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第1章 異世界転移、始まりかもしれない。

1-2 女神降臨からの混乱と説明・・・?

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「えっと、あなたたちは、地球の現世で不幸にも命を落として生涯を終えました。・・・って、あれっ?二人以外みんな生命と生身の体がある。 なんで? どうして? どうなってるの?」
 翼の少女は、どうもハテナマークを頭上にだして、混乱しながらブツブツうなっている。


 んっ!命を落として生涯を終えたと言っていたようだが、なにを言ってるんだ。この少女は、俺たちは少なくとも怪我はしたかもしれないが、死ぬような事はなかったと思うが?と考えていると・・・。

 翼の少女は、腕輪の水晶部分をタッチして何かをつぶやき、目の前の空間を指でなぞった後に、タブレット端末みたいな板が突然何も無い空間に現れ、それを操作して確認しながら。
「えっ、なんで??」と、つぶやき。

 ???

「地球での現在の状況が・・・未来の内容が変わってる。 なんで、どうしてっ? 未来・・変えちゃったのわたし・・・・」
 幾分か考えたあと顔を青ざめさせて。

「なんで変わっちゃたのっ。どうしてっ!」
 オロオロと空中を浮遊してから、《ポン》と手を鳴らし表情を一変させて。


「うん、でも召喚してしまったから説明しなくちゃ。みんなこっち見てるし、この先困るだろうから」
 ウンウンと首を動かし息をととのえて、再度姿勢を正してから。
「私は、女神フィーナと申します。あなたたちは、いろいろありますが事情がありまして。・・・あの、その、とにかく選ばれたと言うか、呼び寄せられた人たちです?」

『あっ!この少女ごまかして。いろいろ考えて悩んだ後、言い方を変えてきた』とユウマは心の中で思った。

 すると女神フィーナと名乗った少女が、こちらを少し《キッ》とにらむように見た。そのあと先程の表情をいっぺんさせ《ニコッ》と、めっちゃ可愛い笑顔を向けてきて一瞬《ドキ》とした。
 女神フィーナは、再度全員を見渡し続きを語りだした。

 この時ユウマは、なぜ思った事が解ったと考え。もしかして心を見透かされたのかと思ったが、にらまれた後に見せられた笑顔には、正直ちょっとドッキッとした。すごく可愛かったからだ。まあ、ここは色々考えても仕方ないかと、頭をふり女神フィーナの、話の続きを聞いた。

「あなたたちは、今から現世の地球を離れ違う異世界アーストリアへ渡り、その土地で起こることわりを変え世界を平和へと導いてほしいのです。と!言うのはたてまえで、自由に暮らしてください。そして本来は転生をしてもらい新しく生まれ変わってほしいのですが? 2名以外の5名の皆様は、幸い身体と幸運に恵まれた魂をお持ちなので転移をしてもらいたいと思います。それで身体能力を最大限まで向上させていただくとともに、固有ユニークスキルを一つ与えたうえに、私からの加護とアイテムをお渡しいたします」
 女神フィーナは、淡々とここにいる全員に現在の状況とこれからの事を説明した。

 いったん女神フィーナが、言葉を区切って全員を見渡し浮遊した状態で見下ろしていると。
「そんなの困ります!すぐにもどしてっ、もとの場所に返してください」
 そこでOL風の女性が涙ながらに言い放った。

「どうゆうことだよっ!意味わかんねーよっ」
「何でもしますから僕たちを元の場所に戻して」
 大柄の少年が怒りをあらわにしながら叫んで、もう一人の小柄の少年が弱弱しく泣きながら叫んでいた。    

 そして女神フィーナは、全員に《ペコリ》と頭を下げてから。
「すみません。 此度こたびの召喚に付きまして著しく未来が変わりましたが、貴方達7名は・・・本来は地球で不幸にも命を落としてしまいます。 そして、それを引き金に周囲にいた人達を巻き込む非常に大変な大災害に、発展してしまう未来が予見されていました」



「そこで大いなる父神・創造神さまは、大災害の引き金である7名を無かった事にして、大災害を止めようと試みました。しかし、生あるものを根本的こんぽんてきに排除するのは、神としても心許こころゆるせない禁忌きんきなので命を落とした時点じてんで、召喚を行い地球での貴方達の存在を無くして。その後、地球から貴方達の存在と記憶をかいざんして大災害を無くすはずでした」

 周りに気を配りながら話していたが、全員がこころなしか暗く静まり返ったのを見届け、女神フィーナも少し申し訳ないと思い言葉を、一旦区切り全員を見回した。


そして、一呼吸おいてまた語りだした。
「元の世界!地球には戻せませんが、創造神さまは貴方達全員を、このまま地球での存在を消してしまうには申し訳が無いと思い。 私達の管理するアーストリアに転生させるように申し付けられたのです」

「なので、地球に戻すことはできません」
浮遊した状態で頭を下げてきた。

 そして、全員が暗い雰囲気を出しうつむいてしまった。

 あれ?ここには全員で8名いるのに今さっき言われたのは7名だ。
「すいません。ここには8名いるんですが?」・・・とユウマが質問した。



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