべそう説明してくれたのである。
フィーナ様もティナのその話を聞き、忘れていた事を思い出し声をあげた。
「あっ、そうだった。元々私!お母様に看て貰う予定にしてたんだった。早速、御爺様の許可を貰ってお母様に連絡しなきゃ。ちょっと連絡して来るね」
フィーナ様が一旦席を立って、部屋の中にある連絡用の端末で使用している様子を見ていると、どうやら話しはすんなり終ったようでこちらに戻って来た。
「う~ん?おかしいな・・・なんか私が連絡するのが解ってたみたいな?」
「どうかしたの。フィーナちゃん?」
唸りながらこちらに戻ってくるフィーナ様の姿を不思議に思い、リンカが声をかけた。
「うん、御爺様に連絡したら、もう準備が出来てるから迎えをすぐに向かわせるって、それとリンカちゃんとシルフィーちゃんも一緒に連れて行くように言われたのよ。こっちがお願いする予定だったからいいけど、説明する前に返事が貰えたの・・・なんでだろう?」
どうやら話は意外に簡単に進んだみたいだけど、フィーナ様的には物凄く不思議に思っているようだ。まあ、こっちとしては大助かりだけど、でも、何でだろう?このなんとも言えない不安な感じは・・・・。
とりあえずその事は深く考えても仕方が無いので、先程俺がタブレット端末の説明と今のダンジョンに関しての事と、それを見て確認した内容も詳しく説明した。それらの事を聞き、いったんティナは納得して・・・何故か表情を一変させ怒りをあらわにした。
「・・・えっ、てことはダンジョン内の時間って・・・うぐぐっ、あの、腐れ外道の教官め!あっ、そう言えば色々とおかしかったことが・・・そうか、そう言う事なのか!なんであのあとダンジョンを私に押し付けたんだろうと思ったけど・・・やっぱり手に負えなくなって押し付けたのね。あの後申し送りも説明もナンモなかったし、創造神のお爺ちゃんも、ダンジョンに関しては前任者である教官の神しか、事も内容を知らないって・・・」
ティナは拳を握り締め、物凄くお怒りのようである。
えっ、何を怒ってらっしゃるので・・・ティナさんは・・・?
俺が何故そこまで怒っているのか解らずにいると、フィーナ様が何かを思い出したように声をあげた。
「あっ、あいつだったの・・・メルちゃんの候補時代の担当だった教官って!あいつっていい加減な神だから・・・確か結構前に大変な事を起して、神の力を剥奪された筈だったよ。それに無い事、無い事をいっつもでっち上げて、信用もなくしたって噂よ。それに神候補の手柄を全部自分のモノにしたって噂だよ」
「そいつ、どこにいるか解るフィーナちゃん!」
「えっ、確か辺境のどこかの星の村人として転生している筈だけど?その後は何にも解んないよ。ただ、すでに誰も加護を渡してないから、生きてるのか死んでるの解んないよ?」
どうやらティナが女神候補生時代の教官だった神様は、最悪な神様だったようだ。しかし、その最悪な神は、すでに神としての力は剥奪されて、今はどこにいるか解らないらしい。
・・・って、ティナはそいつの所在が解ったらどうかするつもりか?まあ、すでにどこにいるか解らないからどうでもいいが・・・。いや、それは考えるまい。
それでその最悪な神に対しての話しは止めた。それに先程のフィーナ様とリンカ、それにシルフィーの状態についての話もまとまったが、今現在ティナの怒りの矛先をどこに向けようかと悩んでいた。
ティナの怒りの矛先をどうするかを、俺が考えていると・・・何故か、みんなの視線が俺に向けられている事に気が付いた。
えっ、いや、それで俺の方を見るのは止めてくれ・・・。
「はぁっ、解ったよ。ティナ、今度その鬱憤晴らしに付き合ってやるから、今は機嫌をなおせよ」
俺が諦めて、溜息を吐きティナの怒りの矛先を、違う事で発散させる事を約束した。
すると満面の笑顔をみせて抱き付きお礼を言ってきた。
「うん、解った!あっ、フィーナちゃん迎えが来たみたいだよ」
どうやらフィーナ様達の方も先程の事で迎えが来たようである。確かに入口からこちらを確認している娘達が2人ほどいる。
って、・・・何故入ってこない?・・・と言うより何だ?あのちっこいフィーナ様みたいな娘達は?
するとフィーナ様が、その娘達の存在に気付き声をかけた。
「あっ、迎えって貴方達だったのね、ごめんね。すぐに行くから中に入って待っててね。フィリエちゃん、フェリエちゃん!」
えっと、フィーナ様の知り合い?・・・でも、よくよく見ると、ますますフィーナ様をちっちゃくしたような・・・良く似ているな。
「フィ、フィーナちゃん、この娘達は?」
「「「うんうん」」」
俺もだがみんなちっちゃいフィーナ様を見て少し驚いて、リンカが最初に尋ねた。
「えっ、ああ、そっか、この娘達は私の妹達だよ。えっと双子のね。ほら、2人とも自己紹介しなさい」
フィーナ様を迎えに来たのは、どうやらフィーナ様の姉妹のようであるが・・・まさか双子さんとは?
その2人は部屋の中に入ってくると、ここにいる全員の顔を見てお辞儀をして自己紹介をした。
「うん、えっと、フィー姉の妹で、癒しの女神見習いのフィリエです。よろしくです」
まず最初に、銀髪の左右のお団子頭の娘が深々と頭を下げた。性格的にはハキハキした感じの娘である。
「あの、あの、えっと、えっと、フィー姉様の妹のフェリエですの。私も癒しの女神見習いですの。一応フィリエちゃんの姉ですの。よろしくなのですの」
続けて銀色に水色が加わったようなキラキラ光る水色の髪で、左右のツインテールで何となく大人しい系の人見知りタイプと思われた。
まあ、その2人の娘はフィーナ様によく似ていて、髪の色こそ違うが間違いなくフィーナ様の姉妹だという事は、ひと目で解るのであった。ちなみにフェリエちゃんの方が双子の姉で、フィリエちゃんの方が妹だそうだ。
間違いなく髪型を同じにしたら、髪の色が違う以外は恐らく殆ど見分けが付かないと思う。それでその双子ちゃんは自分達の挨拶をした後に俺達も自己紹介をしたのだが、何故か双子は中に入って来て俺の膝の上に腰掛けた。
はい?ちゃんとソファーが空いてるのに・・・何故、俺の膝の上に?
俺が不思議に思っていると、3人の視線が俺の顔とフィーナ様の妹である双子の顔を見て溜息を吐き言葉を掛けてきた。
「ホント、ユウ君は幼女にはモテモテだよね。まあ、その娘達の気持ちも解るけど・・・」
「ふふっ、ホントですね。まあ、その娘達に手を出したら許しませんけどね。そんな事をしない事は解ってますけどね。ふふふっ」
リンカが少し嫌味気味で言葉を掛けてきたが、シルフィーに関しては笑顔を向けてはいるが、何気に冗談と思え無い雰囲気を漂わせていた。
いや、シルフィー!笑顔で言ってるけど目が笑ってないんだけど・・・・。ちょっと怖いんですけど。
「しかし、お兄ちゃんは、むかしっから、幼い娘にはモテモテだよね。ミナちゃん達もそうだったし・・・」
ティナさん俺は、別にモテテいる訳ではないと思うぞ・・・・。
まあ、そんな事は置いといて、何故、フィーナ様まで羨ましそうに、こっちを見ているんだ?
「あのう、そろそろ出発したらどうですか?早くフィーナ様達の身体の事を看て貰った方が安心しますし・・・」
俺の方が、いたたまれないのでその様に話を振ったのである。
「そっ、そうよね。なら、早く行きましょう。ほら、フィリエちゃんもフェリエちゃんも行くわよ。案内して!」
それですぐに出発するかと思いきや、今度は双子ちゃんが俺から離れるのをいやいやして、放れなかったが最終的にフィーナ様がなだめ、俺がお菓子を渡すとあきらめてくれたのである。
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それで結果的に、フィーナ様達は迎えにきた双子ちゃんの共に、フィーナ様の母親である医療(癒し)の神フェルト様の元に向かう為、転移魔法陣の部屋かたらその場所へ転移して行った。
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ただ、ダンジョンマスターが任意で全ての事が変更出来るような感じであり、ダンジョンマスターが不在の場合は、ランダムに設定されていた様であった。
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今迄の事などをふまえ色々とフィーナ様の部屋で詳しく話しをして、現状解っているフィーナ様達の体調の事も詳しく説明した。
「・・・という事なのよ。でも、色々な事を調べたけどさっぱり解らないのよ。メルちゃんは解るこの意味不明な症状は?」
「えっ・・・それって・・・・?」
ティナはフィーナの説明を聞き、いったん考えユウマに視線を向けた。そして怪しげな笑みを向けて話しだした。
「ん?どうした。ティナなんか知ってるのか?」
「ううん。えっと、あのね。多分3人共同じ症状で同じ状態なんだよね。まあ、・・・だろうと思うけど」《ニヤァ!》
何だ、その笑みは・・・てっ、言うよりその原因を知ってるのか?それなら・・・。
「なあ、ティナ、おまっ、原因解るのか教えてくれ!」
俺の顔をマジマジと見てから、呆れた顔をして溜息を吐いた。
「はぁぁっ、ううん、解んない」・・・何、考えてんだろうお兄ちゃんは、まあ、いいけど。
あきらかに時の女神メルティナであるティナは、フィーナ達の症状を確認して、フィーナ、リンカ、シルフィーの順番に顔と何故かお腹の辺りを交互に見ていたのである。
しかし、そんな事をティナがしているとは、ユウマは気付かず何故かズッコケテいた。
ズッ・・・ズコォォッ!なんなんださっきに笑みは!知らないのかよ。思わずズッコケテしまったぞ。
俺のその姿見て、ティナが少し吹き出しながら先程の続きを話した。
「ぷっ・・・まあ、解んないと言うわけじゃないけど、ちゃんと観て貰った方が言いと思うよ。えっと、確かフィーナちゃんのお母様である医療(癒し)の神フェルト様に看て貰った方がいいよ。・・・まあ、すぐに原因は解ると思うけど、ニシシシッ」
物凄くいやらしい笑顔を浮かべそう説明してくれたのである。
フィーナ様もティナのその話を聞き、忘れていた事を思い出し声をあげた。
「あっ、そうだった。元々私!お母様に看て貰う予定にしてたんだった。早速、御爺様の許可を貰ってお母様に連絡しなきゃ。ちょっと連絡して来るね」
フィーナ様が一旦席を立って、部屋の中にある連絡用の端末で使用している様子を見ていると、どうやら話しはすんなり終ったようでこちらに戻って来た。
「う~ん?おかしいな・・・なんか私が連絡するのが解ってたみたいな?」
「どうかしたの。フィーナちゃん?」
唸りながらこちらに戻ってくるフィーナ様の姿を不思議に思い、リンカが声をかけた。
「うん、御爺様に連絡したら、もう準備が出来てるから迎えをすぐに向かわせるって、それとリンカちゃんとシルフィーちゃんも一緒に連れて行くように言われたのよ。こっちがお願いする予定だったからいいけど、説明する前に返事が貰えたの・・・なんでだろう?」
どうやら話は意外に簡単に進んだみたいだけど、フィーナ様的には物凄く不思議に思っているようだ。まあ、こっちとしては大助かりだけど、でも、何でだろう?このなんとも言えない不安な感じは・・・・。
とりあえずその事は深く考えても仕方が無いので、先程俺がタブレット端末の説明と今のダンジョンに関しての事と、それを見て確認した内容も詳しく説明した。それらの事を聞き、いったんティナは納得して・・・何故か表情を一変させ怒りをあらわにした。
「・・・えっ、てことはダンジョン内の時間って・・・うぐぐっ、あの、腐れ外道の教官め!あっ、そう言えば色々とおかしかったことが・・・そうか、そう言う事なのか!なんであのあとダンジョンを私に押し付けたんだろうと思ったけど・・・やっぱり手に負えなくなって押し付けたのね。あの後申し送りも説明もナンモなかったし、創造神のお爺ちゃんも、ダンジョンに関しては前任者である教官の神しか、事も内容を知らないって・・・」
ティナは拳を握り締め、物凄くお怒りのようである。
えっ、何を怒ってらっしゃるので・・・ティナさんは・・・?
俺が何故そこまで怒っているのか解らずにいると、フィーナ様が何かを思い出したように声をあげた。
「あっ、あいつだったの・・・メルちゃんの候補時代の担当だった教官って!あいつっていい加減な神だから・・・確か結構前に大変な事を起して、神の力を剥奪された筈だったよ。それに無い事、無い事をいっつもでっち上げて、信用もなくしたって噂よ。それに神候補の手柄を全部自分のモノにしたって噂だよ」
「そいつ、どこにいるか解るフィーナちゃん!」
「えっ、確か辺境のどこかの星の村人として転生している筈だけど?その後は何にも解んないよ。ただ、すでに誰も加護を渡してないから、生きてるのか死んでるの解んないよ?」
どうやらティナが女神候補生時代の教官だった神様は、最悪な神様だったようだ。しかし、その最悪な神は、すでに神としての力は剥奪されて、今はどこにいるか解らないらしい。
・・・って、ティナはそいつの所在が解ったらどうかするつもりか?まあ、すでにどこにいるか解らないからどうでもいいが・・・。いや、それは考えるまい。
それでその最悪な神に対しての話しは止めた。それに先程のフィーナ様とリンカ、それにシルフィーの状態についての話もまとまったが、今現在ティナの怒りの矛先をどこに向けようかと悩んでいた。
ティナの怒りの矛先をどうするかを、俺が考えていると・・・何故か、みんなの視線が俺に向けられている事に気が付いた。
えっ、いや、それで俺の方を見るのは止めてくれ・・・。
「はぁっ、解ったよ。ティナ、今度その鬱憤晴らしに付き合ってやるから、今は機嫌をなおせよ」
俺が諦めて、溜息を吐きティナの怒りの矛先を、違う事で発散させる事を約束した。
すると満面の笑顔をみせて抱き付きお礼を言ってきた。
「うん、解った!あっ、フィーナちゃん迎えが来たみたいだよ」
どうやらフィーナ様達の方も先程の事で迎えが来たようである。確かに入口からこちらを確認している娘達が2人ほどいる。
って、・・・何故入ってこない?・・・と言うより何だ?あのちっこいフィーナ様みたいな娘達は?
するとフィーナ様が、その娘達の存在に気付き声をかけた。
「あっ、迎えって貴方達だったのね、ごめんね。すぐに行くから中に入って待っててね。フィリエちゃん、フェリエちゃん!」
えっと、フィーナ様の知り合い?・・・でも、よくよく見ると、ますますフィーナ様をちっちゃくしたような・・・良く似ているな。
「フィ、フィーナちゃん、この娘達は?」
「「「うんうん」」」
俺もだがみんなちっちゃいフィーナ様を見て少し驚いて、リンカが最初に尋ねた。
「えっ、ああ、そっか、この娘達は私の妹達だよ。えっと双子のね。ほら、2人とも自己紹介しなさい」
フィーナ様を迎えに来たのは、どうやらフィーナ様の姉妹のようであるが・・・まさか双子さんとは?
その2人は部屋の中に入ってくると、ここにいる全員の顔を見てお辞儀をして自己紹介をした。
「うん、えっと、フィー姉の妹で、癒しの女神見習いのフィリエです。よろしくです」
まず最初に、銀髪の左右のお団子頭の娘が深々と頭を下げた。性格的にはハキハキした感じの娘である。
「あの、あの、えっと、えっと、フィー姉様の妹のフェリエですの。私も癒しの女神見習いですの。一応フィリエちゃんの姉ですの。よろしくなのですの」
続けて銀色に水色が加わったようなキラキラ光る水色の髪で、左右のツインテールで何となく大人しい系の人見知りタイプと思われた。
まあ、その2人の娘はフィーナ様によく似ていて、髪の色こそ違うが間違いなくフィーナ様の姉妹だという事は、ひと目で解るのであった。ちなみにフェリエちゃんの方が双子の姉で、フィリエちゃんの方が妹だそうだ。
間違いなく髪型を同じにしたら、髪の色が違う以外は恐らく殆ど見分けが付かないと思う。それでその双子ちゃんは自分達の挨拶をした後に俺達も自己紹介をしたのだが、何故か双子は中に入って来て俺の膝の上に腰掛けた。
はい?ちゃんとソファーが空いてるのに・・・何故、俺の膝の上に?
俺が不思議に思っていると、3人の視線が俺の顔とフィーナ様の妹である双子の顔を見て溜息を吐き言葉を掛けてきた。
「ホント、ユウ君は幼女にはモテモテだよね。まあ、その娘達の気持ちも解るけど・・・」
「ふふっ、ホントですね。まあ、その娘達に手を出したら許しませんけどね。そんな事をしない事は解ってますけどね。ふふふっ」
リンカが少し嫌味気味で言葉を掛けてきたが、シルフィーに関しては笑顔を向けてはいるが、何気に冗談と思え無い雰囲気を漂わせていた。
いや、シルフィー!笑顔で言ってるけど目が笑ってないんだけど・・・・。ちょっと怖いんですけど。
「しかし、お兄ちゃんは、むかしっから、幼い娘にはモテモテだよね。ミナちゃん達もそうだったし・・・」
ティナさん俺は、別にモテテいる訳ではないと思うぞ・・・・。
まあ、そんな事は置いといて、何故、フィーナ様まで羨ましそうに、こっちを見ているんだ?
「あのう、そろそろ出発したらどうですか?早くフィーナ様達の身体の事を看て貰った方が安心しますし・・・」
俺の方が、いたたまれないのでその様に話を振ったのである。
「そっ、そうよね。なら、早く行きましょう。ほら、フィリエちゃんもフェリエちゃんも行くわよ。案内して!」
それですぐに出発するかと思いきや、今度は双子ちゃんが俺から離れるのをいやいやして、放れなかったが最終的にフィーナ様がなだめ、俺がお菓子を渡すとあきらめてくれたのである。
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それで結果的に、フィーナ様達は迎えにきた双子ちゃんの共に、フィーナ様の母親である医療(癒し)の神フェルト様の元に向かう為、転移魔法陣の部屋かたらその場所へ転移して行った。
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