捕らわれた小夏

枝浬菰

文字の大きさ
上 下
33 / 85
第1幕

ペット

しおりを挟む
といい着いたのは
「いや、これ屋敷だろ」
「まぁそう思われても無理ないですね」

いつも暮らしている屋敷とほぼ同じ大きさの屋敷に入る。

中は清掃されていてとてもきれいだ。
だが開放的ではない、ただの家感はある。

柳に連れられ向かったのはたぶん錦の部屋だと思う。

ダークブラウンなシックな部屋に鎖で繋がれた。
「ねぇ逃げないから外してよ」

「ダメですよ、信用してないわけではありませんが主の命令に違反することはできません」

首輪に長い鎖をつけ天井近くに繋がれる。
俺は本当にペットの扱いのようだ。

そのうち四つん這いで散歩に出かけそうで怖い。

今回錦と長い間繋がってたけどなんか男前っていうか普通にかっこいい分類だよな。
ぼーっとしていたら

「では私は屋敷に戻りますのでなにかあれば主を通してご連絡ください」
「え!!? 柳さん帰っちゃうんですか!」

「はい、ここのテリトリーは渡部わたべさんという方なので粗相がないようにしてくださいね、怒ったら怖いですよ」

「ひっ……」

と脅され出て行った。

静まり返る部屋……。

どうしよっ
パタっとベッドの上に寝っ転がりさっきまでのことを思い出す。

うっ……認めたくないけど……。
「気持ちよかったな」

なんだろう、錦のって長くて硬くて太くて理想っていうんだろうか、下手したらヤバイとこまで入りそうなくらいあるんだよね、どっちかっていうと白瀧のに似てるのかもしれない。

五十嵐と柳のは一緒細くてでもピンポイントに突いてくる感じ……。

体洗いたい……。
ぐるぐるぐると腹が鳴り出した。

「ちょっトイレ」
鎖を最大限に引っ張りトイレまで少しというところで届かない。
これはわざとなのか……。


ブロロロロという猛烈な大きな音がして誰かが帰ってきたことを悟った。
もしかして錦か?


ベッドの上にいそいそと戻りちょこんと座っていると
ドアが開いた。

「錦!!」というが残念ながら知らない人だった。


「え?」
お互い顔を見つめてしまいドアから入ってきた男はこちらにズカズカと向かってきた。

もしかして柳が言ってた渡部さんか??


身構えると俺を上から下に見て
「このゲスが錦様のことを呼び捨てにするなっ」と言われ

くるっと体が反転して四つん這いにさせられた。
え? こいつも入れたいタイプなのか!!?

と思っていたら全然違う衝撃が体に伝わり痛みを増した。
パンと部屋に響くのは尻を叩いていたからだ。


アナルプラグが入っているのに強く激しくたたく。


「やめっいった……」

だが機械のように同じリズムで叩く。

「あっあっダメ」
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

お見合い、そちらから断ってください!【完結】

恋愛 / 完結 24h.ポイント:78pt お気に入り:87

羞恥と男尊女卑の私立馬花万高校

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:347pt お気に入り:7

二番目の夏 ー愛妻と子供たちとの日々— 続「寝取り寝取られ家内円満」

kei
大衆娯楽 / 完結 24h.ポイント:120pt お気に入り:26

壁穴奴隷No.19 麻袋の男

BL / 完結 24h.ポイント:191pt お気に入り:110

淫獄の玩具箱

BL / 連載中 24h.ポイント:2,330pt お気に入り:38

犬に転生した僕は、飼い主の王太子にモフモフされる!

BL / 完結 24h.ポイント:14pt お気に入り:10

皇帝にプロポーズされても断り続ける最強オメガ

BL / 連載中 24h.ポイント:426pt お気に入り:301

真面目系眼鏡女子は、軽薄騎士の求愛から逃げ出したい。

恋愛 / 完結 24h.ポイント:1,665pt お気に入り:245

君との距離は2年分

BL / 連載中 24h.ポイント:7pt お気に入り:16

夜の帝王の一途な愛

恋愛 / 完結 24h.ポイント:1,100pt お気に入り:85

処理中です...