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ミイラ取りがミイラになる1
しおりを挟む刑事課に配属されてまだ3ヶ月。 隆(たかし)は178cm、78kg、体脂肪率は推定12%前後という、鍛え上げられた体を持っていた。 ジムで毎朝6時から1時間半、ベンチプレス140kg、スクワット180kgを軽く上げる。 署内の女性職員からは「アイドルみたい」と陰で囁かれるほど、顔立ちも整っていた。
完全にノンケ。 彼女もいたし、セフレもいた時期はあるが、今は仕事優先で独り身。 男に興味などこれっぽっちもない——はずだった。
今回の任務は「新宿二丁目某ハッテン場に未成年者が常連として出入りしている」という匿名のタレコミ。 証拠が一切なく、垂れ込みの信憑性も低い。 それでも「もし本当なら児童買春幇助の可能性がある」と上層部が動き、若くて目立たない隆に白羽の矢が立った。
「私服で自然に入って、未成年らしき人物がいたら写真を撮ってすぐ引き上げろ。 絶対に深入りするなよ、隆」
先輩刑事の言葉を胸に、隆は黒のタイトなTシャツとダークグレーのスリムパンツ、革靴という「ちょっと意識高い系」の格好で現地に向かった。
——店内は思ったより暗く、湿っぽい空気が肌にまとわりつく。 BGMは低く響くテクノ。 薄暗い通路の先に、いくつもの個室と暗がりのオープンスペース。 男たちが壁に寄りかかり、互いの股間を触り合ったり、じっと見つめ合ったりしている。
隆は壁際に立ち、スマホをポケットに忍ばせながら周囲を観察した。 明らかに20代後半~30代の男が大半だ。 未成年などいるはずがない——そう思った瞬間だった。
「ねえ、初めて?」
背後から低い声。 振り返ると、30代半ばくらいの細マッチョな男が立っていた。 タンクトップから覗く腕と胸板が隆と同等かそれ以上に張っている。
「…いや、ちょっと見学に来ただけ」
隆は平静を装って答えたが、男はニヤリと笑う。
「見学ねぇ。じゃあ俺が見せてあげようか?」
男の手が隆の腰に滑り込む。 反射的に払いのけようとした瞬間、左右から別の二人が寄ってきた。
「いい体してるじゃん」 「ジム通い? どこ? 俺も同じとこ行ってるかもよ」
一人が隆の胸板を撫で、もう一人が尻のラインをなぞる。 さすがにこれはまずい——と思った次の瞬間、
「ちょっと待てよ、お前ら。順番」
声の主は店内で一番存在感のある男だった。 185cmはありそうな長身、剃り込みの入った短髪、顎のラインが鋭い。 隆は明らかに「上物」と呼ばれるタイプだ。
周囲の男たちが一瞬静まり、視線が集中する。 隆は背筋が凍るのを感じた。
「俺が最初でいいよな?」
その男——通称「ケンさん」は、隆の顎を軽くつかんで顔を上げさせた。 目が合う。 隆は刑事としての冷静さを保とうとしたが、ケンさんの視線は獲物を値踏みする獣のそれだった。
「…お前、ノンケだろ」
ズバリと言い当てられて、隆の心臓が跳ねた。
「でもさ、ノンケのガチムチって一番美味しいんだよな」
ケンさんはそう呟くと、隆のTシャツの裾を一気にたくし上げた。 鍛え抜かれた腹筋と、汗で少し濡れた胸板が照明に照らされる。 周囲からどよめきと吐息が漏れた。
「すげぇ…」 「いい筋肉してる!」 「ホントにノンケか?w」
冗談めかした声が飛ぶ中、ケンさんの手が隆の乳首を摘まんだ。 「っ…!」
思わず声が漏れる。 自分でも驚くほど鋭い感覚が走った。
「ほら、もう硬くなってる」
ケンさんは笑いながら、もう片方の手で隆の股間を包み込んだ。 パンツ越しでも分かるほど、隆のモノは半勃ちになっていた。
「嘘だろ…俺、こんなことで…」
頭では否定しているのに、体は正直だった。 ケンさんはそのまま隆を暗がりの個室へと引きずり込む。 ドアが閉まった瞬間、鍵の音が響いた。
「逃げんなよ、ノンケさん」
耳元で囁かれ、隆は全身の力が抜けるような感覚に襲われた。
(…なんでだ。なんでこんな…気持ちいいんだ?)
ケンさんの舌が首筋を這い、乳首を強く吸われる。 同時に太い指がパンツの中に滑り込み、先端を擦る。 もう我慢汁が溢れていて、ヌルヌルと音を立てた。
「可愛い声出すじゃん」
ケンさんは隆を壁に押し付け、後ろから抱きつくようにしてズボンを下ろした。 剥き出しになった隆の尻を両手で鷲掴みにし、ゆっくりと割れ目を指でなぞる。
「ここ、初めてだろ?」
「…やめろ、俺は…っ」
言葉とは裏腹に、隆の腰は小さく揺れていた。
ケンさんはローションをたっぷり手に取り、隆の窄まりに塗り込む。 冷たい感触にビクッと震えた瞬間、太い指が第一関節まで入ってきた。
「うぁっ…!」
「ほら、もっと声出せよ。誰も助けに来ねぇから」
二本、三本。 指が増えるたびに、隆の抵抗は薄れていった。 前立腺を的確に擦られると、頭が真っ白になる。 自分のモノからは我慢汁が糸を引いて床に滴り落ちていた。
「…もう、入れていい?」
ケンさんが自分の太いモノを取り出す。 隆は目を疑った。 長さも太さも、自分より明らかに上だった。
「待て…それ、絶対無理だろ…」
「無理じゃないよ。お前、もう準備できてる」
そう言って、ケンさんは隆の腰を引き寄せ、先端をあてがった。
ズブッ……と音を立てて入ってきた瞬間、隆は喉の奥から獣のような声を上げた。
「うあぁぁっ!!」
痛みと、未知の快感が同時に脳を突き抜ける。 ケンさんはゆっくり腰を進め、根元まで埋めると、隆の耳元で囁いた。
「ほら、もう奥まで入った。 ノンケのくせにもう俺の形覚えちゃったな」
その言葉で、隆の中で何かが完全に切れた。
ケンさんが動き始めると、隆はもう抵抗する気力すら失っていた。 前立腺をゴリゴリと抉られるたび、腹の奥から電流のような快感が走る。 自分のモノは触られてもいないのに、先走りが止まらない。
「あ…っ、やば…俺、イク…っ」
「いいよ、出せ。俺の中でイッてみろよ」
最後のピストンが一番深く突き刺さった瞬間、隆は全身を震わせて射精した。 今まで経験したことのない、腹の奥から絞り出すような絶頂。 同時にケンさんも奥深くで熱を放ち、隆の内壁を白く染めた。
個室の中、荒い息遣いだけが響く。
「……お前、明日も来いよ」
ケンさんが隆の汗まみれの背中にキスを落としながら言った。
隆は答えられなかった。 ただ、放心したまま、自分の体がまだ疼いていることに気付いていた。
——任務は失敗した。 未成年などいなかった。 垂れ込みは偽情報だった。
なのに。
隆は次の夜、また同じ場所の前に立っていた。 今度は、自分からドアを開けた。
(…俺、どうかしちまったのか?)
心のどこかでそう思いながらも、足は自然と暗闇の中へと進んでいく——。
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