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17さい
102話 毎日だって※
しおりを挟む「…ちゅ……はぁ、ん……ちゅく、んっ……らでぃ……」
「ん……もっと…舌……出して……」
「はぅ……ふんっ……ん、くちゅ……ぁっ……ちゅ……」
月明かりが窓から差し込むだけの部屋……。
薄暗く広い……俺とラディだけの部屋に、2人の唾液が混ざり合わさる音がだけが異様に大きく響く。
俺の口がラディの口から離れないようにガシリと頭を手で押さえられ、深くねっとりと唇と舌が交わり続ける……。
「ら、ラディ……俺今日…発情期じゃ……ない……ぁんっ!」
やんわりと制服のズボン越しに性器を握られると、口から高くいやらしい声が出てしまい、顔を赤らめ咄嗟にラディの肩に添えていた両手で口を塞ぐ。
「うん、知ってるよ……」
「ふぇ?……じゃ、じゃぁ…どして……」
ラディの膝へ跨り困惑する俺とは反対に、ラディは慣れた手つきで俺の服を素早く脱がせていって、気付いた時にはもうパンツ1枚だけの状態になっていた。
「リツは、僕がいつも発情期の熱を発散させる為にエッチなことしていたと思っているの?」
「え?……そ、それは……」
ラディは少し怒った様な目つきで俺を見つめる。
だが、言葉に詰まった俺を感じてか呆れた溜息を吐いて軽く俺に口付ける。
「リツ……僕達は恋人同士で好き同士でしょ?これまで僕はアカデミーに居て、リツは屋敷に居て……離れていたから発情期にしか帰れなかっただけで、僕は毎日でもリツに触りたかった……リツは違うの?」
「ち、違わない!お、俺も……ラディに触れて欲しかった……でも、いつも発情期で迷惑かけてるって俺……思ってたから……」
何度も何度も、迷惑になんて思っていない……ってラディに言われてた。
でも、やっぱり不安は拭えない……と言うかどうしてもぐるぐる考えてしまって、役に立ちたいのに返って足を引っ張っている様で申し訳なさがあった事も事実……。
そう思って小さく丸い耳をしょぼんと垂れ下げると、またもラディは大きな大きな溜息を吐いた。
「ねぇ、僕が毎回リツの発情期を治めるのを義務みたいに思ってないよね?」
「え!?……そ、そんな事……」
「僕はね、毎日でもリツに触れたい……発情期中苦しむリツにこんな事言ってはいけないと思うけど、正直僕は満月の日が……リツの発情期の日が待ち遠しくて堪らないんだ。義務だなんて思ったことは無い……リツを愛しているんだから、触りたいと思うのは当然の事だよ?それとも、リツは僕に触られるの……嫌?」
そう聞いて首を傾げるラディの瞳は確信に満ちている。
……ラディは分かってる……俺が嫌なわけないって。
「う、いや……じゃない……お、俺も!ラディにいっぱい触って欲しい……発情期じゃなくても……沢山ラディを感じて、気持ちよく…なりたい」
最後の方は恥ずかしくて声が小さくなっちゃったけど、俺の言葉を聞いてラディは大きな身体で俺を包み込む。
「うん、リツは素直で可愛いね……偉い偉い……」
ラディは嬉しそうに俺の頭を耳ごと撫でる。
その仕草に胸や背中、お腹……身体全てがキュンキュンして、俺は熱い息を吐く。
「ら、ラディ……ちゅーして」
「ふふっ……仰せのままに」
そうして俺の唇とラディの唇が深く深く重なり合った。
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