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第五話
駆け引き、穴埋め、挑発
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ひぃっ!!と声を上げたのはサロン内からではなく、その外側の扉を警護している近衛兵の二人のうち一人。普通なら中からそんな悲鳴がするはずなのに、至って日常茶飯事なのか、ドタンバタン!このやろーっ!隠居しろジジイこらっ!!るっせぇピーナッツ息子!!と大暴れする音と、「二人ともがんばって~」と何故か応援する王妃の呑気な声ばかりだ。
「……あの、先輩。これは止めに入るべきでは?」
「落ち着け新人。これはただのほのぼのとした親子喧嘩だ。日常的だから、すぐに慣れるだろう。」
やっぱり日常茶飯事だった!とは思うも、さすがに大騒ぎなのではと新人近衛兵は不安な顔をした。
まぁ一週間近く王太子殿下が不在だったから、その間に赴任した新人は驚くのも無理はないなと、先輩は一声かけてあげた。出来れば優しいフォローの言葉をかけてあげるべきなのだろうに、戦場での甘えは命取りになると言わんばかりの言葉だった。
「はぁ……はぁ……、くそ。なんて渋とい親だ。」
「なんて危なっかしい息子だ。知ってたけども。」
息を整えてながら、倒したソファを元の位置に戻す父と息子。飛ばしたローテーブルを拾いに行くジーク、そこに改めてティーカップを置く母。相当手慣れているのか、全てを先ほどの位置に寸狂わずに戻していた。
「はい。それでマリセウスはどうしてそこまで怒っているの?」
「怒りますよ!いいですか、彼女……ヘルメス嬢は隣人を大切にする事を重きに置く、つまり逆を言えば純粋無垢。時に冷酷に判断する事を躊躇う……ように王族としての教養が全くないのです!」
「ええ。それはわかります。」
「その教養を身につけるのに、最低でも二年はかかります。王太子妃にすぐさせるわけにはいきません!公務などもこなせるほどの最低限の教養は必要なのですよ!?」
「マリセウス、貴方のいう事はもっともよ。」
「だがなマリセウス、」
「親父は黙ってろ!!」
「はァーーーんっ!!?なんだとクソ息子コラァ!!!」
テーブルを挟んで頬を引っ張り合う親子が悪口を言いながら死闘(小規模)をしているせいで、話がまったく進まないのでさすがにジークが止めに入った。
お互い、引っ張り合ったせいもあり頬が腫れていて真っ赤になってしまっている。
マリセウスが懸念している事はいくつかある。しきたりやマナーだけではなく文化の違いだ。それで王族に上がるという事で最も気がかりなのが臣下……ようにハンクスの貴族だ。
神海王国ハンクスの貴族文化は覚えるのが面倒なのだ。サンラン国も含めてアスター大陸の貴族はほとんどが家名に重きを置いている。例えばカートン伯爵ならば、片田舎を自分の領土にしているので『カートン伯爵領』もしくは『カートン領』と呼ばれているだろう。
しかし、神海王国ハンクスは土地を重きに置いている。理由としては、エヴァルマーの始祖は海神の声を聞ける巫女であり「大地を貸してくれている神々の恩恵」として、『借りている』のを忘れることなく生きてゆく誓いである。アスター大陸の始まりはハンクスから、やがて大地が自然の力で生まれてきて段々と広がっていったのだ。
つまり、『ガーランド辺境伯』は『ガーランドという家名』ではない。『ガーランド辺境伯のガルキ家』となる。
これが最も大きな違いであり、地名・爵位・家名を必ず一致して覚えておかねば臣下に示しがつかない。これがやたら数が多く、マリセウスは四歳の頃から叩き込まれてきたのだ。
そして先程言っていた『冷酷な判断』だ。臣下が何かしらの過ちを犯せば、それを断罪せねばなるまい。国民にとっては生活が第一だ、それを脅かしそうな罪ならば尚更。
もし仮に交友が広がり、親しい間柄で友情が生まれた相手の家でも国や民を傷つけてしまうような事をしようものなら、必ず処罰をせねばなるまい。果たしてヘルメスに泣いて馬謖を斬る事が出来ようか……。
どちらにせよ、ものの数日のうちに環境の変化を無理やり受け入れさせようとするのがいただけない。それをどう伝えるべきかと思い悩んでいる中、デュランは襟を正して改めて口を開く。
「冷酷な判断を要する、それは確かだな。決定権は国王にあるが、国を害するものを見極められる眼は王太子妃としても勿論必要だろう。」
「ええ。ですから、」
「王太子殿下。この私が息子の婚姻に浮かれた勢いだけで婚礼を触れ回ったと思うか?」
「……理由がおあり、ですか?」
眉を顰めてデュランは懐を弄ると、束になった手紙を取り出す。それらを一通一通丁寧にテーブルに置いた。封印に使われている紋を見るに、ハンクス貴族からのものではないのは一目でわかるほど独特なものである。中には封印すらしていない厚めの紙を包んだ書状もある……恐らく東方の島国からだ。
それを見て、デュランの目を見ると小さく頷いた。手にして読む許可が出た。
まず手にしたのは、「武器商人」と呼ばれるとある国からの手紙だ。この国は王政ではないものの、国を象徴する『帝』の一族がいる。その一族の姫君を是非とも貰ってほしいとの事。世の平和のため友愛のため云々と書かれているようだが、ハンクスの神秘が目当てなのは透けて見える。
続いて手にしたのは昨今燃料資源が乏しくなり、未来が望めないかつての大国からの手紙だ。我が国の王女を差し出す代わりに是非とも助けてほしいという嘆願書にも似た婚約を願うもの。正直なところ、どうして資源がなくなったのかその原因すら理解していない王族なんて相手にしていたら、こちらの国にも害がある上にどう考えてもハンクスになんのメリットもない。
それからその他の手紙を開いて読んでも、全て似通ったもので『マリセウスの妻に我が姫を』『我が国と縁を結んでほしい』『そして我が国を救ってほしい』ばかりだ。
「これがなんの意味かわかるだろう?」
「……神秘の集う我が国の『神秘』を欲しがる輩が、光に集まった蛾のように王太子殿下の正妃の座を欲している。」
「蛾、か。濁さずによく言えた根性はなかなかだな。」
「もしや耳を傾けてたわけではありますまい?」
「散々断ったのにこのザマだ。返信は『王太子殿下が結婚するのでよろしければ披露宴に来てね』と嫌味ったらしく招待状を送ってやったわ。」
「陛下のが図太い根性をしておりますな。」
ふん、と鼻を鳴らしたデュランはソファに背を預けてる。あまりの見事なまで辛辣かつ皮肉めいた返信に、マリセウスの黒い部分が触れたのか面白いと小さく笑った。
「お前が優良物件と呼ばれるようになって十五年。国内の公爵、侯爵の婚約希望を断り続けてようやく黙ったと思ったら、諸外国からハンクスの神秘欲しさに群がる蛾の大群。どんなに断っても、彼奴等はお前は格好の餌だな。」
「ええ、まさか王女や姫が直々に来訪したときはさすがに引きましたね。」
「そんな阿呆ども……いや、欲深い奴らにこれ以上労力は割けん。ならばヘルメス・カートン嬢と夫婦になれば、多少は諦めるだろうよ。」
「ええ……しかし、それだと今度は鎮まった国内の貴族たちがまた動くでしょうね。風習、文化の違いを理由に側妃やら公妾に我が娘を、と。」
「なんだ?それぐらい自分でなんとか出来るだろう。」
「当然です。ヘルメス嬢を軽んじる輩は二度と口を聞きませんよ。」
そういう事だ。国内の経済関連・外交関連の執務はまだ手をつけさせてくれない為(主に商会関連で先取りした取引などさせない為の処置なので出来ないのは当然)、その事情をようやく把握した。つまりはしつこい一部の諸外国を黙らせる口実なのだ。
まったく、粘着質な阿呆のせいでこちらのプランは台無しだとマリセウスは頭を抱えた。しかしやはり、こればかりは譲れない。
「やはり、婚礼ではなく婚約お披露目式に差し替えていただけないでしょうか?」
「それは出来んな。日程も決めた、招待状も出した。国を上げての祝宴だ。もう後戻りは出来ん。」
「それにねマリセウス。仮に婚約お披露目式に差し替えてしまったら、招いたその諸外国の方々がヘルメス嬢の身元がわかってしまったらどうなると思う?」
「……彼女は、サンラン国という外国の、それも片田舎の伯爵令嬢。身分も王族と釣り合わない、後ろ盾としても弱い。廃しようと動くでしょうね。」
わかりきった事でしょうと母にマリセウスは言う。そのまま続けて、「彼女を傷つけるような真似をすれば国際問題に発展します。それこそ蛾を一網打尽に始末するには打ってつけでは?」と冷たく言う。
冷たい言葉……マリセウスを知らぬ第三者が聞けば『婚約者を利用して反逆者を炙り出す卑劣な男』に見えるだろうが、実際は『愛する婚約者に手を出すような輩は確実に始末する』意味合いだ。彼の情熱の前では反逆者と言えども、その命は軽く扱われる……。
その言葉を言い切ったタイミングで侍女が温かいティーカップを持ち帰ってきて、新しいポットと取り替えるとマリセウスに紅茶を淹れた。「ありがとう」と一言かけてから、喋り続けた口の中に少しずつ入れて喉を通す。
「とにかく、婚礼は早すぎます。せっかくの好意、陛下には申し訳ありませんが検討し直していただけると幸いです。」
淹れたばかりのそれを飲み干すとソファから立ち上がり、一礼してサロンを去ろうと足早に扉へ向かった。
誰も制止されずにすんなり退出出来るかと思ったが、背後からのたった一言で足を止めざるえなかった。
「……はっはぁん。さてはお前、結婚するのが怖いんだな?」
「…………は?」
「……あの、先輩。これは止めに入るべきでは?」
「落ち着け新人。これはただのほのぼのとした親子喧嘩だ。日常的だから、すぐに慣れるだろう。」
やっぱり日常茶飯事だった!とは思うも、さすがに大騒ぎなのではと新人近衛兵は不安な顔をした。
まぁ一週間近く王太子殿下が不在だったから、その間に赴任した新人は驚くのも無理はないなと、先輩は一声かけてあげた。出来れば優しいフォローの言葉をかけてあげるべきなのだろうに、戦場での甘えは命取りになると言わんばかりの言葉だった。
「はぁ……はぁ……、くそ。なんて渋とい親だ。」
「なんて危なっかしい息子だ。知ってたけども。」
息を整えてながら、倒したソファを元の位置に戻す父と息子。飛ばしたローテーブルを拾いに行くジーク、そこに改めてティーカップを置く母。相当手慣れているのか、全てを先ほどの位置に寸狂わずに戻していた。
「はい。それでマリセウスはどうしてそこまで怒っているの?」
「怒りますよ!いいですか、彼女……ヘルメス嬢は隣人を大切にする事を重きに置く、つまり逆を言えば純粋無垢。時に冷酷に判断する事を躊躇う……ように王族としての教養が全くないのです!」
「ええ。それはわかります。」
「その教養を身につけるのに、最低でも二年はかかります。王太子妃にすぐさせるわけにはいきません!公務などもこなせるほどの最低限の教養は必要なのですよ!?」
「マリセウス、貴方のいう事はもっともよ。」
「だがなマリセウス、」
「親父は黙ってろ!!」
「はァーーーんっ!!?なんだとクソ息子コラァ!!!」
テーブルを挟んで頬を引っ張り合う親子が悪口を言いながら死闘(小規模)をしているせいで、話がまったく進まないのでさすがにジークが止めに入った。
お互い、引っ張り合ったせいもあり頬が腫れていて真っ赤になってしまっている。
マリセウスが懸念している事はいくつかある。しきたりやマナーだけではなく文化の違いだ。それで王族に上がるという事で最も気がかりなのが臣下……ようにハンクスの貴族だ。
神海王国ハンクスの貴族文化は覚えるのが面倒なのだ。サンラン国も含めてアスター大陸の貴族はほとんどが家名に重きを置いている。例えばカートン伯爵ならば、片田舎を自分の領土にしているので『カートン伯爵領』もしくは『カートン領』と呼ばれているだろう。
しかし、神海王国ハンクスは土地を重きに置いている。理由としては、エヴァルマーの始祖は海神の声を聞ける巫女であり「大地を貸してくれている神々の恩恵」として、『借りている』のを忘れることなく生きてゆく誓いである。アスター大陸の始まりはハンクスから、やがて大地が自然の力で生まれてきて段々と広がっていったのだ。
つまり、『ガーランド辺境伯』は『ガーランドという家名』ではない。『ガーランド辺境伯のガルキ家』となる。
これが最も大きな違いであり、地名・爵位・家名を必ず一致して覚えておかねば臣下に示しがつかない。これがやたら数が多く、マリセウスは四歳の頃から叩き込まれてきたのだ。
そして先程言っていた『冷酷な判断』だ。臣下が何かしらの過ちを犯せば、それを断罪せねばなるまい。国民にとっては生活が第一だ、それを脅かしそうな罪ならば尚更。
もし仮に交友が広がり、親しい間柄で友情が生まれた相手の家でも国や民を傷つけてしまうような事をしようものなら、必ず処罰をせねばなるまい。果たしてヘルメスに泣いて馬謖を斬る事が出来ようか……。
どちらにせよ、ものの数日のうちに環境の変化を無理やり受け入れさせようとするのがいただけない。それをどう伝えるべきかと思い悩んでいる中、デュランは襟を正して改めて口を開く。
「冷酷な判断を要する、それは確かだな。決定権は国王にあるが、国を害するものを見極められる眼は王太子妃としても勿論必要だろう。」
「ええ。ですから、」
「王太子殿下。この私が息子の婚姻に浮かれた勢いだけで婚礼を触れ回ったと思うか?」
「……理由がおあり、ですか?」
眉を顰めてデュランは懐を弄ると、束になった手紙を取り出す。それらを一通一通丁寧にテーブルに置いた。封印に使われている紋を見るに、ハンクス貴族からのものではないのは一目でわかるほど独特なものである。中には封印すらしていない厚めの紙を包んだ書状もある……恐らく東方の島国からだ。
それを見て、デュランの目を見ると小さく頷いた。手にして読む許可が出た。
まず手にしたのは、「武器商人」と呼ばれるとある国からの手紙だ。この国は王政ではないものの、国を象徴する『帝』の一族がいる。その一族の姫君を是非とも貰ってほしいとの事。世の平和のため友愛のため云々と書かれているようだが、ハンクスの神秘が目当てなのは透けて見える。
続いて手にしたのは昨今燃料資源が乏しくなり、未来が望めないかつての大国からの手紙だ。我が国の王女を差し出す代わりに是非とも助けてほしいという嘆願書にも似た婚約を願うもの。正直なところ、どうして資源がなくなったのかその原因すら理解していない王族なんて相手にしていたら、こちらの国にも害がある上にどう考えてもハンクスになんのメリットもない。
それからその他の手紙を開いて読んでも、全て似通ったもので『マリセウスの妻に我が姫を』『我が国と縁を結んでほしい』『そして我が国を救ってほしい』ばかりだ。
「これがなんの意味かわかるだろう?」
「……神秘の集う我が国の『神秘』を欲しがる輩が、光に集まった蛾のように王太子殿下の正妃の座を欲している。」
「蛾、か。濁さずによく言えた根性はなかなかだな。」
「もしや耳を傾けてたわけではありますまい?」
「散々断ったのにこのザマだ。返信は『王太子殿下が結婚するのでよろしければ披露宴に来てね』と嫌味ったらしく招待状を送ってやったわ。」
「陛下のが図太い根性をしておりますな。」
ふん、と鼻を鳴らしたデュランはソファに背を預けてる。あまりの見事なまで辛辣かつ皮肉めいた返信に、マリセウスの黒い部分が触れたのか面白いと小さく笑った。
「お前が優良物件と呼ばれるようになって十五年。国内の公爵、侯爵の婚約希望を断り続けてようやく黙ったと思ったら、諸外国からハンクスの神秘欲しさに群がる蛾の大群。どんなに断っても、彼奴等はお前は格好の餌だな。」
「ええ、まさか王女や姫が直々に来訪したときはさすがに引きましたね。」
「そんな阿呆ども……いや、欲深い奴らにこれ以上労力は割けん。ならばヘルメス・カートン嬢と夫婦になれば、多少は諦めるだろうよ。」
「ええ……しかし、それだと今度は鎮まった国内の貴族たちがまた動くでしょうね。風習、文化の違いを理由に側妃やら公妾に我が娘を、と。」
「なんだ?それぐらい自分でなんとか出来るだろう。」
「当然です。ヘルメス嬢を軽んじる輩は二度と口を聞きませんよ。」
そういう事だ。国内の経済関連・外交関連の執務はまだ手をつけさせてくれない為(主に商会関連で先取りした取引などさせない為の処置なので出来ないのは当然)、その事情をようやく把握した。つまりはしつこい一部の諸外国を黙らせる口実なのだ。
まったく、粘着質な阿呆のせいでこちらのプランは台無しだとマリセウスは頭を抱えた。しかしやはり、こればかりは譲れない。
「やはり、婚礼ではなく婚約お披露目式に差し替えていただけないでしょうか?」
「それは出来んな。日程も決めた、招待状も出した。国を上げての祝宴だ。もう後戻りは出来ん。」
「それにねマリセウス。仮に婚約お披露目式に差し替えてしまったら、招いたその諸外国の方々がヘルメス嬢の身元がわかってしまったらどうなると思う?」
「……彼女は、サンラン国という外国の、それも片田舎の伯爵令嬢。身分も王族と釣り合わない、後ろ盾としても弱い。廃しようと動くでしょうね。」
わかりきった事でしょうと母にマリセウスは言う。そのまま続けて、「彼女を傷つけるような真似をすれば国際問題に発展します。それこそ蛾を一網打尽に始末するには打ってつけでは?」と冷たく言う。
冷たい言葉……マリセウスを知らぬ第三者が聞けば『婚約者を利用して反逆者を炙り出す卑劣な男』に見えるだろうが、実際は『愛する婚約者に手を出すような輩は確実に始末する』意味合いだ。彼の情熱の前では反逆者と言えども、その命は軽く扱われる……。
その言葉を言い切ったタイミングで侍女が温かいティーカップを持ち帰ってきて、新しいポットと取り替えるとマリセウスに紅茶を淹れた。「ありがとう」と一言かけてから、喋り続けた口の中に少しずつ入れて喉を通す。
「とにかく、婚礼は早すぎます。せっかくの好意、陛下には申し訳ありませんが検討し直していただけると幸いです。」
淹れたばかりのそれを飲み干すとソファから立ち上がり、一礼してサロンを去ろうと足早に扉へ向かった。
誰も制止されずにすんなり退出出来るかと思ったが、背後からのたった一言で足を止めざるえなかった。
「……はっはぁん。さてはお前、結婚するのが怖いんだな?」
「…………は?」
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