【本編完結】腕白王子ちゃんの純真と甘い調教

ルコ

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ユイ 自宅〜シグの部屋

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 帰りの電車の中で俺は途方に暮れていた。

何なの?俺って本当にビッチだったの?
何でもっと抵抗しなかったんだろう?
あの人・・シグにキスされて・・・体の力がストンと抜けた。 

あんな感覚初めてだ。

色々言われたよな・・ち、乳首にピアスとか・・・いや、痛い痛い絶対無理!けど摘まれた時にピリッと下半身に電流が走った気がして・・・あっ、ヤバっ!また勃ちそう?!
ここ電車だぞ?!!座れてて良かった。もし立ったままでこの状況になって、満員電車だったら痴漢に間違われるよな。

そういえば俺が男に痴漢されたら嫌とかってアイツ・・本当に俺の事好きなの?
いや、好きとは一言も言われてないな。付き合えとは言われたけども。

あれは俺が兄の弟だから手に入れたいだけだきっと。
うん、きっとそうだ。

 そんな事をツラツラと考えていたら、いつもはいくらスマホをいじっていてもなかなか過ぎない電車での一時間弱が、あっという間に経っていた。

まぁ、乗り換えがないから楽なんだよな。家も駅から徒歩十分程だし、学校を出てから一時間ちょっとで家に着く。充分通学範囲内だ。

「ただいま~」

「おかえり。ご飯出来てるから早く手洗いうがいして!」

「はいはい。」

いつもの母さんだ。この人が本当にジュン様と結婚してたんだなぁ・・・

「おかえり。」

ん?父さんもう帰って来てたのかよ?
カグヤは・・当然いないな。

「ただいま。」

さっさと手洗いうがいをし、自分の部屋に入り制服を脱いで部屋着に着替え、食卓についた。

今日のご飯は・・・焼売だ!
「焼売って蒸し器がなくてもフライパンで蒸し焼きにしたら出来るのよ!」って母さんが自慢げに話してから、我が家の食卓によく登場するメニューになった。美味いから大歓迎だ。
それと中華風の春雨サラダとわかめスープ。俺は店や給食で出て来る春雨サラダは嫌いなんだ(だって妙に甘くないか?)が、母さんのは食える。不思議に思って味付けを聞いてみたら何と、ポン酢とごま油だけだって!そりゃ美味いだろ!

母さんいわく、「完成された調味料を使うのは手抜きじゃない。だって手間暇かけて作った物より美味しいんだから!」
すごく納得した。

俺が知っている母さんは普通の主婦だ。
なのに、すごい格好をしてライブハウスに通ってた時期があって、ジュン様と付き合って結婚して子どもまで産んだんだ。
自分の母親が一人の女だって初めて理解したよ。

父さんは知っているのかな?カグヤを受け入れた時点で前にダンナがいた事は知っているって事だよな?
懐が広いいい男なんじゃね?母さんに丸め込まれただけかもしれないけど。
ただのおっさんから、俺の中で懐が広い男に昇格だ。

焼売でご飯を三杯食べ、父さん、母さんと順に入った後の風呂に入り、ちょうど上がった所にカグヤが帰って来た。

「お前また男と遊んでたのかよ?こんな時間までいいご身分だな。」

「うるさい、童貞のくせに・・ってあんた、遂に童貞卒業した?何か妙に色気出てんだけど。」

「はぁっ?い、いや、違う!!」

「なら、処女喪失しちゃったとか?」

顔に一気に血が昇る。

「マジで??!!!」

「いや、違うから!!そこまでいってないから!!!」

「へぇ?途中まではヤッたって事?で、相手は男と。」

ぐうっ!何バラしてんだよ俺?!

「親父も兄貴も男と付き合ってるみたいだし、親父に憧れてるアンタもそうなるんじゃないかと思ってたのよねぇ・・」
「まぁ、いいんじゃない?アンタは可愛がられる方が向いてるよ。
父さんと母さんには言わないでやるから、その男、その内に紹介しなさい。」

シグを?このビッチな姉に??

「心配しなくてもアンタの男を取ったりしないわよ。ちょっと見定めさせてもらうだけ。けど、あたしがダメ出ししたらアンタももう一回本当にその男でいいか考えなさいよ。」

いやいや、だからまだ付き合ってもないからね?!
もし付き合っててもビッチな姉には会わせたくねぇわ!!
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