【本編完結】腕白王子ちゃんの純真と甘い調教

ルコ

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番外編 MAG復活ライブ

ユイ 1

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 本日より番外編「MAG復活ライブ」を公開します。全三話+おまけ二話で全五話予定。

ーーーーーーーーー

 あれから二年が経ち、俺は高校三年生、シグと冬崎先輩は大学生になった。二人とも兄と同じ大学に受かって通っている。シグは経済学部、冬崎先輩は文学部だ。
ちなみに兄は医学部で精神科医を目指しているらしい。何か納得!!

俺は進路について悩み中。グラフィックデザイナーの勉強は継続中で、最近自分でフライヤーも作ったりしているんだが、本格的にそれを仕事にしていいのか分からなくなってるんだ。

レンさんも同じ様に悩んだあげく、結局PAを仕事にはしなかったみたいだし。

だから専門学校じゃなく、大学に進学する方向で考えている。もし、グラフィックデザイナーにならなくても他の選択肢があるように。けど、デザイン科がある大学だと、隣の県になるんだよなぁ。
それでもシグの家から通うと今の通学時間より短くなるから全然大丈夫なんだけど。

俺だけ違う大学ってのもちょっと寂しい。同じ大学にして理工学部とかに行くか・・・悩み中ってわけだ。

フライヤーを作っていて気付いたんだけど、俺、要塞都市とか、古代の建築物のコラが一番好きなんだよね。そういう建築物の勉強をしてみるのもありかもしれない。
だから理工学部も視野に入れている。


 そんなある日、ビックニュースが飛び込んで来た!


四年ぶりにMAG復活だよっ!!!!!!


カイさんの件はカグヤがカイさんを落とした時点で解決していて、仕事で海外に行っているドラムのナオさんと、ベースのヒロさんの帰国待ちだったらしい。

このお二人も実は付き合っているんだって!一緒に会社も起こして経営している公私共なカップルで、すごく仲が良いみたいだ。
て、MAGのメンバーのゲイとバイ率高すぎない?!もう一人のギターのアキさん以外全員って?!!MAG内では最早マイノリティじゃないじゃん!!

閑話休題。

そして俺は、ジュン様から正式にMAG復活ライブのフライヤーを依頼されたんだ。

もう、張り切るしかないよね??!!!


どんなデザインにするか悩んだ挙句、廃墟になっている砦と、人の賑わいがある、栄えていた頃の城塞都市のコラージュを作る事にした。
だって最初にジュン様が気に入ってくださったのも廃墟と要塞都市のコラだったもんな。

初期衝動って大事だと思うんだ!

重ね具合を色々変えてみる。廃墟メインでそこに人が集っているものや、昔と今を対比させたもの、要塞都市として栄えている全盛期の街並みと砦をいくつも重ねたものなど。

そこに雑誌などから切り取ったイメージの文字を一つ一つ重ねていく。
うん、なかなかの出来だとは思うけど、それぞれ何パターンか作ってみる。

ジュン様とMAGのメンバー様が気に入ってくれたら良いんだけど・・・

スマホでレンさんにサンプルを何枚か送る。すぐに電話がかかって来た。

「もしもしユイくん、今大丈夫?サンプル見たよ。いい!すごく良いと思う!ジュンさんも今居てね、一緒に見てたんだけど、この廃墟に人が集ってるのがいいんじゃないか?って意見が一致したんだ!いっその事、ここでライブ演ってる感じにするとかどう?」

「あっ!それ良いかも?!ちょっと作ってみます。出来たらまた送りますね。」

「うん、よろしく~楽しみにしてるよ。」

早速、廃墟をメインに、MAGをイメージしたバンドがライブをしている絵と、そこに集う群衆を重ねていく。空には大きな満月と、廃墟のバックには断崖絶壁、そして海。

適度なごちゃごちゃ感がパンクっぽくて良いんじゃないかな?

また、レンさんに画像を送る。

ジュン様からもOKが出て、これを原案に正規のフライヤーを作る事になった。
本当に俺が作っていいのかまだ信じられないけど、全力で頑張ろう!!

そして試行錯誤の末、何度かダメ出しもくらいながら、何とか俺もジュン様も納得がいく物が仕上がった。


 印刷業者からフライヤーが出来上がったとの連絡があったので、シグに頼んで車で取りに行き、それを持ってマデリカに来た。
そう、大学生になったシグは免許を取って車を買ったんだ。
紙の束ってめちゃくちゃ重たいからすごく助かった。二人でフライヤーをマデリカに運ぶ。

「こんにちは!フライヤー出来上がりましたよ。」

「ありがとうユイくん。シグくんも。お茶でも飲んで行かない?一杯おごるよ?」

「わぁ、いいんですか?じゃあお願いします。俺、アイスミルクティーで。」 

「では私はアイスコーヒーでお願いします。」

「了解。そこに座ってね。」

レンさんがドリンクを持って来てくれた。

「お待たせ。フライヤー良い出来だね。ユイくんに任せて良かったってジュンさんも言ってたよ。」

「本当ですか?他のメンバー様からダメ出しとかないですか?俺不安で・・・」

「大丈夫だよ。寧ろサンプル見て褒めてたよ?ヒロさんが、自分がバンドを始めた頃の初期衝動を思い出すって言って、みんなすごく納得してた。」

「えぇっ!嬉しいです。あぁ、ライブが楽しみだなぁ。俺、revelry(レヴェルリー)行くのも初めてだから緊張してます。」

「ふふ、俺も一番最初にライブハウスって行った時は緊張したなぁ。その後バイトするほど居着いちゃったけどね。
あっ、当日ユイくんとシグくんはスタッフで入れとくからってジュンさんが言ってたよ。入口で『MAGのスタッフのユイとシグです。』って言えばスタッフパスのステッカーを貰えるから。それ貼ってたら楽屋にも入れるから来てね。
ジュンさんが他のメンバーにも紹介してくれるよ。」

うわぁ!!うわぁ!!!夢のようだよっ!!!!





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