10 / 20
10、婚約者様と姉様
しおりを挟む
『良いですか、祈里。霜永家の双子は代々一人は霜永家を継ぎ、もう一人は他家に嫁ぎます。そして伊織には霜永家を継ぐ資格が無いと看做しました。』
ずっと昔の記憶。母と二人、広い部屋で正座で向き合う。明るい部屋は徐々に赤く染まり、母の顔に陰影が掛かる。
『お前に霜永家の未来を担ってもらいます。幼い頃からずっと習い事にも文句を言わず頑張ってきたお前だからこそ、私も旦那様も、祈里にお願いしたいのです』
『はい』
『不出来な親で申し訳ありません。これから更にお前には苦労をかけてしまいますが…霜永家のこれからを、頼みます』
綺麗な母が頭を下げ、僕の気持ちは決まった。
父と母のため、霜永家のため。日頃自由になりたいと訴えていた伊織がこれで自由になれる。
『霜永家の当主、謹んでお受け致します』
伊織の騒動後、家の雰囲気は最悪だった。伊織が出てった後よりもだ。
使用人すら伊織を遠巻きにしていて、食事の準備も僕がお願いしないと出てこなかったりする。
その伊織のために台所に行って食事を受け取っていると、声をかけられる。
「祈里さん。私らは雇われですから、頼まれたら従わざる負えません。……しかし、本来なら奥様にも旦那様にも止められているのですよ」
霜永家で最も長く勤め、母の一番頼りにしている年配の使用人に言われ、苦笑した。僕にとっては祖母みたいなもので、僕もどうしても頼りにしてしまう。
伊織の食事は出さなくていいと言われている。出さなくていいというのは、出すなと同じだ。
「ごめんね、松さん。母と父には内緒にしておくし、松さんたちにはお咎めがいかないようにするから…」
「祈里さん。それだけじゃなく…あんな言われて優しくすることなんてないですよ。伊織さんにももう少し反省してもらった方が」
「……伊織は、あれでも反省してるんだ。プライドの高い伊織が家に戻ってくるだけでも屈辱だったと思うし……」
僕の言葉に松はため息をついて難しい顔を崩さない。僕の言い分に納得できないのも無理はないと思う。
結局、伊織は『皇家と婚約をする』事を頑なに諦めていない。けれど両親とも絶対に伊織とは再度婚約させようなんて微塵も思ってはいないようだ。
僕としても、慧さんのことをもう好きになってしまったし、また交代なんてして慧さんとの婚約を破棄したくない。
でも本当は、伊織や僕の意見ではなく…慧さんの意見の方が大切だ。
「…もし、慧さんが伊織を選んだら……僕がここの後継ぎになっても松さん、もう少し働いてくれる?」
「なにを……!そんな、滅多なこと言わないでください!自信を持ってください!慧さんが祈里さんを選ぶのは当たり前のことですし、億が一祈里さんがここの後継ぎとなっても松は身体と頭が動く限り働きますとも!」
「ありがとう、松さん」
松さんは割烹着からハンカチを取り出して泣き始めてしまった。お年寄りを泣かせると罪悪感がこの上なく襲ってくる。
僕は松さんが落ち着くまで背中を摩った。
恒例のランチに行くため、慧さんはいつも通り霜永家の門のところまで迎えに来てくれた。
「祈里。もう身体は大丈夫? あの日起きるまで一緒に居られなくて悪かったね」
「あの日……」
慧さんが車から降りて僕を助手席に乗せる前に言われ、思い出す。伊織のとこで頭がいっぱいで忘れていた。
あの日、抑制剤を飲んでいたにも関わらず上手く効かなくて、慧さんに欲を散らし続けてもらったのだ。
ボンッと頭から噴火したような音がして、耳まで熱くなる。
「あ、あああ、あの時は、ありがとう、ございました……」
「いや?礼を言うのはこっちだけどな。食べちゃいたいくらい可愛かったよ」
「ひぇ……」
耳元で囁かれ、どうにかなってしまいそうだった。
けれど慧さんが僕から顔を上げ、どこかを見ていることに気がつく。霜永家の門は開いていて、奥に誰かいることに気がついたのだろう。
「慧様!」
甲高い女性の声。伊織だと一瞬でわかった。
慧さんを見るといつもの意地悪そうな笑みではなく、王子様のような微笑みに変わった。
「伊織さん。戻ったのですね。ご無事で何よりです」
「ええ、ご心配おかけ致しましたわ。慧様には本当に申し訳ありませんでした」
「いえ、大丈夫ですよ。何かご用事でも?」
伊織と対面し、笑みを崩さずに対応する慧さんはなんだか僕と初めて会った時と全く一緒の雰囲気だった。
「あら。祈里ったら、言ってくれてないの?」
「え?」
「祈里とは婚約破棄になるって言ってたでしょう?それで正式にもう一度私と婚約致しますのよ」
「ね、姉様!それは父様も母様も認めないと!」
「でもそれは霜永家の意見でしょう?皇家の方たちからしたら、男Ωの祈里なんかより女Ωの私の方が良いでしょうし。それに祈里って世間知らずで鈍臭いじゃない?唯一の取り柄はお父様とお母様に取り入ることくらいじゃない」
呆然と伊織を見る。酷い言われように、心が深く抉れるのが分かる。そして、慧さんになんて思われるのか怖くて仕方なかった。
伊織の言う通りだ。世間知らずで上手く世の中を渡れない。習い事だって何度も予習と復習をしないと上達しない。後継ぎになると決まってから教わった政界でどの陣に付けばいいのか、誰がどういうことを成してきたのか、使用人たちの把握も、本家だけでなく分家の全員を覚え、経済界にも明るくならなくちゃいけなかった。それも、何度も何度も繰り返して覚えるのに苦労した。
「出来損ないの弟では、後悔致しますわ。慧様。私なら損はさせません」
キラキラと眩しい伊織みたく自信を持ちたかった。こんな惨めな姿を見て欲しくなかった。
ギュッと拳を握って俯くと、誰かがその拳を包むように握ってくれた。ハッと気づいて見上げると、隣にいる慧さんが握ってくれたのだと気づく。
「祈里はどうしたい?」
「……ぼ、僕……」
「私は、祈里と婚約しているはずだよね?でも今、君は何を考えた?なんで俯く必要が?」
「だ、だって……本当は、男の僕じゃなくて」
「祈里」
言葉と思考を遮られ、慧さんが僕の手を解いてくれる。
「もう一度聞くよ。祈里はどうしたい?」
解かれた手を、ゆっくりもう一度繋いでくれた。その優しい手つきに胸が苦しくなるほどの愛しさを感じる。
自分の心のままに、動いたことなどなかった。いつも両親や伊織、霜永家のためだと思ってそうしてきた。
けれど、僕はもう自由にしていいんだと母も、父も、使用人ですら言ってくれた。
「僕…、僕は……慧さんと、結婚したい……もう、慧さんじゃなくちゃ嫌だ……!」
ボロボロと大粒の涙が流れ、いつの間にか抱きしめられていた。涙が慧さんのシャツを濡らしているが、彼は気にせず優しく僕をずっと抱きしめてくれた。
ひっく、ひっくと引きつけを起こしている僕の背中を優しく摩ってくれる。
「伊織さん。そういう訳ですので。皇家としても、祈里が来てくれるのは大歓迎ですし。なにより」
慧さんは少し僕を抱きしめていた手を緩めた。不思議に思って僕は慧さんの方を見上げると、彼は眩しいほど煌めく、でもどこか意地悪そうな微笑みを見せていた。
「私が愛しているのは祈里ですから。貴方とは結婚したいと微塵も思いません」
ずっと昔の記憶。母と二人、広い部屋で正座で向き合う。明るい部屋は徐々に赤く染まり、母の顔に陰影が掛かる。
『お前に霜永家の未来を担ってもらいます。幼い頃からずっと習い事にも文句を言わず頑張ってきたお前だからこそ、私も旦那様も、祈里にお願いしたいのです』
『はい』
『不出来な親で申し訳ありません。これから更にお前には苦労をかけてしまいますが…霜永家のこれからを、頼みます』
綺麗な母が頭を下げ、僕の気持ちは決まった。
父と母のため、霜永家のため。日頃自由になりたいと訴えていた伊織がこれで自由になれる。
『霜永家の当主、謹んでお受け致します』
伊織の騒動後、家の雰囲気は最悪だった。伊織が出てった後よりもだ。
使用人すら伊織を遠巻きにしていて、食事の準備も僕がお願いしないと出てこなかったりする。
その伊織のために台所に行って食事を受け取っていると、声をかけられる。
「祈里さん。私らは雇われですから、頼まれたら従わざる負えません。……しかし、本来なら奥様にも旦那様にも止められているのですよ」
霜永家で最も長く勤め、母の一番頼りにしている年配の使用人に言われ、苦笑した。僕にとっては祖母みたいなもので、僕もどうしても頼りにしてしまう。
伊織の食事は出さなくていいと言われている。出さなくていいというのは、出すなと同じだ。
「ごめんね、松さん。母と父には内緒にしておくし、松さんたちにはお咎めがいかないようにするから…」
「祈里さん。それだけじゃなく…あんな言われて優しくすることなんてないですよ。伊織さんにももう少し反省してもらった方が」
「……伊織は、あれでも反省してるんだ。プライドの高い伊織が家に戻ってくるだけでも屈辱だったと思うし……」
僕の言葉に松はため息をついて難しい顔を崩さない。僕の言い分に納得できないのも無理はないと思う。
結局、伊織は『皇家と婚約をする』事を頑なに諦めていない。けれど両親とも絶対に伊織とは再度婚約させようなんて微塵も思ってはいないようだ。
僕としても、慧さんのことをもう好きになってしまったし、また交代なんてして慧さんとの婚約を破棄したくない。
でも本当は、伊織や僕の意見ではなく…慧さんの意見の方が大切だ。
「…もし、慧さんが伊織を選んだら……僕がここの後継ぎになっても松さん、もう少し働いてくれる?」
「なにを……!そんな、滅多なこと言わないでください!自信を持ってください!慧さんが祈里さんを選ぶのは当たり前のことですし、億が一祈里さんがここの後継ぎとなっても松は身体と頭が動く限り働きますとも!」
「ありがとう、松さん」
松さんは割烹着からハンカチを取り出して泣き始めてしまった。お年寄りを泣かせると罪悪感がこの上なく襲ってくる。
僕は松さんが落ち着くまで背中を摩った。
恒例のランチに行くため、慧さんはいつも通り霜永家の門のところまで迎えに来てくれた。
「祈里。もう身体は大丈夫? あの日起きるまで一緒に居られなくて悪かったね」
「あの日……」
慧さんが車から降りて僕を助手席に乗せる前に言われ、思い出す。伊織のとこで頭がいっぱいで忘れていた。
あの日、抑制剤を飲んでいたにも関わらず上手く効かなくて、慧さんに欲を散らし続けてもらったのだ。
ボンッと頭から噴火したような音がして、耳まで熱くなる。
「あ、あああ、あの時は、ありがとう、ございました……」
「いや?礼を言うのはこっちだけどな。食べちゃいたいくらい可愛かったよ」
「ひぇ……」
耳元で囁かれ、どうにかなってしまいそうだった。
けれど慧さんが僕から顔を上げ、どこかを見ていることに気がつく。霜永家の門は開いていて、奥に誰かいることに気がついたのだろう。
「慧様!」
甲高い女性の声。伊織だと一瞬でわかった。
慧さんを見るといつもの意地悪そうな笑みではなく、王子様のような微笑みに変わった。
「伊織さん。戻ったのですね。ご無事で何よりです」
「ええ、ご心配おかけ致しましたわ。慧様には本当に申し訳ありませんでした」
「いえ、大丈夫ですよ。何かご用事でも?」
伊織と対面し、笑みを崩さずに対応する慧さんはなんだか僕と初めて会った時と全く一緒の雰囲気だった。
「あら。祈里ったら、言ってくれてないの?」
「え?」
「祈里とは婚約破棄になるって言ってたでしょう?それで正式にもう一度私と婚約致しますのよ」
「ね、姉様!それは父様も母様も認めないと!」
「でもそれは霜永家の意見でしょう?皇家の方たちからしたら、男Ωの祈里なんかより女Ωの私の方が良いでしょうし。それに祈里って世間知らずで鈍臭いじゃない?唯一の取り柄はお父様とお母様に取り入ることくらいじゃない」
呆然と伊織を見る。酷い言われように、心が深く抉れるのが分かる。そして、慧さんになんて思われるのか怖くて仕方なかった。
伊織の言う通りだ。世間知らずで上手く世の中を渡れない。習い事だって何度も予習と復習をしないと上達しない。後継ぎになると決まってから教わった政界でどの陣に付けばいいのか、誰がどういうことを成してきたのか、使用人たちの把握も、本家だけでなく分家の全員を覚え、経済界にも明るくならなくちゃいけなかった。それも、何度も何度も繰り返して覚えるのに苦労した。
「出来損ないの弟では、後悔致しますわ。慧様。私なら損はさせません」
キラキラと眩しい伊織みたく自信を持ちたかった。こんな惨めな姿を見て欲しくなかった。
ギュッと拳を握って俯くと、誰かがその拳を包むように握ってくれた。ハッと気づいて見上げると、隣にいる慧さんが握ってくれたのだと気づく。
「祈里はどうしたい?」
「……ぼ、僕……」
「私は、祈里と婚約しているはずだよね?でも今、君は何を考えた?なんで俯く必要が?」
「だ、だって……本当は、男の僕じゃなくて」
「祈里」
言葉と思考を遮られ、慧さんが僕の手を解いてくれる。
「もう一度聞くよ。祈里はどうしたい?」
解かれた手を、ゆっくりもう一度繋いでくれた。その優しい手つきに胸が苦しくなるほどの愛しさを感じる。
自分の心のままに、動いたことなどなかった。いつも両親や伊織、霜永家のためだと思ってそうしてきた。
けれど、僕はもう自由にしていいんだと母も、父も、使用人ですら言ってくれた。
「僕…、僕は……慧さんと、結婚したい……もう、慧さんじゃなくちゃ嫌だ……!」
ボロボロと大粒の涙が流れ、いつの間にか抱きしめられていた。涙が慧さんのシャツを濡らしているが、彼は気にせず優しく僕をずっと抱きしめてくれた。
ひっく、ひっくと引きつけを起こしている僕の背中を優しく摩ってくれる。
「伊織さん。そういう訳ですので。皇家としても、祈里が来てくれるのは大歓迎ですし。なにより」
慧さんは少し僕を抱きしめていた手を緩めた。不思議に思って僕は慧さんの方を見上げると、彼は眩しいほど煌めく、でもどこか意地悪そうな微笑みを見せていた。
「私が愛しているのは祈里ですから。貴方とは結婚したいと微塵も思いません」
135
あなたにおすすめの小説
【本編完結】αに不倫されて離婚を突き付けられているけど別れたくない男Ωの話
雷尾
BL
本人が別れたくないって言うんなら仕方ないですよね。
一旦本編完結、気力があればその後か番外編を少しだけ書こうかと思ってます。
番解除した僕等の末路【完結済・短編】
藍生らぱん
BL
都市伝説だと思っていた「運命の番」に出逢った。
番になって数日後、「番解除」された事を悟った。
「番解除」されたΩは、二度と他のαと番になることができない。
けれど余命宣告を受けていた僕にとっては都合が良かった。
2026/02/14 累計30万P突破御礼バレンタインSS追加しました
2026/02/15 累計いいね♡7777突破御礼SS 19時に公開します。
様々な形での応援ありがとうございます!
もう一度君に会えたなら、愛してると言わせてくれるだろうか
まんまる
BL
王太子であるテオバルトは、婚約者の公爵家三男のリアンを蔑ろにして、男爵令嬢のミランジュと常に行動を共にしている。
そんな時、ミランジュがリアンの差し金で酷い目にあったと泣きついて来た。
テオバルトはリアンの弁解も聞かず、一方的に責めてしまう。
そしてその日の夜、テオバルトの元に訃報が届く。
大人になりきれない王太子テオバルト×無口で一途な公爵家三男リアン
ハッピーエンドかどうかは読んでからのお楽しみという事で。
テオバルドとリアンの息子の第一王子のお話を《もう一度君に会えたなら~2》として上げました。
※画像は男の子メーカーpicrewさんよりお借りしました。
泡にはならない/泡にはさせない
玲
BL
――やっと見つけた、オレの『運命』……のはずなのに秒でフラれました。――
明るくてお調子者、だけど憎めない。そんなアルファの大学生・加原 夏樹(かはらなつき)が、ふとした瞬間に嗅いだ香り。今までに経験したことのない、心の奥底をかき乱す“それ”に導かれるまま、出会ったのは——まるで人魚のようなスイマーだった。白磁の肌、滴る水、鋭く澄んだ瞳、そしてフェロモンが、理性を吹き飛ばす。出会った瞬間、確信した。
「『運命だ』!オレと『番』になってくれ!」
衝動のままに告げた愛の言葉。けれど……。
「運命論者は、間に合ってますんで。」
返ってきたのは、冷たい拒絶……。
これは、『運命』に憧れる一途なアルファと、『運命』なんて信じない冷静なオメガの、正反対なふたりが織りなす、もどかしくて、熱くて、ちょっと切ない恋のはじまり。
オメガバースという世界の中で、「個」として「愛」を選び取るための物語。
彼が彼を選ぶまで。彼が彼を認めるまで。
——『運命』が、ただの言葉ではなくなるその日まで。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
ゲーム世界の貴族A(=俺)
猫宮乾
BL
妹に頼み込まれてBLゲームの戦闘部分を手伝っていた主人公。完璧に内容が頭に入った状態で、気がつけばそのゲームの世界にトリップしていた。脇役の貴族Aに成り代わっていたが、魔法が使えて楽しすぎた! が、BLゲームの世界だって事を忘れていた。
運命じゃない人
万里
BL
旭は、7年間連れ添った相手から突然別れを告げられる。「運命の番に出会ったんだ」と語る彼の言葉は、旭の心を深く傷つけた。積み重ねた日々も未来の約束も、その一言で崩れ去り、番を解消される。残された部屋には彼の痕跡はなく、孤独と喪失感だけが残った。
理解しようと努めるも、涙は止まらず、食事も眠りもままならない。やがて「番に捨てられたΩは死ぬ」という言葉が頭を支配し、旭は絶望の中で自らの手首を切る。意識が遠のき、次に目覚めたのは病院のベッドの上だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる