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ユイ カフェ マデリカ
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しおりを挟む「レンさん、JUNのライブでデイ パーティーとか、俺たち未成年でも行けそうなのって近々ある?」
冬崎先輩がレンさんに聞いてくれた。
「今月末の日曜に大きいハコで、夕方から夜中までのパーティーがあるよ。
未成年も夜の十時まではOKだったはず。ジュンさんのライブも七時くらいからだよ。」
「うわっ、それ行こうよ!ユイくん行きたいよな?」
「行きたいです!!」
めちゃくちゃ行きたい!初ライブだ!!
「キョウ、いい?もし無理ならユイくんと行くけど・・」
「行くに決まってるでしょ!あんな所にアスとユイの二人でなんかで行かせるわけがない。」
「そうですよ。私も絶対について行きますからね。ユイ。」
「分かった分かった。四人で行こう。」
「ふふっ、向こうで会えるのを楽しみにしてるね。」
あっ、そうか。ジュン様だけじゃなくレンさんもPAやってるんだ。
「俺、レンさんのPAって仕事にも興味あります。」
「へぇ?それは嬉しいな。」
「俺、本当はバンドやりたかったんですけど、楽器の才能全くなくて。歌うにしても音痴だし。だから、ステージ上からだけじゃない音楽への関わり方があるって分かって嬉しいんです。」
「あぁ、分かるよ。俺も楽器挫折組だからね。PAだけじゃなくて色々あるよ?
そうだなぁ。まず、映像をDJみたいに音楽に合わせて繋いでいくVJ。VJはグラフィックデザイナーをやってる人が多いからフライヤーも作ったりするね。
他にはデコとか。空間をデコレーションする人。クラブでのパーティーでは重要なんだ。
それ以外にもライブカメラマンもいるし、照明を専門的にやってる人もいる。ライティングって言ったりするかな。あっ、料理人がパーティーでフードを出してる事もあるよ。」
「他にも自分でライブハウスやクラブを経営するって手もあれば、好きな音を世に広める為にレコードやCDを出すレーベルを作る人もいる。今は動画アプリで見れるから昔より重要度は低いけど、昔は色んなレーベルがあって面白かったな。」
「うわぁ!どれもすごく興味あります。
俺、昔からコラージュが好きで色々切り刻んで貼ってってしてたんです。それを最近グラフィックでやり始めて。
だからVJに一番興味あるなぁ。」
「へえ?どんなの作ってるの?画像とかある?」
「はい。こんな感じです。」
俺は、スマホに画像として保存してあった、いろんな素材を重ねまくって作った巨大な要塞都市や、廃墟の絵になっている物、ロシアアヴァンギャルドの作品を切り刻み重ね合わせ、これでもか!と貼り合わせた物、昔のバンドのフライヤーによくあった、雑誌などから一文字ずつ切り抜いたような字だけで構成された物、などをレンさんに見せた。
「ええっ?どれもめちゃくちゃカッコいいじゃない!!これ、どれもすぐにでもフライヤーに使えるよ?!
ユイくん、VJの才能あるんじゃない?これだけのカットアップが出来るんだから、これを繋ぎ合わせた映像とかも作ってみなよ。今度のパーティーでVJやってる子を紹介するから色々聞いてみたらいいんじゃないかな?」
「いや~本当に凄く良い!ジュンさんにも見せるから画像送って?もしかしたら本当にフライヤーになるかもだよ?」
「ええっ?そんな、無理ですよ!ただの自己満足の落書きですよ??」
「まぁ、ジュンさんに見せてからにしよう!画像早く送ってね。」
俺は慌てて数枚の画像をレンさんに送った。
「俺も見たい見たい!」
と、冬崎先輩。
レンさんがみんなに見せる。
「うわぁ!何か凄いね。いいよこれ。フライヤーにしたら絶対カッコいい!」
「へぇ?面白いねぇ。」
「ユイは可愛くていい子で、こんな才能まであったんですね。流石です。」
何かみんなべた褒めで嬉しいけど、俺の落書き、評価高すぎない??
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